鉢カバーの選び方
ベランダガーデナーの平沢千秋さんに監修いただき、鉢カバーを選ぶときのポイントをご紹介します。素材ごとの特徴を知って、ピッタリのものを選びましょう。
素材で選ぶ
フリーランスライター&フォトグラファー
鉢カバーの素材は、陶器や樹脂をはじめ、木や麻などの天然素材、布、金属などさまざま。陶器や樹脂製は和洋問わず、いろんなインテリアとコーディネートしやすい素材です。ナチュラルテイストの部屋であれば、天然素材や布、素焼きなど、モダンなインテリアであれば、シンプルなデザインの陶器、樹脂、金属製などがおすすめです。
陶器
陶器は耐水性が高いため、鉢に入れたまま水やりできます。また、丈夫なので転倒の心配がないため、屋外に設置することもできます。しかし、重さがあるぶん頻繁に移動させる場合は向いていません。
和洋どちらのテイストにもマッチするので、インテリアにもなじみやすいです。
樹脂
樹脂素材の鉢カバーは、ポリプロピレンやポリエチレンなどを使ったもの。軽いので入れ替えたり、移動させやすいのがメリットです。しかし、通気性が低いので水やりしたあとの溜まった水は捨てるようにしましょう。
天然素材

Photo by Toa Heftiba on Unsplash
麻や木材で作られた鉢カバーは、ナチュラルな風合いでおしゃれなデザインが豊富。北欧風のものやリゾート感のあるデザインなど、雰囲気に合わせて選べます。また重量も軽いので、移動させたい場合にもぴったり。
ただし、耐水性がなく、水による腐食やカビが発生する可能性があります。水やりの際は、鉢カバーから取り出して行ない、鉢の下には受け皿を置きましょう。
金属
アンティークやスタイリッシュな雰囲気が好みなら、ブリキやステンレスなどの金属製がおすすめです。無機質なデザインが多いので、モダンな雰囲気の部屋にマッチします。また金属製の鉢カバーは耐久性が高く、長持ち。使ううちにサビが出て、それもまたアンティークな風合いを醸し出してくれます。
注意点としては、金属は熱伝導率にすぐれるので、直射日光があたらない場所に置くようにしましょう。
セメント
セメント素材の鉢カバーは、とにかく耐水性があり、頑丈。そのまま水やりしても浸水してしまうことがありません。スタイリッシュでシンプルなデザインが多いため、インテリアになじみやすいです。
サイズが大きいものは重量があるので、移動させたい場合には向きません。また、通気性はないので、水やり後は排水するようにしてください。
形状で選ぶ
フリーランスライター&フォトグラファー
床置きタイプだけでなく、つる性植物にぴったりな吊り下げタイプなど、形状のバリエーションもあります。 植物の形や大きさ、植物を飾る空間の雰囲気に合わせて、自由に楽しみながら選びましょう。
床置きタイプ
鉢カバーの形状は、「床置きタイプ」と「吊り下げタイプ」に分かれます。床置きタイプは、小さいものから大きいタイプの観葉植物まで、さまざまなサイズに対応できます。デメリットとしては、大きいサイズは場所を取るため掃除しづらいこと。移動させやすいものを選ぶなら、軽量な樹脂製や、布・麻などの素材がおすすめです。
吊り下げタイプ
吊り下げタイプは、天井や壁にフックを取り付けて引っ掛けたり、ベランダなどの手すりに吊り下げることができます。いくつか並べて飾ることで、カフェのようなおしゃれでナチュラルな雰囲気に。床のスペースを取らず、掃除しやすいです。ただし、賃貸などの場合、フックを取り付けられないことがあるので確認しましょう。
鉢のサイズや高さに合うものを選ぶ
フリーランスライター&フォトグラファー
鉢カバーをつけたい植物の鉢のサイズを確認しましょう。鉢の直径と高さは号や寸で表記されることが多く、1号=3cmで、3号鉢の場合は直径9cm、5号鉢の場合は直径15cmになります。
鉢を鉢カバーの中に直接入れると、水やりの際に鉢穴から水が流れ出て、鉢カバーの中が水浸しになってしまうため、鉢の下には鉢皿を入れます。鉢や鉢皿の出し入れがスムーズにできるよう、内寸が鉢や鉢皿よりひと回り大きい鉢カバーを選ぶことが大切。鉢の上部が鉢カバーからはみ出さずにすっぽりと収まるかどうか、サイズの確認は入念に行いましょう。
重さやクッション材をチェック
フリーランスライター&フォトグラファー
厚みのある陶器製やセメント製の鉢カバーは、サイズが大きくなるにつれ重量が増し、こまめな移動は困難です。また、表面に凹凸があったり、表面がザラザラとした加工がされていたりする場合、引きずることで床を傷つけることもあります。床への直置きは避け、ラグの上に置いたり、キャスター付きの鉢台を使うなど工夫しましょう。
また鉢カバーの裏に、クッション材を貼り付けておくのも効果的。商品によっては、あらかじめクッション材が施されている場合もあります。比較的軽量ながら、見た目に重厚感のある、樹脂製の鉢カバーを使うのもおすすめです。
鉢カバーのおすすめ15選
ここからは、ベランダガーデナーの平沢千秋さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。

Hang Out(ハングアウト)『プラントボックスキューブ オクタ』


















出典:Amazon
サイズ | 幅345×奥行345×高さ345mm |
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重さ | 4.5kg |
材質 | パイン材 |
カラー | - |

ガーデニング日和『ロニヤハンキング12』






出典:楽天市場
サイズ | 直径120×高さ120mm |
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重さ | - |
材質 | 陶器 |
カラー | ブラック・ホワイト |

a.depeche(ア・デペシュ)『プラクト プランター ポット』






出典:楽天市場
サイズ | 直径130×高さ120mm |
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重さ | - |
材質 | ブリキ、亜鉛メッキ |
カラー | プレーン・ラスト・ブラックアイアン |

アンバーアワー『ORIKAGO かご丸型』














出典:Amazon
サイズ | 直径200×高さ200mm |
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重さ | - |
材質 | サイザル |
カラー | オレンジ・ナチュラル・ライトグリーン・レッド |

ウッドギャラリー樹『深火鉢蛸唐草』






出典:楽天市場
サイズ | 直径210×高さ200mm |
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重さ | - |
材質 | 陶器 |
カラー | - |

stem(ステム)『ラッシュバスケット』




出典:楽天市場
サイズ | 直径340×高さ420mm |
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重さ | - |
材質 | 植物繊維 |
カラー | - |

ケイシン『モダン・スクエア』




出典:楽天市場
サイズ | 幅240×奥行240×高さ340mm |
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重さ | 4.0kg |
材質 | 陶器 |
カラー | 白マット |

aarde(アールデ)『セメント エディラウンドS』






出典:楽天市場
サイズ | 直径220×高さ200mm |
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重さ | - |
材質 | コンクリファイバー製 |
カラー | グレー・ブラック |
IKEA(イケア)『ローグコルン(804.075.57)』












出典:Amazon
サイズ | 高さ:31cm、内径:26cm、外径:28cm、最大径:24cm |
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重さ | 0.95kg |
材質 | ポリエチレンプラスチック |
カラー | - |
ベストコ(Bestco) 鉢カバー ボタニカルインテリア ポット NE-171 フラワーマーケット S ブリキ

出典:Amazon
サイズ | 幅115×奥行115×高さ105mm |
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重さ | 0.08kg |
材質 | ブリキ |
カラー | - |
LEADSTYLE(リードスタイル)『HWバスケット』

出典:Amazon
サイズ | 幅125×奥行125×高さ115mm |
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重さ | 0.19kg |
材質 | ウォーターヒヤシンス |
カラー | - |
DULTON(ダルトン)『カラー グレーズド ポット』






出典:Amazon
サイズ | 直径120×高さ110mm |
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重さ | 0.99kg |
材質 | テラコッタ |
カラー | アイボリー・イエロー・クラシックグリーン・グレイ・バイオレット・ライトパープル他4色 |
Richell(リッチェル)『吊鉢 6号』

出典:Amazon
サイズ | 直径190×高さ106mm |
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重さ | 0.17kg |
材質 | ポリプロピレン |
カラー | ホワイト・ブラウン |
THE GREEN『10号鉢用 バナナリーフ鉢カバー』














出典:Amazon
サイズ | 間口内径36×底内径27×高さ36cm |
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重さ | - |
材質 | バナナリーフ |
カラー | - |
『エルナ40 木製脚付き鉢カバー』

出典:Amazon
サイズ | 直径23.5×高さ20cm(脚付き高さ40.5cm) |
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重さ | - |
材質 | 陶器、木 |
カラー | ホワイト、ブラウン |
「鉢カバー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 鉢カバーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの鉢カバーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
鉢カバーを買うときに! ベランダガーデナーからのアドバイス
フリーランスライター&フォトグラファー
鉢カバーの主な役割は、植物をより美しく魅力的に見せること。インテリアに合わせて、自由に選び、空間全体でのコーディネートを楽しみましょう。基本的に鉢カバーは鉢穴が空いていませんので、直接植物を植えることには向いていません。鉢の下には鉢皿を入れ、皿にたまった水はその都度捨てて清潔に保つようにしましょう。
なかには、鉢穴を空けられる鉢カバーもあります。穴を空ければ直接植え込んで、屋外に置くこともできます。
鉢カバーはインテリアに合わせて選ぼう
鉢カバーは、観葉植物をオシャレに飾れるアイテムです。空間の雰囲気に合うものを選んでみましょう。鉢カバーひとつでも、お部屋をかわいい雰囲気にも、かっこいい雰囲気にも変えることができます。色合いやデザインなどにこだわってみると、部屋の雰囲気を壊さないでグリーンを飾れます。
また、飾りたい観葉植物のサイズに合う鉢カバーを選ぶことも大切です。サイズや材質にもこだわることで、長く使える鉢カバーに出会えますよ。ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりの鉢カバーを見つけてください!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:そらいなおみ、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/22 コンテンツ追加・価格修正のため記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 下田結賀子)
ガーデニングを中心にインテリア、旅行などの分野で活動。 「12ヶ月の寄せ植えレシピ(黒田健太郎著)」「庭と暮らせば(松田行弘著)」「カルチュラル・インテリア」「ブーケシャンペトル・ア・ラ・メゾン(斎藤由美著)」(以上グラフィック社)、「BULBOUS PLANTS(松田行弘著/パイインターナショナル)」などの書籍で撮影や取材・文などを担当。 日当たりの悪い極小ベランダでシェードガーデンづくりを楽しむベランダガーデナーでもある。 好きな植物はシダとサボテン。 撮影や執筆の傍ら、端切れの古布を使った雑貨づくり工房「イグラ・イ・コネツ(マケドニア語で針と糸の意味)」を立ち上げ、作品制作を進行中。