「軟水」と「硬水」の違いは?
ミネラルウォーターは、水の中に含まれるマグネシウムとカルシウムの量から計算される硬度によって軟水と硬水に分けられます。日本においては水道水も軟水のところが多く、軟水のほうが日常から飲み慣れている方が多いでしょう。
硬水はミネラル成分が豊富に含まれているのが特徴です。
「軟水」と「硬水」の見分け方は?
軟水か硬水かを見分けるには、「硬度」を参考にします。一般的に日本では、硬度100mg/L未満を軟水、100~300mg/L未満を中硬水、300mg/L以上を硬水としている場合が多いです。WHO(世界保健機関)とは少しズレがあります。
なお、飲み水の硬度を考える際には、『岩波 理化学辞典』を基にした分類に従い、
・軟水:0~178mg/L以下
・中硬水:178~357mg/L未満
・硬水:357mg/L以上
と分けるのが最適だそうです。
ミネラルを積極的に摂取したいという方は、硬度178mg/L以上の「中硬水」や「硬水」を選ぶとよいでしょう。
硬水ミネラルウォーターの選び方
それでは、硬水タイプのミネラルウォーターの基本的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは下記。
【1】水源地を確認する
【2】含まれている成分にも着目する
【3】硬度や味もチェック!
【4】飲むシーンに合わせて選ぶ
上記のポイントを押さえることで、自分に合ったミネラルウォーターを見つけることができます。
【1】水源地を確認する
日本でも九州や沖縄など一部の地域では硬水が採水できますが、ミネラルウォーターとして販売されている硬水のほとんどはヨーロッパ産。そしてその多くは加熱殺菌されることなく、天然のままボトリングされています。
そのため、水源地の自然の状態や管理の状態がそのまま反映されます。ヨーロッパでは水源地自体が自然保護地域になっているところも多く見られますが、ミネラルウォーターを購入する際は水源地がどういったところなのか確認してみましょう。
【2】水に含まれている成分にも着目する
硬水にはカルシウム、マグネシウムが多く含まれていますが、銘柄によってそのふたつの量やバランスは異なりますし、そのほかに含まれる成分も異なります。
たとえば、ナトリウム、カリウムといったミネラルや、サルフェート、重炭酸といった成分を多く含むものと、あまり含まないものがあります。また硬水には炭酸が含まれているタイプもあります。
積極的にミネラル分を摂取したい方や、炭酸飲料が好きな方は成分に着目してください。
【3】硬度や味もチェック!
硬水とひと口にいっても、硬度が178~357程度のものから1000を超えるものまであります。含まれる成分やミネラルのバランスがそれぞれ異なるため、味にも違いがでます。
硬さを感じる水は苦手だけどミネラルはとりたいという方は、硬度が200ぐらいのものから試してみるとよいでしょう。また炭酸が入っていると水の硬さを感じづらくなるので、まずは炭酸入りのものから試してみるのもおすすめです。
【4】飲むシーンに合わせて選んでみましょう
硬水が望まれるシーンとしては、スポーツ時の水分補給、ダイエットやファスティング中の水分補給、食生活が偏っている方や妊娠・授乳中の方の水分とミネラル補給などが考えられます。食事や入浴の前後に飲む方もいらっしゃるでしょう。
スポーツや入浴時には少しナトリウムも多めに含んでいるもの、ダイエット・ファスティング中や授乳中にはマグネシウムが多めのものを選ぶとよいでしょう。
テーブルウォーターとして飲む場合、味のしっかりした料理には硬度が少し高め(300~600)の炭酸水などを合わせるとバランスがよくなります。オシャレなビン入りのものもあるので雰囲気に合わせて選ぶと食卓が華やぎます。
飲みにくいときはブレンドもあり!
日常的に飲みなれていないこともあり、「硬水はまずい!」と思っている人も多いようです。しかし、硬水のなかにも飲みやすいタイプがあり、実際に硬水と気づかずに飲んでいる場合も。また、「最初は苦手だったけど飲んでいるうちにクセになった」という声もよく聞きます。
「体にいい水」というイメージで硬水を買ってみたけど、どうしても飲めないという場合は軟水で薄めてみてください。硬水単品で飲むよりクセがなく、普通の軟水よりは硬度が高くなるのでおすすめです。
硬水ミネラルウォーターおすすめ15選
ここまでで紹介した硬水ミネラルウォーターの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。
世界第4位のシェアを誇るフランスの水
フランスのロレーヌ地方にあるヴォージュ山脈で採水されたミネラルウォーターです。
ミネラルが豊富に含まれており、500mlのペットボトル1本で、牛乳約1本分のカルシウムをとることができます。1861年にフランスで初めて公式のナチュラルミネラルウォーターとして認可され、世界40カ国以上の人々に愛され続けています。
すっきりしたあと味と炭酸の刺激を楽しめる
アルプス山脈の麓(ふもと)を源泉とする、イタリアでもっとも人気のある微炭酸のミネラルウォーターです。カルシウム、マグネシウムなど、14種類の成分が含まれています。
きめ細かい泡とすっきりしたあと味が特徴で、心地よい炭酸の刺激を楽しむことができます。世界中のホテルやレストランで採用されており、料理やワインの味を引き立ててくれます。
スポーツ後の水分補給にぴったり
フランス生まれのミネラルウォーター。硬度約315mg/Lと、硬水のなかでも比較的飲みやすい商品です。カルシウムとマグネシウムが豊富に含まれているので、スポーツ後などの水分補給に適しています。
ヴィッテルでは、水の品質や安全を守るため、水源地の環境保護に取り組んでいます。農薬や化学肥料を厳しく制限し、生活排水などもすべて浄化してから商品づくりへ還元する仕組みを取り入れています。
地下300mから採水された天然水
イタリアで人気のナチュラルミネラルウォーターです。ヨーロッパの厳しい水質基準をクリアしており、世界約80カ国で販売されています。すっきりとした口当たりが特徴で、料理の味を引き立ててくれるので、テーブルウォーターにも適しています。
マグネシウムが豊富に含まれており、日本航空の機内食にも採用されています。
歴史あるドイツの国民的ブランド
150年以上の歴史をもつドイツの国民的ブランド。採水地の水はローマ時代から飲まれ、体を癒していたといわれています。炭酸なしのタイプと炭酸入りのタイプがあり、硬度はそれぞれ607.9mg/Lと974.1mg/Lです。
いずれもカルシウムとマグネシウムが体に吸収されやすいとされる2対1の黄金バランスで含まれていて、効率よく摂取することができます。アスリートたちからの支持も高い水です。
味のバランスが良くおいしくミネラルを補給
ネット通販のミネラルウォーターで売れているエビアンは、さわやかなおいしさで人気です。フレンチアルプスで育まれた清らかな水は、200年以上も前から将来に残すために大切に守られてきました。
日常の水分補給には、糖分や塩分が含まれないミネラルウォーターがおすすめ。味のバランスが良く飲みやすいため、気軽にミネラルを摂取できます。
手軽にミネラル補給できるオシャレな水
スペインのクエンカにある源泉で採水された、美しいブルーのパッケージデザインが人気の水(毎年、期間限定でピンクボトルも販売されます)。硬度260mgで、カルシウム、マグネシウムがバランスよく含まれ、手軽にミネラル補給ができます。
スペイン栄養士協会が推奨しており、スペインのサッカーチーム、レアルマドリードの公式ミネラルウォーターとしても知られています。硬水初心者の方にもおすすめです。
ヨーロッパの原生林から生まれた天然炭酸水
ヨーロッパ最後の未開の地ともいわれるカルパティア山脈(ルーマニア)のなかに水源地があります。硝酸塩やナトリウムの含有量が少ないことも特徴です。
硬度は約1,005mg/Lと高いですが、あと味もスッキリと飲みやすく、国際的味覚審査機構iTQiでも3つ星の評価を得ています(2018年)。硬水・炭酸水初心者の方にもおすすめです。
ヨーロッパアルプスに降り注いだまろやかな口当たり
イタリアに訪れる日本人からの知名度も高い「サンベネデット」。1956年創業以来、世界約80カ国で販売されています。ヨーロッパアルプスへ降り注いだ雨や雪が浸透し、長い年月をかけて作り出されているため、豊富なミネラルを含んでいます。
口当たりの良い中硬水は日本人の口にも合いやすく、知名度が高く人気。炭酸が入ることで飲みやすく、満腹感も得られるため、初心者さんにおすすめです。
フランス生まれのおしゃれな天然発砲水
日本でもおなじみのペリエは、南フランスのおしゃれな天然発砲水。ローマ時代から飲まれていたとされる自然の天然ガスを含んだタイプで、水のシャンパンと言われています。
人口炭酸水と違いキメが細かく、炭酸が口の中で長く弾けるのが特徴。硬度のわりに口当たりがソフトで飲みやすく、ジュースやお酒などに割って飲むのにおすすめです。
美容にもこだわりたい方に注目のシリカ高濃度
芸能人やモデルさんなどが注目している成分「シリカ」。体の保水力が気になる方は、シリカが高濃度配合されたタイプのお水を選んでみてはいかがでしょう?
カルシウムとマグネシウムのバランスに優れた、飲みやすい中硬水です。神秘の地、霧島山系は6種類もの希少なミネラルが高濃度含まれた、他にはない天然水といえるでしょう。
女性プロアスリートに好まれるダイエット硬水
ドイツ南部で絶大な信頼と知名度を誇るエンジンガーは、最高クラスの硬度を持っています。硬度1800超えの活性スリムウォーターはサッカーの世界チャンピオンやプロアスリート、ダイエッターの女性に人気。
めぐりをサポートする成分、サルフェートが高水準含まれ、塩分が少なく超硬水と思えない飲みやすさです。スポーツやダイエットのお供に、クセの少ないパワーウォーターを飲んでみませんか?
(掲載している商品は12本セットのものです)
美しさを保つシリカが豊富に含まれた天然水
鹿児島県と宮崎県の県境にある、霧島連山の地下で採水された天然温泉水です。「美のミネラル」と呼ばれるシリカ(ケイ素)を豊富に含んでいます。ミネラル成分も多いので、スポーツ後の水分補給や熱中症対策にも適しています。
コーヒーや紅茶に使うと、まろやかな味わいを楽しむことができます。また、焼酎やウイスキーなどお酒の水割りにも使えるミネラルウォーターです。
ドイツで120年以上愛される天然炭酸水
ドイツ西部のゲロルシュタインで採水され、120年以上現地で愛飲されている天然炭酸水。
硬度1,310mg/Lという超硬水で、カルシウムやマグネシウムなどの天然ミネラルがバランスよく含まれています。スポーツ中、妊娠中、授乳時、ダイエット中などのミネラル補給におすすめです。超硬水ですが、天然の炭酸含有で飲みやすく感じられます。
重炭酸を多く含みます。朝一番に冷やして飲んでみてください。ミネラルがしっかり入っているので白ワインと割っても味が薄まりません。水+αを求める方にぜひ試してほしい商品です。
硬度1000をほこる海洋深層水
自然豊かで、常に安定した品質が得られる室戸沖の海洋深層水を100%原料にしています。独自の製法で海洋深層水から、塩分を取り除いて硬度を調整。海洋深層水の自然なバランスを活かしています。硬度1000は硬度250の4倍のミネラルを含むため、健康意識の高い方におすすめ!
(掲載している商品は6本セットのものです)
「硬水ミネラルウォーター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 硬水ミネラルウォーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での硬水ミネラルウォーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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自分に合った飲みやすい硬水を見つけましょう
硬水ミネラルウォーターの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
硬水にはいろいろなタイプがあります。最初に飲んだ銘柄が自分に合わなかったために「硬水はおいしくない」と思い込んでいる方、結構、多いかもしれませんね。
硬度がさほど高くないものや炭酸入りのものは飲みやすいので、これを機に硬水に再チャレンジしてみようかな?と思ったらぜひお試しください!
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