電動車椅子とシニアカーの特徴&違い
電動車椅子とは、電動モーターの機能がそなわった車椅子のことです。モーターの力で移動をサポートしてくれるので、腕力の弱い方でも操作ができます。電動車椅子は、手元のハンドルなどを使い自分で操作する「自操用」と、介助者が操作して使う「介助用」に分けられます。
また似たようなもので「シニアカー」があります。こちらは、スクーターに似たハンドル付きの乗り物です。歩行が不自由なかたもシニアカーに乗ってお買い物されている姿をよく見かけますよね。
電動車椅子の選び方 レンタルでも購入でもしっかりチェックを!
電動車椅子には、比較すべきポイントがいくつかあります。買ってから後悔しないためにも、これから紹介する選び方のコツを参考にして、商品を比較してくださいね。ポイントは以下の4つです。
【1】性能
【2】サイズ
【3】タイヤの種類
【4】タイヤの大きさや数
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】走行距離や折りたたみ式などの性能をチェック!
まず確認したいのが走行距離です。電動車椅子を使ってどれくらいの距離を移動したいのか、シミュレーションしましょう。商品によってフル充電したときの走行距離が異なるので、自分の生活に合ったものを選ぶことが重要です。
さらに、コンパクトに折りたたみができるものを選べば、持ち運びがラクになります。車を使った移動も視野に入れている人は、折りたたみ式の商品を選ぶといいでしょう。その際は、電動車椅子の重量などもチェックしてください。
【2】使用者の体に合わせたサイズを選ぶ
使用者の体より大きい車椅子だと、乗り心地だけでなく、使い勝手も変わってきます。使用者の体の大きさを考慮して電動車椅子を選びましょう。
一般的には、座ったときに膝が90度に曲がるくらいの座面の高さがよいとされています。あくまで目安ですので、実際に使用者の方が座ってみて、乗り心地を確認するといいでしょう。
【3】タイヤの種類を比較して選ぶ
電動車椅子のタイヤには、「エアタイヤ」と「ノーパンクタイヤ」の2種類があります。エアタイヤは空気が入っているタイヤのことで、凸凹した道でも対応しやすいのがメリットです。乗り心地のよさはありますが、パンクを起こす可能性は高いので注意が必要です。
ノーパンクタイヤは、ウレタン樹脂を詰めたタイヤで、パンクの危険性が低いのがメリット。乗り心地はエアタイヤに劣りますが、メンテナンスの手間が省けます。
【4】タイヤの大きさや数もチェック
タイヤの大きさや数は車椅子を安定に動かすため必要です。後輪が大きいタイプだと安定感はありますが、タイヤの径が大きい分、小まわりが利きにくくなります。また、シニアカーには4輪タイプと3輪タイプがあり、小回り重視なら3輪タイプを、安定感を求めるなら4輪タイプがおすすめです。使用する場所を想定しながら選ぶといいでしょう。
使用者の体の負担が少ない電動車椅子を 福祉住環境コーディネーターよりアドバイス
電動車椅子を選ぶポイントは、一番に使用者の体の状態に合っているかどうかです。使用者の体のサイズに合ったものを選び、介助用か自走用か、おもに利用する場所や用途も考慮しましょう。
屋外で使用するのか、屋内で使用するのかで、必然的に選び方も変わってきます。電動車椅子は長時間使うことが多いので、できるだけ体の負担にならないものを探すことが重要です。
電動車椅子のおすすめ7選 信頼できるメーカーの商品を厳選
車で移動した先での活用や、持ち運びを視野に入れている方に便利な、折りたたみ式の電動車椅子を紹介します。コンパクトに折りたためるだけでなく、さまざまな機能がある電動車椅子を集めたので、比較しながら検討してみてください。持ち運びを重視するなら、重量もチェックしましょう。

使う方にやさしく設計された電動車椅子。クラッチレバーを操作することで、カンタンに電動と手動を切り替えられるのが使いやすいポイントです。
転倒防止の車輪の出し忘れを、音と液晶画面で教えてくれるお知らせ機能もついています。バッテリーの残量も液晶画面で教えてくれるので、バッテリー切れも心配ないですね。
液晶画面つきで日々の生活をスマートにアシスト
液晶画面を搭載した電動車椅子です。液晶画面では、前進速度や後進速度をそれぞれ5段階で表示。速度がつねに数値で表示されるので、使用場所や状況に合わせて操作することができ、より安全に走行できます。
はじめて電動車椅子を使う方で、速度の設定などに不安がある場合は検討してみるといいでしょう。液晶画面ではバッテリーの電池残量も表示されるので、突然の電池切れの心配も軽減してくれます。
パワフルな走行とメンテナンスに配慮したエアタイヤ
小型なモデルですが、高エネルギーを誇るリチウムイオン電池を搭載したことで、走行距離20kmを実現。パワフルなモーターで移動の幅を広げてくれる電動車椅子です。
タイヤは使用者の乗り心地を考慮したエアタイヤです。パーツが分解できるので、タイヤやチューブの交換もカンタン。メンテナンスにも配慮しています。エアタイヤが好きだけれど、メンテナンスがたいへんと思っている方に選んでほしい1台です。

ノーパンクタイヤなので、パンクの心配がなくおでかけも安心。最大積載量も100kgあります。折りたためばトランクに入るサイズで、電動と手動を選択可能。またUSBがついていて、スマホを充電できるのも魅力です。
カンタン操作! ジョイスティックで自由自在に!
手元のジョイスティックを行きたい方向に倒すだけなので、直感的に操作できるのがメリット。360度に回転できるキャスターがつき、前後左右全8方向に操作が可能なので、思うままに移動することができます。
ボタンひとつで電源をオンオフできるので操作がカンタン。電動車椅子を購入したいけれど、使いこなせるか不安という方も無理なく使用できます。はじめての電動車椅子としてチャレンジしやすい商品です。

幅が58cmと小さく、家のなかでの移動に便利。電動ユニットはYAMAHAの製品ですので、使い勝手がよく、アームサポートの高さも調整できます。
ハンドリムをこぐ力とモーターの力を合わせて駆動する車椅子で、 環境や身体状況により手動車椅子での駆動が困難だった方でも、自分でこぐことができるようになるでしょう。耐荷重は100kgまで。オプションカラーを含めて7色もあり、自分好みの色を選べます。
ハンドリムの操作に合わせて自動でモーター補助
見た目はふつうの車椅子ですが、電動ユニットが装着されたことで、移動を大幅にサポート。手を使ってタイヤをこぐ際、ハンドリムにかかる負荷を感知して、自動でモーター補助の機能が働きます。
一般的な車椅子と操作の仕方は変わらないので、今まで車椅子を使っていて、電動車椅子への切り替えを検討している方にうってつけです。電動車椅子特有のハンドル操作は難しそうと感じる方でも、チャレンジできるでしょう。
軽量&コンパクトなのに機能性も抜群
わずか3秒で折りたたむことができる、取り扱いがカンタンな電動車椅子です。折りたたんでしまえば横でも縦でも置けるので、収納場所にも困りません。バッテリーを含めても非常に軽量で、持ち運びもラクラク。介助者の負担も軽減してくれます。
コンパクトながら機能性も抜群。レバーを倒すだけで操作できる簡易さも魅力です。電動車椅子を持ち運ぶ場面が多い方は、検討してみてはいかがでしょうか。

とてもおすすめの電動車椅子です。前輪はノーパンクタイヤで、後輪はエアタイヤのいいとこどり。エアタイヤのほうがクッション性があり、長時間乗るのに適しています。バッテリーはリチウムで軽量化。耐荷重も150kgあり、大柄な方も使用することができます。コンパクトに折りたためるのもいいですね。
国家公安委員会認定の車椅子で品質に自信あり
確かな技術力で高品質の商品を展開する、睦技研の電動車椅子。『電動車いす そよ風』は国家公安委員会から型式認定を受け、道路交通法令に準じた電動車椅子として認定されています。
電動車椅子は外での使用機会も多いので、法令を遵守した機種であるということは非常に重要です。せっかく購入する電動車椅子だからこそ、長く使える高品質なものを選びたい方に検討してもらいたい1台です。
つねに安定した姿勢をサポートする特別仕様
寝るような姿勢にできるリクライニング機能や、姿勢を前後に傾けることができるティルト機能がついているので、活用の幅が広がる1台です。背もたれが動く際にバックサポート機能が働き、座面と体のズレを調整。快適に過ごすことができるようになっています。
体の重心も調整されるので、転倒の危険性を回避できます。電動車椅子を使ってアクティブに行動したいけど、安全性も気になるという方は検討してみてはいかがでしょうか。
「電動車椅子」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 電動 車椅子の売れ筋をチェック
Amazonでの電動 車椅子の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
いきなり購入が不安な方はレンタルもおすすめ
介護保険制度の認定を受けていれば、購入金額の1割または2割負担で購入できます。ただし、特定福祉用具の指定を受けた事業者からでないと適応されません。指定を受けていない事業者から購入した場合は全額負担になります。
いきなり購入するのは不安だな。。。という人は、介護用品の専門レンタルショップなどで、実際に試してみたい車椅子をレンタルすることもできます。レンタル日数に応じてレンタル料が変わります。信頼のあるレンタル業者を探すことも必要です。アルコール消毒や殺菌がきちんとされているか、サイト内に記載があるレンタル業者にしましょう。
電動車椅子は介護保険で購入できる
便利な電動車椅子ですが、従来の車椅子に比べると価格が高くなってしまいます。経済的な負担が心配な方は、購入するときに介護保険の活用を検討してみましょう。
最初はレンタルで活用して、長く使えそうだと思ったら購入するという方法もあります。介護保険の適用を受けると、比較的リーズナブルに電動車椅子をレンタルすることができます。詳しい内容は、近くの市区町村の役所へ問い合わせてみましょう。
介護に役立つおすすめの商品を紹介します! 自宅での介護をラクに楽しくする
使用者が笑顔になる電動車椅子を!
使用者の活動の幅を広げてくれる電動車椅子ですが、使用シーンに合わせてセレクトするだけでさらに快適に過ごすことが可能です。サイズや重量、便利機能なども十分に比較して選んでみましょう。新品や中古を購入する場合も、レンタルで使う場合も、電動車椅子に乗る方が使いやすく心地いいものを選んでくださいね。
介護保険も活用して、あなたがほしい電動車椅子を見つけてください。
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DIYアドバイザーを取得後、NHK「住まい自分流」の番組講師出演。 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW:10回、日本ホビーショー:2回、イベントDIY講師:公民館・ホームセンター・小学校・生涯学習などで、DIY講師を行いDIY普及に貢献しています。 また、「快適住まい」をモットーに高齢者やお子様にやさしい住まいを提案しています。 最近特に注目の女性も取り組みやすいDIYも提案しています。 地域の防災アドバイザーをしています。