湯呑みの魅力
お茶を飲むときに必要な湯呑みですが、モダンな和柄ものから北欧風のインテリアと相性のよいデザインまでおしゃれなデザインの商品がたくさん出回っています。
そのため、ふだん使いやお客さん用としてはもちろん、結婚祝いや記念日のプレゼントとしても活躍をするのです。
和菓子だけではなく洋菓子ともマッチするようになってきた湯呑みを使って、快適で優雅なティータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?
湯呑みの形状
湯呑みは大きくわけて2種類の形状があります。「長湯呑」と「汲出」です。それぞれ違う特徴があり、使うシーンも異なっています。
では早速、その特徴の違いとどんなシーンやどんなお茶に適しているのかを見ていきましょう。
▼長湯呑タイプ:一度にたくさんのお茶を淹れられる
長湯呑タイプの形状は縦長で円筒の形をしているので一度にたくさんのお茶を注ぐことができます。
大ぶりで大容量なのでゆっくりとお茶をのんでリラックスしたいというときにぴったり。お客さん用というよりは自宅でふだんから使うものとして選ぶのが一般的です。
また、お茶の種類でいうと高温で淹れるほうじ茶・玄米茶・紅茶などに向いています。
▼汲出タイプ:来客用にも使える
汲出タイプの特徴は背が低くて口が広くなっている横長の形状です。
口が広がっているのでお茶の香りを楽しむことができます。長湯呑タイプと比べると入るお茶の量が少ないので、そのぶんお茶の色を目で見て楽しむこともできて、来客用の湯呑みとしても活躍します。
薄くて繊細な作りのものが多いので、高温で淹れるお茶よりも玉露のような低めの温度で少量で飲むようなお茶に適しています。
湯呑みの選び方
それでは、湯呑みの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】素材
【2】サイズ
【3】口縁の特徴
【4】セットかどうか
【5】フタの有無
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材をチェック
湯呑みの素材によって適しているお茶の種類が異なります。また、素材によって見た目の雰囲気も違うので、テーブルやインテリアと合うかどうかで決めるのもおすすめです。
ここでは、陶器・磁器・ガラスの3つの素材はそれぞれどんなお茶とどんなシーンに合うのかを解説します。
▼熱いお茶には断熱性が高い「陶器製」
ふだん、淹れたてアツアツのお茶を飲むのが好きな方には陶器製の湯呑みがおすすめ。
陶器製のものは熱伝導が高くないので、手で持っている部分が熱くなりにくいからです。また、手で持ったときの感触が柔らかく、独特の風合いが出ているものが多いのでおうちの雰囲気に合わせてお気に入りのものを探すのも楽しいでしょう。
なお、陶器は焼き締め温出が低く吸水性が高いので、においと色が移りやすくなっています。飲んだらすぐに洗って汚れが残らないようにしましょう。
▼繊細なデザインが豊富な「磁器製」
つるつるとした触り心地とツヤのある質感が好きな方は磁器製がおすすめ。磁器製は生地肌が白いため、色柄が映え、デザインも豊富です。
そして、磁器製の湯呑みは薄く作られているのが特徴です。そのため、アツアツのお湯で淹れるお茶よりも、玉露や上級の煎茶など低温で淹れるお茶に向いています。また、ほとんど吸水性がなく色移りしにくいので、コーヒーや紅茶にも使用可能です。
▼涼しげで冷茶との相性がいい「ガラス製」
ガラス製の湯呑みは透明なので淹れたお茶の色を楽しめるというのが特徴です。とくに冷茶との相性がよく、涼しげなグリーンがさわやかさをアップさせます。
またガラス製とひとくちにいっても種類があり、薄手で比較的購入しやすい価格のソーダガラス、透明感が高く高級感があるレッドクリスタル、飲みものの温度に気を使わない耐熱ガラスなど、用途と好みで素材を選択しましょう。
さらに、においや色が付着しにくいため、コーヒーや紅茶にも使えて便利です。緑茶以外にもさまざまなな用途で使いたいという方におすすめです。
【2】サイズをチェック
湯呑みを選ぶ大切なポイントはサイズです。湯呑みは取っ手が付いていないので、サイズがあっていないと持ちにくくなってしまいます。湯呑みは使う人の手の大きさに合ったサイズを選びましょう。
また、湯呑みのサイズは用途によっても使いわけるとよいです。ここでは小さめサイズと大きめサイズの使い分けについて説明します。
▼小さめサイズ|来客用に
小さめのサイズは来客用として用意しておくのにおすすめです。たとえば、一緒に受け皿が付いているものや、フタ付きで売っているものなど。
サイズが小さいものは繊細な作りのものが多く、見た目も品があります。いくつか用意しておけば、急なお客さんが来たときにもすぐに使えて便利です。
▼大きめサイズ|普段使いに
手の大きさによっても多少前後しますが、もっともフィットしやすく持ちやすいのは直径7cmのものといわれています。直径7cmというと大きめのサイズになり、小さいサイズのものよりも容量も多く、普段使いにおすすめです。
男性と女性、大人と子どもでも持ちやすいサイズが異なるので、使う人の手に合ったサイズを選んでください。
【3】口縁の特徴をチェック
和食器の部分には名前が付いており、「口縁(こうえん)」とは湯呑みの口をつける部分のことを指しています。お茶を飲む際の口当たりを気にする方は、湯呑みの口縁がどのような特徴になっているのかをチェックしましょう。
基本的には、厚め・薄め・反りの3種類に分類できます。ここからは、それぞれの特徴を見ていきます。
▼温かいものなら厚めの口縁
アツアツのお茶を楽しみたい方は、口縁は厚いものがおすすめ。口縁が厚いものほどやわらかい口当たりになります。
また、口に湯呑みの縁が当たるのがあまり好きではないという方は、厚めのものを選ぶといいでしょう。
▼冷たいものには薄めの口縁
基本的に冷たいお茶を飲むことが多いという方は、ゴクゴク飲める口縁が薄めの湯呑みがおすすめです。低めの温度で淹れるお茶の場合も薄めの湯呑みが合います。
また、来客用として作られているものは薄めの湯呑みが多いです。
▼番茶やほうじ茶には反りがあるもの
お茶の飲みやすさをもっとも重視する方は、湯呑みの縁が反っているものを選びましょう。飲みやすさに加えて、口当たりがやさしいのがおすすめポイントです。
とくに高温で淹れる番茶・ほうじ茶・紅茶などを飲むときに適しているといわれています。
【4】セットかどうかチェック
家族で使う自宅用やお客さん用にデザインが同じものを選びたいという方にはセットがおすすめです。和食器は5客一組が基本となっており、セット商品は家族みんなで使うときやお客さんが複数来たときに便利です。
お客さん用にセットになっているものは、茶托(ちゃたく)が付いているものやおそろいのデザインの急須が付いているものもあります。統一されているとおしゃれ感と高級感がアップしますのでセットで購入するのがおすすめです。
【5】フタの有無をチェック
来客用の湯呑みを選ぶときは、フタつきかどうかを確認しましょう。ほこりなどが入るのを防いでくれます。また、フタを開けたときに立ち上がる茶の香りを楽しんでもらうこともできます。
来客用でお茶を出すときは、気遣いのひとつとしてフタが付いているものを選ぶとより親切です。
エキスパートのアドバイス
サイズや厚み、茶托やフタもチェックしよう
ふだん使いの湯呑みは、煎茶だけでなく温冷にも対応できるものを選ぶこともポイントです。
和洋中華さまざまな料理やデザートも盛りつけられるものなら、なおうれしいですね。持ちやすい形、口径、重さ、素材感、厚さをチェックしましょう。直接口を付けるので、口縁の心地よいカーブ感や厚みも大切です。
お客さま用には、伝統的な茶托つき、フタつきのものもセレクト枠に加えましょう。男女の手の大きさに適すように作られたセットでの夫婦ものはプレゼントにも喜ばれるでしょう。
湯呑みのおすすめ商品
それでは、おすすめの湯呑みをご紹介いたします。
▼おすすめ7選|長湯呑タイプ
▼おすすめ7選|汲出タイプ
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼おすすめ5選|長湯呑タイプ
まずは、長湯呑タイプのおすすめ商品です。ぜひ参考にしてくださいね。
唯一無二の独特な色彩がこだわり
有田焼の陶芸作家・藤井錦彩(ふじい きんさい)氏の手作りの磁器製の湯呑み。釜のなかで焼成中に生じる色の変化「窯変(ようへん)」によって美しいグラデーションが生じ、絵具で色づけしたのとは違う重厚で味わい深い湯呑みに仕上がっています。
釜の温度や湿度によって窯変による発色が変わるので、ひとつひとつ異なったグラデーションが特徴。ほかの人と絶対に被らない自分だけの湯呑みを持ちたい方・唯一無二のプレゼントを選びたい方に選ばれています。
湯呑といったらこのデザイン! 持ちやすい長湯呑
陶磁器製の長湯呑みタイプの商品です。おすすめポイントはその持ちやすさにあります。直径約7.1cmと手にフィットするサイズに作られています。
魚の漢字がずらっと並んでいる、お寿司屋さんに置いてあるようなデザインです。日本らしいユニークな湯飲みは、外国の友人へのお土産やプレゼントとして渡すと、とてもよろこばれる一品です。
▼おすすめ7選|汲出タイプ
続いては、汲出タイプのおすすめ商品です。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
有田焼焼き物市場『[名入れ・名前入り]六瓢色彩 湯呑』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 湯呑みの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの湯呑みの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
湯呑みのお手入れ方法
湯呑みは使ったらなるべく早く洗うことが清潔に保つ秘訣です。汚れが付いたままの状態で放置しておくと、においや茶渋が残って落ちにくくなってしまいます。また、陶器製のものは磁器製やガラス製のものよりも強度が低いので慎重に扱いましょう。
そして、保管方法については直射日光が当たると日焼けによって色が変わってしまうことがあるので、日の当たらないところに置いておくようにしましょう。湿度が高いところで保管するとカビ発生の原因にもなるので、保管場所と保管状況には充分に注意してください。
【関連記事】その他の食卓関連アイテムも要チェック
いつものティータイムがより充実する
お茶を飲むときに欠かせないアイテムの湯呑みですが、選ぶものによっていつものティータイムがより充実したものに変わります。
選ぶポイントは、形状・素材・サイズ・口縁の形など、なにを重視したいかによって異なります。どんなお茶をどんなシーンで飲みたいかをイメージしながら選びましょう。
本記事を参考にあなたにぴったりの湯呑みを見つけてリラックスタイムを今よりももっと満喫してくださいね。
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季節を愛で、暮らしを楽しむ“Nippon Stylish Life”をコンセプトに、西宮市のサロンを中心に全国各地で食と食空間演出をテーマにした講座・イベント・セミナーを行っている。 サロンでは、食卓文化の講義、テーブルコーディネート実習、手作りランチを楽しみながら、多角的に学べる「ブラッシュアップ講座」が人気! 日々のご飯からおもてなしまで、身近な食材を使ったヘルシーでシンプルなレシピをお洒落に昇格するコツも学べます。 プロを目指したい方には、「食空間コーディネーター資格取得講座」も開講中。 季節ごとに開催中の「Japan Cool Seminar in Tokyo~日本伝統美味食探検~」は、様々な伝統食材をテーマに、都内レストラン・料亭にて、その日だけのオリジナル料理を味わいながら日本の食を学ぶCoolな講座。 英語アナウンサーの経験を生かし、「日本文化をやさしい英語を交えて学ぶ講座」、「英語だけによる日本の食と食卓文化セミナー」も務める。 旅館・ホテルの食空間コンサルタント、オリジナル食器デザイン販売も手掛けている。 奈良女子大大学院人間文化研究科博士前期課程修了 生活環境学学位取得 現在、龍谷大学大学院 農学研究科博士後期課程 食空間コーディネーター資格認定講師 卓育インストラクター 単著『12 か月の Lifestyle Book 食卓からしあわせは始まる』(エピック)