「薪割り機」のおすすめ商品の比較一覧表
薪割り機の選び方 稼働方式、パワー、置く向き、安全性、アタッチメントの種類などをみる
薪割りと聞くと、斧で薪割りをするシーンを思い浮かべる方が多いと思います。ただ、斧自体が重いので体への負担が大きく、技術も要するためたくさん作るには不向きです。
そこで便利なのが薪割り機。体への負担も少なく薪を作ってくれますが、種類もさまざまあり選び方がわからないと言う方も。そこで、稼働方式やパワー、薪を割る向きなどで薪割り機を選んでいきましょう。
稼働方式で選ぶ 手動タイプ、電動タイプ、エンジンタイプの違い
薪割り機には、手動タイプ・電動タイプ・エンジンタイプの3つの稼働方式があります。使う場面や状況に応じて稼働方式を選ぶようにしましょう。
どこでも使えて静かな「手動タイプ」
手動タイプはどこでも使えて、音も静かな薪割り機です。長いレバーを動かして、セットした丸太を刃に押し当てて割る仕組みの薪割り機、ペダル式でスイッチを足で踏むだけで割れる薪割り機などさまざまです。
電源がない場所でも使うことができます。自分のペースで必要な分だけ薪割りができたり、場所を選ばずに使用できる点は魅力ですね。
コンセントがあればラクラク薪割り「電動タイプ」
電動タイプは、電気を動力にして稼働するすぐれものです。丸太をセットするだけで薪割りをしてくれます。サイズも小さく、家庭でも使いやすいタイプの薪割り機なので、たくさんの丸太を薪にする必要があるときも、かんたんにできます。
作業時間自体は、手動タイプとあまり変わりませんが、体の疲労度には大きな差があります。
大型でパワフル「エンジンタイプ」
エンジンタイプはパワーも強く、コンセントがない場所でも使用することができます。ガソリンで動くエンジンので、本体自体の価格は高価ですが、その分パワーは強力です。
たくさんの薪を短時間で量産することができるため、ふだんから薪を使用する方におすすめ。ただし、エンジンタイプの薪割り機は作動音が大きいので、家が密集している場所などでは、近所迷惑にもなるので使用場所には注意しましょう。
薪割り機のパワーや破壊力で選ぶ 「t」の数値、トン数を確認
薪割り機によって、パワーは大きく異なるので、破壊力や破砕力といった項目を確認し、薪にしたい木材の直径によって薪割り機のパワーを選ぶようにしましょう。
なお、直径30cm以下の木材なら6トン以下、それより大きい木材には7トン以上のパワーが目安です。パワーが小さいほうが、部品の取り外しや操作もかんたんです。
直径30cm以下の木材なら6トン以下で充分!
直径30㎝以下の木材なら、6トン以下の薪割り機で充分です。薪割り機のパワーが小さい分、薪割り機自体も小さく、軽量のものが多いので、誰でもかんたんに使うことができます。
スギやヒノキなどの針葉樹は割りやすいので、6トン以下の薪割り機でもキレイに割ることができます。部品の取り外しや手入れもかんたんなので、機械が苦手な方や女性が使うときにおすすめです。
直径30cm以上の木材には7トン以上のものを選ぼう
直径30cm以上の木材を薪にするなら、7トン以上の薪割り機がおすすめです。破壊力の数字が大きくなるにつれて、カットできる薪の太さや厚さも大きくなっていきます。
木にはコブがついていることがあり、硬いのでパワーの低い薪割り機ではカットするのが難しくなっています。7トン以上のものだと、コブがあってもかんたんにカットして薪を作ることができます。
安全性で選ぶ 誤作動防止フットペダルや落下防止フレームなど
薪割り機は、それなりに重量があり、刃が使用されているので、必ず安全性をチェックしましょう。誤作動防止のフットペダルつきや、落下防止フレームつきなど、薪割り機を安全に使用できる機能がついているかは重要なポイントです。
誤作動防止のフットペダルつき
誤作動防止のフットペダルは、スイッチを入れてもフットペダルを踏まないと作動しないようになっています。薪割り機を使用する際は、まわりに充分注意して使用する必要がありますが、不意にレバーに触れて動いてしまうこともないとは限りません。
なので、安全のためにも電動式の薪割り機を購入する場合、誤作動防止のフットペダルがついているかを事前確認しておく必要があります。
木材の落下で怪我をしないための落下防止フレームつき
カット前の木材は形がいびつなものも多く、不安定になりがちです。横割りタイプだと転がる危険があり、縦割りタイプはバランスを崩してしまう危険があります。
木材が落下してケガをしてしまう可能性があるので、落下防止フレームがついているタイプの商品を選ぶようにしましょう。落下防止フレームは木材を固定してくれるため、安全に薪割りができるようになります。
割れる薪のサイズで選ぶ 破砕長さや破砕太さ、破砕祭壇寸法などの表記をみる
セットできる木材のサイズは、薪割り機ごとに異なります。扱う木材のサイズは必ずチェックしておくことが大切です。木材の長さはもちろん、直径も関わってくるのでどちらも確認してから薪割り機を購入してください。
木材のサイズ表記は、破砕長さや破砕太さ、破砕祭壇寸法、破砕力などメーカーごとに名称が異なるので、注意しましょう。
薪を置く向きで選ぶ 縦割りか横割りか縦横兼用か斜めか
木材を置く向きは、縦と横と斜めの3つの向きがあります。ここでは、それぞれで割りやすい木材のタイプや特徴、メリットがあるので紹介していきます。
割る予定の木材に合わせて薪割り機を選ぶことで、薪割りがよりかんたんにできるようになるので選ぶときの参考にしてみてください。
大きくて重い木材なら縦割りタイプ
大き目の木材を割るのであれば、縦割りタイプの薪割り機がおすすめです。縦割りタイプの薪割り機は、薪割りをするときにしゃがみこんだりする必要もないので、体への負担が小さいのが特徴です。
コブつきの木材も縦割りタイプだとかんたんにカットできます。
安定した状態で木をセットできる横割りタイプ
木材を割る都度持ち上げてセットする必要がある横割りタイプの薪割り機は、あまり大きな木材には向いていません。それほど大きくない木材を数多く割りたい方におすすめです。安定した状態で木材をセットできるといったメリットもあります。
丸太をおくのに便利な斜め型タイプ
丸太の置きやすさをなによりも重視したい方におすすめなのが、斜め型タイプの薪割り機です。しかし、家庭用として市場に流通しているのは横型の商品が多いので、少しだけ選択肢が狭まってしまう可能性もあります。
4分割にできるアタッチメントで選ぶ パワーアップできるものも
アタッチメントを使用するメリットは作業の効率アップです。アタッチメントを使用すると、木材を1度で4分割することができ、手間が省けます。
分割できる数が増えるだけでなく、パワーアップできるアタッチメントもあります。アタッチメントをつけることで、破砕力がプラス1~2トンになる場合も。力不足を感じている方は1度アタッチメントをつけてみてください。
薪割り機おすすめ9選 人気メーカーのシンセイほか、手動タイプも
機械が苦手な方でも購入するときに困らないよう、選び方をもとにおすすめの薪割り機を集めました。使いやすさや特徴などもご紹介していくので、購入するときの参考にしてみてください。


SHINSEI(シンセイ)『フット式電動薪割機(FWS 6T-52)』

通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 薪割り機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの薪割り機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】チェーンソーや薪ストーブ、斧の関連記事はこちら
最後に|エキスパートのアドバイス
ガーデニング研究家
広葉樹か針葉樹かによって必要なパワーが異なる
樹木は大きく分けて針葉樹と広葉樹があります。針葉樹のスギやヒノキの薪割り機はパワーがあまり必要ありませんが、マツは繊維方向がねじれていることが多く、パワーが必要です。
節の多い広葉樹はさらにパワーが必要なので、薪割りする樹種なども考慮して、機種を選びます。
また、薪割り機は重いので、作業場までの移動方法や収納方法も購入前に検討しましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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1967年生。兵庫県西宮市出身。1991年に大手住宅メーカーに入社し、研究所(造園研究室)、マンション事業、本社設計部などを経験。現在は独立し、人と人、人と自然の繋がりを大切にし、毎日丁寧に暮らすことを提案する『庭暮らし研究所』を設立。 奈良市で草屋根の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜をつくり、自給生活を送る。NHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」では、野菜づくり講師として10年間毎月出演。NHK出版WEBサイト「みんなの趣味の園芸」でブログ担当。YouTubeチャンネル「園芸研究家はたさんの野菜づくりチャンネル」を発信。