アウトドアで使える斧・ハチェットとは 日本語では手斧、斧ナイフや斧ハンマーといったタイプも
ハチェットは、短い柄が付いている小型の斧のことをいいます。キャンプで薪を割ったり、枝を払ったりするのに便利ですし、より本格的にキャンプを楽しむことができますよ。さらに、テントのペグを打ち込むためにも使うことができるので、持っておいて損はない道具です。
アウトドア用斧の選び方 斧の特性、重さ、用途、安全面をみる

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ここからはアウトドアやキャンプのときに、焚火などで使える斧の選び方について解説していきます。初心者だと、キャンプ用斧の選び方がわからないということもあるでしょう。薪割り用斧を探している方もぜひ参考にしてみてください。
特性を知って扱いやすい重さのものを選ぶ
用途に合わせてサイズを選びましょう。自分の体格に合ったものを使うことが、疲労感軽減やけがを防止するためにも重要です。いろんなタイプを持ってみたり、レンタルしてみたりして、ぴったりのサイズ感を選びましょう。
扱いやすい軽量の片手タイプ
カットされた薪をさらに使いやすいサイズに切ったり、簡単に枝をよけるために使うのであれば、40cm前後の片手で扱えるタイプのものがおすすめです。もっと小さくてもいい方や女性の方は、30cm前後のモノでもいいでしょう。
軽いので持ち運びに便利で、作業も小回りが利くので扱いやすいですよ。初心者の方でも作業しやすいので、まずはここから始めてみてもいいかもしれません。
本格的な薪割りなどに重量のあるタイプ
本格的にアウトドアを楽しみたい方は、丸太から薪を割りだすこともあるでしょう。そういった時には両手で扱う重量のある薪割り斧を選ぶのがいいでしょう。ある程度の重厚感があり、刃に厚みがあるものがおすすめです。本格的なタイプになるので、初心者の方や力の弱い女性の方には向かないかもしれません。
きちんと目的に合った用途で選ぶ
どんな風に使いたいかも選ぶうえで大事なポイントです。自分が斧を使うシーンを考えてみてください。
クラフトや焚き付け作り
焚き付け用に小さな薪を作りたいときに適しているのは小さめの手斧でしょう。女性や初心者の方でも扱いやすく、小回りが利くタイプです。ナイフのように使えるので、薪づくり以外にも、彫刻や調理など幅広いシーンで活躍すること間違いなしです。
薪割りや丸太割り
大きな木を切るのに斧を使いたいのであれば、「スプリッティングアックス」がおすすめです。横から見たときにくさび型をしていて、迫力のある見た目が特徴的です。木目に沿って木を切断することができるので、薪割りに適していますよ。
柄が長いので、斧を振り落として大きな薪を割るのにも役立つでしょう。ハンマーとしても使えるハンマー斧タイプも人気です。
針葉樹には和斧
和斧は歯が鋭く、まっすぐなのが特徴的です。スギやヒノキといった針葉樹を切るのにぴったりで、薪割りにも適した斧として有名です。日本製で出来ているので、安心して使用できるだけでなく、比較的安価な値段で手に入れられるのもポイントです。また、軽くて扱いやすいので、女性や初心者の方にもおすすめですよ。
広葉樹には洋斧
洋斧は、刃先が薄くて根元に行くにつれて厚くなっていくのが特徴の斧です。刃がどっしりとしていて、重量感があるので、かたい材質の広葉樹を切るのに適しています。
値段は高めですが、どんな薪でも切ることができるので、万能性を求めるのであればこのタイプの斧がおすすめですよ。デザインもスタイリッシュなので、アウトドア用品の見た目にもこだわりたい方にもぴったりでしょう。
グリップの持ちやすさで選ぶ
斧の使い勝手を左右するのは、グリップの持ちやすさといっても過言ではありません。素材や形状、角度などで手首に与えられる負担が異なるので、しっかりとチェックしなくてはなりません。実際に触れてみると、自分に合っているかどうかがわかりやすいですが、ネットで購入する場合には、口コミなどをチェックしましょう。
安全面を重視して選ぶ
アウトドア用の斧は持ち運ぶことになるので、道中の安全を確保するのも大事なチェック項目です。刃がむき出しのままだと、ケガや荷物を傷つける可能性があるので、ケースが付いているものを選びましょう。
さらに安全に持ち運びたいのであれば、タオルで包んだり、カバーを二重にするなどの工夫が必要になるでしょう。
アウトドア用斧おすすめ12選 人気のハスクバーナほか各メーカー、キャンプで使える安いものまで
ここからは、アウトドア用斧の選び方をご紹介します。あわせて山岳写真家の荒井裕介さんに選んでもらったおすすめ商品もあるので、チェックしてみてください。
2本セットで初心者にも使いやすい
刃の形状が異なる2つの斧をセットにしているので、初心者のスターターセットとしてもぴったりです。それぞれ軽くて扱いやすいものなので、女性にもおすすめですよ。
また、刃を覆うためのケースも付いているので、持ち運びや保管が不安だという方も安心して使うことができるでしょう。初めて購入するものに迷った時は検討してみてくださいね。

無骨でヘビーデューティーなハチェット
世界的なアックスブランド、AGDORを有するスウェーデンの工具メーカーが製造するアックスです。ハチェットのなかではかなり重たいヘッドを有するため、フィールドでの薪割りや枝払いにはその圧倒的なパワーで役立つこと間違いなしです。
最初のハチェット(手斧)としては扱いにくいかもしれませんが、力を要する作業におすすめな一本です。
1本で2種類の使い方ができる便利な斧
通常の斧のように薪を切ることはもちろんのこと、背面についている穴に細い薪や枝を挟めば、てこの原理を使って折ることができる便利な斧です。1つの斧で、2種類の使い方ができるので、利便性が高く、あらゆるシーンで重宝されることでしょう。
また、持ち手にはグリップが付いているので滑りにくく、使いやすいアイテムです。刃をカバーするケースも付いてくるので、安心して使用できますよ。

チェーンソーメーカーが作る山師のハチェット
ハンドルにヒッコリー材が使われた、ブレード厚のある利便性の高いアックス。価格も手ごろで薪ストーブ愛用者にも人気の本品は、林業メーカーならではの使いやすくバランスのいいデザインが特徴です。
重量を利用したパワフルな使い方からこまやかな作業まで、柔軟に答えてくれます。ベルトループつきのレザーシースが付属されており、携帯性にすぐれているのもポイント。本格的な斧を求めている方におすすめの逸品です。
スタイリッシュなデザインながら機能性◎
全体が黒を基調としており、スタイリッシュで現代的なデザインが特徴的です。どこかおしゃれさも感じるようなデザイン性の高さで、見た目が気に入ったという方も多いのではないでしょうか。
もちろん機能性も高く、耐久性に優れた素材で作られています。薪割りや樹木の伐採に向いており、本格的なアウトドアを楽しむのには欠かせない商品です。
手軽に使えるキャンピングアックス
ハンドルにはプラスチック、ブレードにはタガネなどに使われている耐摩耗性と衝撃性を兼ね備えたボロン鋼が採用されており、見た目よりヘビーデューティーに作られた斧です。斧を叩かずにものを割る、切る、削るを学ぶには最適のひと品です。
キャンプからブッシュクラフトまで使え、初心者はもちろんアックス経験者でも満足できる作りのリーズナブルなアックスです。

ブッシュクラフター御用達のアックス
キャンプから薪ストーブまでさまざまな用途に対応し、軽量かつ切れ味が抜群のひと品。世界的なアックスブランドが誇るバランスが取れたハチェット(手斧)です。同社のアックス専用のシャープナー(砥石)も販売されているので、長く快適に使えます。
ハンドルは他社の同サイズよりも細身となっており、手の大きな方には少し細く感じられるかもしれません。長時間使用しても疲れにくく、ブッシュクラフトにも最適。多くのアウトドアマンに支持される人気のハチェット(手斧)です。

ハンティングモデルのフィールドアックス!
ハンティング用に作られた、少し特殊なアックス。薄いブレードで、獲物の解体から枝払い、ビバーク用(緊急時の野営)の薪割りまでこなせるように開発された両手斧です。
全長が473mmと片手でも扱えるのが魅力のひとつ。ザックに取りつけても邪魔にならないサイズ感で、オートキャンプにもおすすめの逸品です。

160年の歴史を持つアックス
世界で最も厳しいといわれるドイツの工業規格をクリアしたアックスです。ヒッコリーの芯材を使ったハンドルは強靭な粘りと耐久性を生み出し、ブレードはゾーリンゲン(ドイツの老舗刃物メーカー)の技術をいかして製造され、ひじょうに鋭い切れ味を誇ります。
薪ストーブ愛好家から支持されるこのハチェットは、フィールドでもその実力を発揮してくれることでしょう。
「アウトドア用斧」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アウトドア用斧の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアウトドア用斧の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アウトドア用斧に関するQ&A よくある質問
持ち運ぶと違法にならないの?

ナイフや斧などのキャンプ用具としての刃物は、キャンプを意図した明確な目的があれば所持が認められています。ただし、それ以外の目的で持ち運ぶと違法になりかねないので注意が必要です。
女性でも扱える?

40cm程度なら問題なく扱えます。背がハンマーとしても使えるタイプならペグ打ちにも使えるので便利ですよ。
そのほかのアウトドアツールの記事はこちら 【関連記事】薪割り機、アウトドアナイフなど
自身の技量と用途を把握しよう 山岳写真家からのアドバイス
ハチェットは薪割り用のアックスとは違い、クラフトから焚きつけ、軽度の薪割りを目的に使用されるフィールドアックスです。
両手斧ではなく片手での使用を目的としているので、ハードな用途には向きません。あくまでも片手で使用できる範囲で、過度な打撃を与えるようなことは避けて使用してください。自身の技量と用途を把握して、長さとヘッド重量に注意して購入するようにしましょう。
用途に合うアウトドア用斧を選んで
キャンプなどのアウトドアには、薪割りなど斧が必要な場面が出てきます。この記事では、アウトドア用斧の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
誰が使うか、どのような目的で使うのかなどを考えて、使い勝手のいいアウトドア用斧を選んでみてください。
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ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。 アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。 フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。