しめ縄の由来と意味
しめ縄は「神様がいる神域」と「私たちが暮らす俗世」とを隔てるためにあります。神棚や鳥居にしめ縄が施されているのはこのような理由からです。またお正月の玄関や水場にしめ飾りを飾る理由は、神様に気がついてもらうための目印で、家のなかや水場を神聖な場所へと整えるためとされています。
日本神話において天照大神が天の岩戸から出た際、再び天の岩戸に入らないようしめ縄で入り口を塞いだことがしめ縄の由来となっています。
しめ縄の選び方
それでは、しめ縄の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】縄の素材
【2】しめ縄の形状
【3】どんな縁起物がついているか
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】縄の素材をチェック
しめ縄は一見どれも同じ天然素材のように見えますが、しめ縄には主に「稲藁」「麻」「化繊」の3つの素材があり、それぞれに素材の意味と特徴があります。
神が宿ると言われる「麻素材」
麻は生命力が強く、古来から日本では「神の依代」と考えられてきました。そのため、もともとしめ縄も麻でつくられ、昔は麻を神棚に備えて拝む風習があったと言われています。
現在はしめ縄の素材として古くから使われてきた大麻の栽培が制限されているため、ほかの材質のしめ縄より希少性が高く高価で入手しにくくなっています。しめ縄を神道の一貫ととらえ「伝統を重んじたい」「神様が宿る場所としてこだわりたい」方は、麻素材のしめ縄を選びましょう。
実りに感謝する「稲藁素材」
日本には弥生時代のころから稲には稲霊(いなだま)と呼ばれる精霊が宿るという「稲作信仰」がありました。そのため昔の農家では米を収穫したあとに残った稲藁を使ってしめ縄をつくり、翌年の豊作を祈る習慣があったのです。
そのころから稲藁(いなわら)は、広くしめ縄の素材として使われるようになりました。麻が希少であるため、現在天然素材のしめ縄はこの稲藁素材が一般的です。「伝統にこだわりきちんとしめ縄本来の役割にこだわりたい、でも麻は入手しにくい」という場合には稲藁のしめ縄を選ぶといいでしょう。
傷みにくく長持ちする「化学繊維」
化学繊維のしめ縄は、麻素材・稲藁素材と異なりお手入れがしやすいのが特徴です。天然素材は雨風などで劣化が早いですが化学繊維は劣化しにくく、メンテナンスフリーであることがメリット。
しめ縄の伝統や素材の持つ意味にこだわりたい人には向きませんが、「装飾的な意味合いでしめ縄をかざりたい人」や「手入れがらくなしめ縄を選びたい人」に向いています。
【2】しめ縄の形状をチェック
しめ縄の形状にとくに決まりはありませんが、飾る場所や種類によって飾り方に指定があるものもあります。また地域によってもさまざまです。
しめ縄は毎日目に入るもの。気に入った形や飾る場所に適したものを選ぶといいでしょう。
「牛蒡注連」「大根注連」:一般的な形状
藁などの素材を一方向にねじった細長いしめ縄は牛蒡注連(ごぼうじめ)、太いしめ縄は大根注連(だいこんじめ)と呼ばれています。しめ縄の途中に聖域・清浄を表す半紙でつくられた紙垂(しで)を4本垂らしていることが特徴で、主に神棚に祀られます。
神道では「左が神聖」「右が俗」とされているため、牛蒡注連・大根注連のしめ縄は「神様から見て左側」が太くなるように設置します。地域によって異なる場合もあります。
また中央がもっとも太く、端にかけて細くなっていく左右対称の鼓胴型(こどうがた)も主に神棚用のしめ縄です。こちらは左右対称なので、設置する向きを考える必要がありません。
「鼓胴型」「前垂注連」:左右対称で飾りやすい形状
「鼓胴型」「前垂注連」はどちらも左右対称になっているタイプです。神棚に飾る際にはレイアウトしやすいです。「鼓胴型」は垂れ下がった藁の真ん中がすこし太くなっていて、重厚感を感じます。「前垂注連」は端から端まで同じ太さの縄で作られています。
「玉飾り」:お正月の玄関にピッタリな形状
お正月によく見かけるタイプの「玉飾り」は、一般的に玄関に飾ります。輪になったしめ縄にたくさんの縁起物がついており、古い年の不浄を断って神様を家のなかに迎え入れ、浄化するという意味があります。
しめ縄についている飾りものにはそれぞれ意味があり、たとえば鏡餅などでもよく見かける「橙」は、家族繁栄を意味しており、「松」は不老長寿をあらわしています。気に入った形状と縁起物の意味をチェックしたうえで選ぶといいでしょう。
「輪飾り」:個人の部屋や水回りに相性がいい形状
「輪飾り」は玉飾りを簡略化したものです。古来より水や火がある場所には神様が宿ると考えられていたことからキッチンやトイレなどの水回りや、台所などに飾られます。
輪飾りにも縁起物がついているものがありますので、縁起物の種類によって選んだり、また家のなかに飾るということから、自分が気に入ったデザインのものを選ぶようにしましょう。
【3】どんな縁起物がついているかチェック
しめ縄の飾りつけにはそれぞれ意味があります。例えば、「橙」は家が反映しますようにという意味、「南天」は厄除けの意味、「松」は不老不死の意味があります。
縁起物にはほかにもさまざまな種類があるので、しめ縄にどんな装飾があるのかを見てみると面白いかもしれませんね。
しめ縄おすすめ3選
それでは、おすすめのしめ縄をご紹介いたします。

古来より神聖とされるしめ縄は、米の収穫後の新藁で作るものです。化学繊維で作られたものとは違い、意味のあるものといえます。そのため、天然素材で作られたソーコショップ『青い実取らずのワラから作った神棚用しめ縄』がおすすめです。
しめ縄専用稲藁を使った青々としたしめ縄
神棚にちょうどいい2尺の大根注連のしめ縄は、しめ縄専用の「実取らず」の稲を収穫してつくられたもの。実を収穫せず青々とした状態で刈り取られた稲藁は高級感があり、また新鮮な雰囲気で神棚の印象も見違えます。
しっかりと編まれているためずっしりとした印象のしめ縄は、本物のしめ縄にこだわりたい人にぴったりです。
原材料 | 稲藁(実取らず) |
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サイズ | 長さ約60cm |
太さ | 約6.5cm |
生産地 | - |
原材料 | 稲藁(実取らず) |
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サイズ | 長さ約60cm |
太さ | 約6.5cm |
生産地 | - |
迫力はそのまま、お手入れがらくな化繊のしめ縄
お手入れがかんたんな化繊でできた、取り付け向きを気にする必要のない鼓動型のしめ縄です。天然のしめ縄に負けない迫力はありながらも、メンテナンスフリーで気軽に長く使える一本です。
また取付用のひもやフックが2つずつ付属しているので、すぐにしめ縄を設置できます。「きちんとしたしめ縄を設置したいけれど、湿気や虫が心配」「お手入れがらくなほうがいい」という方に向いています。
原材料 | 化学繊維 |
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サイズ | 長さ約70cm・垂れの長さ約16cm |
太さ | 両端約2cm・真んなか約4.5cm |
生産地 | - |
原材料 | 化学繊維 |
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サイズ | 長さ約70cm・垂れの長さ約16cm |
太さ | 両端約2cm・真んなか約4.5cm |
生産地 | - |

日本では元旦を迎えるにあたり、水回りや台所など各所に1年の無事故を感謝し新年の無事を祈って「釜〆」という御幣を飾る風習があります。カドゥ『シンプルモダンお正月しめ縄飾り』はそんな箇所にマッチした商品です。
室内の水・火まわりにおすすめのかわいらしいしめ縄
直径約9cmの小さめしめ縄は、タチカズラやメタセコイアなど天然素材をあしらい、小さいながらもしっかりした存在感があります。
しめ縄部分も天然の藁を使っており、ひとつひとつ手作りしているので、温かみのある雰囲気。豊作を祈願する稲穂、金運を祈願する黄色いボタン、火災や魔除けの南天で、運気アップにひと役たちそうですね。
原材料 | 天然藁、稲穂、タチカズラ、メタセコイア、 南天、ビリーボタン |
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サイズ | 径約9cm、厚さ1.5cm |
太さ | - |
生産地 | 日本 |
原材料 | 天然藁、稲穂、タチカズラ、メタセコイア、 南天、ビリーボタン |
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サイズ | 径約9cm、厚さ1.5cm |
太さ | - |
生産地 | 日本 |
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る しめ縄の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのしめ縄の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
素材や縁起物の意味も確認してぴったりのものを選んで
新しい年のはじめを迎える元旦には、氏神様を迎える準備をします。神様の領域(神棚)と私たちの暮らす現世との結界とされるのが「しめ縄」です。新藁で作られたものがベストです。また、玄関などのしめ飾りはカラフルなものがおすすめです。
しめ縄は、しめ縄そのものだけでなく、素材や太さ・設置する向き、付属している飾りなどにもそれぞれ意味があります。これらの意味やしめ縄の由来・設置の目的がわかると、自然と選ぶポイントも絞られてくるもの。神棚や玄関、水場や火を使う場所などそれぞれの場所に合うしめ縄を上手に選んで、神様をしっかりと迎え入れましょう!
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