ブレッドケースの魅力とは? パンを乾燥から守ってくれる!
ブレッド(bread)は「パン」の意味で、ブレッドケースはその名の通りパンの入れ物を指します。パンを出しっぱなしにしていると、乾燥してパサパサになってしまったり、カビが生えて食べられなくなってしまったりしますよね。ブレッドケースを利用すると、パンをホコリや虫、乾燥などから守ってくれます。
パンを手作りする場合は、作ったパンを保存できますし、市販のパンについても包装している袋をそのまま利用するよりもおしゃれです。また、パン以外にも、調味料などキッチンまわりの小物を収納するのにも役立ちますよ。
ブレッドケースの選び方 おしゃれで高機能なものを
ここからは、ブレッドケースの選び方をご紹介します。

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フタのタイプで選ぶ
ブレッドケースのフタには、フタを下から上へスライドして開閉する「スライドタイプ」、容器からフタをはずしてパンを出し入れする「かぶせブタタイプ」、フタを手前に引いて開ける「前開きタイプ」という3種類のタイプがあります。
よく使うものなので、購入前にしっかりと確認しましょう。
スライド式のフタは省スペースが魅力
フタを下から上へスライドして開閉する「スライドタイプ」のフタは、ロールアップとも呼ばれています。スライドしたフタをそのままブレッドケース内に収納できるので、開閉のためのスペースを意識しなくてよいのが魅力です。
また、コーヒーカップなどの小さめのアイテムであれば、ブレッドケースのうえに置いたままでも、フタを開閉することができます。
収納力が高いかぶせブタ
フタの構造として、もっともシンプルなのが「かぶせブタタイプ」です。特徴は、さまざまなサイズが選べるところ。とくに大きなサイズのものは、このタイプが多く、一度にたくさんのパンを購入することが多い人などにおすすめです。
奥にしまったものを取り出すときも、うえからかんたんにできるので、調味料などを入れておくための容器としても使いやすいタイプです。
使い勝手がよい前開きタイプ
フタを手前に引いて開く「前開きタイプ」には、上から開けるタイプと下から開けるタイプの2種類があります。特徴は上部が平らで広めに作られている商品が多く、「スライドタイプ」よりもさらに、キッチンや食卓まわりの小物を置きやすいこと。商品によっては、ブレッドケースを重ね置きできることもあります。
フタをスムーズに開け閉めするためのスペースが必要になるため、それを考慮した場所にセットしましょう。
素材で選ぶ
ブレッドケースの素材はさまざまで、たとえば木製のものやホーロー製のものなどがあります。それぞれに特徴があるので、みていきましょう。
湿気に強い「木製」
木は湿気を吸収する性質があるので、木製のブレッドケースでは、パンの乾燥を防いでくれる働きがその特徴のひとつです。また、落ち着きやあたたかみを感じるデザイン性の高さもウリといえるでしょう。
使われる木にもいくつかタイプがあり、古くから家具の素材として使われてきた桐(きり)や、軽くて丈夫な竹などがあります。
食材のにおいが付きにくい「ホーロー製」
ホーローとは、鉄やアルミニウムなどの金属の素材にガラス質の薬品を焼きつけたものです。アンティークな仕上がりとなり、おしゃれな雰囲気の空間によく合います。
食材のにおいがつきにくく、汚れを落としやすいのも特徴で、丸洗いをすることも可能です。
掃除しやすい「スチール・ステンレス」
ブレッドケースの素材として使われる金属では、スチールや、サビに強いステンレスなどがあります。ホーローと同様ににおいがつきにくく、汚れを落としやすいという特徴も使い勝手がいいポイントです。
デザインの面ではスタイリッシュなものが多く、システムキッチンによく合います。
軽量の「プラスチック製」
軽くて持ち運びしやすいのがプラスチック製のブレッドケースのポイント。リーズナブルな商品が多いので、「ブレッドケースの使い勝手を体感してみたい」という人が最初に購入することも多いようです。
なかのものをすぐに確認できるスケルトンタイプが多く、スケルトンタイプのブレッドケースを選べばうっかりパンを切らしてしまうことも少なくなるでしょう。
デザインは食卓のイメージに合わせて
キッチンや食卓は毎日使う空間ですから、できるだけ自分の好みに合ったアイテムでそろえたいところです。ブレッドケースはいろいろなデザインが市販されていて、カラーも豊富。自宅の空間に合うものを選びましょう。
デザインについての基本は、置き場所のイメージと合わせることです。たとえば、落ち着いた雰囲気で、ウッディなイメージの食卓であれば、ブレッドケースも木製のシンプルなもののほうがよいでしょう。
一方で、あえてまわりと違う雰囲気のブレッドケースを選び、食卓のアクセントにするというのもあり。ブレッドケースも、ほかのインテリアとのバランスを考えて選ぶといいでしょう。
パンの大きさに合わせたサイズを
ブレッドケースの大きさをチェックすることも忘れずに。「入らなければ切って入れる」という発想でもOKですが、パンは切り口から乾燥してしまいますので、入れたいパンのサイズに合わせて選びましょう。また、食べる量に応じて切り分けるというスタイルなら、保存することが多いパンの大きさに合ったサイズを選びます。
なお、「食パンが入る」と記載されている商品でも、山型の食パンは入らないこともあるので、注意が必要です。
便利な機能もチェック
シンプルにパンを保存するだけではなく、ちょっとした便利な機能がついているブレッドケースもあります。たとえば、パンの乾燥を防ぐために、なかの空気を抜いて真空密封できるタイプや、フタをカッティングボードとして利用できるタイプなどがあります。
必要性に応じて、購入前に「どのような機能がついているか」も確認しましょう。
ブレッドケースのおすすめ15選 山善やタワーなどの人気ブランドも
ここからは、おすすめのブレッドケースをご紹介します。それぞれに特徴があるので、自分のパン生活に合ったお気に入りの商品を探してみてください。
シンプルで飽きがこない、すっきりしたデザイン
フタはスライド式で、省スペースを意識したブレッドケースです。開け閉めする際の音の緩和に役立つシリコンキャップを装備しています。シンプルなデザインは、ずっと使っても飽きを感じさせず、シックなイメージの食卓によく合います。
スチール製でにおいがつきにくく、汚れも落としやすいのも特徴です。フタを閉めると、中身が見えなくなるので隠す収納にも便利です。
ガラス扉だからなかが見えて使いやすい
北海道旭川市のインテリア雑貨メーカー、ブレアのブレッドケースです。スタイリッシュなロゴが入ったガラス扉が、食卓を素敵な雰囲気に演出してくれます。一般的な角型食パンが2斤収納できる大きさで、お菓子やティーセットの収納として使ってもよいでしょう。
ガラス扉は下から上へと開く前開きタイプで、開いたときには本体の上部に収納されます。
フタをカットボードとして使える実用性がうれしい
「ステルトン」はデンマークの会社で、「リグティグ」は、ステルトンの台所用品のブランドです。フタはほどよい通気性のある竹素材で、収納したパンを乾燥や湿気から守ってくれます。
ブレッドボードとしても使えるフタにはラインがとおっているので、パンくずをかんたんに処理することができます。
マグネットつきのフタで新鮮さをキープ
オランダの歴史ある日用品メーカー、ブラバンシアのブレッドケースです。上から下へと開く前開きタイプで、フタはマグネットで閉まり、パンの新鮮さをたもちやすい構造です。食パン2斤が入る大容量サイズも魅力。
天板がフラットなので、上にものをのせられて便利です。シンプルなデザインとカラーリングで、スタイリッシュな雰囲気を演出してくれます。
ころんと丸いフォルムがかわいい
新潟のキッチングッズメーカーである佐藤金属興業のブレッドケースです。下から上へと開く前開きタイプ。お手入れしやすいステンレス製です。
丸いフォルムと小さなツマミがかわいい、シンプルなデザイン。シックなカラーリングでどんなインテリアにも合わせやすいのが特徴です。リビングに置いて小物や日用品を収納するのもおすすめです。
高級感あふれる日本伝統の桐が素材
素材は、高級タンスなどの素材として広く知られている桐。桐は「自ら呼吸をする」といわれることがあるように、ケース内の湿度を調整してくれます。それだけではなく、桐は虫を寄せつけない成分や菌の増殖を抑える成分も含んでいるとされています。
色合いは、長く使い込むほどに茶色がかってきて、落ち着いた色になります。この経過もナチュラルな素材ならではの楽しみといえるでしょう。
やさしい風合いの竹がとてもおしゃれ
生活雑貨を企画・製造・販売しているアンファンスが手がけるキッチンシリーズの商品です。La Cuisineとは、フランス語で「台所」を意味します。
このブレッドケースは、抗菌作用を持つともいわれている竹製です。やさしい風合いの竹に焼き印されたロゴも、かわいらしいアクセントになっています。
こまかい配慮がされていて使いやすい
ジョセフジョセフは、イギリスでうまれたブランドで、日本でも人気があります。こちらは、シンプルながらも随所に使いやすい工夫がされたブレッドケースです。
フタがまな板代わりになるだけでなく、持ち上げやすいようハンドルがついています。また、まな板側には溝がついていて、パンくずの片づけもらくらく。こまやかな配慮がうれしい商品です。
真空密封でパンの乾燥を防ぐ
プラスαの機能がついたブレッドケースで、フタのエアーバルブから付属のポンプでケース内の空気をかんたんに脱気することができます。真空密封することで、なかのパンが乾燥することを防ぎ、鮮度を長持ちさせてくれます。
ケースは食洗機で洗うことができるので、お手入れもラクラク。クッキーなど、パン以外の湿気を嫌う食品の保存にも利用できます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ブレッドケースの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのブレッドケースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートからのアドバイス
パンをおいしく保存するために欠かせないブレッドケース。素材やデザインなどさまざまですが、存在感のあるサイズなのでインテリアと合わせて選ぶのもひとつの方法です。
ナチュラルなキッチンや食卓には、あたたかみのある木製タイプ。シンプルでスタイリッシュな空間にはステンレス製がなじみます。また、インテリアのポイントにしたい場合は、存在感のあるホーロー製などがおすすめです。
ブレッドケースのアレンジ活用術を紹介! 収納グッズの代用にも
ブレッドケースは、パンを入れるという本来の目的以外にも、アイデア次第でいろいろな使い方ができます。ポピュラーなのは収納ケースとして使う方法です。詳しくみていきましょう。
食事に関するアイテムを収納する
調味料や調理器具などが散らかってしまい、キッチンまわりはゴチャゴチャとなりがちです。そこで、それらをブレッドケースに収納すると、きれいに片づけることができます。大きめのブレッドケースなら、常温保存できる野菜入れとしても使えます。
また、食卓まわりでは、フォークやスプーンなどのカトラリー入れとしても利用することができます。ティーセットを入れてもよいですね。
散らかりがちなものを収納する
ブレッドケースが活躍できるのは、キッチンや食卓まわりだけではありません。構造がシンプルなので、いろいろものを対象とした使い勝手のよい収納ケースとして考えることもできます。
たとえば、かぶせブタタイプの大きめのサイズのものは、子どものおもちゃ入れとして利用してもよいでしょう。文房具など、ひとまとめにしておきたいものを入れておくのも便利です。
あわせて使いたいパン切り包丁やパン切りガイドも! 【関連記事】
ブレッドケースで充実のパン生活を
ブレッドケースはパンの乾燥を防いで、おいしく保存してくれるだけではなく、自宅の食空間に彩りを添えてくれます。さらに、工夫次第ではカトラリーケースなどにも使うことができます。本記事で紹介した商品はもちろん、ikea、セリアなどの100均、カインズ、3coinsなどでリーズナブルに購入することもできます。
フタや素材など、好みがわかれる点がいくつかあります。ぜひ、自分に合うものを見つけて、より充実した「パンライフ」を楽しみましょう。
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