数珠の必要性とは? そもそも数珠を持つ意味って?
数珠とは、「念珠」や「寿珠」とも呼ばれ、諸説ありますがもともとはお経の回数を数える道具として使われていました。「数を念ずる」ことから数珠といわれるようになったとされています。数珠に手を通して心を込めると浄土とつながり、功徳を得るともいわれています。
そんな数珠は、厄除けやお守りとしての役割も。仏式のお葬式や法要には欠かせないアイテムなので、参列するときには数珠を用意していきましょう。
数珠の選び方 男性用・女性用で種類が変わる

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数珠選びではサイズや宗派を意識することが大切です。
ここからは、数珠の選び方を紹介していきます。ポイントは下記のとおりです。
【1】「本式」か「略式」か、数珠の種類で選ぶ
【2】「男性用」か「女性用」かで選ぶ
【3】マナー違反ではない? デザインや素材もチェック
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】「本式」か「略式」か、数珠の種類で選ぶ
数珠には、本式と略式の2種類があります。宗派によって材質や形状が異なる正式な数珠が「本式」です。本式の数珠は宗派によって持ち方に差があるので、それぞれの宗派に関する持ち方を学んでおくといいでしょう。
略式の数珠は、宗派を問わず使うことができます。略式の数珠は本式のものよりも小さく、片手にかけられるほどのサイズです。
【2】「男性用」か「女性用」かで選ぶ
数珠は、男性用と女性用でサイズや形状が異なります。男性用の数珠には大ぶりな珠が使われ、女性用には小さめの珠が採用されています。男女兼用の数珠はなく、男女別にはっきりと分かれているため、一般的には混用することができません。
なお、夫婦で使えるペアの数珠も発売されているので、そろえて使いたいという方はチェックしてみてください。
【3】マナー違反ではない? デザインや素材もチェック
本式の数珠は材質などが決まっていることも多いですが、略式の数珠は素材や色、デザインが多様です。法要などでカラフルでおしゃれな数珠を使うことに抵抗がある方もいるかもしれませんが、マナー違反ではありません。
ピンクのローズクォーツや赤メノウ、手になじみやすい天然木など、さまざまな特徴があるので、お気に入りの数珠を選んでみてください。
仏具に詳しいプロからアドバイス 数珠選びには持つ人の意志や思いが尊重されます
本来数珠は個人のもつ仏具であり、宗派などによって「この数珠を持たねばならない」といった決まりはありません。数珠は個人用の仏具として個人の意志や思いが尊重されます。
故人をお見送りの場面などで使用するので、シックで落ち着いたものがよいのではと思われがちですが、黄色やピンクといった明るめの数珠でも失礼にはあたりません。
数珠のおすすめ商品を紹介
ここからは、建築・リフォームライターで仏具にも詳しい皆長佑飛さんと編集部で、上記の選び方をふまえた男性向けの数珠のおすすめ商品を紹介します。
おすすめ6選【男性用】
男性向けのおすすめ商品を紹介していきます。

おすすめは、念珠ドットコム『数珠 男性用 22玉 縞黒檀 2天青虎目石 正絹房』です。大粒のつや消し縞黒檀の間に光る青虎目石が、重厚な数珠のなかでアクセントになっており、実に男性らしい数珠となります。
深みのある色合いが特徴
宗派を問わず使える男性用の数珠です。マットで上品な縞黒檀(しまこくたん)と、光の角度によって虎目模様が浮き上がる青虎目石を組み合わせてあります。
深みのある色合いが高級感を演出する正絹(しょうけん)房は、フォーマルの場でも違和感がありません。紙箱がセットになっているので、房にクセをつけずに保管することができます。

おすすめするのは、滝田商店『男性用数珠 縞黒檀(艶消) 2天虎目石 22玉』になります。落ち着いた風合いの数珠の間に光る虎目石はアクセントだけでなく、邪悪なものを払い開運を招くとされる石になります。
京都の職人が手がけた名品
美しい木目が特徴の縞黒檀を使った男性用の数珠です。つやを消した黒檀の風合いは使い込むほどに手になじみ、質感の深さが増していきます。
なお、縞黒檀は13mm玉を使用、2天玉には虎目石を採用しています。高級素材の正絹(しょうけん)を使って京都の職人が製作した正絹頭付房つきなので、匠の技も堪能できるでしょう。
老舗メーカーが販売する縞黒檀の数珠
創業約80年の老舗数珠メーカー「念珠堂」の商品です。熟練した数珠職人が作った一品で、耐久性に優れた縞黒檀(しまこくたん)を使用しているのが特徴です。
真言宗や浄土宗、日蓮正宗や曹洞宗などさまざまな宗派で使える略式タイプ。お葬式や葬儀はもちろん、法事やお墓参りなどでも使えます。
木のぬくもり感じる天然木
宗派を問わず使える略式の片手念珠です。地玉は直径約12ミリ、天玉は直径約10ミリ、親玉は直径約18ミリの存在感がある仕上がり。銘木の黒檀を採用しているため、木のぬくもりも感じることができます。
使い込むほどになじんでいく風合いは天然木だからこそです。劣化を防ぐ桐箱に入っているのもうれしいポイントです。
年代を問わず使える茶水晶が魅力
透明感のある茶水晶を使った男性用の数珠です。厳選して色そろえをしているので、仕上がりにムラがありません。上質な茶水晶は落ち着きある色合いなので、年齢を問わず使うことができます。
全体的な統一感を高めているこげ茶色の正絹(しょうけん)頭付房も魅力です。長期間の保管に適している高級桐箱もついています。
幅広い年代が使えるオーソドックスなタイプ
黒玉で仕立てた男性向けの数珠です。黒玉の素材にはすべて合成樹脂を採用して、リーズナブルな価格を実現しています。
年代を問わず使うことができる正統派タイプなので、急に数珠が必要になったときや、はじめて数珠を購入するときにも適しています。落ち着いたデザインの専用ケースがついてくるので、携帯にも便利です。
数珠のおすすめ7選【女性用】 高級感ただよう黒パールなど!
続いて、女性向けの数珠のおすすめ商品を紹介していきます。

女性用のおすすめは、エソン『選べる 梵天房 ラベンダーカルセドニー』です。房の梵天房が丸くかわいらしい仕上がりで、小さなお子様用としてもじゅうぶんに利用できる数珠です。親子でそろえて持っていてもよいでしょう。
好みで選べるカラフルな数珠
丸くてかわいい梵天房(ぼんてんふさ)が特徴の女性向けの数珠です。こちらは、本水晶を使ったラベンダーカルセドニーですが、ほかにもオニキスや紅水晶、赤メノウなどを使っているタイプもあります。
バリエーションが豊富なので、法要だけではなくアクセサリーとして楽しむこともできます。2色から選べる専用のポーチもついています。
おしゃれでかわいい数珠が豊富!
おしゃれなものからシンプルなものまで、いろいろなデザインの数珠から好きなものを選べる商品です。紅水晶や赤メノウ、ラベンダーカルセドニーなどを使ったものもあり、淡い色がかわいらしいのが魅力。
収納に便利なポーチ付きなので、人生の節目として大切な方への贈り物にするのもおすすめです。
数珠袋付き! おしゃれな色合いの商品
赤茶色の美しい木目がおしゃれな「紫檀」を使用した数珠。房の部分は、京都の伝統工芸の「京房ひも」の職人が作ったものを使用しているのも特徴です。
数珠袋もついているので、別で用意する必要がないのも魅力。耐久性に優れているので、長い間愛用できるのもうれしいですね。
高級感のある雰囲気が魅力
クリアな輝きを演出する本水晶を主球に使った女性用の数珠です。天珠と親球には紫雲石を使用。薄い紫に雲のような白色が入る紫雲石は、ほどよいアクセントになっています。
京都の伝統工芸「京房ひも」の職人が作りあげた正絹(しょうけん)頭付房の高級感も魅力です。保管や携帯に便利な高級ファスナー式のコンパクトな数珠袋もついています。
フォーマルシーンにも使えるキュートな数珠
紅水晶を使ったピンク系のかわいい数珠です。アクセサリーにも使われるローズクォーツは、フォーマルシーンでもキュートな手元を演出してくれます。紅水晶と色合いをそろえたおしゃれな正絹(しょうけん)頭付房も魅力的です。
金具で開閉するタイプの使いやすい数珠袋が付属しているので、持ち運びに困ることもありません。
優雅な黒貝パールが決め手
京都の数珠職人が匠の技で仕立てた女性用の京念珠です。天然貝の黒貝パールが、控えめでありながらも優雅な雰囲気を演出しています。全体的な統一感を高める灰色の頭付房も特徴です。
パールのアクセサリーと合わせて使っても違和感はありません。保管や携帯に活用できる高級生地「京錦織」で仕立てた数珠袋も付属しています。
オニキスの黒に淡水パールのアクセント
親玉と主玉に使われている黒オニキスに、天玉の白い淡水パールがアクセントになっている女性用の数珠です。房は灰色に白のラインが入ったおしゃれな正絹(しょうけん)頭付2色房なので、全体的な統一感も生まれています。
宗派を問わない略式の数珠なので、ひとつ持っておくと役に立つでしょう。保管に便利な紙化粧箱も付属しています。
「数珠」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 数珠の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの数珠の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
数珠の使い方 持ち方などマナーをおさえよう!
数珠は持ち方にもマナーがあります。宗派によって持ち方が変わる場合があるので、ここでは略式タイプなど基本的な持ち方を紹介します。
数珠は左手に持ち、合掌する際は左手のみに数珠の輪を通す場合と、両手に輪を通す場合の2パターンがあります。使用しないときは房を下にして持ちましょう。
席を立つ際にイスなどの上に置いたままにするのはマナー違反とされているので、肌身離さず持ち歩くようにしてくださいね。
数珠に関するQ&A 疑問にお答え!
いくらぐらいする? 処分方法は? など数珠に関する疑問を解決していきます。
数珠を売っている場所は?
数珠を購入できる場所は、仏具店や百貨店、紳士服やフォーマル服の販売店、お店によっては100均やコンビニ、葬儀場などでも買うことができます。「今すぐに必要!」という場合ではなければ、通販を利用すると確実に買うことができます。
数珠の相場って?
100均で購入できるものから素材にこだわった高級品まで、数珠の値段はさまざま。
略式数珠はだいたい1万円以下で買えるものが多いです。本式になると1~3万円、さらに高級な数珠だと10万円を超えるものも。
長く愛用したい方やプレゼントなどで選ぶ際は、素材にこだわったものや数珠職人が作ったものなどが選ばれやすい傾向にあります。
数珠の処分方法は?
古くなった数珠は、お寺や神社などに納めて処分してもらうのが一般的。数珠は念がこめられたものなので、そのままゴミとして捨てるのは避けましょう。
数珠の貸し借りはいいの?
基本、貸し借りはNG。数珠は「念珠」とも言われ、持ち主のお守りや分身なので、基本的には貸し借りせず、1人1つ専用のものを持つのがベターです。
数珠袋や袱紗のおすすめ商品もチェック! 合わせて買いたい!
数珠袋は数珠の紛失やキズを防ぐことができるので、持っておくと便利です。
ふくさも同様に、お葬式の香典などを渡すときに必要なアイテムなので、数珠や数珠袋などと一緒に揃えておくのがおすすめ。
マイナビおすすめナビでは、数珠袋やふくさのおすすめ商品も紹介しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
数珠はデザインにこだわって問題ない 編集部からひとこと
宗派や作法など、難しいイメージのある数珠ですが、長く愛用するためには好みのデザインにこだわってみることも大切です。
落ち着いた高級感のある数珠や、明るい色のかわいい数珠など、男性用、女性用それぞれに趣向を凝らした数珠も発売されています。ぜひこの記事を参考に、長く使えるお気に入りの数珠を見つけてくださいね。
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内装工事の仕事に携わり建築施工管理技士資格を取得。大型商業施設や医療機関のクリーンルーム等の他にも、戸建住宅リフォームの施工管理を務める。一般的な住宅リフォームの他にも、なかなか一般的には分かりづらい断熱や内壁、外壁のリフォームについてのアドバイスや執筆も行っています。葬儀会社で勤務経験があり、数珠の使用および仏具店への発注など深い知見があります。 また、福祉住環境コーディネーターの資格を取得し、今後も需要の高いバリアフリー住宅やリフォームについての解説や執筆等も行っております。