中華アンプとは|魅力を解説
明確な定義はありませんが、中華アンプを構成する条件にはふたつあります。ひとつは中華圏で生産されたもの、そしてもうひとつがデジタルアンプであるという点です。一つひとつ解説していきます。
魅力1:とにかく安価である
国産でないということもあり、安価がなによりの魅力です。通常のアンプにくらべて価格が安いので戸惑うかもしれませんが、存分に音楽を楽しむことができます。
魅力2:デジタルアンプを採用している
デジタルアンプということも安価な理由のひとつです。D級アンプともいわれるこのアンプは、音楽信号をPWM変調という方式でデジタル信号として増幅するもので、発熱が少ないのが特徴。そのためコンパクトなボディとなり低価格が実現できるようになりました。
中華アンプを選ぶポイント
それでは、中華アンプの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】出力数
【2】接続方法
【3】ICチップの種類
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】出力数をチェック
アイテムによって、出力数、つまりワット数が異なります。これは端的にいうとパワーですので、出力数が小さいと大音量で音楽を楽しむことができなくなります。
目安として、100人収容の屋内スピーチないしは30人収容の屋内ライブであれば、100Wあれば能力を発揮できるとされています。
(★)ポイント:一般的な音楽鑑賞なら20W。大音量なら50Wを目安に
一般的な音楽鑑賞用であればパワーは20W、低能率のスピーカーを大音量で再生する場合は50W程度必要です。ただし、大パワーのアンプは音質が大味になりやすいので、繊細さを求めるのであれば20W程度にしておく方が無難です。
【2】接続方法をチェック
プレーヤーとアンプを接続する方法には有線とワイヤレスの2種類があります。有線接続は3.5mmアナログ(AUX端子)・同軸デジタル入力などがあり、ワイヤレス接続はBluetoothでスマホやタブレットなどの音楽データを再生します。
【3】ICチップの種類をチェック
デジタルアンプは、なによりもICチップの種類が肝心です。たとえば、TA2024や、TDA7492PEといったチップが一定の評価を得ているので、選ぶ際にはICチップの型番も確認しておきましょう。
有名メーカー・ブランドの特徴
本項では、中華アンプの有名メーカーやブランドの特徴について解説いたします。ぜひ参考にしてください。
「Lepy」:中華アンプの先駆者的存在
中華アンプといえばLepyといっても過言ではない先駆的メーカー。比較的コンパクトなサイズで、ボリューム、高音、低音などを細かく設定することができます。
さらに、価格もリーズナブルでコスパが非常に高いのが特徴です。
「FX-AUDIO-」:高い拡張性が魅力
同社が扱うのはアクセサリーに電子部品と、アンプだけにとどまらない。また、価格帯も4,000~7,000円とリーズナブル。
デジタルアンプICはもちろん真空管のプリアンプまでこだわりのラインナップです。
「Topping」:豊富なラインナップを誇る高級メーカー
中華メーカーのなかでは高価格の部類に入るものの、高級感あるアルミ筐体にくわえて性能においてもハイレゾ対応化が進んでいて、中華製トップクラスの品質です。
さらに、その豊富なラインナップも特徴のひとつです。
中華アンプのおすすめ商品
本項で紹介しているおすすめ商品は、下記になります。
【ご紹介商品】
■「Lepy」
▼Lepy『LP-2024A』
▼Lepy『LP-269S』
▼Lepy『Hi-Fi ステレオアンプ (LP-268)』
■「FX-AUDIO-」
▼FX-AUDIO-『FX-98E』
▼FX-AUDIO-『TUBE-01J 真空管プリアンプ NFJオリジナルモデル』
■「Topping」
▼Topping『TP60』
▼Topping『PA3 HiFi パワーアンプ』
■その他のブランド
▼FCMADE『2ch高出力オーディオアンプ(LP298A)』
▼Nobsound『6P1 真空管アンプ』
▼ELEGIANT『Bluetoothアンプ』
▼Dilvpoetry『SMSL SA100』
すぐに各商品の詳細が見たい方は、ぜひリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ3選|「Lepy」
それでは、中華アンプのおすすめ商品をご紹介いたします。まずは「Lepy」の商品です。ぜひ参考にしてください。
持ち運び便利なハイコスパ機種
凝った機械の印象が強い見た目ですが、金額はリーズナブル。いつもスマホで聞いているけれど、そろそろアンプで試したいという方は、コストパフォーマンスの高いこの中華アンプが入門機としておすすめです。
ボリューム、高音、低音いずれも10段階で調節できるなど、こだわりの音楽を追求するのに充分な機能を有しています。それにもかかわらず、奥行きは118ミリ程度なので、持ち運びも便利です。
ICチップ | TAA2008 |
---|---|
最大出力 | 20W+20W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 270g |
サイズ | 140×118×41mm |
ICチップ | TAA2008 |
---|---|
最大出力 | 20W+20W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 270g |
サイズ | 140×118×41mm |
ワイヤレスで様々なデバイスと接続可能
Bluetooth5.0で、スマートフォン・iPhoneなどを接続可能なほか、SDカードやUSBメモリの接続などに対応しています。また、「XZA Bluetoothパワーアンプ」搭載により、音楽のジャンルに合わせて低音や高音を自由に調整できます。
スピーカーは45W×4チャンネルで、左右2台ずつの計4台を接続することができます。
ICチップ | - |
---|---|
最大出力 | 45W×4CH |
Bluetooth対応 | あり |
重量 | 898g |
サイズ | 約165×41×128mm |
ICチップ | - |
---|---|
最大出力 | 45W×4CH |
Bluetooth対応 | あり |
重量 | 898g |
サイズ | 約165×41×128mm |
過電圧保護回路内蔵で安心の小型・軽量モデル
軽量で丈夫なアルミ製のポータブルアンプです。小型で携帯しやすいので、車やバイクに取り付けたい方にもおすすめです。ICチップはパナソニック製の「AN7190」を採用しており、音を歪みなく正確に再現できます。
MP3・MP4・iPod・CDプレーヤーと接続可能で、高音・低音それぞれ出力をコントロールできるので、シーンや好みに合ったテイストで音楽を楽しめます。過大な電圧からアンプを守る保護回路が内蔵されているので安心です。通常は別売りのAC電源アダプターがセットで、この価格は見逃せません。
ICチップ | AN7190 |
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最大出力 | 20W+20W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 240g |
サイズ | 140×98×41mm |
ICチップ | AN7190 |
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最大出力 | 20W+20W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 240g |
サイズ | 140×98×41mm |
▼おすすめ2選|「FX-AUDIO-」
続いては、「FX-AUDIO-」の中華アンプです。こちらもぜひ参考にしてください。
高音質部品を採用しこだわりの音質を実現
アルミ合金で重厚感のあるボディを備え、音質向上を図ることができる製品。夜電気を消してから音楽を流したいというときでも、ボリューム調整部分が光るようになっているので、暗闇で操作がしやすいです。
お手ごろ価格で購入できるにもかかわらず、見た目は高級アンプそのもの。しかし、硬度や耐久性を高めるアルマイト硬化処理が施されているので、キズがつきにくい点も魅力です。
ICチップ | TDA7498E |
---|---|
最大出力 | 160W+160W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 495g |
サイズ | 96×168×33mm(突起部を除く) |
ICチップ | TDA7498E |
---|---|
最大出力 | 160W+160W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 495g |
サイズ | 96×168×33mm(突起部を除く) |
大ヒット真空管プリアンプの日本専売モデル
FX-AUDIO-の小型真空管プリアンプ「TUBE-01」をバージョンアップした日本専売モデル。2018年には、家電批評誌でBEST BUYを受賞しています。真空管を標準管から軍用管に変えたことで、誤差が少なくなって音色と響きがよくなっています。
全体的な回路の改善を行う際に、必要な部品のほとんどをオーディオに定評のあるメーカー製に切り替えており、品質・音質の信頼度がアップしています。日本企業監修の信頼できるブランドで、購入日から6カ月の動作保証もあるので安心して使えます。プリアンプ単独ではスピーカーを駆動できないので、別途パワーアンプが必須です。
ICチップ | - |
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最大出力 | - |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 305g |
サイズ | 95×99.5×60mm(真空管を含む高さ) |
ICチップ | - |
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最大出力 | - |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 305g |
サイズ | 95×99.5×60mm(真空管を含む高さ) |
▼おすすめ1選|「Topping」
続いては、「Topping」の中華アンプです。こちらもぜひ参考にしてください。
パワフルな出力で10インチスピーカーに対応
ToppingのクラスDパワーアンプです。TDA7498EデジタルアンプICを搭載。80W+80Wの強力な出力で10インチスピーカーにも十分に対応でき、臨場感のあるサウンドを楽しめます。パソコン、テレビ、スマホ、タブレットとさまざまなデバイスに対応し、2ウェイRCA入力を備えているため、2つのデバイスの同時接続も可能です。
MCUインテリジェント制御機能が、過負荷、過熱、過電圧、低電圧などのトラブルから本体とスピーカーを守ってくれます。ブラック1色のシンプルなデザインで、端子類が背面パネルに埋め込まれているので、見た目スッキリでインテリアを邪魔しません。
ICチップ | TDA7498E |
---|---|
最大出力 | 4Ω:80W+80W、8Ω:70W×70W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 1000g |
サイズ | 100×120×30mm |
ICチップ | TDA7498E |
---|---|
最大出力 | 4Ω:80W+80W、8Ω:70W×70W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 1000g |
サイズ | 100×120×30mm |
▼おすすめ2選|その他のブランド
最後は、その他のブランドの中華アンプです。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
最大出力600W!マイク2本でカラオケができる
最大出力300W+300W(定格出力40W+40W)のハイパワーデジタルアンプです。12V 5AのACアダプターが安定した動作を提供します。音楽プレーヤーやスマホとのBluetoothによるワイヤレス接続に対応しているほか、USBメモリやSDカードに保存した音楽ファイルも直接再生できます。
マイク入力端子が2つあるのも大きな特徴。重量1kg以下とコンパクトなので簡単に移動でき、コンセントがあればどこでもカラオケを楽しめます。主音量だけでなく高音・低音の個別調整が可能です。手元で操作できる便利なリモコンも付いています。
ICチップ | - |
---|---|
最大出力 | 300W+300W(定格出力40W+40W) |
Bluetooth対応 | あり |
重量 | 860g |
サイズ | 190×190×65mm |
ICチップ | - |
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最大出力 | 300W+300W(定格出力40W+40W) |
Bluetooth対応 | あり |
重量 | 860g |
サイズ | 190×190×65mm |
本格的に真空管サウンドを楽しみたい方に
Nobsoundは1万円以下の手頃な価格帯のプリアンプが人気ですが、ここで紹介する「6P1」は、これ1台でプレーヤーとスピーカーをつないでオーディオ環境をコントロールできる、音声に特化したプリメインアンプです。音がよいとされるA級クラスで、リアルな音の再現へのこだわりから、真空管を手動溶接しています。
また、トランスの並列出力を採用するなどノイズを抑える工夫をしており、ボーカルの甘い響きと迫力のある低音が楽しめます。幅260×奥行215mmの存在感あるボディにセットされた7本の真空管が点灯すると、まるで工場夜景のような美しさ。音源に合わせて針が動くVUメーターが懐かしい雰囲気です。
ICチップ | - |
---|---|
最大出力 | 6.8W+6.8W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 約7000g |
サイズ | 260×210×150mm |
ICチップ | - |
---|---|
最大出力 | 6.8W+6.8W |
Bluetooth対応 | なし |
重量 | 約7000g |
サイズ | 260×210×150mm |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アンプの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのアンプの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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安価でコンパクトな中華アンプを手に入れよう
本記事では、中華アンプの選び方や、ブランド別のおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、出力数や接続方法、そしてICチップの種類などを確認することで、より機能性の高い商品を選ぶことができるはずです。
中華アンプは、とにかく安価でコンパクト。さらに、性能も決して低くないため、予算を抑えたいと考えている方にとって、ピッタリの商品です。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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