チョコ菓子の選び方 自分用にもギフトにも!
お菓子研究家の下園昌江さんに、チョコ菓子を選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記のとおり。
【1】自分用 or 贈りもの
【2】チョコレートの種類
【3】フレーバーチョコレート
【4】他のお菓子との組み合わせ
【5】洋酒入りかどうか
【6】カカオ含有率
【7】ダイエット中なら低糖質や糖質ゼロを
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】自分用か贈りものかで使い分けよう
チョコレート菓子の分野は幅広く、ふだんのおやつ的なものから高級チョコレートの一部までさまざまです。まずはどういった用途なのかを考えてみましょう。おやつ用ならば、基本的に自分が好きそうなものでOKです。
贈りものにする場合は、チョコレート専門店やパティスリーなどのチョコレート菓子を選ぶと本格的な味わいのものも多いのでおすすめです。
【2】チョコレートの種類をチェック
チョコレートには大きく分けてビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートがあり、それぞれに特徴があります。
●ビターチョコレート:カカオ分の主張が強くビター感が強くなっています。
●ミルクチョコレート:カカオの香りを活かしつつまろやかで万人に好まれる傾向。
●ホワイトチョコレート:ミルキーな味わいが魅力。
それぞれチョコレート菓子にコーティングしたりサンドしたり、ほかの素材を混ぜ合わせたりという風にさまざまな形で利用されています。まずは自分がどんな味のチョコレートが好みか、という視点で選んでみて。もっとくわしく見ていきましょう!
ビターチョコレート|苦みをしっかり感じられる
チョコレートはカカオの種子を発酵させて、乾燥、焙煎、磨砕(まさい)してできたカカオマスが原料です。
ビターチョコレートは「カカオマス+ココアバター+砂糖」を合わせたもの。ビターチョコレートという呼び名以外にもブラックチョコレート、ダークチョコレートとも呼ばれます。
カカオマスの含有率が高いビターチョコレートは、色が濃くて苦みが強いのが特徴。カカオマスの割合を減らして苦みが少ないものは、スイートチョコレートとも呼ばれます。
ミルクチョコレート|まろやかで苦味が少ない
ビターチョコレートの「カカオマス+ココアバター+砂糖」に、「ミルク(乳製品)」が加わったのがミルクチョコレートです。乳製品としては、全脂粉乳、脱脂粉乳、クリーム粉乳が使われます。
乳製品を含むことでカカオマスの含有量が減り、苦みが少なくまろやかになります。小さなお子さんがいるご家庭や、苦みが苦手な方に向いているお味です。
ホワイトチョコレート|なめらかで甘みが強い
アイボリーがかったホワイトチョコレートは、「ココアバター+ミルク+砂糖」で作られています。
先ほどから登場する「ココアバター」は、カカオ豆から抽出される淡黄色の植物油脂のこと。ブラウン系のチョコレートカラーではありませんが、ホワイトチョコレートもカカオ豆の主成分を原料にしている立派なチョコです。油脂が多いのでなめらかな食感で、苦さはありません。
【3】フレーバーチョコレートをチェック
店頭に並ぶチョコレート菓子には、イチゴ味や抹茶味、レモン味なども目にします。これらはホワイトチョコレートをベースに香料や着色料を加えることで、さまざまな風味を実現しています。
こだわりある商品は着色料や香料を使用するだけでなく、本物の素材を使ったパウダー(たとえば、イチゴパウダー、抹茶など)を使用して風味を向上させることもあります。ストロベリーチョコレート、抹茶チョコレート、ほうじ茶チョコレートなどなど、さまざまな香りや味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【4】他のお菓子との組み合わせを楽しむ
クッキーやパイなど、他のお菓子とのコンビネーションを楽しめるのもチョコレート菓子の魅力です。また、ナッツやドライフルーツなどと組み合わせたものは食感も楽しめます。
ポテトチップスやプレッツェルなど、塩気のあるスナックと組み合わせたものもおすすめ。好みのお菓子とチョコレートの組み合わせを探してみてくださいね。
【5】洋酒入りかどうかチェック
洋酒入りのチョコレートは、華やかな香りと深い味わいを楽しむことができます。大人のチョコレート菓子をお探しの方は、洋酒が効いたものを選ぶのがおすすめです。
一方で、妊娠中の方や授乳中の方はアルコールが含まれているものには気を付けましょう。
【6】好みに合わせてカカオ含有率を選ぶ
チョコレートにどれだけカカオが含まれているかも注目してみましょう。
苦味の強いチョコレートがお好きな方や美容・健康に気を付けている方は、カカオ70%以上のチョコレートを使用したものがおすすめです。
一方で、苦いチョコレートが苦手な場合やお子様が食べる場合は、高カカオチョコレートは避けたほうが良いでしょう。
【7】ダイエット中なら低糖質や糖質ゼロチョコレートを
ダイエット中でも楽しめるヘルシーなチョコレートも販売されています。糖質を抑えたチョコレートや砂糖などを使っていない糖質ゼロのチョコレートをチェックしてみましょう。
「糖質制限中でも甘いものを食べたい」という方にもおすすめです。
>> お菓子研究家のワンポイントアドバイス
自分好みのチョコレート菓子にたどりつくには?
バリエーションあふれるチョコレート菓子ですが、今までに自分が食べてきたチョコレート菓子を思い出して、どんな味わいが好きなのかをヒントにして選ぶと、好きなものにあたる確率が高いと思います。
チョコレートそのものに比べるとチョコレート菓子は比較的お手ごろ価格で購入できるものが多いので、少ない単位で購入して試食感覚でトライしてみるのもよいでしょう。
チョコレート菓子のおすすめ16選 バレンタイン、お中元ギフトや自分へのご褒美に!
紹介したチョコ菓子の選び方をふまえて、実際にお菓子研究科の下園昌江さんと編集部で選んだおすすめのチョコレート菓子をご紹介します!

チョコレートのいろんな食感を楽しんで!
看板商品『ショーコラ』は、サブレのサクッ、チョコレートコーティングのパリッ、生チョコのトロッという3つの異なる食感でチョコレートのおいしさを表現しています。食べるたびに、口の中でチョコレートのさまざまな香りや質感、味が広がっていきます。
同じく『パリトロ』も食感の変化を楽しめるものですが、クラシックショコラに生チョコを重ねているため、よりしっとり濃厚な味わいを楽しむことができます。どちらも一度食べたら魅了されること、間違いなしのおいしさです。

カジュアルながら本格的な味を堪能できる
フランス人シェフ、サントス・アントワーヌ氏のブランド「クリオロ」では、多数のチョコレートアイテムがそろっています。そのなかでチョコレート大好きな方にはもちろん、ふだんチョコレートをあまり食べない方にもおすすめしたいのがクリスピーミックス。
アーモンドやライスパフ、乾燥クレープをチョコレートでコーティングしてひと口サイズに仕上げています。手でつまんで気軽に食べられるのも魅力。サクサク、ザクザクした食感も楽しめて、ついついもうひとつ食べたくなる味です。お手ごろ価格でちょっとしたプレゼントにも重宝します。

ぜいたく気分を味わえるチョコレートクッキー
サクサク軽やかなラング・ド・シャ生地に、チョコレートをサンドしたクッキー。サンドのチョコレートにはミルクチョコレートとダークチョコレートの2種類があり、ミルクはまろやか、ダークはビターな味わいを楽しめます。
チョコレートブランドとして多くの方に知られる「ゴディバ」なので、自分用だけではなく、クリスマスやバレンタイン、お歳暮など、さまざまな贈りもののシーンで活躍するでしょう。

意外な相性を楽しめるユニークな逸品
発売当初は、いったいどんな味がするの!? と話題を呼んだロイズのポテトチップチョコ。それまでありそうでなかったポテトチップスとチョコレートのコラボレーションは、やみつきになりそうな魅惑の味。じゃがいもの甘みやほどよい塩味に、チョコレートのまろやかでビターな風味と濃厚なコクが見事にマッチ。
やさしい味のオリジナルと、ビター感が心地よいマイルドビターの2種のセット。それぞれ食べ比べるのもおもしろいでしょう。

ドイツの老舗クッキーブランドの定番人商品
ドイツの「バールセン」はさまざまなクッキーを作っているメーカーで、日本でもいくつかの商品を見かけることがあります。お子さんから大人まで人気の秘訣は、保存料や着色料を使用していないこと、飽きのこない味ということでしょう。
『チョコライプニッツ』はサクサクと軽いクッキーにチョコレートを重ねたもので、食べごたえのある商品です。チョコレートのほろ苦い風味とコクは、軽めのクッキーとの相性抜群。日持ちするので多めに取り寄せて、日々のぜいたくなおやつにするのもよいでしょう。

甘酸っぱいイチゴとチョコレートのハーモニー
真っ赤なドライストロベリーをホワイトチョコレートで包んだ甘酸っぱくフルーティーなチョコレート。表面がきれいな赤で熟したイチゴを連想させるのも魅力的。ミルキーな風味なので、チョコレートのビター感が苦手という方にはぜひおすすめしたいひと品です。丸くかわいらしい容器に入っているので、ちょっとしたプレゼントやプチギフトにも最適です。
ゴールドパッケージが華やかなひと粒
海外のチョコ菓子として知名度の高い「フェレロ ロシェ」。ヨーロッパで大きなシェアを誇るイタリア製菓メーカー「フェレロ」が販売しています。ヘーゼルナッツ丸々ひと粒を、ミルクチョコレート、クラッシュナッツ、ナッツクリームで包み込みました。飽きのこない甘さと、独特の香ばしさが絶妙なハーモニーを奏でます。
こちらは30個入りですが、『フェレロ ロシェ』はさまざまな個数の詰め合わせと、趣向を凝らしたゴージャスパッケージが特徴です。目的や用途によって選べる楽しみも、人気の理由と言えるでしょう。自分で食べても、もらってもうれしいブランドです。
40年以上愛され続けているお土産菓子
北海道の銘菓といえば『白い恋人』を思い浮かべる人も多いかと思います。薄い焼き色をつけてサクサクに焼いたラング・ド・シャが、おいしさをより引き立てます。
定番商品はホワイトチョコレートをサンドしたものですが、こちらはカカオが香るミルクチョコレートをサンドした「ブラック」も詰め合わせています。マイルドでやさしい味の「ホワイト」だけでなく、チョコレート本来の風味も味わいたい方に食べてほしいひと品です。
焙煎大豆が香ばしい! 糖質抑えたチョコ菓子
糖質カットしたパンやお菓子を製造しているメーカーの商品です。こちらはザクザク食感の大豆&アーモンドクランチに、糖質を90%オフしたオリジナルスイートチョコを溶け込ませた人気商品で糖質が気になる方に向いています。
普通のスイートチョコの約10倍もの食物繊維が含まれているのもポイント。糖質を気にせずチョコレートの甘みを堪能したい方はぜひどうぞ!
日本の四季や自然を表現したガトーショコラ
日本全国の素材を使い、日本の四季や自然をショコラで表現した絶品ガトーショコラ。桜・抹茶・竹炭・紫蘇・すだち・胡麻・柚子・酒粕という、THE日本という素材を使った8種類が入っています。
一品ごとにきれいな説明書きがあり、ギフトにもおすすめの商品。健康志向の方や、おじいちゃんおばあちゃんにも安心して渡すことができますね。
どれを選ぶか迷う! 宝石みたいなチョコレート
リンツは170年以上の歴史を誇るスイスの老舗チョコレートメーカーです。上質のカカオを使用したチョコレートはヨーロッパでも評価が高く、クリスマスや復活祭の時期にはさまざまなシリーズのチョコレートが店頭に並びます。
そんなリンツの商品のなかで、こちらは8種類のチョコを14個詰め込んだ豪華なセレクション。アーモンドやヘーゼルナッツ、オレンジピールなど、個性豊かな味と食感のことなるチョコレートが楽しめます。贈りものやホームパーティーなどで喜ばれるでしょう。
伝統のベルギーチョコと斬新なアイデアが融合
ベルギー王室御用達のブランド認定を受けている「ガレー」のチョコレート菓子。こちらのミニバーは、11種類のフレーバーが楽しめます。ピスタチオ、オレンジ、バニラなど趣向を凝らしたなめらかなクリームを、伝統的なベルギーチョコで包み込みました。
コーティングしているチョコもミルク、ホワイト、ダークチョコの3種類あるので、お好みのテイストを選んでください。洗練されたパッケージもおしゃれでキュート。ギフト用としても喜ばれるでしょう。
歯触り快感! ザクザク食感がクセになる
銀座の名門、「資生堂パーラー」のチョコレートです。焙煎したナッツをカラメル化した香ばしいプラリネとサクサククッキーなどを砕いてチョコレートに練り込みました。
スイートチョコレートとココアで仕上げた大人テイストの「ノワール」。まろやかなミルクチョコレートとストロベリーパウダーを使った甘酸っぱい「フレーズ」の2種類が入っています。
家族みんなで食べても、手土産にしても喜ばれるひと品です。
ぜいたくなティータイムにしてくれる一品
『グーテ・デ・ロワ ホワイトチョコレート』は、世界中から取り寄せたホワイトチョコレートからガトーラスクと最適な相性のものを選び抜いて作られています。10月から5月下旬までの限定販売なので購入期間に気を付けましょう。ホワイトチョコレートの口どけとラスクの香ばしさを楽しんでください。
ワインと楽しむ大人のポッキー
夫婦の晩酌や気心の知れた友人との女子会に、気取らないけれどちょっと贅沢なお菓子がほしい。そんな声に応えて、あの有名なポッキーからお酒に合うリッチなポッキーが登場しました。
2種のチーズに胡椒とクローブが効いた太めプレッツェルに、ベリーが香るビターチョコレートをコーティング。ワインとの相性ピッタリな、大人のポッキーです。
きのこ・たけのこ、どちらも楽しめるお得なパック
明治の定番お菓子「きのこの山」と「たけのこの山」のどちらも楽しめる大袋パック、「きのこたけのこ袋」。
いちごチョコレートを組み合わせたこちらの商品は、口の中に広がる華やかな香りと爽やかな酸味を楽しめます。
※Amazon、Yahoo!ショッピングは1袋、楽天市場は3袋セットです。
「チョコ菓子」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする チョコレート菓子の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのチョコレート菓子の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ネットショップなら輸入品も気軽にお取り寄せできる エキスパートからひとこと
国内の大手メーカーのチョコレート菓子は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで見かけることが多くなっています。しかし、遠方の個人店や海外からの輸入商品など、ふだんはあまり買う機会のないものを購入するのも、ネットショップならではの醍醐味。とくにチョコレート菓子は輸入品も多いので、この機会に気になるお菓子を購入してみてはいかがでしょうか。
そのほかバレンタインにおすすめのお菓子をチェック! 【関連記事】
贈る相手やシーン・用途を考えて購入しよう いかがでしたか?
お菓子研究家の下園昌江さんへの取材をもとに、チョコ菓子を選ぶポイントとおすすめ商品をご紹介しました。ギフトやお土産にするときは、贈る相手の好みがわかっているほうがベターです。自分用であれば単純に「食べたい!」と直感で選んだり、ちょっと冒険するつもりで趣向の変わったチョコ菓子に挑戦するのも楽しそうです。
ぜひ、本記事でご紹介した商品を参考に、新しいチョコ菓子の世界を広げてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
幼少の頃からお菓子作りが好きで、大学卒業後菓子店で修業すると同時に国内外のお菓子を食べ歩き、次第にフランスの素朴な地方菓子や伝統的なお菓子に惹かれるようになる。 現在はそんなフランス菓子の素朴な魅力を伝えるべく実習形式のお菓子教室や食のイベントを主宰する他、メディアでの情報発信を行っている。 共著書『フランスの素朴な地方菓子』(マイナビ出版)では118のフランス地方菓子の歴史や由来を紹介している。