「カヤック」のおすすめ商品の比較一覧表
カヤックとは? カヌーとカヤックの違いも解説
カヤックとは、カヌーの一種で、オープンデッキタイプのカヌーに対して、クローズドデッキタイプなのが特徴です。また、もうひとつの違いがパドルです。カヌーのパドルはブレードが片方だけなのに対し、カヤックは両方にブレードが付いているのが特徴です。
カヤックの選び方 用途に合わせて選ぶ
キャンプライターの中山一弘さんに、カヤックを選ぶポイントを教えていただきました。

Photo by Jeff Isaak on Unsplash
アウトドアライフをより豊かにしてくれるカヤック。購入するにはどんな点に着目すればいいのでしょうか。
カヤックの種類 用途ごとに特徴が異なる
カヤックにもいくつか分類の仕方はありますが、パドルで漕(こ)ぐ小舟を全般的にカヌーと呼び、そのなかでダブルパドルを使うのがカヤックで、シングルパドルを使うのをカナディアンカヌーという言い方をすることが多いようです。
大別するとカヤックは、川や湖に向いたリバーカヤックと、海に向いたシーカヤックに分けられます。さらにリバーカヤックも、静水でゆったり楽しむタイプや、急流下りなどにも対応するタイプなどに分けられます。
シーカヤックは波切り性をよくするため、細長い船体が特徴的です。購入する場合は、まず自分がどんなフィールドに漕ぎ出したいのかイメージすることが第一歩になります。
インフレータブルカヤック 初心者におすすめ! 高いコスパと収納力が特長
インフレータブルカヤックは空気を入れて膨らますタイプです。安定性にもすぐれています。また、空気を抜けばコンパクトに折りたたみ持ち運びにも便利になります。コスパと収納性の高さから、初心者に向いています。
レクリエーショナルカヤック 湖など流れの穏やかな水上向き
湖など波の穏やかな水上に適したカヤックです。安定性よりかは直進性を重視した構造になっているため、すいすい進み、水上散歩にはもってこいです。
シットオントップカヤック 安定感があり転覆しにくい
ライフタイム『ハイドロス85 シットオンカヤック(#90594)』
安定感があり、転覆しにくい構造のカヤックです。そのためフィッシング用として用いられることが多いタイプでもあります。カサゴなどを釣るために、エンジン付きボートでは侵入できないような浅場の岩礁帯をねらうのに重宝します。スペースも広めなので、クーラーボックスや釣り具を入れることもできます。
フォールディングカヤック コンパクトに収納できる組み立て式
収納性が高くコンパクトに組み立てられる持ち運び便利なタイプ。フレームがアルミやFRP素材のため、担いで持ち運ぶことができるほど軽く、コンパクトに折りたためます。ただし、ほかのタイプよりも強度が落ちます。
シーカヤック 潮や風の影響を受けにくい
海での使用に特化したリジッド(ハードタイプ)です。全長が長く狭めの幅により潮や風の影響を受けにくいのが特長です。南の島のパッケージツアーなどでよく体験できるアクティビティです。
リバーカヤック 上級者向け! 激流の川下りも可能
激流の川下りで使用する上級者向けカヤックです。船体が短く一体型のため、流れに合わせて自在にカヤックをコントロールできます。その分、乗りこなすにはやや経験が必要となります。また、岩にぶつかっても壊れないよう丈夫にできています。
素材 シーンに合わせて素材を選ぶ
カヤックの素材にはゴム・FRP・ポリエチレンなどがあります。
・ゴム……浮力と耐衝撃性があり、転覆しにくい。
・FRP……軽量のため、スピードが出るタイプの素材に使われる。
・ポリエチレン……衝撃や擦れに強く、安価。
重さ 重さを確認
カヤックの取り回しやすさは形状でわかります。シーカヤックのように全長が長いものは直進性が高くなりますが、回転性能が悪くなります。逆に、全長が短いものは回転性能はよくなりますが、直進性は低くなります。海ならば長いもの、川ならば短いもの、湖ならばすいすい進むレクリエーショナルカヤック、といったように目的で選ぶとよいでしょう。
また、カヤックの横幅が広くなると安定性能はよくなりますが、その分、水野抵抗が大きくなり直進性は低くなります。そして、重量の重いものほど頑丈になりますが、これもまたスピードが落ちる要因となり、持ち運びにも不便になります。初心者の方は、極端に重いものや軽いものは避けたほうが無難です。
形状 断楕円形・ティアドロップ形など
はじめてカヤックを購入する場合は、まず安定性のよいモデルを選びましょう。急流用などでは回転性を高めたモデルが使われますが、最初は直進性がよく、あまりクルクル回らないカヤックが安全に楽しめるモデルです。
これには船体の形状が大きく影響しますが、キールという直進安定性を高める構造がきちんと入っているものや、船体があまり細すぎない乗り降りもしやすいものがいいと思います。
船体の底面の形状も、横方向の断面でみたときに四角い感じのものの方が、安定性が増します。そこは曲がりにくくなることとのトレードオフなので、最初はオールラウンドタイプがいいでしょう。
海水浴やプールで遊ぶようなものは、「カヤックの形をしたおもちゃ」なので避けましょう。
1人乗りか2人乗りかで選ぶ サイズ・安定性・耐荷重・運搬方法を考慮
カップルでカヤックを楽しみたい人などに向いている2人乗りですが、比較的にコンパクトな1人乗りに対し、2人乗りカヤックのサイズは一般的に長さ4m前後、幅が80cm前後あり、持ち運びにやや苦労します。ただし、安定性を考えるのであれば4m以上はほしいところです。
おすすめは、空気をふくらませるインフレータブルタイプ。または、パーツを分割して持ち運べるシットオンタイプ。組み立て・折りたたみ式のフォールディングタイプもおすすめです。
また、耐荷重も考慮しましょう。浅瀬に乗り上げてしまった場合も、頑丈な作りのカヤックであれば、衝撃やを最小限におさえることができます。
カヤックのルール シーカヤックでの海上操船での注意
カヤックで川下りや海上操船する際には、必ずライフジャケットを着用しましょう。ライフジャケットは気象変化や落水から身を守ってくれるとても大切な装備です。
シーカヤック1選 レクリエーション用のシットオンタイプ
ここでは、レクリエーション用のシットオンタイプであるシーカヤックのおすすめ商品をご紹介します。
インフレータブルカヤック9選 空気を入れて膨らますタイプ
続いて、インフレータブルカヤックのおすすめ商品をご紹介します。

LOGOS(ロゴス)『2マンカヤック』
安価にとりあえず試してみたい人に
アウトドア用品でおなじみのロゴスが販売するモデルですが、カヤックとしては非常に安価なものになっています。
2人用ですが、実際に2人乗ると荷物が乗らない程度の大きさです。イメージ的には海水浴で使うようなもののちょっと上級クラスといった感じですが、安全な静水域で使うような目的ならアリでしょう。
構造的にゴムボートのようなものなので、風が吹くと水面を流されやすいところもあります。パッケージには軽いアルミ製のダブルパドルとポンプが付属するので、とりあえずこれだけで始められます。
もちろん、手軽なモデルといっても安全性に関することは変わらないので、ライフジャケットなどは必ず装備してください。値段の割には楽しめるモデルです。
シットオントップ(フィッシング)カヤック3選 カヤックフィッシングに!
最後に、シーカヤックのおすすめ商品をご紹介します。
BIC SPORT『TRINIDAD FISHING(Y0902)』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カヤックの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカヤックの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
カヤックに関するQ&A よくある質問
中古のカヤックでも問題ありませんか?

問題ありません。5~25万円が相場ですから、極端に安いものは避けて手ごろな価格のものを選んで購入しましょう。ライフジャケットとパドルを予算に組み込むことも忘れないでください。
自宅での保管方法を教えてください。

自宅で保管する場合は、劣化を防ぐためガレージや倉庫など直射日光を避けて保管しましょう。
現地までの持ち運び方法を教えてください。

車にルーフキャリアをつけて運ぶ場合は、「1.1mまで」の制限があります。超える場合は許可申請が必要になりますのでご注意ください。
キャンプ/釣りライター
カヤックで問題になるのが、現地への持ち運び方と家で保管する方法です。カヤックは3~5m程度の長さがあり、リジット型(一体成型)の船体であれば、そのまま保管するスペースが必要です。
車に載せる場合もカヤック用のキャリアが必要になり、車の全長の110%までしか積めません。もし自分の車の全長が4mだとすれば、積めるカヤックの長さは4m40cmまでです。保管場所や車で問題がある場合は、収納性のよいインフレータブル型や、折りたたみ型(ファルトボート)が便利でしょう。
最近は組み立てがかんたんな折り紙のような構造のものなど、選択肢も増えています。また、リジット型でも三分割できるなど、車載のしやすさを考えたものも注目です。
パドルは専門店で実際に体に合うものを選びましょう キャンプライターからのアドバイス
キャンプ/釣りライター
経験豊富な店員さんのアドバイスを貰う
カヤック本体と同じくらい大切なのが、推進力となるダブルパドルです。似たように見えますが、実は多くの種類があります。
水を掻(か)いて推進力にするブレードの形状と、全体の長さがわかりやすい分類になります。これは漕ぐ人の体格に合わせるのが基本なので、専門店で実際に相談しながら探すのが基本です。
このとき、左右のブレードの角度が30~45度くらい違うタイプがあります。好みにもよりますが、実際にパドルで漕いでみると、左右の手首を返しながら漕ぐので、こういうタイプが楽に漕げることが多いのです。
経験のある店員さんに相談しながら決めれば、まず失敗しないと思うので、積極的にアドバイスを貰ってもいいかもしれません。
なお、一日中漕ぐことを考えれば、予算が許す限り軽くてしっかりしたものを選びましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。