MSRの魅力とは?
MSR(マウンテン・セーフティー・リサーチ)は、アメリカを本社に置く登山用具メーカー。1969年の創業当時は雪山向けの登山製品の開発からスタートしたMSRですが、現在では登山を中心により広範囲のアウトドア活動で使える、快適で信頼性の高い製品を生み出し続けています。
一番の魅力は美しいデザイン性と、登山時の使用を考えた機能性が両立されているところです。各魅力について解説いたします。
▼デザイン面
一般的なアウトドア用品は、基本的に似たようなデザインになりがち。テントでは通常イメージするような三角錐(さんかくすい)やドーム形状となり、ブランドごとの個性はありつつも、キャンプ場や登山などでは同一化してしまいます。
しかし、MSRのテントの場合、三角錐(さんかくすい)やドームといったベースの形状はそのままに、全体的なフォルムにアーチを取り入れたり、入り口を鋭角な形状にしたりと、細部にデザイン性を取り入れて個性を出しています。
そのため、一風変わった、洗練されたイメージを与えることができます。
▼機能面
デザイン性の魅力だけでなく、いかにキャンプや登山時に使いやすいかといった、機能性も魅力です。例えば、各登山アイテムは軽量でコンパクト。リュックに入りやすいため、登山時でも比較的荷物の体積を減らすことができます。
さらに、無駄な体力を使わないよう、組み立てが簡単で、ワンタッチで可能なもの、骨組みから作る物でも単純な作りのものが多いため、体力・精神的な負担も減らすことができます。もちろん、様々な種類があり、登山だけでなくアウトドアで使いやすいシンプルで安価なものも販売されています。
各ユーザーのニーズに合った商品がラインナップされており、現在、人気が増えているメーカーなのです。
MSRのテントの選び方
それでは、MSRのテントの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】3つのシリーズ
【2】前室の広さ
【3】耐久性
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】3つのシリーズをチェック
1969年の創業当時は雪山向けの登山製品の開発からスタートしたMSRですが、現在では登山を中心により広範囲のアウトドア活動で使える、快適で信頼性の高い製品を生み出し続けています。
テントについては、現在ではバックパッキングテント・ミニマリストシェルターズ&ウィングス・オールシーズンテントの3シリーズを中心に構成しています。
さらにプロフェッショナル向けもあり、トレイルハイクを楽しむバックパッカーから、極地などでの長期遠征にも耐える製品まで幅広いラインアップです。
一般ユーザーであれば、泊まる場所がキャンプ場なのか登山でのテント場なのかや、冬季にも使用するかどうかなどで選んでいけばよいでしょう。
【2】前室の広さをチェック
MSRテントは登山向けのテントとして有名ですが、それは軽量で機能性に富むということと同じ意味でもあります。
また、かつてその優美さで名をはせたMOSSテントの流れをくむだけに、ピンと張ったときの美しさは所有欲を満たすという点でも評価が高いものです。
一般のキャンプ場でソロキャンプをするような場合でも、自分のテントを眺めながらくつろぐだけで楽しいという人もいるほどです。
バイクツーリングなどでは、それほど重量にシビアになる必要もありませんが、MSRテントは基本的に軽量・コンパクトなので、徒歩で背負っていく場合も前室の広さなどで比較していくとよいでしょう。
【3】耐久性をチェック
「ウルトラライトハイク」という言葉に代表されるように、最小限の装備で自然と触れ合うのを楽しむ人が増えています。
装備の総重量に大きな影響のあるテントを軽量化すると効果大なので、MSRテントは有力な選択肢になるでしょう。
ただ軽いだけでは強度に問題がある製品もありますが、しっかりした作りのMSRテントなら安心です。
長く使えて風雨にも壊れない耐久性も重視するなら、やはりしっかりした製品を選ぶべきです。
実際に使っていくうちに、安価なモデルとは根本的にモノが違うことがわかると思います。タープ泊などを好むミニマリストにも最適です。
MSRのテントおすすめ12選
上記のMSRテントの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。

バランスのとれた万能モデル
1人用のハバNXというモデルをベースに、2人用に拡張したのがこのハバハバNXです。
ハバシリーズはMSRテントのベストセラーモデルであり、居住性と重量などのバランスがよいものです。
最軽量というわけではありませんが、バックパッカーなどにも使いやすい魅力的なモデルです。1人でもゆったり使いたい場合には、このモデルを選択するのもアリです。
航空機グレードの強靱な新素材ポールの採用や、レインフライとフロアにも新しいコーティング技術が投入され、耐水性・耐久性が向上しています。
一般的に防水目止めに使うシームテープも不要とすることで、経年劣化の要素も減らしています。初めてMSRテントを購入する人には、有力な候補となることでしょう。
軽さと居住性の高さ魅力のテント
軽さと居住性の高さから、多くのキャンパーに支持される、ハバハバシールドシリーズ。こちらの商品は、航空機複合素材で作られたポールを採用。さらに、シームテープを無くしたことで、経年劣化による破損防止の解消と、さらなる軽量化を実現しています。これまでハバハバシールドシリーズを使っていた方も、初めてキャンプを行う初心者も、ぜひ手に取って欲しい商品です。
軽さと居住性を兼ね備えたバックパッキングテント
バックパッキングテントのベストセラー商品です。
快適な居住スペースも確保できる大きさで、ハブとスイベルで連結された一体型ポールを採用しているので簡単に設営することができます。
航空機にも使用されている複合素材で作られたポールは弾力性がとても高く、強風時でも風の強さで曲がり、元の形に戻ります。
耐水性にも優れており、レインフライとフロアには「エクストリームシールドシステム」という新しいコーティング技術が採用されており、今までの標準コーティングと比べると約3倍長持ちします。

MSRテントでもっとも居住性のよい定番モデル
MSRテントのなかでは、最も厚手の生地を使ったモデルがエリクサーです。このため少し重量はありますが、悪天候でも安心してテント内に滞在できますし、長期間の使用でも損耗しにくいのが特徴です。
2本のポールを2回交差させ、天井用に短いポールも使うため、テント側面の立ち上がりが垂直に近い箱形になり、フロアの隅まで有効に使えます。
側面近くでも頭が当たりにくいので、4人で寝ても居住性が確保できます。前後の出入り口と広い前室もあり、登山などではグループの共同テントとして、一般のキャンプでは親子でもゆっくり過ごせるMSRテントの入門用として最適です。
1~4人用の4モデルがあるので、人数に合わせて選べます。
軽さに磨きをかけたテント
これまで展開してきたフリーライトシリーズの部品構成を精査し、素材と形状を見直したことで、約300gもの軽量化を実現しました。
インナーテントにはマイクロメッシュを採用し、通気性を向上。虫の侵入も防いでくれるため、夏場のアウトドアも快適に過ごせます。

最小限の装備で過ごすミニマリスト向けモデル
本体のみの最小重量がたった280gと、一般的なツェルトよりも軽量なミニマリスト向けのメッシュシェルターです。
本体は防水性のあるフロア部と、上部のメッシュ部で構成されています。四隅をペグダウンしたら、自分のトレッキングポールなどを使って立ち上げます。
日本では晴れた夜でも夜露があるため、実際にはタープなどを組み合わせて使うことになるでしょう。別売りタープのスルーハイカー70ウィングならわずか380gなので、両方持ってもかなり軽量です。
夏場に渓流を遡行する人などは、よくこういう組み合わせのタープ泊を好みます。悪天候が予想される場合を別にすれば、ミニマム志向の人には注目のモデルでしょう。
多くのアクティビティ対応の軽量3シーズンテント
バックパッキングなどを筆頭に多くのアクティビティで活躍する、軽量型3シーズンテントです。組み立て方によって快適な居住スペースを作れます。
インナーテントのキャノピーは素材がマイクロメッシュなので通気性を高めて結露を軽減してくれるので、シーズンが変わっても過ごしやすい設計です。
耐水性が高いコーティング加工は、今までの標準コーティング加工と比較すると約3倍長持ちします。
耐水力のある縫製によってシームテープを採用せずとも長期間の使用による劣化でシームテープが剥離する問題を解決し、さらに軽量も実現しています。
広さと丈夫さ、組み立てやすさを兼ね備えたテント
背が高い人でもノビノビと過ごせる開放感が特徴のテントです。空気の通りも良いため、快適にアウトドアを楽しめます。また、テントを設営しやすいようにクリップを色分け、ポールは一体型にし、テントは自立式に、キャンプが不慣れな方でも簡単に組み立てることができますよ。また、悪天候にも強い頑強性も兼ね揃えています。

狭い岩場でも設営できるプロフェッショナルモデル
登山中のテント泊では、泊地になるスペースがとても狭いこともよくあります。このため、登山用テントは基本的に底面積が小さいものが主流なのです。
ガレ場などでは、本当に1人分ギリギリくらいしかテントを張る場所がないこともあります。出入り口が短辺方向にあるのも、狭い場所でもテントが張れるようにするためです。
また、ペグが使いにくい場所もあるので、ペグダウンなしで自立できるタイプがベストです。
このアドバンスプロ2は、それらの条件をクリアしたうえで、2人用のスペースを確保しています。とはいえギリギリなサイズなので、1人+ザックくらいでちょうどいいかもしれません。
本体は2レイヤーの防水透湿素材を使ったシングルウォールなので、設営・撤収が素早くできます。
極寒で過酷な気象下にも強い山岳テント
冬の過酷な気象下での使用を想定して作られた山岳テントです。
専用のポールで広いスペースを確保したメインの前室と後部の入口を備え、成人男性2人でもストレスなく使用することができます。
レインフライのベンチレーター形状が見直されたため結露を軽減してくれます。快適性が高まった上、強風や積雪にも強いため、悪天候時も頼れる優れものです。
用途は色々。4人が快適に過ごせるテント
最大4人を収容できるテントです。良く伸びるナイロン素材で張りやすく、ポールを持ち上げるだけで簡単に設営できます。こちらの商品は底面が無いため、椅子やテーブルを入れたり、土間を作って快適に過ごすなど、様々な用途でキャンプを楽しめます。
オールシーズン使える万能テント
過酷な天候にも耐える山岳用のテントです。弾力性に優れ頑強なポールを採用したことで、広い居住スペースと、強風や積雪に負けない強度を実現しています。さらに、ベンチレーターの形状を見直したことで、結露を軽減。快適性もパワーアップしています。
「MSRテント」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする MSR製テントの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのMSR製テントの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
MSRテントに関するQ&A よくある質問
加水分解しないMSRテントはありますか?

現行モデルでは、経年劣化などによるベタつきが従来の3倍軽減されています。「ハバNX」シリーズをはじめ現行モデルからレインフライとフロアに新コーティング技術「エクストリームシールドシステム」を採用。従来比のおよそ3倍長持ちするようです。
修理の対応はしてもらえますか?

メーカーにて可能です。MSR製品であればメーカー3年保証となっており、その期間内であればポールの破損で正規品:無償、非正規品:1本あたり8,640円~。フライ・本体破れで正規品:1ヶ所につき3,240円~、非正規品で1ヶ所につき12,960円~となっています。
ファミリー向けのシリーズはどれになりますか?

「ハビチュード」シリーズがおすすめです。ドアが大きくて出入りしやすく、居住性と耐久性を兼ね備えたテントです。
ギアロフトや多様なペグなどオプションもチェック! エキスパートからのアドバイス
MSRテントでは、ギアロフトという収納用オプションがインナーテントに後付けできるモデルがあります。各モデルのスペック表に、ギアロフトの取付可否が記載されています。
また、登山用具メーカーならではで、オプションのペグ類も充実しています。固い地面でも雪や砂地でも、それぞれに応じたMSRカラーの赤いペグがあります。
螺旋形やパンチングで肉抜きしたものなど、ペグでさえ美しいと思わせるものです。一般キャンプ向けより軽量で強度もあるので、行き先に応じて数種類用意しておけば完璧です。
さらにポールが破損したときのリペアキットも充実していて、登山時などには応急用として用意しておくと安心です。
デザイン性と機能性にすぐれたMSRテント 編集部より
本記事では、MSRのテントの選び方、そしておすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?商品を選ぶ際は、下記の3つのポイントを抑えておきましょう。
【1】3つのシリーズ
【2】前室の広さ
【3】耐久性
デザイン性と機能性を兼ね備えたMSR。様々なアウトドアメーカーがある中でも、きっとMSRは洗練されたイメージを与えられますし、使いやすくて現地でも役に立つはずです。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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