キャノンのプリンターの魅力とは? 手の届きやすいリーズナブルな価格帯
キャノンのプリンターは主に下記の理由で人気を集めています。
人気の理由①:「手が届きやすいリーズナブルな価格」のモデルが多い
人気の理由②:インクジェットプリンターで採用しているハイブリッドインクは、モノクロ印刷向きの顔料インクとカラー印刷が可能な染料インクで構成されたオリジナル
人気の理由③:写真印刷は自然に近い色合い、文章印刷もにじまない
人気の理由④:スマホやタブレットから直接接続する以外に、ワイヤレス毛接続の「AirPrint」、専用アプリから印刷できる「Canon PRINT Inkjet」などを搭載
キヤノンのプリンターを選ぶポイント 印刷品質が高い
家電専門ライターの近藤克己さんに、キヤノンのプリンターを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
プリンターの種類で選ぶ
プリンターには、複合機タイプとプリンタータイプ(単機能タイプ)とがあります。その特徴についてみてみましょう。
複合機タイプ
複合機タイプは印刷機能のほか、コピーやFAX、スキャナーなど印刷周りの機能も充実したタイプです。小さなオフィスや家庭で多目的に利用したい人はこれ1台で済みますので、省スペースで利用できます。
プリンタータイプ
プリンタータイプは、印刷に特化したタイプです。印刷の機能のみ搭載されているため、操作もシンプル。複合機と比較しても、その分、安く購入することができます。
目的に合わせてインクのタイプを選ぶ
インクのタイプは主に2つ。一体型と独立型がありますので用途に合わせて選んでください。
一体型
一体型のタイプは、メンテナンスが容易でモノクロ印刷におすすめです。そのかわりカラープリントにはあまり向いておらず、一体型となっているので、どれか一つでもインクがなくなると、丸ごとインク交換しなければならないというデメリットがあります。割高になります。その代わり、頻繁に新しいヘッドに変わるので、印刷品質を高く保つことができます。
独立型
独立型はその名の通り、インクカートリッジが色ごとに分かれています。色ごとにインク交換ができるため、カラー印刷を多用する方におすすめです。一体型に比べて、カラープリントするときのコストパフィーマンスが良いです。
インクの色数で再現度が変わる
インクの色数はどのくらいのものがよいのでしょうか。基準を説明しますと、あまりカラープリントを使わないのであれば、4色でよいでしょう。色は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックとなります。
写真を鮮やかに印刷したいのであれば、6色がおすすめです。シアン、マゼンタ、イエロー、グレー、顔料ブラック、染料ブラックがあれば、被写体の質感、奥行を再現できます。
8~10色はプロ仕様です。色の再現性を大きく向上させてくれます。3色の黒系インクを搭載し、微妙な暗部の色再現性を向上させていきます。写真家も満足するレベルの印刷が可能です。
印刷以外の機能をチェック
プリンターには印刷以外の便利な機能もありますので、用途にあった使いやすさで選んでみましょう。
スマホ印刷の使い勝手の良さを見る
メールに調べ物、写真など、今やスマホは生活に欠かせない手の中のパソコン。プリンターもスマホからの使い勝手を重視して選びましょう。
キヤノンの専用アプリ「Canon PRINT inkjet/SELPHY」は、スマホ内の写真を自動補正して印刷する機能や、雑誌などをスキャナーのように写真を撮って印刷する機能、クラウドサービスから写真や文章を印刷する機能などの各種の便利印刷のほか、スマホでプリンターの状態を確認もできます。また、スマホ版アプリ「Creative Park」ではカラー包装紙や季節イベントごとのペーパークラフトなどが無料で印刷できます。
さらに、LINEでピクサスを友だちに追加し、自宅のプリンターを登録すれば、トーク画面に写真を送信するだけで簡単に印刷できるトークプリント機能も搭載。フェイスブックのMessengerにも対応(写真のみ)しています。
写真印刷だけじゃないプリンターの楽しみを知る
プリントの楽しみ方は写真だけではありません。キヤノンのインクジェット複合機では、スマホケースに貼るプリントシールやマグネットシートなど、写真やイラストを使ったオリジナルデザインのシールが作れます。
ほかにも、Tシャツやトートバック用のアイロンプリントシート、一部機種(XK60/TS8330)ではネイルシールのプリントも可能で、スポーツイベントやクリスマスなどの季節イベントでオリジナルのグッズ・ファッションが楽しめます。
スマートスピーカーにも対応しており、話しかけるだけで子ども用の塗り絵やナンプレ、折り紙のほか、レポート用紙やレターセットなどのテンプレート用紙の印刷が簡単にできます。
いつも使いたいからデザインは重要
スマホ写真やウエブページを頻繁に印刷するなら、プリンターはリビングに出しっぱなしに。その時、いかにも事務機器然とした外観は部屋の雰囲気を壊してしまいます。
本体カラーはもちろん、質感、形状と、キヤノンではラインアップによって大きくデザインが異なりますので、自分の部屋に合ったものを選びやすいはず。逆に言えば、機能・性能で迷った場合はデザインから選ぶのもアリです。
利用目的に合ったシリーズを選ぶ
キヤノンのプリンターでは、利用目的によって、シリーズが分かれています。用途に応じて、選ぶようにしましょう。
「GIGA TANK(ギガタンク)」シリーズ
文書を大量印刷するなら「GIGA TANK(ギガタンク)」シリーズ。G6030の場合、インクボトル各色1本で、ブラック約6,000ページ、カラー約7,700ページを印刷できます。
エコノミー設定ならブラック約8,300ページも印刷可能。A4カラー普通紙1枚あたりのランニングコストは約1.0円(税込み、以下同)、モノクロなら約0.5円です。
「XK」シリーズ
写真が趣味だったり家族写真を多く印刷するのであれば「XK」シリーズがおすすめ。
光沢紙における発色性が向上したプレミアムハイブリット6色インクを採用しており、特にフォトブルーインクを追加したことで青色~白色領域での粒状感がなくなり、青空や雲のグラデーション、海と波しぶきの繊細な表現が可能となりました。
大容量インクを使用した場合の印刷コストはL判写真1枚あたり約13.8円と低コストです。
キヤノンのプリンターおすすめ7選 使いやすさ重視、全てそろったハイスペックモデルなど
ここまで紹介したキヤノンのプリンターの選び方のポイントをふまえて、家電専門ライターの近藤克己さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。



迷ったらこの1台、全部入りのハイスペックモデル
ピクサスシリーズのハイスペックモデルです。『TS7330』との違いは、インクが6色ハイブリッド、液晶モニターが4.3型の大型タッチパネル式、多目的トレイ、SDカードスロット搭載によるダイレクトプリントができることなどです。
プラスされたインクが染料グレーインクで、これにより、色の安定性が増しています。文書印刷もそこそこ多いし、一眼レフカメラを所有しているので写真にはちょっとこだわりたい、というファミリーユーザーにおすすめ。
多目的トレイの搭載により、ネイルシールのプリントができます。週末だけオシャレしたいという娘さん、クリスマスやお正月だけ特別なネイルをしたいというイベント好きにピッタリです。パソコン/スマホからの印刷指示で自動的に電源オン/排紙トレイオープン機能も搭載。また、CD/DVD/BDのレーベルプリントも可能。

大容量タンク搭載のエコノミーモデル
高校生や大学生のいる家庭、自営業、店舗経営者、旅行やグルメなどでウェブページをよく印刷するといった大量印刷ニーズ向けの特大容量タンク搭載「GIGA TANK」シリーズのスタンダードモデル。前面カセットに250枚、背面トレイに100枚、合計350枚の普通紙をセットでき、自動両面印刷にも対応しているので、大量印刷でも紙を補給する手間が省けます。
ダウンロード無料のソフトウエアにはチラシ・ポスター・POPのテンプレートが業種別に約100種類用意されているほか、写真・クリップアートも多数利用できるので、店舗経営者にもおすすめ。A4用紙を16枚合わせたA0サイズの大判印刷機能も搭載。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キヤノンのプリンターの売れ筋をチェック
楽天市場でのキヤノンのプリンターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
印刷できないトラブルが生じたら
急に原因がわからず印刷ができなくなったり、紙詰まりで焦った経験をもつかたもたくさんいるかと思います。落ち着いて説明書やホームページの対処方法を確認しても解決しないということも。
そんなときには、もちろんキヤノンのプリンターサポートセンターがあります。ホームページより電話で問い合わせることができます。製品ごとに電話窓口が変わりますので、利用しているプリンターの製品名を確認しておきましょう。
注意点としては、もっとも利用頻度の高い日曜や祝日、年末年始はお休みとなります。特に年末年始は、急に印刷できないようなトラブルに見舞われないよう、お早めに問い合わせるなど、準備するようにしてくださいね。
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【最後に】家電専門ライターからのアドバイス 量販店の店頭で印刷サンプルの確認を
家電製品・家電流通ライター
インクジェットプリンターの場合、搭載しているインクの数や質によってラインアップが分けられています。
これはスペックからはなかなか読み取れません。写真にしろ文書にしろ、印刷画質は実際に自分の目で見て確かめたほうがよいでしょう。
家電量販店の店頭にはモデルごとにプリントサンプルがつけられていますので、ぜひ店頭に足を運んでください。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
家電業界専門誌の編集長を経て独立、家電製品専門のフリーペーパー「カデンプラス」を発行しながら、フリーランスのライターとしても活動中。日々、家電製品と格闘している。 家電量販店業界にも精通し、家電流通のウラのウラまで知り尽くしている。趣味はフォークギター、アニメ、登山、ゴルフ。