下駄と草履の違いは?
下駄と草履は両方とも、日本の文化となじみの深い履物です。下駄と草履の違いは、使われる素材にあります。下駄は木の板でできていて、鼻緒を通すための3つの穴が空いています。対して草履は、イグサやワラを使ってつくられたもの。革製やビニール製の、サンダルのように使える草履もたくさん出回っています。
近年ではおしゃれな下駄もあり、とても歩きやすいので私服にあわせて普段使いも。和装のときだけでなく、洋服にも合わせられるファッションアイテムとして使えるようになってきていますよ。
下駄おすすめ8選【レディース】 痛くなりにくい! かわいいヒールも!
ここからは、おすすめの下駄を【レディース】【メンズ・キッズ】に分けて紹介していきます! 和装美やまとなでしこ協会代表理事の金井夕子さんに選んでもらったおすすめ商品もあるので、あわせてチェックしてみてください。まずは、レディースのおすすめ下駄からチェック!

丸屋『相右近 焼き 綿紬 花緒』

下駄おすすめ3選【メンズ・キッズ】
ここからは、メンズやキッズ向けのおすすめ下駄をご紹介します。

「下駄」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 下駄の売れ筋をチェック
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下駄の選び方 和装・洋装どちらでも粋にキマる!
下駄を選ぶときに参考にできるポイントを解説します。
下駄の台の形で選ぶ
下駄は、木の板の台についている歯の部分のスタイルの違いで、種類分けされます。
駒下駄(芳町下駄)
典型的な下駄の形状をしているのが、駒下駄です。台に2本の歯がついている基本的な下駄のデザインで、歩くときにカランコロンという下駄の音がします。
下駄を履いたときの歩き方は、踏み出す際に足を前に倒しながら蹴って歩くのが基本です。2本の歯は、なかほどから後ろ側に取りつけられており、前の部分は台の下部に十分なスペースがあり、踏み出す足の角度をつけやすくなっています。
女性用に、歯のあいだが狭くなったデザインの芳町下駄というタイプもあります。
のめり
前に倒して歩く動作をよりやりやすくするように工夫されてたタイプが、のめり下駄です。下駄の前の歯の前方部分が斜めになっており、歩くために前に倒したときに、しっかりと下駄が地面に接地するように設計されています。
通常ののめり下駄は、千両下駄と呼ばれることもあります。後ろの歯が下駄の後ろの端まであり、角を丸くしてあるタイプの女性用ののめり下駄を小町下駄と呼びます。
右近下駄
木の板の部分が、サンダルのように足の形に合わせてより履きやすく曲線状になっているのが、右近下駄です。最近のファッション性の高い普段使いの下駄は右近下駄タイプが主流です。
歯の接地部分に、スポンジが貼られていて、クッション性があり、グリップ力も高まっているので、下駄をあまり履いたことがない初心者でも違和感なく自然に歩けるのが特徴です。
舟形下駄
歯がなく、草履のような形状をしているのが、舟形下駄です。主に女性用として使われています。着物と合わせて履きやすいようにデザインされているタイプの下駄です。
接地部分が他の下駄よりも大きく、安定した履き心地があります。台も、足の形に合わせてより歩きやすいように曲線状にデザインされているので、自然に歩くことができます。
足のサイズに合ったものを選ぶ
かかとが下駄の台の後ろ側から1cm程度出ているぐらいのサイズが、和装の際に粋に見えるうつくしい下駄の履き方であるといわれます。身体の重心がバランスよく乗って、歩きやすいです。
大きめの下駄の台で歩いていると、浴衣や着物などの裾を台と足のあいだに巻き込んで踏んでしまいます。歩きにくいだけでなく、着崩れを起こしてしまう、高さのある下駄なら転倒する可能性もあるので、サイズをきちんと選ぶのはとても大切です。
鼻緒の素材やデザインで選ぶ
鼻緒は下駄を履いたときにとくによく見える部分ですから、デザインの要(かなめ)です。シンプルなデザインなら、足元が引き締まって見えます。華やかなデザインのものやかわいいものなら、全体のコーディネートのアクセントとして使えます。
履き心地を重視するなら、太めの鼻緒や、やわらかい素材の鼻緒の下駄を選びましょう。歩き方によっては鼻緒ずれが起こったり食い込んでしまったりすることが少なく、痛くなりにくいのでおすすめです。
雨の日にはゴム底がおすすめ
ただでさえ履きなれない下駄は、歩くのが大変。とくに雨の日には路面が滑りやすくなっているため、滑りにくいゴム底がおすすめです。安定して歩くことができ、下駄初心者でも歩きやすいでしょう。
また、ゴム底の下駄は、下駄特有の「カランコロン」という音も鳴りにくいので、歩くときの音が気になるという人にもおすすめします。
使用目的で選ぶ 浴衣? 着物? 私服?
女性の着物に合わせる下駄なら、エレガントなシルエットの舟形下駄がおすすめです。
浴衣でお祭りに出かけるなど、もっとカジュアルなシーンなら、カランコロンと音を鳴らして歩ける駒下駄にするとよりたのしい雰囲気が盛り上がります。
雨の日に下駄を履くなら、下駄の歯の接地部分がゴム底になっているものを選ぶと滑りにくく、危険を回避できるでしょう。
ジーンズなどの私服でも下駄を合わせると、インパクトがあり、とてもおしゃれです。
使う人で選ぶ 子供用・レディース・メンズ
下駄を使うシーンやどんな方が履くのかという状況によっても、選び方が変わります。
たとえば、和装に合わせて上品なイメージで履きたい女性の場合は、舟形下駄のようなうつくしい形状の下駄を選ぶとよいでしょう。男性なら、駒下駄がよく似合います。歩くときにカランコロンと音がなるので、使うシーンを選ぶ必要があるので注意してください。
女性は丸みを帯びた優雅なデザインがよく似合います。初心者は、足の形にフィットしやすい右近下駄がおすすめです。子ども用の下駄は、鼻緒の素材に注意して、繊細な指の股の部分にダメージがないようにしましょう。
着物との色合いで選ぶ
着物と合わせるなら、下駄のカラーのコーディネートも大切です。鼻緒の色や柄にはたくさんの種類があるので、いろいろ選べます。
着物と同系色の鼻緒を選ぶなら、全体的なコーディネートがとても落ち着いた雰囲気になります。また、着物とは別系統のカラーの鼻緒をチョイスするなら、暗い色の着物でも差し色として使えて、より魅力的なコーディネートになります。
私服で着る洋服でも、アクセントとして下駄を合わせるコーディネートを覚えると、より下駄を普段使いできるようになります。
使う季節によって選ぶ 春・夏・秋・冬
夏に素足で下駄を履くと、とても清涼感があり、履き心地もよいです。
冬などの寒い季節でも、足袋を着用するなら、下駄もコーディネートに使えます。桐素材の台なら、木のぬくもりで、温かみを感じられます。
春や秋などの雨が多い季節は、ラバーコーティングされている下駄なら、滑り止めになって、危ない思いをせずにすむでしょう。
足が痛くならない対処法を紹介! 普段履きでも疲れにくいように
下駄を履く前に、前つぼの部分に手指を入れて鼻緒を上に引き上げると、鼻緒が広がり、足が痛くなりにくくなります。心配な方はお出かけ前に一度試し履きで足を入れると、自分の足の形で鼻緒が開きます。親指と薬指の間ではさむくらいの感覚で履くと粋ですし、指の間も痛くなりにくいので、新品購入時はぜひお試しください。
甲が高いなどで心配な方は、鼻緒が柔らかい素材でできたものを選ぶとよいでしょう。
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下駄は和装でも洋装でも! コーディネートを楽しんで
和装美やまとなでしこ協会代表理事の金井夕子さんへの取材をもとに、下駄の選び方とおすすめの商品をご紹介しました。
和装は普段着とまた異なり、特別なときに装うことが多いもの。美しく見せるために、いつも以上に気を使う点が多いはずです。お気に入りの下駄を見つけて、浴衣姿や着物姿に自信を持って挑戦してください。
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和装・和婚、オリジナルウエディングパーティープロデュースを手掛ける株式会社和装美の代表をつとめ、その他広告.TV.CM等では、和装・和婚の監修やディレクションもこなす。 和装のマナーや知識の講座を学生向けに特別授業プログラムで担当。プロ向けには知識マナーも含めた和装撮影の見え方等のセミナー業も担当。 企業との和装が入るイベント運営も技術含め担当し、和装の専門家としての活動もこなす。 一般社団法人和装美やまとなでしこ協会では代表理事をつとめ、着物好きと遊んで楽しむイベントを通して着物産業の発展に貢献する事も掲げて活動。 着物を学びたい人、着物で仕事をしたい人へは和装プロデューサーとしての立場から、技術面のみならず接客、撮影スタイリストなどもカバーできる講座を開講。 和装業界の働く環境と待遇も変えていく事も協会の掲げる理念の1つとしている。趣味で着物を楽しみたい人と働きたい人が一緒に活動できる協会の着物二ストも募集中。着物二ストは登録無料です。