一体型パソコンとは?
一体型パソコンとは、本体とモニターが一体となったタイプのパソコンのこと。「オールインワンパソコン」とも呼ばれています。キーボードやマウスなどの周辺機器が別売りになっているものと、あらかじめセットになっているものがあります。
通常のデスクトップPCとの違い

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一般的なデスクトップパソコンは、ボックス状のPC本体とモニターをケーブルで接続して使用します。一体型はモニターの内部にデータ処理を司るPC本体が組み込まれているので、ケーブルでつなぐ必要がなく、スリムでスタイリッシュなデザインになっています。
一体型PCのメリット
一体型パソコンの一番のメリットは、コードなどの煩わしさがない点にあります。通常のデスクトップパソコンは、PCとモニターをつなぐコード、電源をつなぐコード、キーボードをつなぐコードなど、さまざまな配線に繋がれています。
しかし、一体型パソコンは電源コードを基本に、必要最小限で済むためスタイリッシュです。さらに、ボックス型のPC本体もないため、省スペースに設置可能です。
一体型PCのデメリット
一体型パソコンのデメリットで挙げられるのは、寿命の短さです。一般的にパソコンの寿命は5年と言われており、それよりも短くなる可能性もあります。
一体型は通常のデスクトップPCと違い、モニター内にPCを内蔵しています。設計や見た目上コンパクトな分、重要な部品なども内部に密集しているため、熱がこもりやすくなります。
きちんとした製品であれば数ヵ月で壊れるということはないと思いますが、「一般的なデスクトップPCと比べれば故障しやすい」という点にご留意ください。
また、拡張性に乏しい点もデメリットとして挙げられます。通常のデスクトップPCのように余分なスペースがないため、グラフィックボード(グラボ)の追加などができません。あと、一部に不具合が起きたら1台丸ごと買い替えになるという点にも注意が必要です。
一体型PCの選び方
一体型PCの特徴がわかったところで、基本的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは下記。
【1】画面サイズと表面処理
【2】解像度
【3】スペック(性能)
【4】モニター機能
【5】光学ドライブの有無
【6】テレビ鑑賞できるか
【1】画面サイズと表面処理をチェック
一体型PCは、ノートPCより大きい画面がほしいけど、なるべく省スペースにしたい方におすすめ。あれこれ接続する手間がなく、電源を入れるだけでOK。キーボード&マウスはワイヤレスが主流です。
画面サイズは23〜27インチが人気。ベゼル(液晶周囲の枠)がどんどん狭くなり、大画面でもコンパクトになっています。表面処理は大きく2種類。動画視聴や画像編集をしたい方は画面の色が鮮やかなグレアタイプを、ビジネスユースや文書作成には映り込みの少ないノングレアタイプがおすすめです。
※なお、一体型PCはモニターのみの交換ができないので慎重に検討しましょう。
【2】解像度をチェック
画面サイズが大きくても、解像度が低ければ画面に表示される情報量が少ないため、キレイに表示することができません。同じサイズでも解像度が高ければ、高精細できれいに表示できるため、選ぶ際はよくチェックしておきましょう。
一体型PCの場合、内臓液晶モニターの解像度はFHD(1920×1080)を目安にするとよいと言われています。
【3】スペック(性能)をチェック
パソコンの性能を左右するのがCPUとメインメモリーです。自分の使用目的に合わせてスペックを選びましょう。
【 CPU 】
一体型PCで多いCPUはインテルCore i5クラス、動画編集やオンラインゲームなどでは、最上位のCore i7クラスが採用されています。メールやSNSを行う程度ならCeleronやPentiumでも十分です。
【 ストレージ(容量) 】
ストレージはHDD(ハードディスクドライブ)が一般的で、今は1TBの大容量が人気。容量よりも速度がほしい方なら、読み書きが高速なSSD搭載モデルを選びましょう。
最近はメモリーの増設やカスタマイズができるモデルも増えてきましたが、メモリーやHDDなどの容量は十分余裕があるものを選びましょう。
Officeやウェブ閲覧、動画視聴など通常の使用では問題ありませんが、3Dゲームや本格的な動画編集となると描画処理に大きな負荷がかかります。一体型ではグラフィックボードの交換や増設ができないことがあるので確認が必要です。ゲーミングPCとして使いたい場合も注意しましょう。
【4】モニター機能をチェック
一体型PCの中には、HDMI入出力端子が付随しており、モニターとして使用できるタイプもあります。
モニターとして使用できれば、別途テレビなどがなくてもゲームやDVD鑑賞なども可能。あると便利な機能ですので、ぜひチェックしてみてください。
【5】光学ドライブの有無をチェック
ソフトやデータのダウンロードやDVD鑑賞などのために、光学ドライブの有無も確認しておきましょう。外付けドライブを設置してもいいですが、あらかじめ一体型PCに内蔵されていたら、その分スリムになります。
一方、近年ではサブスクやクラウド管理などが主流でもあるため、必要になったら外付けドライブを購入し、使う時にだけ取り出すといった使い方も便利かもしれません。
【6】テレビ鑑賞できるかチェック
一体型PCの液晶画面でテレビ番組も見られたら、テレビは不要。さらに省スペースになります。地デジやBS/CSを見るためには対応チューナーやアンテナが別途必要です。接続がわからない、セッティングが面倒ならば、テレビチューナー内蔵のモデルを選びましょう。
チューナー内蔵タイプではフルHD(1,920×1,080)の高画質画面に加え、高音質スピーカー装備など、サウンド面も充実しているモデルが多いので、デジタルテレビに引けを取らない迫力で楽しめます。
HDDへの番組録画も可能。大容量HDD内蔵ならば長時間録画もOKです。ブルーレイディスクやDVDの光学ディスクドライブの有無も確認しておきましょう。
一体型PCおすすめ6選
先ほど紹介した一体型PCの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。小型なものや、インテリアとしても映えるおしゃれなものも紹介しているので参考にしてみてください。
日々のタスクを快適にこなすハイパフォーマンス
第10世代インテル Core i3 プロセッサーと8GBメモリを搭載。また、高速な起動を実現するSSDをストレージに採用。256GBの容量を搭載しているので、どんなマルチタスクもサクサクとこなし、大切な文章や写真などもしっかりと保存することができます。
23.8型の大きなディスプレイは、画面占有率約90%までヘゼル幅狭めた、狭額ベゼルディスプレイを採用。2ベゼルのディスプレイは、映り込みの少ないノングレアパネルを採用したことと相まって、広い視野角を実現しています。
外部のディスプレイへ出力ができるHDMI出力ポートに加え、ノートパソコンやスマートフォンの画面を映すことができるHDMI入力ポートも搭載。仕事やプライベートで作業スペースを増やしたい場合、ノートパソコンとHDMIケーブルで接続すれば、セカンドディスプレイとして使用することができます。
自分好みにカスタマイズできる一体型PC
ESPRIMO FHシリーズのなかで、仕様などを自由に選択できるモデル。液晶周囲の4辺狭額化を実現したシンプルデザイン。画面は23.8型で、解像度はフルHDです。
選択できるメニューはメインメモリー(32GB、16GB)、光学ドライブ(ブルーレイディスク、スーパーマルチドライブ)、地デジ/BS/110°CSチューナー、Officeの有無も選べます。OSはWindows 11 Home。自分好みのパソコンがほしい人はこの機種がイチ押し。
おすすめは、メインメモリー16GB、ブルーレーディスク、Offce有りのモデル。後からカスタマイズが難しい一体型PCだからこそ、ある程度のハイスペックにしておきたいですね。
スタイリッシュなデザインのオールインワンPC
23.8インチ液晶画面とデュアルスピーカーを収めた一体型PC。インターフェース類は背面に配置されて見た目スッキリ。ピュアホワイトの筐体やメタリック素材のスタンドがスタイリッシュです。
液晶画面は視野角の広いIPS方式で、高精細なフルHD(1920×1080 解像度)対応。非光沢パネルで外光の反射を抑えてくれます。ビデオ会議に便利な約100万画素Webカメラとマイクも内蔵と、ビジネスにも最適な1台です。
CPUは第8世代インテルCore i5-8400Tプロセッサー、メモリーは8GB DDR4-2400(最大16GB)、OSはWindows 10 Homeを搭載。HDDは1TB。パフォーマンスも高いので、さまざまな用途で使用できます。
ダブルチューナーを内蔵して2番組同時録画も実現
23.8型ワイド液晶画面を一体化したLAVIE Desk All-in-one。約7.2mm幅という狭額縁の3辺スリムベゼルで見た目スッキリ。角度を調整可能な画面チルト機能、キーボードもマウスもワイヤレスなので自由なスタイルで楽しめます。
地デジ/BS/110度CSのダブルチューナー内蔵で、2番組同時録画も可能。約1TBの内蔵HDDに最長約852時間も録画でき、DVDスーパーマルチドライブも搭載してます。最新のYAMAHAサウンドシステムなどによってサウンドも大迫力! テレビを楽しみたいなら、この機種がおすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 一体型PCの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの一体型PCの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
パソコン周辺アイテムのおすすめはこちら
必要とするスペックを見極めて最適なパソコンを
商品を選ぶ際は、自分のデスクのスペースに合わせて画面サイズを確認しつつ、表面処理をチェックすると、ちょうどいいサイズ感で作業しやすい一体型PCを見つけられるでしょう。その上で、解像度やスペックなどを、自分の用途に合わせて確認しましょう。
一体型PCは、スリムでデザイン性がある反面、熱がこもりやすかったり、拡張ができないなどのデメリットがあります。しかし、近年ではそのデメリットも改善されつつありますし、何より使い勝手のいいパソコンでもあります。この機会に、ぜひ本記事を参考に自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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「家電・AV機器」「PC・スマホ・カメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。