一体型パソコンとは?
一体型パソコンとは、本体とモニターが一体となったタイプのパソコンのこと。「オールインワンパソコン」とも呼ばれています。キーボードやマウスなどの周辺機器が別売りになっているものと、あらかじめセットになっているものがあります。
■通常のデスクトップPCとの違い

一般的なデスクトップパソコンは、ボックス状のPC本体とモニターをケーブルで接続して使用します。一体型はモニターの内部にデータ処理を司るPC本体が組み込まれているので、ケーブルでつなぐ必要がなく、スリムでスタイリッシュなデザインになっています。
■一体型PCのメリット
一体型パソコンの一番のメリットは、コードなどの煩わしさがない点にあります。通常のデスクトップパソコンは、PCとモニターをつなぐコード、電源をつなぐコード、キーボードをつなぐコードなど、さまざまな配線に繋がれています。
しかし、一体型パソコンは電源コードを基本に、必要最小限で済むためスタイリッシュです。さらに、ボックス型のPC本体もないため、省スペースに設置可能です。
■一体型PCのデメリット
一体型パソコンのデメリットで挙げられるのは、寿命の短さです。一般的にパソコンの寿命は5年と言われており、それよりも短くなる可能性もあります。
一体型は通常のデスクトップPCと違い、モニター内にPCを内蔵しています。設計や見た目上コンパクトな分、重要な部品なども内部に密集しているため、熱がこもりやすくなります。
きちんとした製品であれば数ヵ月で壊れるということはないと思いますが、「一般的なデスクトップPCと比べれば故障しやすい」という点にご留意ください。
また、拡張性に乏しい点もデメリットとして挙げられます。通常のデスクトップPCのように余分なスペースがないため、グラフィックボード(グラボ)の追加などができません。あと、一部に不具合が起きたら1台丸ごと買い替えになるという点にも注意が必要です。
一体型PCを選ぶポイント
一体型PCの特徴がわかったところで、基本的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは下記。
【1】画面サイズと表面処理
【2】解像度
【3】スペック(性能)
【4】モニター機能
【5】光学ドライブの有無
【6】テレビ鑑賞できるか
【1】画面サイズと表面処理をチェック
一体型PCは、ノートPCより大きい画面がほしいけど、なるべく省スペースにしたい方におすすめ。あれこれ接続する手間がなく、電源を入れるだけでOK。キーボード&マウスはワイヤレスが主流です。
画面サイズは23〜27インチが人気。ベゼル(液晶周囲の枠)がどんどん狭くなり、大画面でもコンパクトになっています。表面処理は大きく2種類。動画視聴や画像編集をしたい方は画面の色が鮮やかなグレアタイプを、ビジネスユースや文書作成には映り込みの少ないノングレアタイプがおすすめです。
※なお、一体型PCはモニターのみの交換ができないので慎重に検討しましょう。
【2】解像度をチェック
画面サイズが大きくても、解像度が低ければ画面に表示される情報量が少ないため、キレイに表示することができません。同じサイズでも解像度が高ければ、高精細できれいに表示できるため、選ぶ際はよくチェックしておきましょう。
一体型PCの場合、内臓液晶モニターの解像度はFHD(1920×1080)を目安にするとよいと言われています。
【3】スペック(性能)をチェック
パソコンの性能を左右するのがCPUとメインメモリーです。自分の使用目的に合わせてスペックを選びましょう。
【 CPU 】
一体型PCで多いCPUはインテルCore i5クラス、動画編集やオンラインゲームなどでは、最上位のCore i7クラスが採用されています。メールやSNSを行う程度ならCeleronやPentiumでも十分です。
【 ストレージ(容量) 】
ストレージはHDD(ハードディスクドライブ)が一般的で、今は1TBの大容量が人気。容量よりも速度がほしい方なら、読み書きが高速なSSD搭載モデルを選びましょう。
最近はメモリーの増設やカスタマイズができるモデルも増えてきましたが、メモリーやHDDなどの容量は十分余裕があるものを選びましょう。
Officeやウェブ閲覧、動画視聴など通常の使用では問題ありませんが、3Dゲームや本格的な動画編集となると描画処理に大きな負荷がかかります。一体型ではグラフィックボードの交換や増設ができないことがあるので確認が必要です。ゲーミングPCとして使いたい場合も注意しましょう。
【4】モニター機能をチェック
一体型PCの中には、HDMI入出力端子が付随しており、モニターとして使用できるタイプもあります。
モニターとして使用できれば、別途テレビなどがなくてもゲームやDVD鑑賞なども可能。あると便利な機能ですので、ぜひチェックしてみてください。
【5】光学ドライブの有無をチェック
ソフトやデータのダウンロードやDVD鑑賞などのために、光学ドライブの有無も確認しておきましょう。外付けドライブを設置してもいいですが、あらかじめ一体型PCに内蔵されていたら、その分スリムになります。
一方、近年ではサブスクやクラウド管理などが主流でもあるため、必要になったら外付けドライブを購入し、使う時にだけ取り出すといった使い方も便利かもしれません。
【6】テレビ鑑賞できるかチェック
一体型PCの液晶画面でテレビ番組も見られたら、テレビは不要。さらに省スペースになります。地デジやBS/CSを見るためには対応チューナーやアンテナが別途必要です。接続がわからない、セッティングが面倒ならば、テレビチューナー内蔵のモデルを選びましょう。
チューナー内蔵タイプではフルHD(1,920×1,080)の高画質画面に加え、高音質スピーカー装備など、サウンド面も充実しているモデルが多いので、デジタルテレビに引けを取らない迫力で楽しめます。
HDDへの番組録画も可能。大容量HDD内蔵ならば長時間録画もOKです。ブルーレイディスクやDVDの光学ディスクドライブの有無も確認しておきましょう。
各通販サイトのランキングを見る 一体型PCの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの一体型PCの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
商品を選ぶ際は、自分のデスクのスペースに合わせて画面サイズを確認しつつ、表面処理をチェックすると、ちょうどいいサイズ感で作業しやすい一体型PCを見つけられるでしょう。その上で、解像度やスペックなどを、自分の用途に合わせて確認しましょう。
一体型PCは、スリムでデザイン性がある反面、熱がこもりやすかったり、拡張ができないなどのデメリットがあります。しかし、近年ではそのデメリットも改善されつつありますし、何より使い勝手のいいパソコンでもあります。この機会に、ぜひ本記事を参考に自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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「家電・オーディオ」「パソコン・スマホ」「カメラ・ビデオカメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。炊飯器を調べたのがきっかけで、家電やガジェット周りに興味が広がる。日々、ネット・雑誌から新商品をチェックするため、欲しい家電が増えすぎてしまう。現在はドラム式洗濯機購入のため貯金中。