洗濯用ピンチハンガーの選び方 整理収納アドバイザーに聞いた!
整理収納アドバイザーの出口知子さんのアドバイスをもとに、洗濯用ピンチハンガーの選び方を紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】3種類の素材
【2】ピンチの数と間隔
【3】フック部分の機能性
【4】便利な機能
【5】収納のしやすさ
【6】デザイン
上記のポイントをおさえることで、より具体的に自分にあう洗濯用ピンチハンガーを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ピンチハンガーの素材はおもに3種類
ピンチハンガー(角ハンガー)のピンチや土台部分は、大別するとステンレス製、プラスチック製、アルミ製の3つにわけられます。
ステンレス製|耐久性が高く劣化しにくい
シンプルな見た目が人気のステンレス製ピンチハンガー。劣化しにくくサビにくい特徴があり、雨や日光にさらされても大丈夫。外干しが多い方でも長く使えるでしょう。耐久性も高いので、水を吸ったジーンズなど重いものを干すときにも便利です。
一方で、重量が重い点、プラスチック製などと比べると価格が高い点がデメリットになります。
プラスチック製|軽量で持ち運びに便利
プラスチック製のピンチハンガーは、手ごろな価格で購入でき、軽量で持ち運びがしやすいことが最大のメリット。大きなサイズが必要な方や、干し場所が複数あって移動が多い方には便利でしょう。
一方で、耐久性が低く、雨や日光に弱く劣化しやすい点がデメリットとなります。定期的に買い替えが必要です。
アルミ製|耐久性と重量のバランスがいい
アルミ製に関しては、土台部分がアルミでできていて、ピンチがプラスチック製のものが多いです。金属の丈夫な性質とプラスチックに次ぐ軽さを兼ね備えて、場所を選ばすマルチに使えるでしょう。
【2】ピンチの数と間隔をチェック
ピンチハンガーのピンチ数(洗濯ばさみの数)は、20個、30個、40個など商品によりさまざま。下着や靴下など、ふだん洗濯物を干す量に合ったピンチの数を選びましょう。
目安として、一人暮らしや二人暮らしの場合は20~30個ほど、4人家族であれば40~50個ほどあるといいでしょう。
ピンチの間隔にも注意して!
ピンチがたくさんついているハンガーのほうが、洗濯ものを数多く干せて便利なように思えますが、ピンチの間隔が狭いと洗濯もの同士がくっついてしまい、間に空気が流れにくく乾くまでに時間がかかってしまう場合があります。
いつまでも湿った状態が続くと生乾きやにおいの原因にもなるので、ピンチの間隔がなるべく大きいものを選ぶことをおすすめします。部屋干し中心の方は、とくに注目してくださいね。
【3】フック部分の機能性にも着目を
ピンチハンガーというと洗濯ものをはさむピンチの部分に注目が行きがちですが、竿に掛けるフック部分にも注目してみてください。
風が吹いても動かないロック機能がついているフックや、腰高の干し場所にも対応できる短いフック、部屋干し派が増えてきていることもあり、竿だけでなく室内ドアや鴨居(かもい)にかけることができる商品など、フックの形状にひと工夫が施されているピンチハンガーも販売されています。
ご自宅の干し場所に合ったフックがついている商品を探してみてくださいね。
【4】便利な機能をチェック
外干しや部屋干しなど、どのようなシーンで使うかに合わせて便利な機能をチェックしてみましょう。
引っ張って外せるタイプ|大量の荷物を一気に取り込める
一般的なピンチハンガーの場合、ひとつひとつ洗濯ばさみを外す必要があり手間がかかりますよね。そんなときは、引っ張ることで洗濯物を外せるタイプが役立ちます。
たくさんの洗濯物も一気に外すことが出来るので、洗濯物が多い家族にはピッタリです。なお、衣類が傷んでしまう可能性があるので、大切な洋服は別で干すなどの工夫が必要でしょう。
乾きやすい構造|効率的に早く乾かせる
洗濯物を早く乾かすことで、生乾き臭も防げます。ですが、たくさんの洗濯物を一気に干すと風通しが悪くてなかなか洗濯物が乾きません。
そのようなときに役立つのが、乾きやすい構造に設計されたピンチハンガーです。風の通り道を作って、早く洗濯物を乾かすことが出来ます。
強い日差しにも耐えられる素材|ステンレスやポリカーボネート
天気のいい日は絶好の洗濯物日和ですが、気になるのがピンチハンガーへのダメージ。そこで、ステンレスなど、耐久性の高い素材を選ぶようにしましょう。骨組みがステンレスで、洗濯ばさみ部分がプラスチックのものなどは、取り出すときに熱くないので安心です。
また、ヘルメットなどにも採用される、耐久性の高いポリカーボネートを使用したピンチハンガーもおすすめです。
外干しがメインの方は、特にピンチハンガーの耐久性が重要になるでしょう。使いやすさと合わせてチェックしてみてくださいね。
【5】収納のしやすさも要チェック
使わないときに収納しやすいかどうかも、ピンチハンガーを選ぶときの大切なポイント。折りたたみタイプで収納できるものなら収納スペースを取りません。折りたたんだピンチハンガーは、ファイルボックスなどに入れて収納すると便利です。
折りたたんだ際にピンチ同士が絡まってしまうことがありますが、最近はピンチが絡まないよう設計された商品もあるので、ぜひチェックしてみてください。
【6】おしゃれでかわいい! デザインの好みで選ぶ
部屋干しなどでピンチハンガーを出しっぱなしにしたい場合は、デザインにも着目して選びたいところですね。
プラスチック製はカラフルなものが多いので、どうしても生活感が出てしまいます。シンプルでスタイリッシュな印象のステンレス製やアルミ製であれば、お部屋のインテリアを邪魔しないでしょう。
>>>整理収納アドバイザーからのメッセージ
ピンチハンガーで家事ストレスの軽減を!
日々の生活の中に定着しているお洗濯ですが、当たり前に行なう家事だからこそ、多少のストレスを感じながらも仕方なくこなしている方も多いと思います。
たとえば、ピンチハンガーが傾かないよう衣類のバランスを取りながら干すので時間がかかる、急な雨で取り込んだハンガーのかけ場所に悩んでいる、仕事帰りの疲れた体で洗濯ものを片づけるのが億劫(おっくう)……このような洗濯に関するプチストレスは、ご自分の生活スタイルにあったピンチハンガーを選ぶことで解消することもできます。
色や形など見た目にこだわることも気分が上がる要素ではありますが、いろいろと工夫が凝らされた機能にも注目していただき、使いやすいピンチハンガーを見つけてくださいね。
洗濯用ピンチハンガー|プラスチック製
土台部分の素材がプラスチック製のおすすめピンチハンガーをご紹介します。

下着を隠しつつ、バスタオルも一緒に干せる!
プラスチック製の大型ピンチハンガーです。外周のバー4本にタオルを掛けて干せるので、内側のピンチ部分に下着などを干しても外から見えません。隠し干しをしたい方におすすめです。
長いほうのバーには幅65cmまでのバスタオル、短いほうのバーには幅34cmまでのフェイスタオルが掛けられ、長いほうにはストッパーもついているので風が吹いてもタオルがずれ落ちず安心です。
竿に固定できるキャッチ式フックと鴨居用のフックの両方がついており、外干し、部屋干し、どちらでも快適に使用できます。

2種類のフックで高い竿も低い竿も対応可
高い竿にはもちろん、サイドの短いフックを使うことで腰高の竿にも使用することができるので、マンションにお住まいの方におすすめです。
ピンチが50個と多くついているのですが、2色のピンチが交互に取りつけてあるので、タオルなどを干すときも反対サイドの対応するピンチがすぐにわかり便利です。
プラスチックのピンチは劣化しやすいですが、壊れた場合に手持ちのピンチをつけ替えることが可能で、長く使えるよう工夫されています。

コンパクトに収納できる伸縮式ピンチハンガー
収納時幅8cmから最大103cmまで伸縮します。ベランダが狭い方、限られたスペースを有効に使いたい方におすすめです。
また、コンパクトに収納できるので、洗濯ものが多いときだけピンチヒッター的に使いたい方にも。パンタグラフ式に伸びピンチの間隔も広く開くので、下着や靴下などの小物はもちろんシーツのような大物も干すことが可能です。
フックが3カ所についているのでハンガー本体が回転する心配もなく、平行に安定して干すことができます。
旅行にピッタリのコンパクトタイプ
ロープ用フックのついたコンパクトなサイズのピンチハンガー。折りたたんでバッグに収納できるサイズなので、出張や旅行先での使用に便利です。万が一ピンチを紛失してしまっても、市販の洗濯ばさみを取り付けることができます。
ピンチの数は全部で8個。靴下やハンカチ、下着など、最低限のアイテムの洗濯干しにぴったりですね。
元気がでるカラフルなデザイン
耐久性の高いビッグフレームに、カラフルなピンチが40個ついた、大容量タイプのピンチハンガー。キャッチフック式なので、洗濯物をしっかり物干し竿に固定できて安心です。たっぷり干せるので、家族の洗濯物も片付きますね。
ピンチ通しが絡みにくい設計になっているので、干したり外したりもラクラクです。毎日の洗濯が楽しくなりそうですね。
洗濯用ピンチハンガー|ステンレス・アルミ製
土台部分の素材がステンレス製やアルミ製のおすすめピンチハンガーをご紹介します。

引っ張るだけであっという間に取り込める
家事時間を短縮したい方にはこちらがおすすめです。洗濯ものを引っ張るとピンチがゆるむ特殊設計で、取り込みにかかっている時間を短縮することができます。
また、ピンチひとつひとつがスライドして位置を変えることができるので、洗濯ものの大きさや厚さに応じてピンチの間隔調整が可能です。
折りたたむと自立するので、すき間や棚収納だけでなく、サッと取り出しやすい場所にスタンバイさせておくこともできます。

サビにくく、シンプルなステンレス製
本体、ピンチともステンレス製のピンチハンガーです。丈夫でサビにくい特性に加え、見た目もシンプルで飽きがきません。長く大切に使いたい方におすすめです。
特許を取得したピンチの取りつけ方のおかげで、開閉時にピンチが絡まらずストレスなく使用することができるでしょう。
こちらのピンチハンガーはステンレスの先端を丸くていねいに研磨しており、ひっかかりにくくできているので、ストッキングや下着など薄い素材がピンチに引っかかってお困りの方にもおすすめです。

マンションの低い干し場でも使用可
腰高の竿にステンレス製ハンガーをかけたい方はこちらがおすすめです。ピンチが40個ついていて、靴下やハンカチなどの小物も干しやすいです。
短いフックで竿にかけるので、下のスペースを有効に使うことが可能。ズボンなど丈の長いものを干すときにも便利です。また、フックは2点式なので、ハンガーがくるくる回らずに安定してバランスよく干すことができます。
金物生産地で有名な燕三条製です。新居への引っ越し祝いにも喜ばれるでしょう。
めずらしいハンガータイプ
ユニットバスなどの狭い場所での洗濯干し、マスクやハンカチなど小さなアイテムを干す際に便利なピンチハンガー。ハンガーに合計12個のピンチが付いているので、たとえば、靴下なら6足までたっぷり干せます。
スライドするだけで一気にすべて取り外しできます。お部屋に馴染みやすいホワイトとグレーのピンチもおしゃれ。
洗濯ものに合わせて伸縮できる
干したいものの数量や形状に合わせて自由に伸縮する、じゃばら状のピンチハンガー。小物アイテムはもちろん、バスタオルやシーツなど大判のものまで干すことができるから、使い勝手がいいですね。
狭い場所では折りたたんで、大き目のタオルを干すときは広げて、効率よく乾かすことができます。
靴下やハンカチを干すのにピッタリ!
狭い場所でもたくさん干せる、ステンレスピンチハンガー。特に、靴下や下着、ハンカチなど、細々したアイテムをなくすことなく挟んで一気に干すことができます。ピンチが20個もついているので、バラバラになりやすい靴下などもセットにして干せます。
樹脂製と異なり、水にも強いステンレス製だから、濡れてしまっても大丈夫。耐久性も高く、長く使えますよ。
「ピンチハンガー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ピンチハンガーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのピンチハンガーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ピンチハンガーの捨て方とゴミに出すときの注意点 廃棄方法をチェック!
オールステンレスのピンチハンガーは金属ゴミとなりますが、それ以外の素材は、使われている素材の比率によって分別が変わります。
また、ピンチハンガーのサイズによっては粗大ごみ扱いとなる場合も。いずれにしても、ピンチハンガーをゴミに出す場合には、事前に各地方自治体の役所に分別方法を確認して捨てるようにしましょう。
ピンチハンガーの収納グッズはこちら
大きいサイズのピンチハンガーは、使わない時の置き場所に困ってしまいますよね。すっきりとまとめるためのアイテムは下記の記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
そのほかの洗濯&物干しグッズのおすすめはこちら 【関連記事】
洗濯ハンガーやパラソルハンガーなど、そのほかの物干しグッズのおすすめはこちらの記事で紹介しています。
使いやすいピンチハンガーをみつけよう! まとめ
今回は、洗濯用ピンチハンガーのおすすめ商品と選び方のポイントを紹介しました。気になる商品は見つかりましたか?
一人暮らしの部屋干しや忙しい家事の手助けにもなる洗濯用ピンチハンガー。ピンチの数や収納のしやすさなど、自分が使いやすいタイプの商品を選びましょう!
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