CDラジカセの選び方
それでは、CDラジカセの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】再生したいメディア
【2】ラジオの機能や使い勝手
【3】録音したい場合は入力端子
【4】その他の便利機能
【5】用途に合った機能が搭載されているか
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】再生したいメディアをチェック
CDラジカセで再生できるメディアといえば、CDとラジオ、カセットテープですが、それ以外のメディアを再生できる製品もあります。どんなメディアを再生したいかを考えて、対応する製品を選びましょう。
たとえば、USBメモリやSDカードに対応していれば、PCで作ったMP3やWMAといった圧縮音源などの音楽を聴くことができます。CDプレーヤーについても、CD-RやCD-RWに対応していれば、自作の音楽CDなどの再生が可能です。
また、通常の音楽CDの形式である「CD-DA」のほかにMP3などの圧縮音源に対応していれば、これらを書き込んだデータディスクを再生することができます。オリジナルのベスト盤などを作って楽しみたい人は、これらの点をチェックしておくとよいでしょう。
なお、楽曲を書き込んだディスクを作る場合は、アーティストの権利を侵害しないよう、利用方法にはじゅうぶん注意してください。
【2】ラジオの機能や使い勝手をチェック
ラジオの選局方法には、アナログとデジタルがあります。アナログを採用するモデルは低価格なのがメリット、ただし手でダイヤルを回して周波数を合わせる必要があり、ちょうどよいところを探すのが難しいことがあります。
これに対してデジタルは、指定した周波数にぴったり合わせることができるので便利です。デジタル方式のモデルには、周波数をプリセットで保存できる機能を持つものも数多くあります。この機能があれば、いちいちチューニングする必要がなく、ボタンを押すだけで簡単に選局できます。
また、FMの90.1MHz~95MHzを受信できる、ワイドFM(FM補完放送)に対応するモデルもあります。これはFMの電波を使ってAMラジオ放送を聞くことができるもの。雑音が少なく、ステレオ放送なので聞きやすいほか、AM放送が受信しにくい地域や屋内でも受信しやすいことが特徴です。災害時など、万一のためにもあると便利な機能です。
【3】録音したい場合は入力端子をチェック
CDやラジオ、カセットテープの音をSDカードやUSBメモリにデジタル録音できるCDラジカセもあります。デジタルデータにしておけば、時間がたっても音質が劣化する心配がないので、とくにカセットテープの音を長期保存しておきたいときに便利です。
また、外部の音を録音したい場合は、入力端子が備えられているかどうかを確認しておきましょう。ほかのオーディオ機器やPCなどの音を録音したいなら、ライン入力やAUX入力があるかどうか、マイクを使って声や外部の音を録音したい場合は、マイク入力があるかどうかをチェックしましょう。
【4】その他の便利機能をチェック
Bluetoothに対応していれば、スマホやPCなどBluetooth対応デバイスをワイヤレス接続できます。ケーブルを接続する手間をかけずに、スマホなどの音楽を手軽にCDラジカセのスピーカーで聞くことができます。Bluetoothでワイヤレス接続したデバイスの音楽を録音できる製品もあります。
また、つねに音楽を流していたい人にとって便利なのがタイマー機能。オフ・タイマーは、就寝時や出かけるときに電源の切り忘れを防止できますし、オン・タイマーを目覚まし代わりに使えば、お気に入りの音楽で気分よく目覚めることができます。
【5】用途に合った機能が搭載されているかチェック
単なるCDプレーヤーではなく、CDラジカセを選ぶ人は再生以外の機能にもこだわりが多いのではないでしょうか。語学学習やカラオケ練習など、外部入力機能があるものや、録音機能があるかはチェックしておくとよいでしょう。
とくに、語学学習などを本格的におこなう場合には、スピードコントロール機能や短い音をリピートできるものがおすすめです。リスニング問題やスピーチテストなどで活躍しますよ。
CDラジカセおすすめ12選
ここまで紹介したCDラジカセの上手な選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。

カラバリ豊富でインテリアに合わせやすい
(約)幅32cm、奥行き19.9cm、高さ13.4cmと非常にコンパクトなCDラジカセです。置く場所を選ばないだけでなく、カラバリも4色ある点も高評価。CDからテープへはシンクロ録音に対応。また、ラジオ番組を再生しながらの予約録音にも対応しています。
バックライトつきの大型液晶ディスプレイ搭載で、離れた場所からも確認しやすい上、大きめなボタン、よく使うラジオ局を3件まで登録できるなど、使い勝手も上々。乾電池でも動作し中型のスピーカーも搭載しており、ちょっと公園に持ち出したい、公民館に持っていきたい、というニーズにもマッチします。
音量調整つきのマイク入力を装備
専用のつまみで音量調整ができるマイク入力を装備。CDやテープと合わせてカラオケを楽しむことができるほか、拡声器として使ったり、マイクからテープに録音したりすることができます。ラジオはワイドFMにも対応。
AMとFMの各4局をプリセット登録できるので、ボタンひとつで選局を行なえます。すべての操作ボタンが上面に配置されていて、使い勝手も良好です。シルバー、ブルー、ピンクの3色から選べます。

カラオケ練習に必要な機能満載
CDとマイクで入力した音声を、カセットテープに同時録音できる、まさにカラオケ練習のためにあるようなCDラジカセが『RX-D47』でしょう。もちろん、ラジオ番組も録音可能です。再生できるCDは、一般的な音楽CD以外にもCD-RやCD-RWといった、自作のものでもOK。
ラジオチューナーはワイドFMにも対応しているため、山間部などAM放送の入りにくい場所でもクリアな音質で番組を聞くことができます。大きくてわかりやすいボタン、乾電池駆動、おやすみタイマーやおめざめタイマー機能なども便利なポイントです。

ほぼ全部入りの高機能CDラジカセ
カセットテープの音源すら、高音質で再生するハイスペックなCDラジカセです。基本のCD再生とカセットテープの再生はもとより、最大10件のラジオ番組予約録音、楽曲のボーカル部のみオフにしてカラオケを楽しめるボーカルダウン機能、0.5倍速から1.5倍速で再生できるスピードコントロールなどさまざまな機能を搭載。
SDカードやUSBフラッシュメモリーに保存した音楽ファイルも再生可能です。これ1台あれば、家族全員で使い回すこともできる万能なCDラジカセです。

必要最低限の機能を備えたコスパのよい機種
「予約録音機能なし」「AMラジオチューナーなし」と、今どきの製品にしては機能が少なく感じるかもしれません。ですが、本機は外部入力端子を2系統備えたデュエット録音に対応した「カラオケ用途」に最適です。さらに、マイクや外部音源をつなげばスピーカーとしても使えるので、パーティー会場や会議室などでも活躍しそう。
CD再生時には、ダイヤルで頭出しできるため、「ボタンを押しすぎて聴きたい曲を通過してしまった」というイライラからも解放されます。乾電池では約10時間のテープ再生が可能。低価格でコスパのよいCDラジカセを探している人におすすめです。

1万円未満に見えないデザイン性と機能性の高さ
実売価格が1万円未満でありながら、基本的な音源以外にUSBフラッシュメモリーやSDカードにも対応。操作部は、カセットが昔ながらの「ガチャ」ボタンで、ラジオやCD部は右側パネルに集約しておりわかりやすくなっています。
外部入出力端子、SDカードやUSBフラッシュメモリーの差込口などはすべて前面にあり、これも操作性のよさに寄与しています。aiwa『CSD-M20』のように、外部音源のスピーカーとしても使えるので、手持ちのミュージックプレーヤーでは物足りないときになどにも役立ちます。カラバリはホワイトとゴールド味のあるダークブラウン。本体カラーに合わせたリモコン付属なのもうれしいポイントです。

どこか懐かしさを感じるデザイン性
アナログとデジタルをほどよくミックスしたCDラジカセです。ツマミやスイッチはアナログ、CD操作部のデザインはデジタルと使い勝手も良好。CD再生時には、曲番号と状態がCD情報表示パネルに表示されますし、ラジオ聴取時には、右側の周波数表示部を見ればよいだけ、とわかりやすいのが特徴です。
CDやラジオからテープへの録音に対応していますが、CDのシンクロ録音、またラジオの予約録音に対応していないのが多少マイナスポイントになっています。それでも、デザイン性の高いものがほしい、という人向けのアイテムです。

置いた状態で使いやすい操作パネル
シンプルながらも、リモコン、スリープタイマーつきで、ワイドFMにも対応したCDラジカセです。操作のためのボタンが本体上面にあるため、見やすく使いやすいのが特徴的です。
よく聴くラジオ局を4つまで登録できる「お好み選曲」ボタンや、音源を切り替えるための「CD」「ラジオ」「テープ」ボタンなど、機械の操作に不慣れな人でも使いやすい工夫がされています。それだけでなく、マイク音量を調節できるなど、カラオケ練習をしたい人にも兼用として使える一台となることでしょう。
リモコン操作が可能、カラオケ機能満載モデル
リモコンが付属し、カセットテープの操作も手元で楽に行なえます。カセットテープは、ノーマルに加えてハイポジション(TypeII)の再生も可能です。
カラオケを練習するための機能も多数備えていて、リモコンのボタンひとつでマイク入力の声にエコーを効かせられるほか、CDなどの音源を再生する際に、歌声だけを小さくしてカラオケのようにできる「ボーカルダウン」機能も搭載しています。
テープのダビングができるダブルカセット仕様
2本のカセットテープを入れられるダブルカセット仕様で、カセットテープからもう1本のカセットテープに高速でダビングができます。もちろんCDやラジオ、外部入力、マイクの音もカセットテープに録音可能です。
音楽再生時に、歌声だけを小さくできる「ボーカルダウン」や、マイクの音量調整機能、マイクエコーなど、カラオケを楽しめる機能も数多く備えています。
使い勝手のよいシンプルなCDラジカセ
基本機能はCDとラジオ、カセットテープだけとシンプルですが、液晶にはバックライトを装備、大きめのボタンは斜めに傾斜して配置されているなど、操作しやすく使い勝手のよいモデルです。
CDやラジオの録音は、録音ボタンを押すだけでOK。CDは全曲録音のほか、1曲だけの録音や曲の途中からの録音、さらに好きな曲順にプログラム登録して録音することもできます。外部入力を備えているので、ポータブルプレーヤーなどをつないでみんなで楽しむこともできます。
レトロなデザインのアナログレコード対応モデル
まるで蓄音機のようなレトロなデザインが目をひくモデル。据え置き型ですが、CD、ラジオ、カセットテープのほか、アナログレコードにも対応しています。
レコードプレーヤーは33 1/3、45、78回転の3スピードに対応していて、幅広いアナログ盤を再生できます。カセットテープに録音機能はありませんが、レコード、CD、ラジオ、カセットテープの音をSDカードまたはUSBメモリに録音することが可能です。
SDカード、USBメモリのMP3の再生や、MP3を書き込んだCDの再生ができるほか、ポータブルプレーヤーやTVを接続できるAUX入力も装備していて、これ1台でさまざまなメディアの音を再生することができます。
おすすめ商品の比較一覧表
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※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】CDラジカセに関するそのほかのおすすめ
まとめ
ラジカセといえば、「とにかく聴こえればいい」というのが昔の考え方でしたが、今では音源に合わせたイコライザー機能や、低音を増幅して再生できるもの、カセットテープであってもハイレゾ音源並みにアップコンバートして再生できるハイエンド系など、音質面で大きく変化しています。
今使っているものの調子が悪い時や、新たに使いやすいモノをほしいと考えたときには、音質面でもチェックしてみるといいかもしれませんよ。
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