カセットプレーヤーの選び方
カセット独特の音質やかわいいレトロな見た目から、再注目されている「カセットプレーヤー」。再生機能のほかにも、さまざまな機能を搭載した製品もあります。
この記事では、カセットプレーヤーの選び方をご紹介します。選ぶ際のポイントを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイントは下記。
【1】持ち歩き用か室内用か
【2】電源方式
【3】リピート機能が充実しているか
【4】録音機能やデジタル対応の有無
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】持ち歩き用か室内用かチェック
約10×6cmの手のひらサイズの筐体に3.8mm幅の磁気テープを格納した記録用カセットテープ。再生や録音、消去が手軽にできることに加え、レトロさも相まって人気が再燃しています。
再生にはカセットプレイヤーを使いますが、外出先でも使いたいのか、それとも家の中だけで聴きたいのかで商品の選び方も異なってきます。外出先で使うタイプは電池式のモノが多く、スピーカーつきの大型モデルか、イヤホンタイプのポータブルモデルに分類されます。自宅用はコンセントタイプの大型モデルが主流です。使用シーンに合わせてカセットプレイヤーを選ぶとよいでしょう。
【2】電源方式をチェック
カセットプレイヤーはラジオ機能を搭載しているものもあり、普段だけでなく非常時の情報収集にも役立ちます。とくに電源が必須のテレビと異なり、ラジオはいざというときの生命線に。とはいえ、電源がAC電源だけでは停電時に使うことができません。据え置きタイプでは乾電池に対応しているかどうかをチェックしましょう。
また、ポータブルタイプでは、乾電池だけでなく、モバイルバッテリーなどを利用したUSB充電ができるものだと、電池が用意できない場合でも使用可能です。
【3】リピート機能が充実しているかチェック
カセットプレイヤーの一部モデルには、A-Bリピートや10秒戻しなどの機能が搭載された商品が販売されています。用途としては発音練習やリスニングなど、語学学習に使われることが多いのではないでしょうか。
テープの巻き戻し機能は、ここぞというところで止めるのが難しいので、学習のためのカセットプレイヤー購入であれば、リピート機能が充実したものを選びましょう。
【4】録音機能やデジタル対応の有無をチェック
カセットテープはただ再生するだけでなく、録音がかんたんにできるのも人気の秘訣です。ポータブルタイプでは、ICレコーダーのようにマイクを使って録音できるタイプが増えてきています。据え置きタイプではラジオチューナーやCDといった音源からスムーズに録音できるモデルも多いです。
また、手持ちのカセットテープを音源としてPCなどで使えるようにしたいのであれば、カセットからデジタル化できるかどうか、逆に手持ちのデジタル音源を再生したりカセットテープへ録音したりできるかも確認したいところです。
カセットプレーヤーおすすめ10選
それでは、カセットプレーヤーのおすすめ商品をご紹介します。あなたの生活スタイルに合った一台を見つけてみてください。

80年代を思わせるデザインのデジアナラジカセ
まるで80年代からやって来たようなデザインながら、BluetoothやUSBフラッシュメモリー/SDカードに対応した「デジアナ」混在のラジカセです。カセットテープ部はダブルヘッド。録音も再生もステレオで行えます。
録音できる音源は、ラジオ、USBフラッシュメモリーやSDカードに保存されたMP3ファイル、接続されたBluetooth機器から再生した音声と多種多様。録音の音量が低い場合でも音声レベルが自動調整されるので、ボリュームの上げ下げも自由にできます。
AC電源のほか、単1電池4本でも動作するので非常事態にも活躍してくれる1台。カセットテープ初体験といった方や、ラジオ録音などを気軽に行いたい方にも適したカセットプレーヤーですよ。

PCレスでカセット音源をデジタル化
幅115×奥行35×高さ92mmと、コンパクトサイズのポータブルカセットプレーヤーです。USBポートを搭載しており、PCと接続、またはUSBフラッシュメモリーを接続すれば、カセットに保存されている音をMP3に変換できます。
また、搭載しているオーディオ入出力端子を使えば、接続したMDプレーヤーやテレビなどの音源をMP3に変換することも可能(ただし、カセットテープへの録音機能は非搭載)。
本機の特徴は、乾電池だけでなくUSBでの給電もできるのがポイント。スマホなどの充電器で充電ができ、電池を持ち歩かない方でも、気軽にお気に入りの曲を楽しめます。モバイルバッテリーと併用すれば、充電要らずで使用できますよ。

CDも使えるデザイン性の高いカセットプレーヤー
CD、ラジオチューナーを搭載した据え置きタイプのカセットプレーヤー。大きなダイヤルと円形のCD操作部が特徴的なデザインです。
チューナー部はAM・FMのほかワイドFMにも対応。CDは通常の音楽CDのほか、自作のCD-RやCD-RWも再生できます(ただし、MP3など圧縮されたファイルは再生不可)。
カセット部の操作は昔ながらの押し込むタイプのボタンで扱いやすく、古いカセットプレーヤーからの乗り換えに最適。
CDやチューナーからの録音は、本体の機能切替スイッチを、CDまたはラジオに合わせ、それぞれ出力と同時に録音ボタンを押すだけとシンプル操作です。
このモデルもACのほか、単2電池でも駆動してくれます。ふだん利用から災害時の準備としても、活躍シーンの多い一台です。

ラジオからもマイクからも録音できる!
デジタルチューナー搭載で、ある程度合わせれば自動的に最寄りの放送局にチューニング。使いはじめがかんたんなのがこのカセットプレーヤーのおすすめポイントです。
ラジオからはもちろん、内蔵したマイクでカセットテープへ録音することも可能。操作部が日本語表記なので、年配者にも使いやすいです。
電源はAC以外に乾電池が使え、単2電池6本で約9時間再生できます。ボタンも、中華製などに比べてほどよい柔らかさなため使いやすさが際立ちます。
さらに、蛍光色ポインターや蓄光して光るダイヤルパネルで、停電時など暗い場所でも操作をかんたんなのがよいですね。

語学学習や習い事にぴったりなポータブルタイプ
モノラルマイクを内蔵しており、単体で録音ができるポータブルカセットプレーヤーです。
内蔵メモリーを使って10秒分のカセット音声を繰り返し再生する10秒リピート機能、自由な長さで繰り返し再生するリピート機能、自分の音声とカセットを繰り返し再生するメモリー機能を搭載。語学学習に最適化されたカセットプレーヤーを探している方に最適な一品です。
電源は乾電池とDC。屋外や勉強などでは乾電池を使用すれば大丈夫。家など電源の取れるところでは、乾電池の減りを気にせず使えます。
再生時は5時間(スピーカー使用時)、録音時は約9時間と使用時間が長いのもカセットプレーヤーとしてすぐれたポイントです。
サンワダイレクト『カセットテープ MP3変換プレーヤー(400-MEDI016)』
簡単操作で一曲毎に分割されたデジタルデータに変換
カセットテープの音源をPCレスでデジタル保存できるMP3変換プレーヤーです。次第に劣化するカセット音源は、デジタルデータに変換しておくと安心。PCを使わないシンプルな操作で、直接USBメモリへと保存可能です。
複数曲が入っていても曲間を検知して自動的に曲を分割する「自動ファイル分割モード」を搭載。切り替えれば「手動分割」もできるので便利ですよ。別売りのミニケーブルを接続すれば、ラジオやテレビ、MDプレーヤー音源のMP3変換も可能です。
やわらかい音質が特徴の一台
フランスのオーディオメーカーRTM社のカセットプレーヤーです。再生中にモーターが動くノイズがのってしまうことがあるが、こちらはそのノイズも静か。音質はやわらかいのが特徴です。
ボタン配置もわかりやすいので使いやすいですよ。ボタンも大きめでレトロな雰囲気があり、カセットプレーヤー初心者にも高齢者にもおすすめな一台です。
繰り返し再生が簡単なICメモリーを搭載
ICメモリー搭載で、再生スピードの変速や聞き直しが可能なカセットプレーヤー。カセットテープへの録音だけでなく、ICメモリーへの一時保存が可能で、語学学習やカラオケ練習に最適です。
本機の特徴は、自分の声の録音はもちろん、再生したカセットテ―プの内容も、最大8分までICメモリーに保存できること。ボタン一つで、聞きたい部分だけを何度でも再生できるので便利です。よりクリアな音声を残したい方は、外部マイクを接続してからの収録がおすすめです。
使い勝手のよいタイマー機能が便利なCDラジカセ
CDとラジオチューナーを搭載した据え置き型カセットプレーヤー。
特徴的な大型液晶ディスプレイは、文字表示が大きく、夜間でも見やすいバックライト付きです。お気に入りの曲やラジオをめざまし時計代わりにできる、スヌーズ機能付きのタイマーを搭載。設定した時間で電源オフになるスリープタイマーは、就寝前だけでなく慌ただしい朝の使用にも便利ですよ。
CDやラジオの音源はカセットテープへ録音可能。ラジオは予約録音ができるので、お気に入り番組を聞き逃すことなく楽しめますよ。外部マイクをつなげば拡声器として使えるので、カラオケのほか会議室でのスピーチなどにも最適です。
PCなしでカセット音源のデジタル変換と再生が可能
カセットテープの音源をボタン一つでUSBメモリにデジタル保存できるカセットプレーヤー。
特徴は、パソコンを使わずに記録から再生までを本体一台でできること。デジタル化の方法は、USBメモリを挿入し、カセットテープを再生してからボタンを押すだけ、の3ステップのみ。保存したUSB内の音声データは、スピーカー内蔵の本体でそのまま再生することが可能です。
ボタン表示も見やすいので、幅広い年齢層の方におすすめですよ。カセットテープに自分の音声を録音できるレコーダー機能も便利です。本体の取っ手をフックに引っ掛けて吊り下げ使用もできますよ。コンパクトサイズなので場所を取りません。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る カセットプレーヤーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカセットプレーヤーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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最後に|エキスパートのアドバイス
カセットプレイヤーの多くは、電池式か電源コード式。大型モデルであっても電池量が多いためか、使用時間が長いモデルが多いです。ただ、本格的に毎日使うのであれば、電池交換の手間や電池の費用を考え、電源コード式のモデルかハイブリット式(電池も使えるモデル)を選びましょう。
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