ポータブルカセットプレーヤーの魅力
ポータブルカセットプレーヤーは、かつて主流の音源だったカセットテープを使って音楽などを再生できる機器です。ハイレゾなどのデータ音源にはない、カセットテープ独特の音質が楽しめるので、またあらためて注目されています。
カセットテープやプレーヤーの持つレトロな見た目も、注目を集めている理由になっています。
ポータブルカセットプレーヤーの選び方
それでは、ポータブルカセットプレーヤーの選び方のポイントをご紹介。スピーカーの有無や機能をよくチェックすることが大切です。ぜひポータブルカセットプレーヤー選びの参考にしてください。
【1】音声をデジタル変換できるかチェック
A/Dコンバーターを内蔵したタイプならば、カセットテープのアナログ音声をデジタル信号に変換することが手軽に実現します。
基本はパソコンと接続して、パソコンにデータを保存。取り込み用の編集ソフトが必要ですが、製品に付属しているはずです。デジタル化したデータはパソコン側で管理でき、スマホや携帯型ミュージックプレーヤーでも利用できるのが大きなメリットです。パソコンを使うので対応OSに注意しましょう。
また、USBなどの外部メモリーに直接保存する製品もあります。こちらはパソコンを必要とせず、気軽に使えるのが特長です。ただし、USBメモリーやSDカードなど対応メディアの確認が必要です。
【2】内蔵スピーカーをチェック
スピーカー搭載モデルならば、イヤホンを使わずにサウンドを聴けます。ただし、ポータブルプレーヤーはモノラルスピーカーが多く、大音量再生には向かないので、外部出力端子に外部スピーカーを接続して使うといいでしょう。
現在市販されている国産カセットテープは「ノーマルテープ」です。古いカセットテープにはハイポジションやメタルというタイプがあり、今のプレーヤーでも再生はできますが、音質が変わってしまうので注意が必要です。
【3】給電方法をチェック
ポータブルカセットプレーヤーの給電方法には、乾電池式とUSB給電式があります。
乾電池式は充電が切れても乾電池を入れ替えれば連続再生が可能です。乾電池分のランニングコストがかかりますが、充電式の乾電池を使う方法もあります。カセットプレーヤー本体で乾電池の充電ができるものもあります。
USB給電式は、いろいろなところから充電できるのがメリットです。乾電池式とUSB給電式どちらにも対応している便利なモデルもあります。
【4】持ち運びしやすいサイズや重量をチェック
ポータブルカセットプレーヤーは、いつでもどこでもカセットテープからの音を楽しめるように、持ち運んでの使用が前提になります。持ち運びしやすいサイズや重量のものを選びましょう。
軽量かつコンパクトな製品に加えて、とくにチェックしておきたいのが厚みです。全体的なサイズが小さく、軽くても厚みがあるとかばんやポケットに入れたときにかさばってしまいます。厚みもかならずチェックしておきましょう。
【5】その他の便利機能をチェック
ポータブルカセットプレーヤーは、音源を再生する以外にもいろいろな機能があります。便利に使える機能にも注目してみましょう。
(a)ビジネスシーンや学習にも使える録音機能
レコーダーとして使える録音機能のついたポータブルカセットプレーヤーもあります。録音された音源は、本体に保存されるタイプと、カセットテープへの録音もできるタイプもあります。音源がどこに録音されるかも合わせてチェックしておきましょう。
(b)災害時の情報収集にも役立つラジオ機能
ポータブルカセットプレーヤーには、ラジオ機能がついているものもあります。ラジオ放送が受信できるので、ラジオ放送を楽しむほか、災害時の情報収集ツールとしても使用できます。
ラジオ放送をデータとして録音できるモデルもあります。
(c)よく聞くものならオートリバース再生機能が便利
カセットテープは構造的にA面とB面があり、各々に録音/再生が可能。これはテープの往復によって切り替えるので、A面が終わったらテープをひっくり返す手間があります。自動的にA面とB面を続けて再生してくれるオートリバース機能があると便利です。
おすすめ商品の比較一覧表
ポータブルカセットプレーヤーおすすめ6選
上記で紹介したポータブルカセットプレーヤーの選び方のポイントをふまえて、秋葉けんたさんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。



お手軽なカセットテープMP3変換プレーヤー
A/Dコンバーターを内蔵し、カセットテープの音をデジタル化、パソコンに保存することができるカセットテーププレーヤー。WEB限定商品。
ソフトウェア「Cassette Mate」をWindowsパソコン(Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP)にインストール。USBで接続して、プレーヤー側を再生、ソフトの録音ボタンを押すだけで録音開始。無音区間で分割機能でソフトが自動的に曲をトラック分割してくれます。ファイル形式はMP3またはWMA。
別売のイヤホンを使えば、もちろん通常のカセットテーププレーヤーとしての使用も可能。単三アルカリ電池2本で約3時間の連続使用ができます。USB給電も可能です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ポータブルカセットプレーヤーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのポータブルカセットプレーヤーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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最後に|エキスパートのアドバイス
IT&家電ライター
使う目的によって必要な機種が異なる
ポータブルカセットテーププレーヤーは基本的に再生機です。使う人の目的によって、どういう機能が必要か? が異なってきます。
数分間の楽曲ではなく、数時間に及ぶ会議や講演を記録したいのであれば、内蔵マイク、録音機能、長時間録音対応の電源が欠かせません。
高音質で音楽を楽しみたい人はモノラル再生/録音のビジネスモデルではなく、ステレオ再生対応のモデルを選びましょう。
アナログ音声をデジタル化する変換タイプでは、対応パソコンや外部メモリーの確認が重要です。電源もUSB給電ができるといいでしょう。MP3(圧縮されて多少音質が下がる)かWAV(圧縮がなく高音質)か、音声ファイル形式の種類も要確認!
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編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)