拡声器の選び方
それでは、拡声器の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】メガホンかハンズフリーか、種類から選ぶ
【2】出力数が大きいほど、遠くまで音量が届く
【3】サイレンや音楽再生機能などもチェック
【4】移動が多いときはワイヤレスタイプがおすすめ
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】メガホンかハンズフリーか、種類から選ぶ
拡声器の種類は2種類。どんな場面でつかうのか? どのくらいの時間使うのか? などを考えて選ぶといいでしょう。
▼メガホンタイプ
拡声器といえば、メガホンタイプをイメージしがちですよね。運動会やイベント会場で使われているイメージがあります。ただ、メガホンタイプの拡声器は重たいものが多く、長時間持つと疲れてしまいます。
また、メガホンタイプは非常に目立つので、構えた瞬間に「何か話しがある」と周囲の注意を引くことができるというメリットがあります。また、指向性(ある一定の方向に音が話される傾向)がありますので、聴衆以外に「騒音」と思わせない効果もあります。
▼ハンズフリータイプ
ハンズフリータイプでは、両手が自由になるというメリットがあります。最近ではヘッドマイクで音声を拾い、スピーカーで拡声するハンズフリータイプの商品も豊富になってきました。長時間、話す機会などがある場合はハンズフリータイプが便利でしょう。
【2】出力数が大きいほど、遠くまで音量が届く
拡声器は出力(W)が大きいほど、大きな音が出ます。そのため、音声が届く距離数も変わってきます。例えば、10w以下の場合は150mの距離まで、20wの場合は300mの距離まで、30w以上の場合は800mの距離まで届きます。
会場の広さや、どこまでの距離に音声を届けたいかで選ぶ出力数が変わるので注意しましょう。
【3】サイレンや音楽再生機能などもチェック
拡声器のなかには、音楽やBGMも同時に流せるモデルが存在します。体操・ストレッチ・ダンスなどであれば音楽に乗せて指示を出すこともできますし、イベントであれば場所の雰囲気を盛り上げてくれます。
また、誘導などで便利なのはサイレン搭載タイプやホイッスル搭載タイプ。乱発はもちろんダメですが、一気に注目を集めることが可能です。拡声器によって機能の違いがありますので、必要な機能がついたものを選びましょう。
【4】移動が多いときはワイヤレスタイプがおすすめ
ハンズフリータイプの拡声器は、「スピーカーを装着するタイプ」と「スピーカーを設置するタイプ」に分けられます。また、それぞれに「有線タイプ」と「ワイヤレスタイプ」があります。装着するものは屋内・屋外問わず利用可能です。
設置タイプではスピーカー部が比較的大きなものが多いため、移動しない場所での利用に向いています。無線タイプを選ぶ場合は、音の途切れが時々発生することもあるので注意。屋外利用の場合は、混線にも注意しましょう。
拡声器【メガホンタイプ】おすすめ4選

雨が降っても大丈夫! 非常事態にも対応可能
昔ながらのメガホンタイプの拡声器です。高さ27cm以下のコンパクトなサイズ、重さ680g(電池別)と、長時間の使用でも苦になりません。本機は、IPX5の防水性もあり、突然の雨でも心配なし。運動会や体育のイベント、プールサイドでの使用に最適です。スイッチひとつでサイレン音を鳴らすことができるので、非常時にも役立ちます。
小型でありながら、定格出力は6W。音でいえば250m先まで届けられるそうです。電源は単3形乾電池6本。バッテリースペーサーを使えば、4本だけでもOKです。ハンドル、マイク部には抗菌処理も施されています。
メガホンとサイレンの切替、ボリューム調整も自由
電池使用タイプのハンドメガホンです。口元にあるスイッチでボリューム調整は簡単におこなえます。
最大出力10Wとハイパワーのため野外活動でも大活躍です。緊急時にはサイレンに切り替えて使用することができます。
使用しないときはハンドル部分は折りたたんでおくことができます。
持ち運ぶときに便利なベルト、ハンドルを装備
定格出力30W(最大45W)のホイッスル音付きショルダー型メガホンです。ベルトやハンドルがあるため、持ち運びに便利です。
マイクロホンは抗菌処理を施しているため、衛生面も安心です。
別売りのスピーカースタンドST-16購入することで据え置きとしても使用できます。

IP65で豪雨でも使える防滴コンパクトメガホン
軽量コンパクトで、長時間使っていても苦にならないコンパクトタイプ。防塵・防水性能はIP65で、豪雨でも使えるのが特徴的です。
また、本機はメガホンタイプには珍しい充電式。満充電までに50時間かかるのが残念ですが、メガホンホルダーが充電台にもなっているので、使い終わったらすぐにホルダーに戻す運用であれば電池切れ知らず。最大約10時間使用が可能で、長時間のイベント事でも活躍してくれます。出力は定格6Wと、工事現場利用などで活躍する一台です。約80mの距離にまで声を届けることができますよ。
拡声器【ハンズフリータイプ】おすすめ7選
手元で簡単にボリュームや音質を調整可能
使用する場所や状況にあわせて手元で簡単にボリュームや音質を変更できます。両手を自由に使えるハンズフリータイプです。
大型スピーカーユニットを搭載し、最大20W出力の大音量でくっきり拡声できます。
乾電池、AC常時給電、充電池と3WAY給電が可能、屋外でも屋内でも使用できます。
ベルトを外して据え置き型としても使用可能
ハンズフリーのマイクロホンとベルト装着型の採用で、いろいろなシーンで使用できます。
45m先まで声がとどく、最大出力7wの回路設計を採用し、フレキシブルマイクによりマイクの位置は自由に調整できます。
つまみ1つで電源のON/OFFや音量の調整ができ簡単です。ウエスト55~100cmまで対応する装着ベルト付きです。
行動範囲制限なしのハンズフリー拡声器
体にマイクとスピーカーを取り付けるため両手が使え行動範囲制限がありません。
講義や店頭販売、スポーツインストラクターなどさまざまなシーツで活躍します。
バッテリー内蔵のため室内や野外に自由に持ち運べるほか、リチウム電池により長時間使用が可能です。

BGMも流せるハンズフリー拡声器
ヘッドマイクと小型スピーカーのポータブルハンズフリー拡声器です。スピーカー部は12W出力。屋外であれば30人ほど、屋内であれば50~60人ほどに伝えるにちょうどいい大きさです。電源は内蔵バッテリーで、4時間USB充電を行えば15時間の利用が可能です。(マイク利用を想定)
音声の拡声以外にMicroSDカード、3.5mmステレオミニジャックによる外部入力、Bluetooth 4.0でスマホなどからBGMを同時に出力できるうえ、BGMと声を別々に音量調節ができます。腰や首にかけて取り付けられるので、利便性も抜群です。

CDプレーヤーも搭載した本格派ワイヤレスアンプ
買ったその日に難しい設定なしに使える拡声器です。(マイク追加でチューナーユニットの追加組み込みが必要)。ワイヤレスマイクは2本まで設定可能。有線マイクも使えるため、合計3系統のマイクから出力できます。
搭載しているCDプレーヤー以外に、USBメモリー、外部機器からの入力にも対応。マイクとのミキシングができるので、BGMがうるさくて声が届かないということもありません。
外部スピーカーにも対応しているので、広い場所でもOK。音響設備がない体育館での講演会や、大人数での屋外での集合利用に最適です。ただし、スピーカー前は爆音になるので注意! AC電源のほか、単2形乾電池10本でも4時間駆動します。

腰にピッタリフィットで、アクティビティに最適
ヘッドマイクの音声を、ウエストポーチのように腰に装着したスピーカー部から流せるハンズフリー拡声器です。カラーは白と黒、そしてワンポイントのピンクカラーのものがあり、好みで選べます。
単3形乾電池6本、またはバッテリースペーサーを使えば4本で駆動。アルカリ、マンガン、充電式ニッケル水素電池問わず使えますが、種類により、それぞれ約8時間、約3時間、約5.5時間と持続時間が異なります。また、本数では出力が異なり、6本では約80mまで声が届きますが、4本では約40m先までしか届かなくなります。しかし、意外と出力の大きいのが本機の特徴です。屋外の運動や部活動などでも活躍してくれますよ。

マイク2本付きで使い始めがスムーズ
ワイヤレスマイク2本同梱で、購入後、すぐに使いはじめられるワイヤレスアンプ内蔵スピーカー。マイク、スピーカーともにチャンネル変更はダイヤルを合わせるだけとかんたんです。2本まで有線マイクを追加できるため、最大で4人が話すことが出来ます。
スピーカー出力は最大40W。屋内では約100畳(約180~200平方メートル)の範囲で利用可能です。AC電源のほか、単2形乾電池8本で駆動します。同梱のマイクは、単一指向性式のため、ハウリングしづらいのも本機の特徴です。動き回るプレゼンスタイルの人でも安心して使えますよ。
「拡声器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 拡声器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの拡声器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
家電ライターからのアドバイス
拡声器の場合、出力ワット数も重要な数字で、どこまで声が届くかの指標にもなります。6Wでおよそ200m、10Wなら約300m先まで音が聞こえますが、内容を聞き取れるレベルで聞こえるのはその半分程度の距離と言われています。(6Wでおよそ100m、10Wなら約150m先)
また、室内か屋外か、風・騒音など周りの状況でも聞こえる距離は変わってきます。ボリューム調節ができ、ワット数が大きめのものを購入しておけば、屋内屋外問わず活躍シーンが多いですよ。
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使う場所を想定して選ぶといいでしょう
拡声器のおすすめ記事はいかがでしたか? メガホンタイプとハンズフリータイプがあり、使う場所によって選び方が変わるということがわかりました。この記事を参考に、最適な拡声器を見つけてくださいね。
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