拡声器の選び方
家電ライターの渡辺まりかさんに、拡声器を選ぶときのポイントを教えてもらいました。拡声器を選ぶ際には、どのような点に注目するとよいのでしょうか?
メガホンかハンズフリーか、種類から選ぶ
拡声器の種類は2種類。どんな場面でつかうのか? どのくらいの時間使うのか? などを考えて選ぶといいでしょう。
メガホンタイプ
拡声器といえば、メガホンタイプをイメージしがちですよね。運動会やイベント会場で使われているイメージがあります。ただ、メガホンタイプの拡声器は重たいものが多く、長時間持つと疲れてしまいます。
また、メガホンタイプは非常に目立つので、構えた瞬間に「何か話しがある」と周囲の注意を引くことができるというメリットがあります。また、指向性(ある一定の方向に音が話される傾向)がありますので、聴衆以外に「騒音」と思わせない効果もあります。
ハンズフリータイプ
ハンズフリータイプでは、両手が自由になるというメリットがあります。最近ではヘッドマイクで音声を拾い、スピーカーで拡声するハンズフリータイプの商品も豊富になってきました。長時間、話す機会などがある場合はハンズフリータイプが便利でしょう。
出力数が大きいほど、遠くまで音量が届く
拡声器は出力(W)が大きいほど、大きな音が出ます。そのため、音声が届く距離数も変わってきます。例えば、10w以下の場合は150mの距離まで、20wの場合は300mの距離まで、30w以上の場合は800mの距離まで届きます。
会場の広さや、どこまでの距離に音声を届けたいかで選ぶ出力数が変わるので注意しましょう。
サイレンや音楽再生機能などもチェック
拡声器のなかには、音楽やBGMも同時に流せるモデルが存在します。体操・ストレッチ・ダンスなどであれば音楽に乗せて指示を出すこともできますし、イベントであれば場所の雰囲気を盛り上げてくれます。
また、誘導などで便利なのはサイレン搭載タイプやホイッスル搭載タイプ。乱発はもちろんダメですが、一気に注目を集めることが可能です。拡声器によって機能の違いがありますので、必要な機能がついたものを選びましょう。
移動が多いときはワイヤレスタイプがおすすめ
ハンズフリータイプの拡声器は、「スピーカーを装着するタイプ」と「スピーカーを設置するタイプ」に分けられます。また、それぞれに「有線タイプ」と「ワイヤレスタイプ」があります。装着するものは屋内・屋外問わず利用可能です。
設置タイプではスピーカー部が比較的大きなものが多いため、移動しない場所での利用に向いています。無線タイプを選ぶ場合は、音の途切れが時々発生することもあるので注意。屋外利用の場合は、混線にも注意しましょう。
拡声器【メガホンタイプ】おすすめ4選


拡声器【ハンズフリータイプ】おすすめ7選


CDプレーヤーも搭載した本格派ワイヤレスアンプ
買ったその日に難しい設定なしに使える拡声器です。(マイク追加でチューナーユニットの追加組み込みが必要)。ワイヤレスマイクは2本まで設定可能。有線マイクも使えるため、合計3系統のマイクから出力できます。
搭載しているCDプレーヤー以外に、USBメモリー、外部機器からの入力にも対応。マイクとのミキシングができるので、BGMがうるさくて声が届かないということもありません。
外部スピーカーにも対応しているので、広い場所でもOK。音響設備がない体育館での講演会や、大人数での屋外での集合利用に最適です。ただし、スピーカー前は爆音になるので注意! AC電源のほか、単2形乾電池10本でも4時間駆動します。

腰にピッタリフィットで、アクティビティに最適
ヘッドマイクの音声を、ウエストポーチのように腰に装着したスピーカー部から流せるハンズフリー拡声器です。カラーは白と黒、そしてワンポイントのピンクカラーのものがあり、好みで選べます。
単3形乾電池6本、またはバッテリースペーサーを使えば4本で駆動。アルカリ、マンガン、充電式ニッケル水素電池問わず使えますが、種類により、それぞれ約8時間、約3時間、約5.5時間と持続時間が異なります。また、本数では出力が異なり、6本では約80mまで声が届きますが、4本では約40m先までしか届かなくなります。しかし、意外と出力の大きいのが本機の特徴です。屋外の運動や部活動などでも活躍してくれますよ。

「拡声器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 拡声器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの拡声器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
家電ライターからのアドバイス
ガジェット・家電ライター
拡声器の場合、出力ワット数も重要な数字で、どこまで声が届くかの指標にもなります。6Wでおよそ200m、10Wなら約300m先まで音が聞こえますが、内容を聞き取れるレベルで聞こえるのはその半分程度の距離と言われています。(6Wでおよそ100m、10Wなら約150m先)
また、室内か屋外か、風・騒音など周りの状況でも聞こえる距離は変わってきます。ボリューム調節ができ、ワット数が大きめのものを購入しておけば、屋内屋外問わず活躍シーンが多いですよ。
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使う場所を想定して選ぶといいでしょう
拡声器のおすすめ記事はいかがでしたか? メガホンタイプとハンズフリータイプがあり、使う場所によって選び方が変わるということがわかりました。この記事を参考に、最適な拡声器を見つけてくださいね。
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