テンキーとは
テンキーとは、デスクトップパソコンのキーボードの右端に配置されている数字のみが書かれているキーのこと。おもに、数字を入力するために使うもので、0~9までの10個からテンキーとも呼ばれています。
しかしながら、ノートパソコンなどには幅をとってしまうことになるので搭載されていないものがほとんどです。外出先で使いたい時にテンキーがあると入力速度があがり、作業が効率的に進みます
テンキーの選び方
数字の打ち込みに重宝する「テンキー」。ノートパソコンやコンパクトキーボードを使用している人は、既存のテンキーが打ちづらかったりそもそも無かったりして、テンキーのみを後付けしたいことはありませんか?
そこでこの記事では、テンキーの選び方をご紹介。ガジェットレビュアーの東雲八雲さんに、テンキーを選ぶときのポイントを教えてもらいました。テンキーを選ぶ際には、どのような点に注目すると良いのか解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイントは下記。
【1】電池切れのない有線か、スッキリ使えるワイヤレスか
【2】キータッチの種類で選ぶ
【3】キーピッチのサイズで選ぶ
【4】使えないことがないよう、対応OSもチェック
【5】あると便利な機能
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】電池切れのない有線か、スッキリ使えるワイヤレスか
キーボードやマウスと同じように、テンキーも有線モデルと無線モデルの2つから選べます。持ち運ぶ機会はほとんどない、電池交換は面倒という人には、有線接続がおすすめ。ふだんからテンキーを使うのであれば、置き場所も変わらないでしょうから、配線はセッティング時に済ませてしまいましょう。
外での作業があったり、配線が邪魔だったり、はたまたフリーアドレス制の場合には、無線接続できる商品が向いています。無線接続のモデルは多くが薄型コンパクトですので、カバンのなかや引き出しのなかにスッキリ収納できます。使用する頻度がそれほど多くないという人であれば、ケーブルがないほうがどこにでも置きやすいですよ。
【2】キータッチの種類で選ぶ
メンブレン方式はデスクトップのキーボードでよく使われているもので、しっかりと押した感覚が得られるのが特徴です。パンタグラフ方式はノートパソコンでよく使われている方式で、軽いタッチ感が得られます。
どちらがいいというものではなく、ふだん使う機器やキーボードに合わせて選ぶのがおすすめ。ちなみにキーをたたいたときの音の大きさは、パンタグラフ方式のほうが比較的静かといわれています。
メンブレン
メンブレンタイプは、少し深めのキーでデスクトップのパソコンのキーボードによく使われています。深めなので押している感触をしっかり感じることができ、弾性で押し込んだキーが戻ってきます。
日常的にデスクトップを使う人などは使い慣れていると思うのでメンブレンタイプがおすすめです。
パンダグラフ
パンダグラフタイプは、MacBookなど、ノートパソコンでよくみられるキーのタイプで、ストロークが短いこととタッチの軽さが特徴です。
軽快なタッチができるので、一日中デスクワークをする人などにおすすめです。静音で打ちやすさを重視するなら、パンダグラフを選ぶとよいでしょう。
メカニカル
メカニカルタイプは、キーを押すとカチャカチャと歯切れのよい打鍵音が特徴。キーのストロークが深く押し込んだ際の不快な沈みがありません。
ゲーム用のキーボードとして使われることが多いです。また、キーボードは故障してしまうと全部取り替えることもありますが、メカニカルタイプは故障部分のみ交換するだけなのでメンテナンスも安心です。
【3】キーピッチのサイズで選ぶ
キーピッチとは、隣のキーとキーの中心から中心までの距離のことを指します。一般的なものは19mmの製品がほとんどです。特にこだわりのない人は19mmを購入することが無難でしょう。
持ち運びを重視した製品だとサイズ感もコンパクトになるので、キー同士の距離が近くなり、やや打ちづらくなります。使用用途に合ったものを選びましょう。
【4】使えないことがないよう、対応OSもチェック
どんな機能が搭載されているかはチェックしているけれども、商品が接続機器に対応しているかは、あまり考えていないという人も多いのではないでしょうか。
とくにmacOSが搭載された機器を使用している人は、対応OSのなかに含まれているかどうか必ずチェックしましょう。Windowsの場合も、使用しているOSのバージョンが含まれているか、Macの場合はそもそも使用できるかどうか確認することをおすすめします。
【5】あると便利な機能
そのほかにもさまざまな機能があります。必要な機能かどうかをチェックしてみましょう。
Tabキー、00キーの有無
テンキーがあると数字の入力がしやすくなりますが、Tabキーや00といったキーが搭載された商品なら、より入力の手間を減らせます。テンキーのなかにTabキーがあれば、数字の入力をおこなった後、次へ次へと入力を移動できて便利! とくに表計算ソフトを使用しているときにラクに感じられます。
00キーは電卓で使用されることが多いものですが、テンキーはすべてのモデルに搭載されているわけではありません。桁数の多い数字を入力する機会が多い場合は、0を押す回数を減らせるということで経理職や事務職から重宝されています。一度使ってみると、必需品になるかもしれませんよ。
「NumLockキー非連動」機能の有無
「Numロック」キーを非連動にする機能の有無もポイント。Numロックは、テンキーのないノートパソコンなどで、文字入力キーを数字キーに割り当てる機能です。
正しく入力するためにも非連動モデルを事前に確認しましょう。
テンキーにハブがあると便利
テンキーはPCのUSBに接続して使用しますが、テンキー本体にUSBハブがあると便利です。テンキーを接続するとPCのハブが埋まってしまうなんてことも。
そんなとき、ハブが付属しているテンキーならそんな悩みも解決してくれます。パソコンのUSBハブを独占することなく拡張することもできます。
ボタン割り当て機能
もっと効率的に作業をしたいなら、ボタン割り当て機能が搭載されているものをおすすめします。言葉通り、選択したいキーに機能を割り当てることができます。
自分がよく使う機能やボタンの配置など自分が一番ベストで使いやすいテンキーができます。作業にさらなるスピード感が欲しい人はぜひチェックしてください。
テンキーおすすめ14選
うえで解説したテンキーの選び方のポイントをふまえて、ガジェットレビュアーの東雲八雲さんに選んでもらったおすすめ商品をご紹介します。
デザイン性を重視したいならこれ!
白いボディに丸いキーボードと可愛らしいデザインのテンキーとなっています。ノートパソコンと変わらない打ち心地を実現しています。
ワイヤレスですが、電池の交換などの必要がないUSB充電式なのが特徴。Tabキーも付いているのでExcelなどでの作業の効率化を図れます。フル充電で40時間使用できるので外出先でも安心して使えますよ。

表計算ソフトを使う人向け! Tabキー採用モデル
薄型軽量ながら、キー間隔がしっかり空いているモデル。タッチしやすく打ち間違いが少なく済むのがポイントです。ミスタッチが多いと感じる人や、指が大きくてうっかり隣のキーを打ってしまうミスがあるという人におすすめの商品。
表計算ソフトを使うときにあると便利なTabキーを搭載していますので、右へ右へとセルを移動しやすいのもうれしいところ。方向キーを入力したり、マウスでセルをクリックしなくても、サクサク作業が進められます。表計算や住所録入力などにもぜひ使用してみてください。

軽い力でタップできるパンタグラフ方式
卓上はスッキリした状態で作業をしたい、片づけを手軽にしたいという人に。ミニサイズのアダプターをパソコンにセットするだけ、すぐに使える無線タイプのテンキーです。本体にケーブルがありませんので、使わないときは電源を切ればOK。
キーをタップする力が軽くて済むパンタグラフ方式を採用していますので、押し込んで入力するキータップがあまり好みではないという人や、ノートPCと同じ打感がほしいという人に向いています。デザインも玄人好み、本体も緩やかな傾斜がついているなども含めて、ぜひチェックしてみてください。

macOS搭載機器でも使えるテンキー
ふだん使用しているパソコンがiMacやMacBookといったApple製品という人におすすめ。macOS HighSierra(10.13)に対応した商品です。接続方式はBluetoothを使用するためアダプターいらず! USBポートを埋めることがありませんので、USBメモリや外づけHDDといった機器を接続するときもジャマになりません。
最も薄い部分でわずか6.5mm。MacBook Airのような薄型の機器とセットで置いても雰囲気が合います。オシャレな見た目を好むMacユーザーに取り入れてほしい一台といえるでしょう。

マウスとテンキーを1つに合わせたアイデア商品
テンキーを使う人なら誰もが1度は想像したことがありそうな、テンキーとマウスを合体させたようなユニークなデザインです。2つの機能を1台にまとめることで、卓上をスッキリ使えるのはもちろん、いちいち手の置き場所を動かすことがなくなります。マウスかテンキーのどちらかのみを使えるようにも設定できますので、シーンに応じて使い方を選べるのもポイントです。
OSはWindows98〜Windows10までと幅広く対応しています。最新パソコンだけでなく、古いソフトを動かすために残しているパソコンでも使用できます。見た目は奇抜ですが、一度使うと欠かせない存在になること間違いなし。
お手頃価格で高い耐久性◎
Excelを使っての作業に便利な[Tab]キーと、数字の入力に便利な[00]キーを装備。また、最大1000万回のキーストロークに耐える丈夫なキーを採用。
専用のドライバーなどが不要なのでUSBコードを差し込むだけですぐに使用することができるのも特徴です。十分な機能性なのに、手が出しやすいお手頃価格。
専用ソフトでスタンダード日本語109キーボードに
専用ソフトでスタンダード日本語109キーボードの機能を割り付けることができます。割り付け専用キー以外にも、Enterキー以外のすべてのキーに割り付けが可能。
割り付けた機能はテンキーの本体自体に記憶されているので、最初に設定すればドライバーの入っていないパソコンでも、同じ機能が使えます。
シンプル・かんたん接続できて、すぐに使える気軽さ
Tabや00キーは装備されていないが、シンプルさが魅力なUSBテンキー。接続は自作PCにケーブルで接続するだけの簡単操作。
長時間のデスクワークでも疲れないように15℃の傾斜を設けた構造となっています。また、防滴加工なのでお手入れもラクチン。

ベーシックな有線タイプのテンキーはコレ!
シンプルな作りで誰でも使いやすいデザインのテンキーです。キー配列もポピュラーな並びですので、使ううえで違和感をほとんど感じません。また、桁数の大きな数字を入力する際に便利な00キーを搭載していますので、切りのいい数字が続いたときに、0を何度も連打することはありません。
接続方式はUSB接続。USBからの給電のため、電池交換は不要です。ケーブルの長さは約80cmと気持ち短めのため、ノートパソコンにつなげてもケーブルが卓上にあまりづらく、取り回しはらくらく。デスクトップパソコンで使用する場合には、延長ケーブルやハブを利用するとよいでしょう。
必要な機能だけを搭載したことで、価格が抑えられているところもポイント。あれこれと便利機能が満載されているのではなく、基本的なことができる商品がほしいという人にぴったりの一品です。

ケーブルを収納できる巻取り式で持ち運びに便利
ノートパソコンを持ち歩くなら、携帯性はチェックしたいポイントですよね。こちらの商品は有線式ではありますが、巻取り式のケーブルを採用しているところが特徴です。使うときはケーブルを手元まで伸ばして、作業が終わればケーブルをしまえますので、配線がイヤホンやアダプターなどと絡まることを防いでくれます。
たまに使うけれども、ふだんは引き出しにしまっておきたいという人向け。本体重量も軽く、保管もしやすいのが特徴です。
滑りとめマット設計で高い安定感でズレにくい
Bluetoothの接続ボタンを押すだけですぐに接続できるのが特徴。また、10m以内の伝送範囲で安定したデータ転送が可能。
テンキーの裏側には滑り止め加工が施されており、激しいタッチでもズレることがありません。小型で持ち運びができるので外出先でも使えます。
持ち運びでの利用がメインならおすすめ
Belisのテンキーはサイレントスイッチを採用しているので、音を気にせず使えるのが特徴です。薄型で軽量なので持ち運びに最適のモデルです。
複数のOSに対応しており、パソコンを買い替えたら必ずしも使えなくなるというわけではないので長く使えますよ。10分間操作しないと自動でスリープモードに入り電力消費量を削減してくれます。
メンブレンタイプでそろえたければこちら!
青色のLEDバックライトを搭載しているので暗い部屋でも支障なく使うことができます。うっかり飲み物などをこぼしてしまっても防水設計なので安心です。
普段使っているパソコンのキーボードがメンブレンタイプの人におすすめです。変わらない打ち心地で快適に作業がはかどるでしょう。耐久性と耐摩耗性に優れているので長く活躍してくれます。
34キーが揃った省エネテンキー
Anikksのテンキーは他と比べて横幅が広いのが特徴です。そのため、Tabキーや00キーはもちろん、「home」や「end」などのキーも付いています。
また1度充電すると約2か月の使用が可能になっているので、こまめな充電が面倒という人にぴったりです。厚さわずか9mmと超薄型なので、持ち運びの際も場所を取りません。
「テンキー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする テンキーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのテンキーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
テンキーが使えないときの対処法
何かの不具合で、テンキーが使えないときの対処法をご紹介したいと思います。大きく3つの原因が考えられます。
(1)NumLock機能を有効にする
テンキーを使えない一つの要因として、NumLock機能が無効になっていることが挙げられます。この問題を解決するために、[NumLock] キーを押してください。
(2)マウスキー機能の設定を確認する
「NumLock機能」が有効になっているのにテンキーを使用できないときは、「マウスキー機能」が有効になっている可能性があります。
(3)アルファベットの上の数字キーを使用する
テンキーを使用しないで、キーボードの上の数字キーを使って入力することも一つの手です。使っているうちに原因が何かわかることがあるかもしれません。
テンキーに関連する記事のご紹介
少しずつ慣らしながら導入することがおすすめ
本記事は、テンキーの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。いかがでしたか?
仕事で使う場合は、使い勝手が変わったことで生じるタイプミスがフラストレーションにつながってしまうことがあります。新しく導入した機器は、ある程度慣らしてから実際の業務に使うことをおすすめします。
キーボードに備えつけのテンキーをもともと使っていたという人でも、キーの配置が微妙に変わったことで、感覚で押せなくなることも。買い替えを検討されている場合は、完全に使えなくなる前に新しいテンキーを購入し、慣らしながら使うとよいでしょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
ブルータス、テッカブル、インプレス、ゲットナビ、モノマガジンなどで編集を行うモノ系ライター。 ファッションや家電のスペックだけでなく、ストーリーやブランド性まで加味して良い品を探すのが好き。 週6日の秋葉原・銀座ウォッチや、海外製品の調査まで、とにかく人よりいい品を探すのが大好き。(今まで購入した家電で家が1軒建つとか建たないとか。)