はじめに:問題集は、親御様が選んではいけません
教材や問題集選びは高校生だと自分で選ぶことが多いと思いますが、中学生くらいの年頃の場合、ご両親が選んで購入するケースも少なくありません。これは理科に限ったことではありません。
ここで注意が必要なのですが、受験の教材・問題集は親御様が買ってはいけません。その理由は、お子様に本当に相性がいい問題集を選べないからです。いくら親子とはいえ、知識や感覚のズレはあります。そのため、お子様が心から「やりたい」と思える問題集を渡せる確率が低いのです。受験用の教材や問題集は、必ず、受験をする本人の方が選んでください。
本記事を読んでいただいている、これから受験を控える中学生のあなたへ。
ぜひ、本記事で自分にピッタリの教材を選び、そして一緒に受験という山を乗り越えましょう!
本記事を読んでいただいている、これから受験を控える中学生の親御様へ。
本記事を読んだ後、すぐに購入するのではなく、ぜひお子様と一緒に教材・問題集を選んでください。そして一緒に受験に立ち向かっていきましょう!
高校受験向け・理科の問題集おすすめ8選 京大卒・スタディサプリ理科講師と編集部が厳選!
スタディサプリ中学理科全学年担当の佐川大三さんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。

短期間で中1・2年の総まとめができる問題集
中1・2年時に学習した内容を、短期間で総復習するのにおすすめの問題集。単元別の問題に加えて、総まとめのテストもついているので、数単元の学習が進んだ段階で、本当に定着したかどうかをチェックすることができます。
とくに、生物・地学・化学の単元の総復習におすすめ。入試直前、手早く中1・2年の総復習をしたい方に、もってこいな問題集です。

高難易度でも詳しい解説つきでしっかり理解できる
全国の難関高校・国公立高校の入試対策用に使われる、難易度の高い問題を集めた問題集。
生物や地学など暗記メインを思われがちな分野では、実験や観察に関するその場で思考して答えるような問題が多いです。また物理や化学の計算単元の問題でも、しっかりと根底から理解していなければ解けないような問題が多く収録されています。

ハイレベルな問題にチャレンジしたい方向けの問題集
理科についての基礎力はもちろんのこと、「難関の私立高校で出題されるほどの難易度の高い問題を解きこなせるようになりたい」といった人に適しています。
中学3年間で学習した内容すべての4つの分野(物理・化学・生物・地学)において、難関私立もしくは国公立の入試問題のなかでもとくに重要度の高いものばかりを集めた問題集となっています。

基礎力を定着させたい方におすすめの問題集
ひとつの単元が、「基礎力のチェック」「基本事項解説」「練習問題」「入試問題」で構成されています。苦手な単元に関しては「基礎力のチェック」から、得意な単元に関しては「練習問題」「入試問題」から着手するのがおすすめです。
幅広い単元を、効率よく学習できる問題集。決して高いレベルの問題集ではありませんが、基礎力をしっかりと定着させることができます。

定期テスト対策・入試対策にも活用できる問題集
単元別・出題パターン別に構成された問題集であり、定期テスト対策にも活用しやすい問題集です。例題の部分をしっかりと解きこなして、間違えたところは解説をしっかりと読んで理解していくといった活用方法がおすすめです。
とくに「頻出」と書かれてある部分は定期テスト・入試に出題されやすいところなので、しっかりとおさえるようにしましょう!

学校の定期テスト対策・実力テストの復習に最適
とくに定期テストの対策に最適で、各分野単元の内容を教科書の内容に沿って細部まで学習することができる問題集です。
公立高校の入試問題は教科書に沿って出題されるので、公立高校入試対策用にも使用することができます。なかでも生物・地学の暗記分野に関してはとくに最適です。
中1~中3の内容のなかで苦手な部分のみを克服するのにも適しています。

定期テスト~入試レベルまで適応したテスト問題集
定期テスト対策にしても、入試対策にしてもまず事前にどれくらいの力がついたかを確認する必要があります。そのときに活用する問題集として最適です。
定期テストのような範囲の決まった試験から、入試のような中学内容の全範囲が範囲となるようなテストの対策まで可能です。テスト問題集としてほかの単元別問題集と併用して活用することをおすすめします。
実際の過去問を参考にして作成された問題集
実際の高校入試問題を参考に物理・化学・生物・地学の順に単元をまとめた一問一答形式の問題集。標準的な問題を収録した暗記のサポート的内容です。
本書に掲載されている問題の多くが実際の過去問を参考にして作成されているため、試験に出題されやすい項目を効率よく覚えることができます。また、赤セルシートが付属しています。
「高校受験向け・理科の問題集」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 理科問題集の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの理科問題集の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
高校受験向け・理科の問題集の選び方 京大卒・スタディサプリ理科講師に聞いた!
スタディサプリ中学理科全学年担当の佐川大三さんに、高校受験向け・理科の問題集を選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。
ポイント1:「要点のまとめ」がしっかりとあるもの!
基礎力をつけるには、問題を解く前の準備段階として、その単元の「要点のまとめ」をしっかりと頭に入れなくてはなりません。そのためにも、とくに生物・地学の暗記単元に関しては、要点のまとめが充実しているものをおすすめします。
教科書ほど文章量が多くなく、表などできっちりと要点がコンパクトにまとめられているものが理想です。頭のなかで整理しやすいものを選ぶようにしましょう。
ポイント2:苦手な単元の類似問題がたくさんあるもの!
物理・化学・生物・地学の4分野のなかで、苦手とする単元は個々によって異なります。
本屋さんで単元別の問題集を選ぶときは、自分が苦手としている単元を事前にしっかりと把握したうえで選ぶことが大切です。その苦手な単元の問題が、よりたくさん出題されている問題集がおすすめ。
たとえば生物の「植物の分類」の単元が苦手であるならば、より多くの植物名やその分類についての問題があるものを選びましょう。
ポイント3:難易度別に問題集を選ぶ!
理科が得意な方は、より理科を得意になりたいという気持ちになりますよね。どのようなときでも得点源になる科目にするために、得意科目の問題集は難易度の高いものを選ぶようにしましょう。
逆に理科は苦手科目でまず基礎力をつけたい方には、基本問題の例題から練習の流れで進めていく問題集がおすすめ。
また「レベル1~レベル3」のような、難易度がステップアップしていくタイプの問題集もよいかと思います。
ポイント4:総合テスト・まとめのテストがついているもの!
単元ごとの学習が進むと、自分がどの程度理解し、覚えられているのかを確認することが大切になってきます。その場合、いくつかの単元のまとめた、テストのようなものがある問題集がおすすめです。
数単元学習していくと、以前に学習したことの一部が抜けてしまうことも。そういった箇所の穴埋めにもなるので、定期的にまとめのテストを解いていくことは大切です。
ポイント5:志望校の傾向に沿った問題集を選ぶ!
高校入試問題は、学校によって出題傾向が大きく変わってきます。入試までに必ず自分の志望校の理科入試問題を、しっかりと解いて出題傾向をつかみましょう。(公立高校であっても、都道府県によって出題傾向は異なります)
過去問と同じ問題は、めったに出題されることはないので、その傾向・難易度に沿った問題があるものがおすすめです。
(※)理科の問題集を選ぶにあたっての注意点!
理科の問題集を選ぶにあたって、気をつけないといけないことが2点あります。
まずひとつ目は、現段階の自分のレベルを知っておくこと。自分の理解できていることよりも、はるかにハイレベルな問題集を選んでしまうと、解けない問題が多すぎるために、理科がきらいな教科となってしまうからです。
そしてもうひとつは、問題集をたくさん買いすぎないことです。まずは自分に合った問題集を一冊選び、完璧に使いこなす(その問題集のなかで出題されている問題、もしくはその類似問題は絶対に正解する状態にする)ように心がけてみてください。一冊が不完全な状態で、ほかの問題集に手を出すことは好ましくありません。
以上2点に気をつけ、自分に合った問題集を選んでみましょう。
理科の問題集に関連する記事のご紹介
まずは自分の苦手分野を把握する!
中学理科は大きく分けて4つの分野(物理・化学・生物・地学)に分かれています。学習範囲も広くなるので、4分野のなかでたとえば「物理だけが苦手」→「理科が嫌い」のような現象が起きやすい教科でもあります。そこで、日々「単元別問題集」をしっかりと解きこなしたうえで「総合問題集」「総合テスト」を解くことで常に今の段階で苦手な単元はどこであるかをしっかりと把握しておく必要があります。
そのためにも、問題集選びはしっかりと行わなければなりません。僕の経験上4分野の中では物理・化学の計算問題の分野を苦手とする生徒さんが多いかと思います。(あくまで個人差はありますが…)
たとえば、教科書ワーク(文理)やハイクラステスト理科(受験研究社)などの問題集を単元別問題集、総合テスト問題集として活用するのもよいかと思います。
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現在関西で中学受験理科・高校受験理科・大学受験数学・物理・化学の講師をしており、これまでに、多数の難関校合格者を出している。 生徒たちの苦手意識の克服に日々全力を費やしており、「嫌い」→「苦手」→「手をつけたくない」分野・単元を「できる」→「好きになる」→「さらにレベルアップ問題に取り組む」に変えることを目標としている。 京都大学卒業後、約15年間理系科目の指導に専念している。スタディサプリの中学理科全学年担当、監修書籍には「カゲロウデイズで中学理科が面白いほどわかる本」などがある。