【偏差値50までの基礎固め】おすすめ参考書3選 受験指導専門家が選ぶ
まずは、偏差値50までの基礎固めに役立つ参考書からご紹介していきます。

基礎的な内容をくわしく解説
数学を苦手とする受験生におすすめの参考書です。中1から数学が苦手になった人は「中1数学」を、中2から苦手になった人は「中2数学」から取り組むといいでしょう。
とくに中2では「連立方程式」「一次関数」、そして「三角形の合同の証明」など、入試における要となる単元が多く、かつ理解するうえでのハードルが上がります。この参考書はそれらの単元を実に分かりやすく解説しています。残念なのは「中3数学」が未出版な点です。

苦手意識のある人も始めやすいイラスト入り
数学を苦手とする受験生におすすめの参考書。こちらはシリーズで「中1数学」から「中3数学」まで出版されています。フルカラーかつ見やすいレイアウトで、数学の勉強に対して抵抗感のある人でもとっつきやすい参考書です。
付録の「数学まとめカード」も、公式を頭に入れるうえで役立ちます。掲載されている問題はわずかなので、合わせて問題集を活用すると得点アップに効果的でしょう。

わかりやすい授業動画つきで理解度アップ
数学の基本から復習したい受験生におすすめの参考書です。とくにおすすめするのは、塾に通っていない人と学年の途中から塾に通い始めた人。
この参考書の最大の特長は、全項目の動画を観られることです。参考書の文字情報と、講師が解説する授業動画の視覚情報の相乗効果で、多くの受験生が各単元の基本を理解しやすいようになっています。
【偏差値50~59中堅校向け】おすすめ参考書2選 受験指導専門家が選ぶ
続いて、偏差値50~59中堅校向けおすすめ参考書をご紹介します。

質の高い問題が豊富な、受験生向け参考書
上位難関校をめざす受験生におすすめの参考書です。解説はごくスタンダードなもので、いわゆる「目からウロコ」的な解説はありませんが、基本に忠実で王道の解法と言えます。
この参考書の最大の特長は、扱われている問題の質がいいこと。取り上げられた良問に対する正攻法の解き方が紹介されているので、指導の参考にしている塾講師も多いです。

単元ではなくテーマ別の解説がわかりやすい
中堅校から難関校までの志望校をめざす受験生におすすめの参考書です。ひとつめの特徴は、学年別の単元ではなく、学年にかかわらずテーマを通して解説されていること。ふたつめの特徴は、講師が生徒に授業をしているような口調で解説が書かれていることです。
くり返し読むことで、くり返し授業を受けるのと同じ効果が得られます。盲点や多くの受験生が理解できない点がわかりやすく解説されている一冊です。
【偏差値60~64難関校向け】おすすめ参考書 編集部が選ぶ
続いて、偏差値60~64中堅校向けおすすめ参考書をご紹介します。
【偏差値65~超難関校向け】おすすめ参考書
最後に、偏差値65~超難関校向けおすすめ参考書をご紹介します。
「数学参考書」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 数学参考書の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの数学参考書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【高校受験用】数学参考書の選び方 受験指導専門家に聞く
参考書を選ぶときに大事なポイントは下記。
【1】少しやさしめの参考書を選ぶ
【2】基礎ができている人は応用力が身につく参考書を
【3】定期テストや受験対策ができるものを選ぶ
【4】楽しく勉強できるオールカラー・イラストつき
【5】数学が苦手なら前学年の参考書を選ぶのも必要
【6】ポケットタイプで解くスピードを身につける
【7】志望校・勉強法に合っているかをチェックしよう
ここからは、教育・受験指導専門家の西村 創さんにお話をうかがい、高校受験用の数学参考書を選ぶときのポイントについてくわしくご紹介していきます。
【1】少しやさしめの参考書を選ぶ 自分のレベルに合った難易度を
現状の学力よりレベルが高い参考書を購入すると、理解がおよばず挫折する可能性が高くなります。「少しやさしめかな」と思えるくらいのレベルの参考書を選び、その一冊を時間をかけて理解しましょう。
理解できたと思ったら実際に問題が解けるかを問題集でチェックし、できなかったらまた参考書に戻って理解しなおすというサイクルで進めるのがおすすめです。
【2】基礎ができている人は応用力が身につく参考書を くわしい解説つきの参考書がおすすめ
基礎がかたまったら、今度は応用力が身につく参考書に挑戦してみましょう。基礎から少しずつ難しくなっていく、くわしい解説つきの参考書がおすすめです。
【3】定期テストや受験対策ができるものを選ぶ
学期ごとにある定期テストや高校入試対策として活用できる参考書を選びましょう。
内申点に関わる定期テスト対策
高校受験では、授業態度や提出物の評価や定期テストからなる「内申点」も大きく関わってきます。この成績次第では、志望校への推薦にもつながります。そのためには、学校で使っている教科書の内容に沿った参考書を選ぶのがポイントです。まずは基礎、それからよく出題される問題を解いていくといった流れがよいでしょう。
頻出問題がたくさん収録された参考書を選ぶ
高校進学において定期テストも大事ですが、やはり一番大事なのは志望校の入試試験です。公立高校は都道府県別に試験内容が変わり、私立高校は学校独自に試験内容を作成しています。そのための対策として、とくに入試前は「入試対策」「頻出」をうたった問題集を解いていくとさらにレベルアップが図れます。
【4】楽しく勉強できるオールカラー・イラストつき 解説がわかりやすい
数学に苦手意識をもった人は多いのではないでしょうか。そんなときは、オールカラーのものやイラストつきのものがおすすめです。そういったものは、文字も大きかったり、漫画風だったりと解説もよりわかりやすくしている傾向があります。
【5】数学が苦手なら前学年の参考書を選ぶのも必要 中学1~2年向け参考書に戻るのも苦手克服に
中学3年生だからといって、いきなり中学3年生用の参考書を選ぶことはありません。
数学が苦手な人は、どの学年のどの単元から苦手になったかを確認し、場合によっては中学1年生用の参考書から勉強をしなおす必要があります。遠回りのようの思えるかもしれませんが、それが苦手を克服する唯一とも言える方法です。「急がば回れ」、無理せず前の学年の参考書からやり直してください。
【6】ポケットタイプで解くスピードを身につける 通学途中や休憩時間を使って手軽に復習
数学の問題を解く際に重要なのが、瞬時に公式や解き方を思い出せるようになることです。そのために、何度も繰り返し問題を解いていくことが重要になってきます。ポケットタイプであれば、通学途中や休憩時間などを使って手軽に復習できるので便利ですよ。また、英単語を覚えるときのように、赤シートで隠しながら覚えていくこともできます。
【7】志望校・勉強法に合っているかをチェックしよう 解説内容も確認を
数学の学力や志望校によって選ぶ参考書が変わってきます。参考書の解説もさまざまで、公式を覚えて解くものや、できるだけ公式を使わずに解くもの、正攻法の解き方を解説するものに効率的なテクニックを紹介するもの。ほかにも授業のような口調で書かれているもの、解説動画が付属するものなどがあります。
インターネットのレビューに惑わされず、自分の志望校や勉強方法に合った参考書を選んでください。
高校受験用数学参考書に関するQ&A よくある質問
高校受験数学の出題範囲を教えてください。

2021年1月~3月に行われた高校入試では、新型コロナウイルスの影響により、一部の分野(いずれも中3の内容)が出題範囲から除外されました。以下、一例をご紹介します。
東京都立高校の除外された分野
・三平方の定理
・標本調査
神奈川県公立高校の除外された分野
・標本調査
大阪府公立高校の除外された分野
・円周角と中心角
・三平方の定理
・資料の活用
受験前に「これだけはやるべき」ものなどありますか?

受験直前に差しかかったら、計算力の維持と強化、基本問題の反復演習を行いましょう。計算力の維持には日々の練習が欠かせません。本番で公式を忘れないよう基本問題の反復も重要です。
高校受験用数学参考書に関するそのほかの商品情報 【関連記事】
まずはやさしいものから、徐々にレベルを上げて選ぼう
数学の参考書選びは、一冊で完結することは少ないです。まずはやさしいものを選び、完全に理解してから一段階上のレベルの参考書に取り組む、といったように、やさしいものから徐々にレベルが高い参考書を選んて学習を進めます。
途中で挫折しないよう、最初は背伸びせずに少しやさしめの参考書から選択するといいでしょう。
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早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wings等で指導歴25年、指導生徒3,000人以上。 大学入学と同時に栄光ゼミナールや明光義塾で講師のアルバイトを始める。 新卒入社の早稲田アカデミーでは入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位を取り、社長から表彰される。 駿台ではシンガポール校講師を経て、社歴80年初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。 河合塾Wingsでは入社後11年間、生徒の授業満足度全講師中1位、講師研修や保護者セミナーなども運営。 また、編集プロダクション運営、All Aboutの教育・受験ガイド、教育・受験情報webメディアのコンテンツ執筆・編集、全国の中学校・高校でのセミナー講演、書籍執筆などに携わる。 書籍出版10冊(KADOKAWA、PHP研究所他)は全て重版更新中、累計14万部突破。 テレビ・新聞・雑誌などのメディア出演、掲載多数。 「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信中。