大型犬用の首輪を選ぶ際のポイント ふくふく動物病院院長に聞く
ふくふく動物病院の院長である平松育子さんに、大型犬用の首輪を選ぶときのポイントを教えてもらいました。大型犬用の首輪の購入を迷っている方も、選び方の視点がわからない方もぜひ参考にしてみてください。
大型犬用の首輪は、サイズはもちろんのこと素材の違いやタイプ、ブランドの違いなどさまざまな種類があるため、どれを購入しようか迷います。選び方のポイントを知って、自分の愛犬に合う首輪の購入をしてください。
首輪の種類に着目
大型犬にはベルトタイプがおすすめ
大型犬は引っ張る力が強く、いつ首輪が外れてしまうかわかりません。家のなかでなら大きな問題にはならないかもしれませんが、散歩中などで家の外にいるときには、離れてしまった犬がなにかを壊したり、人を噛んだりすると大きな問題になります。
首輪にはベルトタイプ、バックルタイプが多いですが、バックルは強い力が加わると外れてしまうことがあるため、大型犬の首輪はベルトタイプで丈夫なものがおすすめです。
この商品は牛革でできていて、留め具は真鍮製と丈夫な作り。オシャレなレザーのベルトタイプで外れにくく、愛犬のとっさの行動でも外れにくいでしょう。色はオレンジや赤、緑などかわいいカラーから選べます。
丈夫さを重視して選ぶ
縫製がしっかりしているかチェックして
大型犬の首輪は丈夫さを重視してください。ベルトの部分には布や皮などが使用されていますが、厚みが薄いものは避けましょう。引っ張られたときに裂けてしまうこともあります。
また、ベルト穴や布をおさえる「はと目」の部分は長く使うとつなぎ目が弱くなり取れてしまうことがありますので、縫製(ほうせい)がしっかりしていて頑丈なものを選びましょう。
耐久性のあるナイロン製で、金具の部分はすべて金属製でできています。二重の留め具が付いているため丈夫にできています。また、ベルト内に柔らかいクッションが入っているので、首が締まって苦しいということもなく愛犬に優しい首輪。
しつけ用の首輪も必要
「やってはいけない」が伝わるものを
とくに大型犬はしっかりとしつけをしなければなりません。急に飛び出したり、飼い主の言うことをまったく聞かなかったりという状態はよくないです。
首輪のなかにはチョークチェーン、ハーフチョークカラー、チョークカラーと呼ばれるものがあります。強く引っ張ると首が締まるようになっていて、やってはいけないことを犬に伝えたり、動きに抑制をかけたりします。(あまり首が締まりすぎないように工夫はされています)
使わなくてもいいのが一番ですが、「いけない」などのコマンドがなかなか伝わりにくい犬には、しつけ用の首輪を用いて訓練することがあります。
使われているパーツや縫製を確認しよう ふくふく動物病院院長のアドバイス
大型犬の首輪は「丈夫であること」を重視して選びましょう。急に引っ張られた拍子にバックルが壊れてしまったり、外れてしまうと思わぬ事態になることもあるため、できるだけ「ベルトタイプ」「Dリング」などの耐久性を求めたものや、「革製」「厚みのあるナイロン製」「縫製のしっかりしたもので縫い合わせ部分をカシメ打ちしてあるもの」をおすすめします。
また、動きの統制が取れない場合、しつけ中などはチョークカラーが必要になることもあるので、チョークには「チェーン」「フル」「ハーフ」などさまざまな種類から犬に合ったものを選び準備しましょう。
専門家がおすすめする大型犬用の首輪12選 タイプ・素材・適正体重もチェック!
ここまで紹介した大型犬用の首輪の選び方のポイントをふまえて、平松育子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。おしゃれでかわいい首輪も豊富です。自分の愛犬に合う首輪を選ぶ際の参考にしてみてください。

真鍮を使用した丈夫な留め金がポイントの革製首輪
外側は牛革、内側はマイクロソフトスエードを使用したベルトタイプの首輪です。牛皮には厚みがあり丈夫で、留め金は真鍮無垢でさびにくく長持ちします。
縫製してあり金属はと目のみで止めていないので、引っ張られた拍子にはと目が外れるおそれもありません。
内側にマイクロソフトスエードが縫いつけてありますので、被毛に擦れず毛玉や被毛の切れの原因にもなりにくいため、毛玉や被毛の切れを心配している方におすすめです。

犬に優しいクッション入りのベルトタイプ首輪
シックな色合いが特徴的なベルトタイプの首輪です。耐久性のあるナイロン製で、汚れてしまったときにも洗濯可能で衛生的です。
また、留め金などの使われている部品はすべて金属性で丈夫ですので、大型犬が急に引っ張っても外れたり、割れてしまったりなどのアクシデントが起こりにくくなっています。
首輪のベルト部分の内側にはクッションが入っていますので、犬の首に優しい首輪を探している方におすすめです。

着脱しやすいやわらかくて丈夫なチョークカラー
この首輪はパラコードを編み込んでおり、テープや革製に比べると軽く、やわらかくかつ丈夫です。パラコードとはパラシュートコードの略で、パラシュートに使用されているひもです。
チョークカラーですので頭からかぶせるように首にかけるため着脱しやすく、犬が散歩中などにリードを引っ張ると首が締まる構造の首輪です。しつけや、訓練用の軽くて丈夫なチョークカラーを探している方におすすめです。

リードがつなぎやすく、しつけ用におすすめの首輪
しつけなどで使用されるチョークカラー。バックルなどはなく、あらかじめ首に合った長さに調節をして、頭からかぶせる首輪ですので着脱がらくです。
リードをつなぐDリングはステンレス製のため丈夫で軽く、さびにくいため長く使用できます。Dリングが一カ所だけについているので、リードをらくにつなげられるのもポイントです。
Dリングが縫製されているナイロンテープが引っ張られることで首輪が締まります。首に対しての圧迫があまりなく、丈夫で優しい構造の首輪を探している方におすすめです。
「大型犬用の首輪」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 大型犬用の首輪の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの大型犬用の首輪の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
大型犬サイズの首輪に関するそのほかのおすすめ 【関連記事】
犬の首にぴったりのサイズを選ぶコツ
愛犬のサイズにぴったりの首輪を選ぶコツをご紹介します。
犬の首輪のサイズを測るときは、首輪を着けたときに指が二本程度はいるくらいのゆとりがあるかを確認しましょう。また、毛の多い犬は毛を分けてなるべく地肌から測るようにしましょう。
子犬から成犬までは早いスピードで大きくなり、首輪のサイズも変わります。体の大きさに合わせて調節したり、買い替えが必要になることもあります。
犬が首輪をいやがるときの対処法を知ろう
愛犬が首輪をするのをいやがったときの対処法をご紹介します。
首輪をいやがる犬にはまず着けている首輪のサイズが合っているかを確認してください。サイズが小さいと苦しくていやがることもあります。サイズ以外に考えられる原因は、『慣れてないから』という理由が多いです。
まずは首元を触られることに慣れさせましょう。慣れてきたら、リボンやバンダナなどのやわらかい生地のものを巻いて慣らしていきます。巻くことができたらすぐに外しほめてあげて、だんだんと首輪に切り替えてみましょう。
同じように首輪を装着出来たらはじめは短時間で外して、褒めたりおやつを与えたりします。「首輪をつけるといいことがある」と学習させましょう。装着時間を徐々に長くしていくことで首輪に慣れることができます。
用途に合わせた首輪を選びましょう!
ふくふく動物病院院長である平松育子さんへの取材をもとに、大型犬用の首輪を選ぶときのポイントとおすすめ商品、あわせて機能性のあるおしゃれな商品や愛犬にぴったりのサイズを選ぶコツなどをご紹介しました。
首輪は愛犬と飼い主の安全をつなぐ大切な必須アイテムです。
現在はおしゃれでデザイン性の高いものから、防水に強いもの、日々のトレーニングやアウトドアに適しているものまで、さまざまな首輪が販売されています。目的や好みに合わせてステキな首輪を愛犬にプレゼントしてあげましょう。
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山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院を2006年に開業。得意分野は皮膚病です。2019年4月より皮膚科と内科中心の病院を目指していきます。飼い主さまのお話をしっかり伺い、飼い主さまと協力し合いながら治療を進めていくように心がけています。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。