シロアリ駆除剤のおすすめ10選｜市販品は成分と人やペットへの安全性をチェック！

害虫防除技術研究所所長・白井良和さんへの取材をもとに、シロアリ駆除剤を選ぶときのポイントを紹介します。ポイントは以下の3つです。

【1】使用目的
【2】成分
【3】使いやすさ

上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。シロアリを駆除するためにこちらの選び方を参考にしてみてください。

シロアリがすでに発生しているのであればしっかりと殺すことを目的としているものを選ぶ必要があります。

また、現時点ではシロアリは見られないものの、今後発生することを防止するのであれば予防を目的としたものを選びましょう。駆除と予防では意味合いが異なり、当然適した駆除剤も違ってくるという点をしっかりと頭に入れておきましょう。

すでにシロアリが発生しており、家の中や周囲で目にしたり被害が発生している場合は全滅駆除を目的とすることになります。シロアリが発生した場合には、目に見えるシロアリを殺すのみでは不十分で、巣にいる仲間や幼虫まで駆除をしないといけません。その場合に選ぶ製品は、非忌避性・遅効性・伝播性のある製品を確認してください。薬剤でシロアリを撃退する場合にはまず巣ごと退治することを目的とします。

まずは薬剤をエサだと間違って食べたり巣に持っていってもらうために非忌避性の製品を選びましょう。シロアリの嫌いなものや嫌いなにおいを発する忌避性のものは駆除には向いていません。エサは、巣に着いてからシロアリに影響するように遅効性の特性を持つ製品にしましょう。

最後にシロアリの特性で仲間同士で体を舐めるグルーミングという習性を利用して薬の成分を伝えていく、伝播性のある薬剤を使いましょう。

シロアリによって木造住宅が被害を合わないようにするためには予防が必要。そのためには忌避性の成分があるシロアリ駆除剤を確認してみてください。こちらはシロアリを殺す、駆除する効果は期待できませんが、シロアリが嫌いなにおいなどを発生させることによって、寄せ付けないといった効果があります。

すでにシロアリがいて、ほかの場所を予防したい場合にはまず、駆除をしてから忌避性の薬剤を使ってください。

シロアリを駆除するにはさまざまな薬剤を使って対処することができます。シロアリ駆除剤を選ぶポイントとして、使われている薬剤の成分を確認してみましょう。どれも強い毒性があるので、周囲への影響も考えましょう。

駆除剤を使うときには、影響がない様に配慮することできちんとシロアリだけ駆除できます。詳細についてみてみましょう。

ネオニコチノイド系の薬剤は害虫駆除などにおいてよく利用される製品になります。神経伝達の部分に作用する薬剤で伝達異常を引き起こして駆除します。時間をかけて対処する方法になります。

シロアリだけでなく、幅広い虫に対応しています。哺乳類や魚には影響が少ないとされている薬剤でもあります。使いやすくて駆除しやすい製品でしょう。

ネオニコチノイド系の薬剤と同じ様に神経伝達に作用をするのがフェニルピラゾール系の成分をもつ薬剤です。ネオニコチノイド系よりも少量で作用するところはメリットです。伝達異常によってシロアリを撃退します。

しかし、毒性が強いために哺乳類や魚まで影響をおよぼします。そのため、慎重な使用が要求される製品になります。

吸気することによって呼吸器に影響をおよぼして退治するのがフェニルピロール系の薬剤をふくむ製品になります。シロアリへの影響は大きく、駆除するのにさほど時間を要しません。

クロルフェナピルといった薬剤に含まれている成分になりますので確認してみましょう。この成分も毒性が強いので、住居スペースなどに影響が出ないように確認して使用しましょう。

フェノブカルブやプロポクスルなどの薬剤にふくまれている成分のカーバメートもシロアリ駆除として役に立ちます。周囲の自然環境に影響されにくい特性があり、熱や光などで成分に変化がありません。

しかしアルカリ性の成分には影響を受けやすいので使用する場所は確認しましょう。アレルギー症状を持つ人には影響しやすいので使用には注意が必要です。

蚊取り線香などといった身近な虫への対処製品として使われるのがピレスロイドという成分をふくんだ薬剤です。基本的に人には影響は少ないですが、魚などには毒になるので熱帯魚などを飼育している人は注意が必要です。

撃退するというよりかは、引き寄せない様にするというイメージを持っているといいでしょう。どちらかというとシロアリに食べられないように予防するために使用する成分です。

シロアリ駆除剤にもさまざまなタイプのものがあり、それぞれ使い勝手も異なります。なので、効果のみでなく使いやすさもしっかりとチェックしておきたいポイントです。

設置タイプは、シロアリが近くにいそうな場所や、通り道などに置くだけで効果を発揮してくれます。また簡単に使用できる点でも、シロアリ対策として最初に試すにはおすすめです。予防と駆除の両方に対応したものがありますので、目的に合わせて選びましょう。

すでにシロアリに食べられてしまった木材や、シロアリが発生しやすい床下などに注入、噴射するタイプのものです。シロアリがいる場所がわかっているのであればピンポイントに対策することができますので、即効性もあり、高い効果が期待できます。逆に、シロアリの居場所がわからないといった場合は使用できませんので注意が必要です。

シロアリが発生している、あるいは発生している可能性の高い場所に広く散布するタイプです。粉末のものと液状のものがあります。このタイプは駆除と予防の両方に効果があるものも多く、専門業者などにも広く使用されています。広い範囲にムラなく撒く必要がありますので、少し扱いが難しいですが効果は抜群です。

ここまで紹介したシロアリ駆除剤の選び方のポイントをふまえて、害虫防除技術研究所所長・白井良和さんにおすすめ商品などを紹介します。シロアリの駆除商品は製造メーカーにより使用方法や成分が違うので、よく比較して使用する場所にあったものを選びましょう。

Yahoo!ショッピングでのシロアリ駆除の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。

※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。

シロアリの被害が広がってしまうと、それだけ駆除は難しくなってしまいます。そのため、できるだけ被害が小さい内にできる対策を行うことが大切です。また、被害の場所がわずかであるように見えても、実際にはかなり広い範囲でシロアリが発生しているというケースも少なくありません。なので、シロアリの被害を発見したら床下などの発生しやすい場所全体に駆除剤を散布するといった対策が必要です。

市販のシロアリ駆除剤にもさまざまな種類のものがあり、うまくシロアリの場所などを特定することができれば、完全駆除も不可能ではありません。しかし、その効果は保証されるものではなく、一見駆除することができたかのように思えても、まだ見えない場所にシロアリが潜んでいる可能性があります。

そこで、完全に駆除するのであれば業者への依頼も検討してみましょう。信頼できる業者を見極めることも大事です。市販の駆除剤よりも費用がかかりますが、確実にシロアリを駆除することができます。

シロアリの体はとても小さく、一見しただけではそれほど危険な生き物であるようには思えません。しかし、放置していると家を蝕み、大きな被害をもたらす原因となります。そのため、シロアリを発見したらできるだけ早い段階でしっかりとした対策を行う必要があります。

ホームセンターや通販なで購入できる市販のシロアリ駆除剤にはさまざまな種類のものがありますので、シロアリの発生場所や被害の状況などに合わせて適切なものを選ぶ必要があります。そこで、今回ご紹介したポイントやおすすめ商品などを参考にしてみてください。

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