市販のネズミ駆除グッズのおすすめ14選｜超音波タイプや粘着シートも

害虫防除技術研究所長の白井良和さんへの取材をもとに、ネズミ駆除グッズを選ぶときのポイントを紹介します。ポイントは以下の4つです。

【1】駆除方法
【2】処分の方法
【3】設置する場所
【4】ペットへの影響

上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。現在ネズミによる被害にあわれている方はもちろん、今後の対策をお考えの方も目的にあった商品を選んでくださいね。

ネズミの駆除方法には、ポピュラーな粘着シートや、ネズミの嫌いな超音波が出るタイプなど、さまざまな種類があります。ホームセンターやインターネットなどでも購入できますが、種類が多くなにを選んだらいいのか迷ってしまうでしょう。それぞれの特徴や使用する際の注意点を説明しますので、状況に合わせて使い分けてください。

粘着シートは、強力な粘着剤でその上を通ったネズミを捕まえる方法です。ネズミ駆除業者も使用するポピュラーな駆除方法で、撃退したことを実感しやすいでしょう。

粘着シートはほこりなどが付着すると粘着力が低下するため、長期間の設置には向いていません。ネズミの通り道を特定したうえで、床に敷き詰めてするのが効果的な使い方です。

殺鼠剤（さっそざい）は、畜毒性や急性毒性のあるエサをネズミに食べさせて駆除する方法です。形状もさまざまで、そのまま設置できるものやエサとなる食品に混ぜて使用するものもあります。

急性毒性のある殺鼠剤は即効性がありますが、ほかのネズミに警戒心を与えてしまいます。複数のネズミを駆除するのなら、畜毒性の殺鼠剤がおすすめです。何度か食べさせる必要がありますが、徐々に効くため仲間のネズミも駆除できます。

小さい子どもやペットの誤食を防ぐため、手の届かないところで使用・保管をするなど、取り扱いには注意しましょう。

捕獲カゴは、エサにおびき寄せられて仕掛けに入ったネズミを生きたままとらえる方法です。なかには入ったネズミを感電させて駆除する構造の商品もあります。

捕獲カゴは何度も繰り返し使用でき、屋外でも使用可能です。しかし、ネズミは警戒心が強いので、捕まるまで根気よく待つ必要があります。また、捕獲したネズミを逃がすと、再度侵入し被害を受ける可能性があるため、自分で殺処分を行なわなければいけません。

忌避剤は、ネズミが嫌がる匂いを出して住みにくい環境を作る駆除方法です。すでに侵入しているネズミを追い出し、新たなネズミの侵入を防ぎます。

忌避剤には、錠剤タイプやスプレータイプ、燻煙タイプ、置型タイプ、隙間を埋めるパテに練り込まれたタイプなどがあります。使用場所や用途によって選ぶといいでしょう。

ネズミが嫌がる超音波を出して、侵入したネズミを追い出す方法です。捕獲カゴや粘着シートのように、ネズミの姿を目にすることなく撃退できます。周波数が届く範囲は商品によって差があるので、使用する部屋の大きさを考えて選びましょう。ネズミが音に慣れてしまうと効き目は薄くなりますが、周波数を変えてネズミが嫌がる音に切り替えられる商品もあります。

また、ペットを飼っている場合は注意が必要です。ハムスターやウサギなどの動物には影響を与える可能性があるため、避けた方がよいでしょう。

ネズミ駆除グッズを購入する前に、最終的な処分方法を考えておきましょう。

一般的な粘着シートは、捕獲後の死骸を処理する必要があります。タイミングによっては生きている可能性もあるでしょう。また、捕獲カゴはネズミを生きたまま捕まえる駆除方法のため、捕まえたネズミを殺処分することとなります。ネズミとはいえ、なんの抵抗もなく殺処分できる人は多くないでしょう。かといって、外に逃がしてしまうと戻ってきてしまうことが多く、再度被害を受けることにつながってしまいます。

殺処分や死骸の処理に強い抵抗感がある方は、遅効性の殺鼠剤や忌避剤、超音波タイプがおすすめです。とくに忌避剤や超音波タイプの製品は、ネズミを殺さず追い払うため、処分方法を心配せずに済むでしょう。

設置する場所によって、おすすめの駆除方法は違います。せっかく駆除製品を使用するなら、使いやすさも考えて、設置場所にあった製品を使用しましょう。いくつか紹介しますので、選ぶ参考にしてください。

屋根裏や物置など、人やペットの出入りが少ない場所で使用するなら、忌避剤や燻煙剤がよいでしょう。忌避剤や燻煙剤は、ネズミの嫌がるにおいでネズミを追い出し、新しいネズミの侵入を妨げます。粘着シートや毒エサをつねに置きたくない場所や、交換作業が難しい場所で使用する場合にもおすすめの方法です。

また、ネズミは学習能力が高い動物のため、一度でネズミを追い出せたとしても、忌避性能がなくなると戻ってきてしまいます。定期的に繰り返し使用するとネズミよけにもなり、再度の侵入を防ぐことにつながります。

接着面がむき出しになっている粘着シートは、家庭では日常使用していない場所、飲食店では人目に付かない場所で使用しましょう。強力な粘着剤を使用しているため、ペットが間違ってくっついてしまったら毛ごとカットするような事態になりかねません。

粘着シートは業者がおこなうように、ネズミの通り道を見つけて、飛び越えられないよう床に敷き詰めて使用する方法がよいでしょう。家族やペットがいて粘着シートを敷き詰めるのが難しい場合は、箱型になるタイプもあります。狭い場所にも設置しやすく、捕まえたネズミを見ずに処理できます。

台所や厨房などの水回りにはエサとなる食料があるため、ネズミが出没しやすい場所です。水回りに粘着シートを設置する場合は、防水タイプを選びましょう。

防水タイプではない商品は、台紙が湿気や油分を吸い込み変形する場合があります。そのため、粘着剤同士がくっついて使いものにならなくなってしまうことも。また、天井裏も家の構造によっては結露による湿気がこもることがあります。

水回りや湿気の影響がある場所で粘着シートを使用するなら、防水タイプを選びましょう。

ペットを飼っている家でネズミの駆除をおこなう場合は、ペットへの影響を考慮してネズミ対策をしましょう。とくに殺鼠剤や感電死させる捕獲カゴの使用は避けるのがベター。

また、粘着シートや一般的な捕獲カゴは、ペットの行動範囲から離れた場所で使用してください。粘着シートに使用されている粘着剤は、ネズミが暴れても逃げられないよう強力な粘着力があり、思わぬ事故につながりかねません。

また、ネズミが嫌う超音波を出すタイプのネズミ撃退器は、ハムスターなどの小動物に影響を及ぼすものもあります。ペットに影響がないか調べてから購入を検討しましょう。

上で紹介したネズミ駆除グッズの選び方のポイントをふまえて、害虫防除技術研究所所長の白井良和さんと編集部が厳選したおすすめの商品を紹介します。

Amazonでのネズミ駆除製品の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。

※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。

ネズミ駆除に使われている超音波。今はスマホで超音波が出せるアプリがあることをご存じでしょうか。ネズミ駆除アプリをスマホにダウンロードすると、ネズミが嫌がる音をスマホから出すことができます。ネズミが音に慣れてしまわないよう、発生する音を変えられる機能があるものも。機能が充実した有料版のアプリもありますが、まずは無料版を試してみるのがおすすめです。

しかし、スマホ一台から出る超音波が届く範囲はせいぜい1部屋か2部屋程度。ネズミ駆除アプリでネズミを撃退できても、違う部屋に逃げたのでは意味がありません。スマホを何台も駆使してネズミ駆除アプリで撃退するよりは、ほかの駆除方法やネズミ駆除業者に依頼した方が現実的といえるでしょう。

自分でいろんな方法を試したけれど、どうしてもうまく駆除できない。そんな場合は、ねずみ駆除業者に相談、依頼をしてみるのもいいでしょう。

ただし、なかには作業後に高額の請求をしたり、行政指導を受けたりしている業者もあります。費用の内訳や作業方法を詳しく説明してくれる、再発時に保証制度があるなど、依頼する業者を見極めることも大切です。

ネズミ駆除業者に依頼するメリットは、再発防止対策をおこなってくれる点でしょう。

自分でネズミ駆除器を購入して対策し、すでに侵入しているネズミを撃退できても、再び侵入されてしまっては意味がありません。ネズミ駆除業者に依頼すると、捕獲や駆除に加え、侵入経路をふさいだりネズミが嫌がるものを設置したりして、再発しない対策をとってくれます。

また、ネズミの死骸を見つけた場合にも、自分で処分することなく、業者に依頼できるのは心強いでしょう。

被害の状況や、木造・鉄骨など建物の種類、駆除する建物の広さによっても、ネズミ駆除にかかる費用は異なります。罠の設置や駆除などの訪問回数によっても変わりますが、ネズミの習性を考えると1回で終わることは少ないです。大体5坪で3万～10万程度だと考えておきましょう。

なかには最初に安い見積もりを出し、追加料金を請求するような業者も。トラブルを防ぐためにも、依頼前に複数の業者に見積もりを依頼し、条件も含めて検討するとよいでしょう。

ネズミ駆除にはさまざまな方法があります。ネズミの撃退には、複数の駆除方法をあわせておこなうのが効果的な使い方です。駆除が必要な場所に合った方法やペットの有無など、自分の環境によって駆除方法を考えるとよいでしょう。

また、殺処分や死骸の処分を自分ですることに抵抗がある方も少なくないはず。その場合は、死骸を見なくて済む忌避剤や燻煙剤、超音波式の駆除方法を検討してください。

子どもやペットがいる家庭でネズミ対策をおこなうなら、駆除方法にはよりいっそうの注意が必要です。衛生的にもできるだけ早く撃退したいでしょう。自分で駆除をおこなうのが難しいと感じたら、ネズミ駆除業者に依頼する方法もあります。ネズミ駆除業者に依頼する場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、条件や評判を確認するのがおすすめ。よりよいネズミ駆除業者を探せるだけでなく、トラブル回避にも役立つでしょう。

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