大前提:運転の妨げにならない灰皿選びを
最近の車には、灰皿が装備されていないため、車でも喫煙をたのしみたい場合、車用灰皿を入手する必要があります。
しかし、注意も必要。使用するにあたって気をつけたいのは「置き場所」です。たとえばドリンクホルダー型だと、必然的に飲みものを置く場所に備えつけることになります。その際、たばこの灰を捨てることに気を取られて、ハンドルやシフト操作(とくにMT車)をはじめとする運転の妨げにならないよう注意が必要です。
車用灰皿には、快適な喫煙ルームのためのこだわりのコンセプトを持っているものも多くありますので、ぜひ安全を第一に考え、使いやすい車用灰皿を見つけてくださいね。
車用灰皿の種類・タイプ
車用灰皿には、いくつかの種類があります。現在主流なのはドリンクホルダー型ですが、それ以外のタイプもありますので、ぜひチェックしましょう。
ドリンクホルダー型:大容量でドリンクポケットに楽に収まる
ドリンクホルダータイプは、車に標準装備されているドリンクホルダーの部分に、円柱状の灰皿を設置して使用するタイプ。
ドリンクホルダーにぴったりフィットするように設計されているので、とても安定感があります。また、灰皿の容量も大きく、たくさんの吸い殻や灰を溜めておけます。頻繁に灰皿の中身を捨てに行かずにすみますので、一番主流となっているタイプです。
ドア掛け・吊り下げ型:後部座席にもセット可能
ドア掛け・吊り下げ型は、その名の通り、ドアに掛けたり、エアコンの吹き出し口に吊り下げるタイプ。取りつけられるポジションの幅が広く、使いやすいと感じるところに設置できるのがポイントです。
運転者シートのまわりだけでなく、後部座席のドアなどにも取りつけることも可能ですし、ヘッドレストなどにも引っ掛けて使えるタイプもあります。同乗者の利便性を高めたいなら、このタイプのアイテムがぴったりです。
据え置き型:小スペースにコンパクトに設置できる
据え置き型の車用灰皿は、マグネットなどでダッシュボードといった小スペースなどに設置するタイプです。設置場所がない、もしくはデッドスペースがあるといった場合に便利です。
ドリンクホルダーやドアサイドやエアコンの吹き出し口など、車のなかでよく使う箇所をフリーにできます。飲み物を飲みながらでも、エアコンの風に直接あたりたいときも問題なく使えます。
車用灰皿の選び方
それでは、車用灰皿の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】容量をチェック
【2】火消し穴やオートクリーニング機能
【3】充電機能
【4】ライト機能
【5】洗いやすさ
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】容量をチェック
灰皿を選ぶ際は、容量の大きさが重要。こまめに吸い殻を捨てに行く場合であれば小さいサイズのものでも大丈夫です。しかし、灰皿は処理がおっくうで、ついつい灰皿の容量ギリギリまで吸い殻をためこんでしまいがち。
ヘビースモーカーでなくとも、できれば吸い殻を捨てる回数を減らしたいのが本音でしょう。そのため、吸い殻をたくさん入れておける大容量タイプであれば、吸い殻を捨てる頻度を少なくでき、便利です。
もちろん、容量に応じて、たばこの臭いが灰皿からもれないよう、ゴムパッキンなどでふたと本体が密着する機密性も重要なポイントです。
【2】火消し穴やオートクリーニング機能をチェック
紙タバコを吸う方は、吸い終えたたばこを消してくれる「火消し穴」の存在も重要。火を消す際、底の浅い灰皿であれば、底面に火を当てれば消すことができますが、ドリンクホルダーのような底が深いタイプだと、とても消しにくいです。そのため、火を消すための突起:火消し穴がついていると便利で安全です。
また、さっと火を消してくれることはもちろん、繰り返し使っているうちにたばこの灰が詰まるのを防いでくれる「オートクリーニング機能」のような仕組みがあれば理想的です。
【3】充電機能があるかチェック
アイコスやグロー、プルーム・テックといった電子タバコを使用している場合、充電機能が付属している車用灰皿を選ぶと大変便利です。
電子タバコはつい充電を忘れてしまう場合もあります。そんな時、運転中に充電し、休憩中に喫煙するといったこともできるようになります。もちろん、灰皿の使い勝手も通常のタバコと異なるので、電子タバコ用にデザインされているものが使いやすいです。
それぞれの電子タバコの種類に対応した車用灰皿の設計になっているので、ご自身が使っている電子タバコに対応した車用灰皿を選ぶようにしましょう。
【4】ライト機能をチェック
灰皿自体にライトが設置されているかも確認しましょう。ドリンクホルダー型など、フタを開けるとLEDライトなどが点灯する使用になっています。
例えば、夜、車内で喫煙する場合、灰皿の位置を見失いがちになってしまいます。そんなとき、ライト付きであれば、見失ってしまい、シートやマットに灰を落とすといった、車内が汚れてしまうリスクも減らすことができます。
ライトは電池式のものやソーラーで充電できるタイプ、また、光が明るいものやふんわりと明かりがつくものなど様々ですので、こちらもチェックしましょう。
【5】洗いやすさをチェック
灰皿を使いつづけていくうちに、自然に吸い殻のカスなどが固着して匂いを発することがあります。そうなると、灰皿の中身を丸洗いして元から汚れを絶つしか匂いは取れません。
しかし、灰皿の中身の形状が複雑だと、丸洗いしてもこまかいところの汚れはなかなか落とせないため、灰皿本体やふた、接合部分、とくに消火穴の形状が複雑でないものを選ぶようにしてください。
おすすめ商品の比較一覧表
車用灰皿おすすめ12選
上記で紹介した選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。
通常の車用灰皿のほかに、iQOS(アイコス)専用、glo(グロー)専用といった電子タバコ専用や高性能でかっこいいもの、使いやすくてラグジュアリーなものなど、機能も見た目もチェックしてくださいね。

カーボン調の外観が、スポーティーなクルマにマッチ
カーボン調のデザインがスポーティーな印象を与える、ドリンクホルダーに設置するタイプの灰皿です。スポーツカーなど、内装にカーボンパネルが装着されているクルマにはとてもマッチするのでおすすめです。
ワンプッシュオープン、ソーラー充電式のLED照明、大型の火消しトレイ、オートクリーニング機能、吸い殻をかんたんに捨てられ、さらに水洗いができる構造など、灰皿に求められる基本的なスペックは備わっています。

高級感のある木目調パネルが魅力的な灰皿
市販されている灰皿の多くのボディカラーは黒基調ものが多く、それ以外のカラーバリエーションの選択肢は少なめ。しかし、このドリンクホルダーに設置するタイプの灰皿は、ウッド調のパネルが特徴的なデザインとなっており、高級セダンやミニバンなどでウッド調あるいは本木目パネルを採用しているクルマの内装にマッチします。さらにこちらの灰皿は「楽すて」が売りのモデル。
底ぶたがワンタッチで開く構造となっており、かんたんに吸い殻を捨てることができる便利な機能を装備。ソーラー充電式LED照明を装備した上ぶたはワンプッシュオープン式で、開いたときに消火穴も同時にオープンすることで自動的に灰詰まりを解消してくれます。

大型の開口部とななめ30度の傾斜がスタイリッシュ
ドリンクホルダーに設置するタイプでありながら、円筒形でなく、30度ほど傾斜したフォルムが特徴的な灰皿です。その分、開口部が大経となり、使い勝手を向上させています。さらに、ソーラー充電式のLED照明、スリムタイプのたばこにも対応した消火穴、ふたの部分にはパッキンが装着され、密閉性を向上させています。
カラーバリエーションも豊富で、カーボン調のもので3種類、ブラック&ゴールド、アイボリー&ゴールドが用意され、さまざまなクルマの内装にマッチします。カーボン調のふたがスポーティーさを演出していますが、防水仕様ではないので水洗いするときは注意が必要です。

ドアやダッシュボードに取りつけるタイプの灰皿
根強い人気を誇るドアやダッシュボードに取りつけるタイプの灰皿。最大の魅力は、開口部の広さと両面テープなどでがっちりと固定できるところにあります。そのなかでも、こちらのモデルはソーラー充電式のオートライト式LED照明や、回転式の消火穴なども装備しています。
開口部が広いため、灰皿内部にたまったたばこの匂いが車内にもれやすく、ノンスモーカーの人が同乗する場合は注意が必要です。また、両面テープで固定するため、テープのはがし跡が残る可能性があります。

もはや見た目はタンブラー。灰皿に見えない?
軽自動車など、ポップな色使いの内装に似合うデザインが特徴的なドリンクホルダーに設置するタイプの灰皿。見た目は灰皿というよりタンブラーに近いデザインです。カラーバリエーションは、モカブラウンの他に、コーヒーショップを連想させるグリーンが特徴的なふたがついたラテホワイトを用意。
たばこホルダーは用意されていますが、LED照明やオートクリーニング機能などはありません。機能よりも見た目や車内との調和を重視したい方におすすめしたいモデルです。

iQOS専用の灰皿つきオールインワンタイプモデル
iQOS専用のドリンクホルダーに設置するタイプのスタンド。iQOS本体のホールド、充電機能(USB電源接続でホールド中に充電可能。クルマ本体と接続が必要)、灰皿を備えたオールインワンタイプモデルです。灰皿には約40本のたばこを収納できます。
カラーバリエーションも豊富で、カーボン調ブラック、ネイビー、ピンク、ホワイト、ブラックの5色展開。なお、こちらの商品はiQOSホルダー:A1402/A1403およびiQOSポケットチャージャー:A1502/A1503専用モデルとなります。
高級感ある見た目でインテリアとしても〇
カラーバリエーションは4色展開で、どれも高級感のある見た目が特徴的です。車内のインテリアにこだわりのある方でも、使いやすいデザインです。灰皿本体を丸ごと水洗いすることができるので、お手入れに関しても簡単です。蓋にはLEDライトがついているので、夜でもたばこを楽しめます。インテリアにもこだわりたいけれど機能性も気になるという方におすすめです。

glo専用の灰皿つきオールインワンタイプモデル
glo専用のドリンクホルダーに設置するタイプのスタンド。gloタバコヒーターとネオスティックが収納できるだけでなく、クリーニングブラシつき。灰皿には約30本のたばこを収納できます。
上ぶたはスライド式のため、吸い殻の匂いの漏れを防ぐことができます。下ぶたは取り外し可能なので、そのまま吸い殻を捨てるのも可能です。さらにmicroUSB(W11×H9mm以下)を本体背面下から接続できて、夜間でも使いやすいホワイトLEDが常時点灯します。
ちなみにiQOS専用モデル(ED-615)も用意されています。

通常のたばこなら80本まで収まる大容量タイプ
ドリンクホルダーに設置するタイプの灰皿のなかでは大容量が魅力的なこちらのモデル。通常のたばこで80本、直径が5〜8mmのスーパースリムたばこなら120本まで収まるので、ヘビースモーカーや長時間クルマを運転する人におすすめしたいモデルです。
ソーラー充電式のLED照明を装備しており、たばこを挿すだけで火が消せる2つの消火穴の中心部には、便利なたばこ置きスペースも用意されています。

かゆいところに手が届いた、親切機能が満載
ドリンクホルダーに設置するタイプの灰皿。この灰皿は、求められるスペックをほとんど備えている点が最大の魅力です。具体的には、暗いところでも明るく照らしてくれるLED照明(ソーラー発電&充電で電池交換不要)、かんたんに吸い殻を捨てられる内部構造、消火穴につまった吸い殻をワンタッチで除去できるクリッククリーン機能、ワンタッチ消火穴、スリムタイプのたばこも固定してくれるホルダー、難燃性素材の採用などです。
主張しすぎない、シンプルなデザインも魅力です。ただ、ふたの内側にはパッキンが装備されていないので機密性が気になるところです。
デザインも機能性も充実
木目調のデザインで、おしゃれな灰皿です。しかしながら機能性も充実しており、蓋をワンプッシュで開けることも可能で、運転中でも安全に使うことができます。火消し穴は2つあり、細いタバコの火も簡単に消すことができるのもポイントです。ソーラーLEDライトがついているので、どんな時間帯でも車内を汚すことなく使えます。デザイン性も機能性も捨てがたい方におすすめです。
メルセデスベンツの純正車載用灰皿
高級車で有名なメルセデスベンツの純正車載用の灰皿です。シンプルなデザインで高級感のある見た目が特徴的です。LED照明は、明るさセンサーがついているので自動的にオンオフが切り替わり、電池の消耗を防いでくれます。
また、灰つまり防止機能もあるのでお手入れの頻度が少なくても清潔です。そして、上蓋部分には、タバコの臭い漏れを防ぐ機能も付いているので、車内などにも安心しておけますね。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 車用灰皿の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での車用灰皿の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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灰皿は標準装備ではなくなっている傾向
車用の灰皿を選ぶ際には、容量を確認しつつ、紙タバコを吸う方は火消し穴やオートクリーニング機能を、電子タバコを吸う方は充電機能をチェックしましょう。その上で、ライト機能や洗いやすさに注目しましょう。
近年、灰皿は標準装備ではなく、ディーラーオプション扱いなど「必要な人だけが選ぶもの」に変わりつつあります。しかし、純正品は作りはよくても総じて割高。その点、サードパーティー品は純正品と比較して安価なものが多く、種類も豊富です。値段も意識しつつ、幅広い商品をチェックして、満足のいく商品を見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。 その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。 また、輸入車専門の自動車メディア・カレントライフの編集長を務める。現在の愛車は、2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランと1970年式の古いドイツ車。妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。