梨を選ぶときのチェックポイント! フルーツアドバイザーに聞きました
英語では歯触りの食感からサンド・ペア―(砂梨)と呼ばれる和梨。フルーツアドバイザーの原 詩織さんに、梨を選ぶときのポイントを教えてもらいました。具体的には以下になります。
【1】旬の時期と種類
【2】赤梨か青梨か
【3】品種ごとの食感
【4】重さ
それぞれ詳しくみていきましょう。
【1】旬の時期に合わせて種類を選ぶ
梨のおいしさは、シャキシャキとした食感と果肉のみずみずしさが特徴ですが、甘みは梨の品種によって変わってきます。
たとえば、幸水(こうすい)、あきづき、秋麗(しゅうれい)、南水(なんすい)はとくに甘みが強い品種であり、甘みを求める方におすすめです。また、梨は8月に入ると旬を迎えます。ちょうどお盆くらいに幸水や秋麗が旬となり、南水は晩生(ばんせい)の品種なので9月の終わりから10月に旬を迎えます。
甘みだけではなく酸味も好きな方は、豊水や二十世紀梨が甘みと酸味のバランスがよくおすすめです。
【2】赤梨か青梨で選ぶ
関東の梨のおもな生産地は千葉、茨城、栃木。関西では鳥取が収穫量が多い産地で、鳥取では二十世紀梨の生産量がNO.1です。
和梨には大きく分けて赤梨と青梨の2種類があります。赤梨と青梨の違いは見た目と味わい。それぞれの特徴をご紹介します。
皮の色が赤茶色の「赤梨」の特徴
赤梨はおもに関東圏で栽培が多い梨です。食感はやわらかめで、甘みが強いのが特徴ですが、品種によって味わいはさまざまです。
名前のとおり赤茶色をしていて、有名な品種としては幸水、豊水、新高(にいたか)、南水などがあります。
皮の色が緑色の「青梨」の特徴
青梨は関西圏で栽培が多い梨になります。青梨の食感はシャキシャキ感が強く、甘みと酸味のバランスがいいのがおもな特徴です。
青梨は二十世紀梨、かおり梨、秋麗(しゅうれい)などです。また、秋麗はおもしろい梨で、赤梨と赤梨の掛け合わせですが秋麗自体は青梨となります。
【3】品種ごとで食感の違いを楽しむ
「梨の好きな点は?」というと、そのシャキシャキとした食感が好きだという方も多いと思います。食感は梨の品種によって違いがあり、シャキシャキ感がしっかりとしている品種は幸水、新高、南水、秋麗、かおり梨、二十世紀梨、あきづき。食感が少しやわらかめの梨は豊水(ほうすい)です。
品種にもよりますが、梨は置いておくと少しやわらかくなってくるので、やわらかめの食感が好きな方は少し置いておくか、豊水を選びましょう。
ゴリゴリとしっかりとした食感を楽しみたい方は新高、南水に加え、晩生の梨の愛宕梨(あたごなし)をおすすめします。梨は晩生の品種になるほど、シャキシャキ感が強くなります。
【4】どっしりとした重さのものを選ぶ
梨は夏や初秋など、暑い時期の水分補給にピッタリですね。品種の流れとしては、幸水→豊水→新高と変わっていきます。秋麗・かおり・新甘泉は、幸水・豊水の時期と同じくらいが旬です。南水は晩生の品種なので、新高と同じころに出回ります。
なお、梨はどっしりとして重たいものを選ぶのがおすすめ。梨はあまり日持ちがしないものが多いので、うるみ(半透明な果肉で、リンゴの蜜にあたる部分)が少なく新鮮なものを選ぶのがおいしい梨を選ぶときのポイントです。
梨のおすすめ10選 フルーツアドバイザーが選びました
うえで紹介した梨の選び方のポイントをふまえて、フルーツアドバイザーの原 詩織さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。スーパーなどでは見かけない珍しい品種もあるので、ぜひチェックしてみてください。

糖度14度以上の限定ブランド
こちらの南水「太鼓判」は、最新の光センサーによって、糖度が14度以上だと証明された南水です。甘さが人気の南水梨のなかからさらに高糖度のものだけを選別した限定品なので、一般の店頭ではなかなか手に入りません。
南水は晩生の品種で、果肉がしっかりとしているため長い期間たのしめます。梨の晩生品種は食感がゴリゴリしていてかたく、甘みが少ないものが多いですが、南水は比較的に食感が優しく甘みが強いのが特徴です。
太鼓判のひとつ下のランクには「優糖生(ゆうとうせい)」というブランドもあります。甘さにこだわった貴重な品種を求めている方におすすめです。

みずみずしさと、口の中に広がる甘さがポイント
新甘泉(しんかんせん)は甘味が強く、緻密(ちみつ)な果肉の赤梨系品種の梨です。青梨である二十世紀系の梨を親に持つこともあり、赤梨にはないシャリシャリとした食感も味わえます。
こちらの商品では糖度13度以上のものを基準としていて、赤梨のなかでもトップクラスの甘さを誇ります。酸味が少なく高糖度なため、みずみずしい梨が好きな方におすすめです。
名前のとおり、噛んだ瞬間に甘さが泉のように広がるので、ぜひ召し上がってみてください。
長野県産『二十世紀』
長年栽培されている定番品種
二十世紀は、1888年に千葉県内で生えているのを偶然発見された梨です。当時は赤梨が一般的でしたが、淡い緑色をした二十世紀は水分が多く、口に入れるととけるような味わいの梨として注目されました。
現在まで長く栽培されており、青梨の人気品種になっています。肌がきれいなことや、みずみずしくあっさりとした味わいが特徴です。
生産量の多い定番品種
1941年に菊水と早生幸蔵を交配して作られた早生種の幸水梨は、赤梨系の代表品種として知られています。和なしの生産量のうち、34%を占めているポピュラーな種類です。
白い果肉と、シャキッとした食感が特徴です。また、糖度が高いほか、水分が多いためやわらかくて食べやすいでしょう。こちらの商品は、長野県の農園で有機肥料を使い、農薬を抑えて栽培されています。
1kg以上ある大きい品種
あたご梨は、冬の赤梨を代表する品種で、岡山県で多く栽培されています。二十世紀梨と今村梨が自然交配してできたとされており、梨のなかでもとくに大きいのが特徴です。
1玉で1kg以上もあるためインパクトばっちりで、定番のお歳暮ギフトとして人気。あたご梨は別名「保存梨」と呼ばれており、西洋梨のように追熟させてから食べると、食感や風味・歯ざわりがよくなります。
食感のよさと上品な味わいが魅力
鳥取県で育てられている、晩生梨です。特有の香りがあり、果肉がきめ細かいのが大きな特徴。
甘みとほどよい酸味があり、ジューシーで上品な味わいです。また、食感はやわらかいですが、同時にシャリ感も楽しめます。1玉あたり700gほどある大きな品種で、糖度は12~13度と高いです。長期保存も可能で、ギフト利用にも適しています。
ジューシーな大玉の梨
新潟県で栽培されている、新興(しんこう)梨です。玉が大きい品種で食べ応えがあります。また、糖度が高く、果汁もたっぷり含まれているのが特徴です。
こちらは、農薬をできるだけ使わずに育てられているため、身体に配慮して食べものを選びたい人にもぴったりでしょう。日持ちしやすいので、少しずつ食べたいときにも適しています。
果汁たっぷりの贅沢な梨が格安価格で手に入る
鳥取県が誇る二十世紀梨は、鼻から抜ける爽やかな香りと甘み、たっぷり含まれた果汁が魅力です。ジューシーさとシャリシャリした食感を同時に楽しめるので、贅沢な気分になれることでしょう。そんな二十世紀梨が格安価格で購入できるのは、訳あり商品だから。ただ、訳ありといっても味は変わらないため、とにかくおいしい梨を安く手に入れたい方におすすめです。
時期に合わせた梨をたっぷり楽しめる
千葉県に次いで梨の生産量全国2位を誇る茨城で育った梨をたっぷり楽しめる商品です。8月は幸水、9月は豊水、9月下旬はあきづき、10月は新高など様々な梨を生産しており、中でも豊水は爽やか且ジューシーないいとこどりの梨です。果汁が豊富で程よい甘みがあるため、梨好きにはたまらないはず。そんな豊水を思う存分食べられるセットがこちらです。
季節に合わせて旬の梨をたっぷりお届け
熊本では季節ごとに生産している品種が異なるため、注文時に最も旬な品種を選んで届けてくれます。どの梨を選んだらいいのかわからない方や、旬の梨を食べたい方にはこのセットがおすすめでしょう。サイズは選べませんが、味は変わらないため、格安でおいしい梨をゲットできます。みずみずしくてジューシーな熊本県産の梨を食べてみませんか。
「梨」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 梨の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの梨の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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美味しい梨を食べて季節を感じよう
梨には様々な種類が、味わいや食感などが違うことがわかりました。また品種によって旬の時期があるので、購入する際のポイントとしておきましょう。この記事がプレゼント選びやお取り寄せの参考になりますように。
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私が、こんなにもフルーツのとりこになったきっかけは、大田市場で仕入れたフルーツが本当に美味しく感動したことです。 こんなに美味しく感動するフルーツをもっといろいろな人に食べてもらいたい、伝えたいと思い、フルーツの勉強をしフルーツアドバイザーの資格をとりました。お客様へ美味しいフルーツを伝えるためにフルーツの知識を勉強していく中、フルーツはほかの食材にないすばらしい効能や、フルーツ自体のすばらしさを知りました。 フルーツを毎日食べるだけで、健康で元気に日々を暮らせていると実感しています。 ■日本最大の青果市場「大田市場」勤務 ■フルーツ定期宅配”果物の達人”バイヤー ■一般社団法人FRUIT LOVERS LIFE代表 ■フルーツイベント主催「桃まつり」「苺まつり」「マンゴーまつり」「ぶどう・ワインまつり」