アールグレイの選び方
まずはアールグレイの上手な選び方をご紹介します。おいしいアールグレイを選ぶ秘訣をおつたえするのでぜひチェックしてみてください。ポイントは下記。
【1】フレーバーの強さ
【2】茶葉の味わい
【3】使われているフレーバー
【4】抽出方法
【5】カフェインレス
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】フレーバーの強さを確認
茶葉にベルガモットの香りをつけるアールグレイ。さわやかで甘さも感じる香りが特徴ですが、商品によって香りの強さはさまざまです。ほとんど香りを感じられないものもあれば、逆に強すぎるものも。
はじめは香りが強すぎないものから楽しんでいくとよいでしょう。また、ストレートのホットで楽しむのか、ミルクを入れてアイスで楽しむのかなど、飲み方によっても香りの感じ方が変わりますので参考にしてみてください。
【2】飲み方によって茶葉の味わいを選ぶ
ストレート、ミルクなど紅茶の飲み方はいろいろ。アールグレイは、比較的どんな飲み方でもおいしく楽しめる紅茶ですので、好みの飲み方でOK。
▼ベルガモットの香りをより感じたい
ホットのストレートがおすすめです。
▼ミルクティーで楽しみたい
渋みが強くコク深い味わいの茶葉を選ぶ。牛乳がまろやかにしてくれて、飲みやすいミルクティーに仕上がります。
▼アイスティーで楽しむ
渋みの少ない茶葉がおすすめです。
アールグレイは、ベルガモットが香りづけされるベースの茶葉によって、香りや味わいが変わります。中国のキームン、インドのダージリン、スリランカ産のセイロン紅茶など、さまざまな種類の茶葉が使用されるため「ミルクティー向き」になったり「アイスティー向き」になったり、適した飲み方も変わってきます。購入する際には、ベースになっている紅茶の産地名も確認してください。
【3】使われているフレーバーをチェック
ベルガモットはミカン科の柑橘類で、ビターオレンジとマンダリンオレンジの交雑種だといわれています。強い酸味と苦みがあるので食用には適しませんが、香りの高さから香料としてはとても人気です。ベルガモットには多数の品種があるため、香料メーカーによってつくり上げる香りが微妙に異なります。
また着香する際には、ベルガモットだけでなく同じ柑橘類のオレンジやレモン、ライムなどの香料と併用して使われることもあります。アールグレイを購入する際には、ベルガモット単独の香りなのか、ほかの柑橘類の香りが混ざっている商品なのかを確認しましょう。
【4】シーンに合わせて抽出方法もチェック
紅茶の抽出方法は、おもにリーフとティーバッグに2種類です。それぞれの特徴をみていきましょう。
リーフ|茶葉の色や香りを楽しむ
リーフで抽出するメリットは、茶葉の色や香りをしっかり確認できることです。茶葉は、いつでも同じというわけではなく、品種や生産された年、茶園によってさまざまな特徴があります。よく吟味して選べるのがリーフで抽出する魅力です。
こだわって選んだ茶葉であればなおさら、ゆっくり時間をかけて楽しみたいですよね。こだわり派の方には、リーフをおすすめします。
ティーバッグ|手軽に味わえる
ティーポットを用意する必要がなく、そのままカップに入れてお湯を注いで楽しめるのがティーバッグ。その手軽さが魅力です。また、ティーバッグは茶葉が開きやすいように工夫されているため、時短にもなりますよ。
毎日手軽においしいアールグレイを楽しみたい方は、ティーバッグがおすすめです。持ち運びにも便利で、オフィスなどでも楽しめますよ。
【5】カフェインが気になる方は「カフェインレス」を
紅茶にも、カフェインが含まれています。カフェインが気になる方や、妊娠中でカフェイン摂取を控えたい方などのために、カフェインレスのアールグレイも販売されています。カフェインをとくに気にしていない方でも、寝る前だけカフェインレスのアールグレイを飲む、という楽しみ方もできますよ。カフェインレスのアールグレイも選択肢に入れてみてください。
エキスパートのアドバイス
専用のティーポットで楽しんで
アールグレイは世界中で愛されているフレーバードティーです。しかし、アールグレイを着香茶だと認識している方、その香りの素がベルガモットという柑橘類だと認識している方は少ないのが現状です。基本を知って、ぜひお気に入りのブランドを探してみてください。アールグレイはチーズケーキやチョコレートとの相性も抜群、香りを考慮してフードとの食べ合わせも楽しんでください。
またアールグレイを淹れる際は、アールグレイ専用のティーポットを用意するようにしましょう。オイルの香りが残りやすいプラスチックやアクリルなどのティーポットのプラスチックの部分に吸着してしまうと、どの産地の茶葉を淹れてもベルガモットの香りになってしまいますので注意が必要です。
アールグレイおすすめ15選
上記での選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。
紅茶を楽しみたいシーンに合わせて選べるように「本格派向きのリーフタイプ」と「お手軽派向きのティーバッグ・ポーションタイプ」の2パターンにわけてご紹介するのでぜひチェックしてみてください。
▼おすすめ7選|本格派向きのリーフタイプ
▼おすすめ8選|お手軽派向きのティーバッグ・ポーションタイプ
▼おすすめ7選|本格派向きのリーフタイプ
まずは茶葉の色や香りを楽しみたい方におすすめな「本格派向きのリーフタイプ」からご紹介します。

グレイ伯爵御用達の元祖アールグレイ!
19世紀にアールグレイティーが誕生したといわれていますが、その名前の由来になったグレイ伯爵にはお気に入りの茶商がふたつあったといわれています。ひとつは英国でもっとも古い茶商であるトワイニング。そしてもうひとつがジャクソンです。両社は長年「うちこそが元祖だ」と主張を繰り返していましたが、1990年ごろにトワイニングがジャクソンを合併したことにより、元祖はトワイニング1社になったといわれています。
トワイニング社は元祖としての誇りを現在も受け継ぎ、今でもこの商品のような中国産の紅茶をベースにベルガモットの香りをつけているものを発売しています。渋みも少なくストレートティーでも飲みやすいアールグレイですので、初心者や歴史好きの方にもおすすめです。

ベースの産地にこだわりのある方に!
香りだけでなく、紅茶そのものにこだわりがある方におすすめなのがこちらの商品です。紅茶を販売する際、原産国名を書くことが義務づけられていますが、産地名や茶園名は非公開でも問題ないルールになっています。しかしこちらのアールグレイは原産国のケニアだけでなく、紅茶が栽培された茶園「カンガイタ」の名前まで公開している自信作。
しかも天然のベルガモット香料を使用! と、どこまでも素材にこだわった逸品です。ケニアの紅茶はミルクティーにするとコクと甘みが楽しめるので、ミルクティー好きな方にもおすすめです。

究極のアールグレイを探している方に
数ある紅茶の産地のなかでも、生産量が少なく希少価値が高いダージリン。高産地でゆっくりと育つダージリンティーは、香りの王さまともいわれる素晴らしい茶葉です。「アールグレイ インペリアル」は皇帝の名がしめすとおり、希少なダージリンティーにベルガモットの香りをつけた贅沢なアールグレイ。本ものを知っている通な方へのギフトとしても喜ばれることでしょう。
すっきりとした味わいなのでストレートティーはもちろんアイスティーとしてもお楽しみいただけます。ダージリンティーらしい澄んだ淡い水色(すいしょく)※もいっそう、おいしさを感じさせてくれます。
美しい水色とほどよいコクが楽しめるリーフティー
伝統の製法と独自のブレンド技術が魅力的なブランド「アーマッドティー」のなかで、もっとも人気があるのがこのアールグレイです。ストレートでもミルクティーでも飲みやすい、ほどよいコクを持っています。
紅茶を淹れたときにでる水色(すいしょく)がはっきり濃くでるところが特徴的。アールグレイ好きにはたまらない特有の柑橘系の香りもしっかりと楽しめます。
サー・トーマス・リプトン『アールグレイ リーフティー』
中国茶ブレンドのアイスティー向きアールグレイ
あざやかなライトブルーと金の装飾がかわいらしいウェッジウッド・ブランドのパッケージは、紅茶好きなら一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
なかでもこのアールグレイは、中国茶とセイロン茶のブレンドにベルガモットの香りを加えた、アイスティーに最適な紅茶。英国の伝統製法でつくられた上品なこの紅茶は、パッケージも含めプレゼントにも適しています。

柑橘類のハーモニー!
ロシア革命で亡きものにされたともいわれる、ロマノフ家第4皇女「アナスタシア」の名前がつけられたアールグレイです。革命前の華やかなロマノフ朝の栄華を彷彿とさせる、北国では貴重となる柑橘類の香りのハーモニー。原材料にベルガモット、レモン、ライム、オレンジブロッサムと豊富な柑橘類を使用しているため、王道のアールグレイを堪能し尽くした方にはピッタリの紅茶です。
▼おすすめ8選|お手軽派向きのティーバッグ・ポーションタイプ
つづいて持ち運びにも便利な「お手軽派向きのティーバッグ・ポーションタイプ」をご紹介します。
手軽に本格的なアールグレイを楽しみたい方に
ベルガモットが豊かに香るアールグレイ。ひとつひとつアルミ個包装されているので、香りが飛びにくく持ち運びしやすいのも嬉しいポイント。
またこちらの商品はカフェインレスのデカフェタイプ。就寝前のリラックスタイムに飲みたい方はぜひチェックしてみてください。
優秀味覚賞2ツ星の味わいを手軽なティーバッグで
茶葉の生産が盛んなスリランカ中央高地のなかでも、ディンブラ地区の厳選された茶葉を使用した紅茶。オリジナルのベルガモットオイルで香りづけされています。
一流シェフやソムリエで構成されたiTQi(国際味覚審査機構)により、「食品のミシュラン・ガイド」ともされる優秀味覚賞2ツ星を受賞した経歴のある逸品。アールグレイ好きな方であれば一度は味わってもらいたい紅茶です。
カフェインレスながら香りを楽しめるアールグレイ
日本初の国産ブランド紅茶の歴史を持つ日東紅茶が製造する、カフェインレスのアールグレイ。化学薬品の使用なしでカフェイン0.001g以下を実現しながらも、アールグレイの華やかな香りと芯のある味わいが感じられます。
カフェインを控えている方はもちろん、夜にホッと一息つきたいときに最適な紅茶です。ティーバッグなので手間をかけず楽しむことができます。
番外編|アールグレイのパートナーとしておすすめ!
アールグレイディーではないものの、あわせて飲むのにおすすめの紅茶を、ご紹介いたします。

アールグレイのパートナー伯爵夫人の紅茶!
この紅茶はアールグレイではありませんが、アールグレイティーのパートナーとしておすすめしたいのが、「伯爵夫人」という意味を持っているカウンテスグレイ。アールグレイティーが伯爵のための紅茶なら、カウンテスは貴婦人のための紅茶です。
スリランカと中国の紅茶をベースに、アールグレイの香りであるベルガモットと、オレンジの香りが着香されています。ベルガモット単独の香りと比べてみるのもおすすめ。優雅なアフタヌーンティーをすごすためのひとときにいかがでしょうか?
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アールグレイの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアールグレイの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】アールグレイの疑問を解決!
アールグレイってどんな紅茶?何の香り?

アールグレイは、フレーバーティーの一種で、ベルガモットの香りをつけたもの。柑橘系のさわやかな香りが特徴です。
ベルガモットは、アロマオイルなどにも使われる香りのよい柑橘類なので、ほっとリラックスできるでしょう。
アールグレイとダージリンやセイロンとの違いは?

ベルガモットの香りをつけたフレーバーティーであるアールグレイに対し、ダージリンティーやセイロンティーは茶葉の産地の名前という違いがあります。ダージリンティーはインドのダージリン地方の茶葉を使ったもの、セイロンティーはスリランカ(セイロン地域)でつくられる紅茶の総称です。
アールグレイは使われる茶葉に決まりはないため、ダージリンを使ったアールグレイや、セイロンのウバを使ったアールグレイもあります。
アールグレイどこの国?歴史が知りたい!

「アールグレイ」という名称は、その誕生に関わったといわれている1830年代のイギリス首相、第2代グレイ伯チャールズ・グレイの名前に由来しています。
どのように関わったかは諸説ありますが一説には、彼は中国の使節団より献上された龍眼(ライチに似た果実)で香りづけされたお茶をとても気に入り、御用達の茶商に再ブレンドを依頼します。しかし茶商は香りの原料が解らず、結局、ベルガモットの香りをつけて再現して、それがアールグレイの発祥であるとされています。
伯爵の愛した紅茶は一般の人びとの憧れになり、20世紀をすぎてから現在のようにベルガモットオイルで着香された商品が販売されました。英国ではアールグレイの歴史にちなんで、中国産の紅茶にベルガモットを着香させたブレンドが人気です。
【関連記事】そのほかの紅茶関連の記事はこちら
世界中で愛される魅力的な香りと味わい
紅茶の専門家である立川 碧さんへの取材をもとに、アールグレイの選び方とおすすめの商品をご紹介しました。
カフェや自宅で何気なく口にしているアールグレイも、ブランドによって茶葉の産地や香りなど、さまざまなこだわりをもってつくられています。長い歴史と人びとの思いが詰まった、世界中から愛され続けているアールグレイ。ぜひその歴史を感じながら、自分好みのアールグレイを味わってください!
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紅茶はワインと同じように産地により香りや味が異なり、楽しむ器の形状によって風味も変化しますが、まだまだ知識の普及が進んでおらず「紅茶」とひとくくりにされてしまうことが多い飲みものです。 飲む紅茶、文化としての紅茶、皆さまが自分好みの紅茶を探すお手伝いが出来れば嬉しいです。