「コンソメ」と「ブイヨン」の違いとは? 用途が異なる!
ブイヨンは、料理のベースとなるだしのことを指し、洋風料理では鶏からとったチキンブイヨンのほか、牛や野菜からとったものもよく使われます。素材をじっくり煮込んでこしたものです。マギーブイヨンなど、ブイヨンの素なら、家庭でも手軽に使えます。
一方コンソメとは、それ単体で飲める完成されたスープを指します。刻んだ牛の赤身肉と香味野菜、卵白を練り混ぜたものにブイヨンを注ぎ、2時間ほど煮込んで作ります。
コンソメ調味料があれば、本格的な味の料理をかんたんに作ることができますよ。
コンソメの選び方 タイプや味のベース、原材料に注目!
ここからはコンソメを選ぶときのポイントを詳しく解説していきます。ポイントは下記の4つ。
【1】形状
【2】旨味の種類
【3】原材料
【4】口コミもチェック
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】形状で選ぶ 調理方法に合った
コンソメは、固形タイプや顆粒(かりゅう)・液体タイプとさまざまな形状で販売されています。調理法に合うものを選びましょう。
煮込み料理に適した「固形タイプ」
コンソメをキューブ状に固めた市販の固形コンソメは、ゆっくり溶けるので、ポトフやシチューなど食材をじっくり煮込む料理に向いています。コンソメキューブを鍋に入れるだけで、かんたんに風味豊かな洋風スープが作れるのが魅力です。
決められた量がキューブになっているので計量の手間がなく、気軽に使える点もポイント。保存がしやすいので、使用頻度の少ない場合にキッチンに常備しておくのにもぴったりです。
ただかたくて割りにくいため、コンソメの素を少量だけ使いたいときには向きません。
スープや炒め物に向いている「顆粒・粉末タイプ」
コンソメ顆粒や粉末コンソメは、使う量の調整がしやすく、炒めものやスープの味つけに使いやすいのが特徴です。かんたんに溶けるので、美味しいコンソメスープも素早く作れます。
水分を含まないので、炒めものの味つけに顆粒コンソメを使っても、料理が水っぽくならないのがうれしいポイント。
一方で、湿気を吸いやすく、袋や瓶のなかでかたまってしまうことがあるので、開封後は早めに使い切りましょう。
下味をつける際に便利な「液体タイプ」
液体タイプのコンソメは、スープをつくるときはもちろん、唐揚げなどの下味をつける際にも便利です。うまみだけが濃縮されているので、ふだんの料理に少し足すだけでかんたんに味を整えることができます。
ボトルに入ったタイプは風味が変わりやすいので、開封後できるだけ早く使い切りましょう。頻繁に使わないときは、個包装になっているタイプを選ぶと便利です。
【2】旨味の種類で選ぶ 料理する食材に合わせて
濃厚な旨みの「ビーフコンソメ」
牛肉や牛骨と香味野菜をじっくり煮込んでつくられたビーフコンソメは、濃厚な旨みが特徴です。強い旨みが感じられる、高級感のある味わいに仕上がります。
ビーフシチューやカレー、ミートソースといった濃厚な味わいをプラスしたい煮込み料理に使うのがおすすめです。
軽やかな味わいの「チキンコンソメ」
軽やかな風味で、老若男女を問わず食べやすい味わいに仕上がるのがチキンコンソメの特徴です。強い風味ではないので、薄味のスープや野菜を使った料理にも使いやすいのがポイント。ポトフやクリームになど、鶏料理で素材の持ち味をいかしてくれます。
あっさりしすぎていて物足りないというときは、ベーコンやソーセージなど旨みが出る加工肉や、トマトなど旨みが強い野菜を加えて煮込んでみましょう。
汎用性のある「野菜コンソメ」
野菜コンソメは、さまざまな料理に自然な甘味とうま味をプラスしてくれるのが特徴。
たとえば、野菜のポタージュはチキンコンソメをプラスすることで鶏肉の優しいうま味をプラスできますが、好みにより野菜コンソメに変えると、野菜本来の味わいを引き出しつつうま味もプラスできるのでおすすめです。作る料理によって使い分けると日々の食卓に味わいのバリエーションを生むことができますよ。
【3】原材料で選ぶ そのほかにも使われている食材をチェックしよう
コンソメを選ぶときは、使われている材料にも目を向けてみましょう。
風味のもとを確認する
コンソメには、肉類だけでなくタマネギやセロリといった香味野菜や、ローリエなどのハーブも使われています。コンソメを選ぶときは原材料をチェックして選びましょう。
原材料の種類が多いものは、味に奥行きがあって濃厚な味わいです。味の濃い煮込み料理などに入れると、よりおいしくなります。しょうゆが入っているものは、日本人の口に合う、少し和風の味わいです。
添加物不使用なら赤ちゃんの離乳食としても使える
コンソメは鶏肉や牛肉、香味野菜などを長時間煮込んで作られ、そのうま味を抽出し加工したものが調味料のコンソメとして売られています。
加工の過程で食品添加物などを加えることにより保存性を高め、風味やうま味を加えますが、最近では健康志向のニーズから、化学調味料不使用のものも多くあります。
塩分が気になる人は塩分控えめタイプを
塩分の摂り過ぎが気になる人は、減塩タイプや塩分控えめタイプのコンソメを選びましょう。おいしいスープを濃縮させたコンソメには、それなりに塩分が含まれています。
減塩・塩分控えめタイプのコンソメは、コクや旨みで塩分を補っているものも多いです。素材の風味や香りがしっかり感じられるので、薄味が好きな人や素材のおいしさを感じたい人にもぴったりでしょう。
【4】購入する際は口コミもチェックして
コンソメを購入する際は、口コミも忘れずにチェックしましょう。とくに、余分な油が浮いていない、すっきりと澄んだ黄金色のコンソメスープを求めているなら、口コミは商品選びの大きな助けになります。「油が浮いてギトギトしていた」「風味がよくなかった」といった口コミがあるものは避けてください。
コンソメは一度に、大量に使用することが少ないものです。しばらく使うことも考えて、口コミを頼りに最後までおいしく使い切れる商品を選びましょう。
コンソメおすすめ15選 化学調味料無添加や塩分ひかえめの商品も!
うえで紹介したコンソメの選び方のポイントをふまえて、コンソメのおすすめ商品を紹介します!
植物性原料だけで作ったコンソメの素
動物性の原材料を使わずに作られた、植物性の顆粒コンソメです。玉ねぎや人参、セロリなどの国産野菜をたっぷり使っており、旨みが凝縮しています。
スープなどにサッと溶けるため、ポトフやハンバーグ、ドレッシング、あんかけなど、どんな料理にも使いやすいでしょう。化学調味料や合成添加物を使っておらず、ベジタリアン対応のナチュラルなコンソメの素を探しているときにぴったりです。
クセがなくどんな料理にも使いやすい
煮出した鶏のコクと旨みがたっぷり感じられる、濃厚風味の固形コンソメです。定番のポトフのほか、ポタージュスープや雑炊など、料理のジャンルを問わずさまざまなレシピに適しています。
まろやかでクセが抑えられているので、料理のベースとして利用しやすいでしょう。固形タイプなので、計量しなくて済むのもうれしいポイントです。
濃厚なコクと香りをプラス
ビーフ・チキン・野菜を組み合わせた、ミックスタイプの顆粒コンソメです。さまざまな食材の旨みがギュッと詰まった濃厚な風味で、コクや香りをプラスしてくれます。
スープも炒めものも、ひとり分が小さじ1杯なので、計量がかんたんで使いやすいでしょう。化学調味料や着色料を使っておらず、添加物を避けたい人にも適しています。
※楽天・Yahooは3個セットです
離乳食作りで役立つコンソメ
離乳食や離乳食向けの調味料を取り扱う、和光堂シリーズのコンソメです。国産野菜とチキンを長時間煮込んで作っており、やさしい味つけで料理に使う食材の味をいかしてくれます。
ベビーフードのスープとして活躍するので、離乳食作りの負担を減らしたいときなどに役立つでしょう。5カ月以降の月齢の赤ちゃんに利用可能です。

汎用性のある定番の味!
コンソメといえば、まずはじめに名前が出てくる味の素のコンソメ。固形タイプ・個包装で保存性も高く、味わいも日本人の舌が慣れ親しんだ安定したおいしさがあるため、はじめてコンソメを使用するという方、定番の味を求める方にぴったりです。
同シリーズには塩分30%カットの商品もあり、そちらはノーマルタイプより優しい味わいになっているため、塩分の気になる方に適しています。

優しい自然の甘みが味わえるチキンコンソメ
化学調味料不使用で、固形・個包装タイプの創健社のチキンコンソメは、あっさりとしていながらもベースとなるチキンのまろやかな優しい甘みが感じられるコンソメです。鶏肉を主体とした料理や、野菜のポタージュにまろやかなうま味をプラスする、といったような料理におすすめです。
チキンベースのため、鶏ガラスープのように中華スープに使用しても相性がよさそうです。固形タイプですが、崩しやすいかたさのため使い勝手もいいですよ。

日常使いしやすい化学調味料不使用のコンソメ
ユウキ食品のコンソメは、化学調味料不使用でありながら、深いコクと素材のうま味が感じられるコンソメです。セロリのような香味野菜の味わいがはじめにくるので、少し好みが分かれるかもしれません。
ボトルタイプでひと振りしやすく、溶けやすい顆粒タイプのため、原料を気にしながらもコンソメを日ごろ頻繁(ひんぱん)に使用する方におすすめです。
※楽天は8個セットです

原料にこだわるシンプル好きのチキンコンソメ
光食品のチキンコンソメは、原料を極力シンプルに仕上げているため味わいはさっぱりですが、液体タイプのため調理法を選びません。コスト的にほかのコンソメより少し割高となってしまいますが、国内産若鶏や有機野菜などの安心素材を液体にしており、保存料や着色料、たんぱく加水分解物や化学調味料、酵母エキスは不使用です。
「自然なもので極力過ごしたいけれど、ちょっとしたうま味もプラスしたい」といった、とことん原料にこだわる方におすすめのチキンコンソメです。

シリーズ豊富な優しい野菜のおいしさ
マギーの無添加コンソメは、スタンダートタイプのほかチキン、野菜とシリーズで発売されており、個包装のスティックタイプで顆粒の粒もこまかくお湯にすぐ溶けます。手軽に優しいうま味を料理にプラスしたいという方にぴったりです。
いろいろそろえるのではなく、ひとつを常備したいという方には、野菜コンソメはうま味もありつつ野菜がベースのため意外と汎用性にもすぐれているように感じます。ひとり暮らしの方や子育てに忙しいお母さんにもおすすめしやすいコンソメです。

牛肉の濃厚な味わいをプラス!
味の素クノールのビーフコンソメは、濃厚な味わいでビーフシチューやカレー、ミートソースといった煮込み系料理のほか、牛肉を主体にしたピラフなどに使用するとコクが加わり、いつもとちがった奥行きを演出してくれます。
使い切りの個包装・固形タイプ5個入りと少量タイプのため一般家庭で使用しやすく、毎日の食卓で頻繁に活躍するわけではありませんが、日々の料理に変化をつけたいとき、常備しておくとここぞというときに役立つコンソメです。
有機野菜原料のナチュラルなコンソメ
化学肥料を使わずに野菜を育てるイタリア農家の有機野菜やハーブ、スパイスなどを使って作られたコンソメです。日本とイタリアのオーガニック認証を受けています。ビーフやチキンなど動物性のものは一切使っていないので、ベジタリアンの料理にもおすすめ。
パウダータイプなので、好きな分量を使えます。香味野菜の香りが豊かで煮込み料理やスープ、リゾットなどの隠し味にも最適です。オーガニックなのに価格が手頃なところも魅力です。
洋食の味付けにぴったりのコンソメ
定番の原材料を使ったコンソメです。ビーフやチキンの旨味と野菜のエキスで、洋食のだしとして何にでも使えます。コンソメをメインにしたシンプルなスープもおすすめ。これだけで味に深みが出ます。一人150mlなら10人分使えるので、コスパのよいコンソメ。
コクがあるので、他の調味料はほんの少しで、美味しい料理ができます。減塩したい人にもおすすめです。野菜たっぷりのスープや裏ごししてポタージュ、さらにはカレーの隠し味などにも使えます。
野菜の旨味たっぷり!無添加コンソメ
1945年創業、マクロビオティック食品を取り扱うオーサワの、国内産野菜をたっぷり使ったコンソメ。添加物や砂糖などは使用されていません。動物性の原料は一切使っていないので、ビーガンの人にもおすすめです。
定番の洋風だしなので、スープはもちろんロールキャベツや煮込み料理、カレー、ピラフなど幅広い料理に使えます。顆粒タイプなのでさっと溶けて、味が均一に整います。一袋でピラフなら3〜4人分の味付けができます。
業務用でたっぷり使えてお得なコンソメ
リケンのコンソメゴールドは、野菜の旨味をベースにしたコンソメです。チキンとポークのエキスと程よいスパイスが配合されているので、バランスが取れてコクのある味になります。洋風料理の定番の味なので、スープはもちろん、ソースやパスタ類、ピラフ、煮込み料理などさまざまな料理に使えます。
業務用なのでたっぷり使えてお得。家族が多い家庭にもおすすめです。一回の使用量の目安は、1人前150mlで2.7gが目安です。
薄味で自然の原料を使ったコンソメ
シマヤの無添加コンソメは、化学調味料・保存料・着色料などの添加物を一切加えずに作ったコンソメです。顆粒タイプで溶けやすく、味にムラが出ません。また分量の調節がしやすいので、どんな料理にも適量使えます。
数種類の野菜と香辛料の風味豊かな味が料理を引き立てるので、塩分は少しでコクのある仕上がりになります。減塩で料理できるので、ヘルシー志向の人にもおすすめです。シチュー、ポトフ、和え物や炒め物などにどうぞ。
「コンソメ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする コンソメの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのコンソメの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
コンソメは料理の味付けにも適したアイテム♪ スープだけじゃない!
コンソメは、野菜を使った鶏ガラスープや煮込み料理に使うイメージが強いですが、ほかにも炒めものや下味付けなど、幅広く活躍します。
たとえば、ハンバーグのたねやトマトソースパスタ、きのこと野菜の炒めものなどにプラスするだけで、グッと風味よく仕上がるでしょう。ポテトサラダや野菜の和えものとも相性がよく、多彩なメニューで利用できます。
コンソメで食卓を豊かに楽しもう
コンソメの素は、洋風スープや煮込み料理で使える手軽な調味料として人気です。無添加コンソメもあって、ナチュラルな食材にこだわる方にも使いやすいでしょう。
パスタや炒めもの、サラダなど、いつものレシピにプラスするだけで本格的な味わいになるので、コンソメ以外の調味料と組み合わせながら、幅広く活用しましょう。
今回ご紹介した選び方やおすすめ商品も参考にしながら、ぜひあなたも美味しいコンソメを日々の料理に取り入れてください。
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