PS4 Pro HDDの種類 内蔵タイプと外付けタイプ、容量別、駆動方式など
PS4 Pro HDDのは、多くのものが発売されています。使い方や何を優先するかによって必要なタイプや容量がある程度絞られます。まず最初にどんなタイプがあって、どの容量が適しているか、製品の種類をみていきます。
また、必ず「PlayStation4 Pro 動作確認済み」またはそれに準ずる表記のある製品を選ぶようにしましょう。
内蔵タイプと外付けタイプ 内蔵タイプ、外付け据え置きタイプ、外付けポータブルタイプ
PS4 Pro HDDの種類は内蔵タイプと外付けタイプにわけられます。内蔵タイプはHDDを交換する手間が出てくるので上級者向けです。外付けタイプは「据え置きタイプ」と「ポータブルタイプ」があります。
内蔵タイプ:PS4 Pro のHDDを変える「換装」をおこなって組み替えるもの。大容量にしたり、SSD(ソリッドステートドライブ)やSSD+HDDの機能をもったSSHDにしたりして、本体の中に組み込みます。※交換はすべて自己責任になります
外付け据え置きタイプ:外付けタイプで大型のもの。容量が大きく、価格も安いものが多いのがメリット。そのぶん消費電力が多く、ACアダプターが必要なセルフパワータイプになります。
外付けポータブルタイプ:外付けタイプで小さくコンパクト、持ち運びもできるもの。容量は据え置き型と比べると少なく、価格も高め。USBからの給電で動くバスパワータイプのものが主流です。
ストレージ容量による種類 1TB以下、2TB~3TB、4TB以上
ストレージ容量にも種類があります。使い方や価格に応じて選びましょう。ひとつの目安として容量を小容量、中容量、大容量と分類しました。
1TB以下:小容量に分類される1TB以下は、価格的に安いのがメリット。コスパ重視、バックアップのみという方や、ゲームが少なめの方向き。
2TB~3TB:中容量に位置づけされる2TB~3TBクラスは、コストと容量ではバランスがよい製品が多くあります。ダウンロードゲームが一定数あり、小容量よりも余裕を持ちたい人向け。
4TB以上:大容量となる4TB以上だと、だいぶ容量に余裕が出てきます。必要に応じて最大容量を決めるとよいでしょう。多くのゲームを所有する方やプレイ動画を保存したい人向け。
駆動方式の種類 ACアダプターのセルフパワー式と、USB給電のバスパワー式
駆動方式には「セルフパワー式」と「バスパワー式」があります。
セルフパワー式:ACアダプターを使って駆動する方式です。おもに外付け据え置き型はこのタイプで、安定的に電源が供給できます。コンセントが必須かつ、一定のスペースが必要になります。
バスパワー式:USBから給電して駆動する方式です。PS4 Pro にはUSBポートがあるので、そこにつなげば使うことができます。おもにポータブルタイプはこの方式なので、セルフパワー式と比べて読み書き速度が遅い、容量が少な目です。
PS4 Pro HDDの選び方 回転速度やバッファ容量、2TBがおすすめ、接続方式、外付けHDDほか
ITライターの海老原 昭さんに、PS4 Pro HDDを選ぶポイントを4つ教えていただきました。PS4 Pro HDDの使い道を考えながらポイントをおさえていきましょう。
回転速度やバッファ容量で選ぶ バッファメモリも確認
ITライター
HDDはデータを書き込む板である「プラッター」がCDのように回転し、そこに磁気ヘッダーでデータを読み書きしていきます。
このとき、回転速度が速いほどデータの読み書きも高速になります。回転速度はrpm(1分あたりの回転数)という単位で表し、PS4 Proが標準で搭載するHDDは5400rpmになります。ハイエンド向けのHDDには回転数が7200rpmやそれ以上の製品もあるので、こうしたモデルを選べば、標準のHDDより速くなることが期待できます。
また、データを直接プラッターに記録する前に、一時的により高速なメモリに書き込んで速度を稼ぐようになっています。こうしたメモリをバッファメモリといい、バッファ容量が大きいほど、読み書きが高速になる傾向にあります。通常は8MB程度の製品が多いですが、これより大きな容量のものを選ぶといいでしょう。
Western Digital(ウエスタンデジタル)『WD Black WD10JPLX』
7200rpm高速回転パフォーマンスモデル。バッファメモリも32MBを搭載しています。
>> Amazonで詳細を見る選択肢は実質2TBの一択 内蔵タイプの場合
ITライター
PS4 Proは標準で1TBのHDDを搭載しています。交換の理由が空き容量不足であれば、当然、これより容量が大きくなければ意味がありません。HDDより高速なSSDの場合であれば、外付けHDDを使うことを前提に、内蔵ドライブは低容量なものでもよしとすることはできますが、基本的には標準以上を選択したいところです。
現在、2.5インチのHDDには3〜5TBのモデルが登場していますが、これらはすべて厚みが15mmあり、PS4 Proには搭載できないので、選択するとすれば2TBということになります。
SEAGATE(シーゲイト)『FireCuda ST2000LX001』
HDDの大容量とSSDの高速性を兼ね備えながら、1万円台前半で購入が可能です。
>> Amazonで詳細を見る接続方式で選ぶ SATA2対応とSATA3対応
ITライター
PS4では、HDDとのインターフェースはSATA2(3Gbpsまたは300MB/s)でした。PS4ProではSATA3(6Gbpsまたは600MB/s)と、2倍高速な規格になっています。ただし、PS4 Proは出荷時のタイミングなどによってはSATA2対応のHDDを搭載しているケースがあります。
HDDはあまり高速なメディアではないため、SATA2と3の差はあまり出ないという意見もありますが、SATA3対応ドライブのほうが設計も新しく、全体的に高速な結果が出ます。どうせ搭載するのであればSATA3対応のドライブを搭載しましょう。
TOSHIBA(東芝)『Client HDD MQ04ABD200』
東芝製の2.5インチHDD。SATA3対応で、バッファメモリは128MBの大容量です。
>> Amazonで詳細を見る外付けHDDへの移行を検討してみる 2台目、3台目と切り替えて使うことも可能
ITライター
PS4 ProのHDD交換はさほど難しい作業ではありませんが、コンピューターに詳しい人でなければ躊躇してしまうかもしれません。幸い、PS4 Proのファームウェア4.50以降では、USB接続の外付けHDDも利用できるようになりました。
接続して使えるのは一度に1台で、外付けHDDからPS4 Proを起動することはできず、あくまでゲームソフトや写真、動画などを置いておくためのスペース(ストレージ)としての扱いになりますが、USBケーブルで繋ぐだけで使え、容量が足りなくなれば2台目、3台目と切り替えて使うこともできます。内蔵HDDより容量の制限もなく、速度もさほど落ちないので、外付けHDDも検討してみるといいでしょう。
Silicon Power(シリコンパワー)『Armor A60 SP020TBPHDA60S3K』
取り回しが楽なポータブルHDD。USBケーブルを繋ぐだけで使用できる手軽さが魅力です。耐震性・耐水性に優れており、米軍の落下試験規格MIL-STD-810G 516.6 手順Ⅳに準拠しています。
>> Amazonで詳細を見るPS4 Pro HDDのおすすめ7選 換装向け内蔵タイプ、外付け据え置きやポータブルタイプも
ここまでの選び方をふまえ、ITライターの海老原 昭さんにおすすめの商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

SEAGATE(シーゲイト)『FireCuda ST2000LX001』














出典:Amazon
本体サイズ | 2.5インチ/7.0mm厚 |
---|---|
容量 | 2TB |
回転数 | 5400rpm |
バッファ容量 | 128MB |
インターフェイス | SATA 6GB/s |
対応OS | - |
電源タイプ | - |
SSD+HDDのハイブリッドで高速大容量
ハードディスクの大容量とSSDの高速性のいいとこ取りを実現するハイブリッドハードディスクです。
NANDフラッシュメモリを8GB搭載しており、データを一度ここに記録することでSSDの高速性を実現。フラッシュメモリに記録したデータは裏でHDDにコピーされるため、HDDの大容量も同時に利用できるという寸法です。もちろんPS4 Proでもその性能は健在です。
最近は大容量のSSDがかなり安くなってきたため、価格面での優位性も薄れてきつつありますが、それでも2TBクラスという大容量と高速性を1万円台前半で実現できるという点では唯一無二の存在といえるでしょう。

TOSHIBA(東芝)『Client HDD MQ04ABD200』

出典:Amazon
本体サイズ | 2.5インチ/9.5mm厚 |
---|---|
容量 | 2TB |
回転数 | 5400rpm |
バッファ容量 | 128MB |
インターフェイス | SATA 6GB/s |
対応OS | - |
電源タイプ | - |

Western Digital(ウエスタンデジタル)『WD Black WD10JPLX』

出典:楽天市場
本体サイズ | 2.5インチ/9.5mm厚 |
---|---|
容量 | 1TB |
回転数 | 7200rpm |
バッファ容量 | 32MB |
インターフェイス | SATA 6GB/s |
対応OS | - |
電源タイプ | - |

I-O DATA(アイ・オー・データ)『EX-HD4CZ』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅34×奥行172×高さ115mm |
---|---|
容量 | 4TB |
回転数 | - |
バッファ容量 | - |
インターフェイス | USB 3.0/USB 2.0 |
対応OS | Windows 10,8.1,8,7/ Mac OS 10.11~10.14 |
電源タイプ | AC100V |
動画も記録するなら大容量の外付けHDD
USB 3.1 Gen.1接続の外付け・据え置き型のHDDです。USB 3.1の接続速度は5Gbpsと、内蔵のSATA 3に匹敵する速度が出るため、外付けでも内蔵HDDに近い感覚で利用できます。
据え置き型の外付けHDDを使うメリットは、高速な3.5インチドライブが利用できることです。内蔵用の2.5インチドライブよりも容量が大きいドライブが選択でき、速度も高速です。
本シリーズでは2TBから最大8TBまでの種類が選択できますが、実勢価格で1万円を切るくらいまで値段がこなれてきた4TBがコストパフォーマンスが高く、おすすめです。4TBあればゲームなどはもちろん、ゲームのプレイ動画なども大量に保存できます。大量のゲームや動画を保存したい人は8TBモデルを選びましょう。

Silicon Power(シリコンパワー)『Armor A60 SP020TBPHDA60S3K』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅85.9×奥行138.5×高さ23.2mm |
---|---|
容量 | 2TB |
回転数 | - |
バッファ容量 | - |
インターフェイス | USB 3.0/USB 2.0 |
対応OS | Windows 10,8.1,8,7,Vista,XP/ Mac OS 10.5.x,Linux 2.6.x |
電源タイプ | DC5V |
ポータブルHDDなら取り回しが楽々
バッグなどに入れて持ち歩ける、ポータブルタイプのHDDです。PS4の場合、ポータブルタイプの外付けHDDを選ぶメリットは、接続はUSB 3.1 Gen.1で、電源もUSBポートから供給されるので、電源が別途必要ないことです。USBケーブルを繋ぐだけですぐ使えるので、扱いが簡単です。
ポータブルタイプのHDDは内蔵HDDと同じく2.5インチタイプのドライブを使用しますが、厚さの制限がないため、2TBを超える大容量製品も選べます。
本機は衝撃などに強く設計されており、米軍の調達仕様をクリアする高信頼性が特徴です。容量も最大5TBまで用意されているので、据え置き型並みの大容量を利用できます。
SEAGATE(シーゲイト)『Expansion HDD 4TB』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅3.66cm×高さ12.6cm×奥行17.6cm |
---|---|
容量 | 4TB |
回転数 | - |
バッファ容量 | - |
インターフェイス | USB 3.0/USB 2.0 |
対応OS | Windows 10/Windows 8.1/Windows 8/Windows 7、 MacOS 10.12/Mac OS X |
電源タイプ | AC電源 |
東芝『Canvio 1TB USB3.2』
















出典:Amazon
本体サイズ | 10.9 x 7.8 x 1.4 cm |
---|---|
容量 | 1TB |
回転数 | - |
バッファ容量 | - |
インターフェイス | USB 3.0/USB 2.0 |
対応OS | Windows 10/8.1/7、macOS 10.12以降 |
電源タイプ | AC電源 |
「PS4 Pro HDD」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする PS4 Pro HDDの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのPS4 Pro HDDの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
HDDの信頼性、どこのメーカーが高い? ITライターからのアドバイス
ITライター
HDD本体を作っているメーカーは、全世界で「ウエスタンデジタル」「シーゲイト」「東芝ストレージデバイス」の3社しかありません。外付けHDDも、このいずれかのメーカーの製品が入っています。
HDDは高速で精密な部品が回転する構造上、どうしても機械的な故障が避けられず、長年使っていればその可能性は上がり続けます。基本的な構造はどこも同じですし、製造精度も同程度です。ちまたではどこのメーカーのHDDが信頼性が高い、低いといった情報もありますが、根本的な故障率はさほど大きくは変わりません。
とはいえ、市販品はチェックを受けて販売されていますし、新品なら保証期間中は交換も可能なので、安心して購入してください。逆に、どんなに安くても中古のHDDは買わないほうがいいでしょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/02/10 一部本文の修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
大学在学中よりパソコン総合誌、Windowsプログラミング誌、Mac専門誌の記者/編集者として活動し、その後輸入自動車やカーナビ等のマニュアル翻訳/制作などを経て、フリーランスとして現在に至る。 キャリアは25年目に突入。専門はアップル製品だが、WindowsもAndoridも周辺機器もソフトも等しく愛する何でも屋。