羽根なし扇風機の仕組み
羽根がなく、スタイリッシュに見える羽根なし扇風機。実は羽根がないわけではなく、見えないように内側に羽根を設置しています。
多くは土台部分から空気を取り込み、内側の羽根とモーターを駆使して、送風口から空気を送り出します。気圧差を利用することで、心地よい風を発生させるんです。
羽根なし扇風機の種類・タイプ
羽根なし扇風機には、大きく分けて「タワー型」と「卓上型」の2つの種類に分かれます。それぞれ解説していきます。
▼タワー型:いろんなスペースに設置できる
細長く、スリムなタイプの羽根なし扇風機はタワー型と呼ばれる機種になります。設置場所が省スペースで済むので、リビングだけでなく、トイレや脱衣所など、さまざま場所に設置しやすいですよ。部屋のインテリアとしても使え、おしゃれに使用できます。
機種によっては、比較的軽いものから、多機能になると重量も重くなるので、設置場所に移動も考えながら、機能と重量のバランスを考えて選びましょう。
▼卓上型:ミニサイズで持ち運びやすい
簡単に持ち運べる小さなサイズが魅力的なのが卓上型です。デスクで作業中に使ったり、赤ちゃん用のベッドに使用したり、キッチンに置き涼みながら料理をしたりと、幅広い用途で使用できます。
設置型と比べると、やや機能性は劣るので、手軽さを重視することを念頭に、どこで使用するのかを考えながら選びましょう。
羽根なし扇風機の選び方
それでは、羽根なし扇風機の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】送風の角度調整機能
【2】機能性を
【3】デザイン性
【4】静音性
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】送風の角度調整機能をチェック
広範囲に風を届けるためには、扇風機の送風能力そのものに加えて、首振り機能や上下の角度調整の柔軟さも重要です。一般的な扇風機に比べて送風力が弱かったり、柔軟度が低かったりするものもあるので、使用する場所や設置場所に応じて、より使いやすい仕様のものを選びましょう。
【2】機能性をチェック
扇風機とはいえ、温風機能や空気清浄機能なども搭載した多機能な商品も存在します。自分にとって必要な機能があるかどうか、しっかり確認しましょう。
▼空気洗浄機能
特にダイソンの扇風機に多いですが、空気洗浄機能付きのものもあります。1年中利用することができる優れものですので、空気洗浄機能もチェックしたいポイントです。
しかし、一般的に機能が多いほど価格も高くなる傾向にあるため、必要な機能かどうかを吟味したうえで購入してください。
▼温風・ヒーター機能
高価でデザイン性の高い羽根なし扇風機を夏しか使えないのはもったいない、と考える人も多いでしょう。冷風だけでなく温風も送れる製品であれば、年中使えます。
スリムな形状のタイプであれば、脱衣所やトイレといった冷えがちな場所にも持ち込みやすいのでおすすめですよ。
▼タイマー機能・おやすみモード
就寝時に使用する場合には、タイマー機能やおやすみモードは必須です。扇風機そのものの機能以外にも、リモコン操作やセンサー、スマホ連動機能などを搭載した商品もあります。
【3】デザイン性をチェック
ひと言で羽根なし扇風機といっても、タイプはさまざま。空洞のドーナツ型やタワー型、球体型などから選ぶことができます。
省スペースを目的として横幅を抑えたいのであればスリムタワー型、高さを抑えたいたいのであれば球体型など、設置する部屋の大きさや位置に合わせて選んでみてください。「形状=デザイン性の一部」と考え、好みに合ったタイプを選ぶというのもひとつです。
カラー展開もさまざまで、なかには木目調のものもあります。
【4】静音性をチェック
羽根なし扇風機は、一般の扇風機と比べると送風音が大きくなりがちです。それは、内部のモーターと羽根をフル稼働させ、風を発生させることに起因します。
運転音については、各商品ページに記載されていることがあります。下記の基準を見ながら、許容できる範囲の製品を選ぶようにしましょう。
【 運転音を比較する際の目安 】
セミの鳴き声 … 70dB
普段の会話、掃除機 … 60dB
クーラー、換気扇 … 50dB
図書館、夜中の街 … 40dB
夜中の田舎、ささやき声 … 30dB
木の葉が触れ合う音 … 20dB
エキスパートのアドバイス
羽根なし扇風機はDCモーターがベスト
長時間使用することの多い扇風機は、運転時にかかる電気代も気になるところ。目安となるのは消費電力。ACモーターに比べてDCモーターを搭載した製品は、本体価格は高くなるものの、圧倒的に省電力。
長く使用するのであれば、価格が高くてもDCモーターの扇風機を選んだほうが高機能なうえ、電気代も安上がりで済みます。
【比較一覧表】料金などを比べる
羽根なし扇風機おすすめ10選
上で紹介した羽根なし扇風機の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。自分にぴったり合う商品を選ぶときの参考にしてみてください。
▼おすすめ4選|最新モデル
まずは2023年、2022年に発売されたモデルをご紹介していきます。
送風&温風で年中使える!
風を送るだけでなく、温風も生み出すタワーファン。送風口が大きく、広い面積に風邪を送ることができますよ。人感センサーを備えており、人が部屋にいなくなると自動で電源がオフになる仕組みで省エネ性が高いです。
遠くから操作できるリモコンや、オフタイマー機能なども備えており、使いやすい1台ですね。
おしゃれで多機能な1台!
送風口が縦に長い設計で、冷風も温風もパワフルに届けます。室温センサーを搭載しているので、好みの室温にキープすることもできますよ。リモコンでの遠隔操作も!
またミニマルな見た目で、インテリアにもなじみやすいのもポイントです。
▼おすすめ6選|人気
次にいろんな形状の人気製品をご紹介していきます。

木目のデザインで和室にも合うスリムファン
シロッコファン内蔵型の扇風機。スリムなタワー型で場所を取らず、落ち着いた木目調のデザインが和室にも合います。
風量の調整は3段階で、連続、リズム、おやすみの3つのモードに切り替えられます。左右65°の範囲で首振りもできます。リモコン操作や切タイマーといった扇風機の標準的な機能はひと通り押さえています。

空気清浄機能も備える元祖「羽根なし扇風機」
「羽根なし扇風機」の元祖というべき存在。独自の「Air Multiplier テクノロジー」により、全方位から吸い込んだ空気を巻き上げて増幅させた風を送り出します。直進的な風が特徴です。
PM0.1レベルの微細な粒子を99.95%除去できる性能を持つ密閉性の高いグラスHEPAフィルターと、空気の状態を検知するセンサーを備え、空気清浄機としても働きます。
スマホアプリと連携し、外出先からの遠隔操作にも対応します。縦長で設置面積を抑えて設置でき、高いところまで送風できるタワータイプもあります。

包みこまれるような独特の心地いい風
「コアンダ効果」と呼ばれる、空気の流れが滑らかに曲がった物体に沿って流れる性質を応用した「3D コンフォート・エア テクノロジー」による間接的で穏やかな風を送り出す扇風機。カラダを包み込むような風で疲れにくく、快適な涼を得ることができます。
吸引部に空気清浄用のフィルターを備え、浄化した風を放出します。温風機能を備えたモデル(空気清浄機能付きファン HFX85W14C) もラインナップしています。
1年中使えるダイソンの高機能羽根なし扇風機
冬は空気清浄ファンヒーターとして清浄された暖かい風で、より早く、均一に部屋を暖めます。暑い日には、清浄された風で涼しくするオールシーズン利用できる扇風機です。
また、ナイトモードを搭載し静音運転に切り替わるのも嬉しいポイント。首振り角度も45°、90°、180°、350°の4段階に調節でき、部屋全体に風を届けてくれる高機能なモデルです。
幅広い用途で使える優秀製品!
サーキュレーターとしても、壁掛け扇風機としても、卓上扇風機としても使えます。細かな風量調整ができ、リモコンからは7段階、本体からは無段階で調整可能。
そのため使える用途が幅広く、エアコンと併用することはもちろん、部屋の空気入れ替えや、部屋干しする洗濯物に送風することも! オフタイマーや首振り機能も備えている優秀な製品ですよ。
【ランキング】通販サイトの最新人気! 羽根なし扇風機の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの羽根なし扇風機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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【まとめ】羽根なし扇風機で暑い夏を乗り切ろう
本記事では、羽根なし扇風機の種類や選び方、おすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
羽なし扇風機はデザインもおしゃれで、かつ心地いい風を感じられる扇風機。しかし、デザインだけでなく、高機能なものまでたくさん登場しているので、部屋の快適さも求めるなら機能性もしっかりチェックしておきたいですよね。ぜひ本記事を参考に、自分にぴったりの商品を見つけてください。
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家電製品を中心にメーカーの製品発表会の取材や開発者インタビューなどを精力的に行い、各種媒体で記事を執筆。 子育て中の母として、自身も仕事と家庭生活 の両立に励む日々。最新家電の活用は、もはや趣味と実益を兼ねたライフワークに。 テクノロジーの恩恵で生み出された時間とお金は、積極的に趣味に投資することでリフレッシュして、明日への活力につなげるのがモットー。