ロードバイク用ボトルの必要性とは?
商品をご紹介する前に、ロードバイク用ボトルは必要なのか? と思う方もいるかもしれません。500mlのペットボトルで水分補給する人も多いのではないでしょうか。確かにペットボトルでも代用は可能ですが、止まっている時でないと水分補給ができないため水分補給を後回しにしてしまったり、キャップを外す手間、またキャップを落としてしまうというアクシデントもありえるでしょう。
その点、ロードバイク用のボトルなら、走りながらでも片手で水分補給が可能で、専用のボトルケージを取り付ければリュックから取り出す必要もありません。
水分補給とロードバイク用のボトルの活用方法
どのスポーツでも水分補給はとても大切ですが、サイクリングは数十分から数時間程度連続して運動をしており、想像以上に汗をかくスポーツです。また、水分補給はこまめにとることが重要で体の負担も少ないとされています。ロードバイク用のボトルだと水分補給の際に適量の水をすぐに補給することができるようになるため、よりサイクリングを楽しむためにロードバイク用のボトルはぜひ購入をしていただきたいと思います。
ロードバイク用のボトルの選び方 容量、保冷機能、飲み方を考えた飲み口など
ここからは実際にロードバイク用のボトルを選ぶポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。自転車ライターの浅野真則さんへの取材も参考に一緒にみていきましょう。
容量とバランスを意識して選ぶ 500ml前後、750ml前後、1000ml前後のものが主流
自転車用のボトルは、およそ500ml前後の小さめサイズから750ml前後、1000ml前後のものがあります。容量の大きなものはたくさんのドリンクを入れられますが、ドリンクを満たすと重くなります。また丈が長いので、小さいサイズのロードバイクだとフレームに干渉しやすくなり、ボトルを取り出しづらいため注意しましょう。
夏場などは、容量が多いモデルの方がドリンク切れの心配は少なくなりますが、飲み切る前に中身がぬるくなることもあります。コンビニや自販機がたくさんあるコースなら、小さいサイズのボトルを携帯して、こまめに休憩をとって冷たいドリンクを足していくのもいいでしょう。
保冷機能のメリットとデメリットを理解して選ぶ スクイーズタイプとサーモボトルタイプ
自転車用のボトルには、通常のスクイーズタイプのボトルと保冷機能つきのサーモボトルがあります。通常のスクイーズボトルは、夏場だと30分もするとぬるま湯程度まで中身が温まってしまうことも珍しくありません。保冷機能のあるボトルは、冷たさをより長持ちさせることができ、なかに氷を入れるとさらに高い保冷性を発揮します。
ただし、サーモボトルは保冷機能をつけるために本体が厚めになっていて、通常のボトルよりやや容量が少なくなります。ドリンクを飲むとき、ボトルを握るのに少し力が必要なものが多いことも難点です。
飲み口は飲みやすく洗いやすい形状のものを選ぶ 手入れがしやすいとラク
サイクルボトルに多く採用されているスクイーズボトルは、飲み口の内側が汚れやすく、飲み口付近の形状が複雑で洗いにくいため、しばらく使っていると汚れがたまります。衛生面から洗い方などもきちんと見ておきましょう。ボトルのなかには飲み口を分解できて、洗いにくい飲み口部分をきれいにしやすいように工夫されているものもあります。
また洗いやすさの観点でみると、ふたを外したときの開口部が広いもの、ボトル本体のくびれが少ないものがおすすめです。開口部の広さは、氷や粉末ドリンクの入れやすさにもつながるので、ぜひチェックしておきたいポイントです。
見た目や機能性で選ぶ
見た目がおしゃれなボトルであればサイクリング中でも気持ちが上がりますよね! また、ボトルケージは大きさや大容量のものだと収納ができない商品もあるため、きちんと収納できるかどうかもチェックしておきましょう。また、半透明の容器だと中の飲み物の量が確認できてとても便利。いろいろな機能面も確認してみましょう。
ロードバイク用ボトルのおすすめ商品 保冷力のある高機能ボトル
ここまで紹介したロードバイク用ボトルの選び方のポイントをふまえて、自転車ライターの浅野真則さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品をタイプやメーカー別に紹介していきます。
保冷・保温効果のあるサーモボトル1選
誰もが知っている魔法瓶のサーモス製
日本人の誰もが知っている「THERMOS」。学校や仕事先での水分補給に持っている人も多いと思います。その「THERMOS」から発売されているロードバイク用のボトルは真空断熱性で抜群の保冷力が魅力。ステンレス製魔法瓶と同じステンレス鋼と真空断熱層のダブル構造で中に入れたドリンクを冷たいまま長時間キープしてくれます。
握りやすくワンプッシュで蓋が開き飲めるので片手で簡単。蓋を開けた瞬間のストローからの飛び散りも抑えられています。ボトルケージに収まりやすい形で走行中の水分補給も快適です。
人気モデル「FLY(フライ)」が定番のメーカーELITE(エリート)ボトル3選
ボトルケージなどもつくっているロードバイク用ボトルで人気のELITE(エリート)。同社のおすすめ商品を紹介します。

やわらかくて握りやすい!分解して洗える軽量ボトル
ボトルやボトルケージなどでおなじみ、イタリアのサイクルアクセサリーブランドのELITE(エリート)。フライボトルは持った瞬間に他社のボトルとの違いがわかるほど、本体の素材がやわらかく握りやすいので、走行中でも手にとって水分補給しやすいのが魅力。
とても軽いので、ヒルクライムなど重量が気になるシーンにもおすすめ。容量は550mlと750mlの2サイズあり、カラーもレギュラーモデルが10色のほか、プロチームカラーモデルも毎年販売されているので、ひいきのチームのボトルをコレクションする楽しみも満たしてくれます。
レトロスタイルのボトル
一昔前のレトロ風デザインで、商品コンセプトとして傷っぽく見えるダメージプリントが施されており、細部までこだわったアルミ製のボトルです。
また、キャップがコルクになっているのもポイントで、デザイン重視やおしゃれなボトルを探している方におすすめな商品です。
スクイーズできるから飲みやすい
材質は環境に優しい生分解性プラスチックを使用。万が一走行中に落下し紛失しても土に還る素材なので安心です。スタイリッシュなボトルで女性にもお薦め。ノズルは無臭の新型でキャップがELITEの人気モデル「FLY」と同じ流量の多いタイプを採用しているので飲みやすいです。
スクイーズできる柔らかな素材は握りやすく、飲んだ後もボトルが元の状態に戻りやすいという扱いやすさが魅力。本体は広口でドリンクを注ぎやすく手入れがラクなのも嬉しいです。
プロも使用するCAMELBAK(キャメルバック)ボトル3選
ロードバイク用ボトルの人気ブランド、自動で開閉するジェットバルブを採用しているCAMELBAK(キャメルバック)のおすすめ商品を紹介します。
バイクとコーデも楽しいカラーバリエーション
プロのサイクリストや自転車愛好家など幅広く支持されている「CAMELBAK」のボトルです。セルフシールジェットバルブで走行中の水分補給がスムーズにできるのがポイント。ボトルを押す、またはバルブを吸うことで簡単に給水が可能で、走行中の揺れにも強く水漏れの心配がありません。
キャップと口は簡単に取り外しが可能で、分解して洗浄し清潔な状態を保てるのも嬉しいです。BPA、BPS、BPFフリーで体にも環境にも優しいので子供とのサイクリングやキャンプなどの水分補給用としてもお薦め。カラーバリエーションが豊富なのでバイクやウェアとのコーデも楽しめます。

飲み口の開閉不要! 圧倒的な保冷性能も実現
CAMELBAKのボトルは、自動で開閉するジェットバルブを採用しているので、飲み口を開閉する手間がありません。不意にこぼれることもほとんどないので、大事な自転車を汚しにくいのが魅力です。なかでもポディウムアイスは、エアロジェルテクノロジーを採用することで、通常モデルに比べて圧倒的に保冷性能が高くなっています。
夏場、なかに入れたドリンクを長時間冷たく保てるほか、保冷ボトルにしてはやわらかくて握りやすいので、使いやすさという面でもおすすめです。
その他、海外や日本のメーカーボトル4選 POLAR(ポーラー)、SHIMANO(シマノ)、cinelli(チネリ)、Tacx(タックス)、Zefal(ゼファール)
ロードバイク用ボトルの人気メーカーの商品を紹介します。イタリア、オランダ、フランスなど各国で人気のブランド商品があります。
便利機能やおしゃれな個性派ボトル7選 マグネットホルダーでの着脱機能やかっこいいデザインなど
ロードバイク用ボトルの中でも便利機能をもったおすすめの個性派ボトルを紹介します。

マグネットホルダーでボトルをかんたんに着脱可能
ドイツのボタンメーカーのフィドロックが開発した、磁石によって装着するマグネットホルダーとボトルのセット。時計回りにボトルをひねるだけで、かんたんに外すことができ、戻すときもホルダーにボトルを近づけるだけで、強力磁石によってボトルがスムーズに収まるようになっています。このおかげで、ボトルを抜き差しするスペースがあまりない、小さいサイズのバイクやフルサスMTBでも、ボトルの抜き差しができるのでおすすめです。
マグネットとロックシステムにより、装着時はボトルがしっかり保持されるので、オフロード走行でも使えます。ボトルを外すとフラットなホルダーだけになるので、ボトルケージが目立たないのも魅力です。

強力磁力で装着! 清潔に長く使えるすぐれもの
専用の磁石つきボトルケージに、磁気リングつきのボトルを「磁力で装着する」コアラボトル。強力な磁力によって走行中はボトルをしっかり保持しつつ、ボトルを外すときは、てこの原理で軽い力で外せるように工夫されています。そのため、女性でも扱いやすいのでおすすめです。磁力リングはボトルの本体を一周しているので、向きを気にせず、走行中に手探りでもかんたんに装着できるのが魅力です。
また、ボトルにはスペシャライズドのピュリストボトルを使っています。これは、蓮(はす)の葉が水を弾く仕組みを応用したピュリストテクノロジーによって、ボトル内部に味や色が移ることや、カビが付着するのを防いでくれます。長期的に清潔さを保ちたい方におすすめです。
オーストラリア生まれ。幸せを呼ぶカエルが目印
スポーツやアクティビティの盛んなオーストラリアで生まれた「OPITANO」のボトルです。カエルのイラストは世界の国々で幸せの象徴や飛躍の象徴として愛されていることから用いられました。生分解性プラスチックを使用していて、走行中に落下、紛失しても土に還るため安心。柔らかいので握りやすく軽くて快適に給水が可能です。飲み口はキャップ上部をひねるとロックされるので水漏れの心配がありません。
本体に段差が付いていることでキャップの開閉が滑りにくくスムーズ。広口なので氷を入れることもでき、お手入れも簡単です。可愛いカエルのイラストとカラーで女性や子供にもお薦めです。
「ロードバイク用ボトル」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ロードバイク用ボトルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのロードバイク用ボトルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
よく試して自分がしっくりとくるボトルを探そう! 自転車ライターからのアドバイス
ボトルはサイクリング中の水分補給には欠かせない重要なアイテムです。ライダーが直接触れるものなので、飲み口や本体の触感、かたさ、持ちやすさ、握りやすさ、ドリンクの出方やもれにくさ、保温性など、あらゆる要素に妥協せず、納得のいくものを探しましょう。
ボトルは高いものでも数千円程度と、自転車関係のアイテムのなかでは比較的安いほうなので、ぜひいろいろな製品を試してみて、お気にいりをみつけてください。
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自転車専門誌やウェブサイトなどで活動する自転車専門のライター。 ロードバイクやサイクルパーツ、サイクルアパレル、自転車用デジタルデバイスなどのインプレッション記事、トレーニング系の記事、ロングライドの実走レポートなどを得意とする。 執筆活動の傍ら、Jエリートツアーの選手としてロードレースやタイムトライアル、ヒルクライムなど幅広いレースに参戦。 自転車版の耐久レース・エンデューロも好きでよく出場している。