猫の爪切りは必要?
室内で飼っている猫の場合、爪切りを使って爪のケアをしてあげましょう。外で生活している猫の場合は木などで爪とぎをするため爪切りは必要ない場合があります。一方、室内飼いの猫の場合、爪が伸びたままだと家具で爪とぎをしてキズついてしまいます。
ほかにも、カーテンを引き裂いてしまう、家族やほかのペットをひっかいてケガをさせてしまう、といった可能性もあります。また、伸びた爪が巻き爪になり、肉球に刺さり猫自身も痛い思いをすることもあるでしょう。飼い猫の場合爪のケアをしてあげるのが重要です。
猫用爪切りの選び方 嫌がる猫におすすめの選び方も!
ふくふく動物病院の院長である平松育子さんへの取材をもとに、猫用爪切りの選び方のポイントをご紹介します。ポイントは下記の4つ。
【1】猫の年齢や性格に合わせる
【2】仕上がりがきれいか
【3】爪が飛び散りにくいか
【4】機能や付属品
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
猫の年齢や性格に合わせたタイプを選ぶ
猫用爪切りはいろいろな形状のものがあります。実際に使用する猫の爪や年齢、性格に合うものを選びましょう。
子猫や爪のやわらかい猫は「ハサミタイプ」
猫は年齢によって爪の大きさや形が異なります。たとえば、子猫の爪は小さくてやわらかいので、ピコックタイプやギロチンタイプは向きません。小さめのハサミタイプが切りやすいのでおすすめです。
ハサミタイプの爪きりは、ふだんから使い慣れているハサミと構造や使い方が同じなので使いやすいでしょう。ただし、ハサミタイプは爪に対して均等に力が加わらないので、割れたりひびが入るおそれがあります。
爪切りに慣れるまではハサミタイプで、互いに慣れてきたらギロチンタイプやピコックタイプに変えていくのがおすすめです。
音に驚く猫なら「ギロチンタイプ」
ギロチンタイプは、穴のなかに猫の爪を差し込んで切るタイプの猫用爪切りです。切るときに大きな音がしないため、驚いてしまう猫にも使えます。
爪切りにはさまざまな形があります。ギロチンタイプは穴のなかに爪を入れてから切るので、慣れるまでは怖いかもしれません。とくにじっとすることが苦手な猫の場合は、深爪になりやすいので注意が必要です。
巻き爪になっている猫には「ピコックタイプ」
ピコックタイプはハサミタイプのように刃をあてると、ギロチンタイプのように爪をホールドしながら切れる猫用爪切りです。大きな爪や厚い爪、巻き爪も切りやすく、大きな音もしません。
高齢の猫は厚い爪や巻き爪になっていることが多いので、ピコックタイプの爪切りが向いています。
おとなしい猫なら「電動やすりタイプ」も使える
電動やすりタイプは、先端をあてて電動で少しずつ爪を削っていく猫用爪切りです。ほかの爪切りよりもきれいな仕上がりになるのが魅力です。
ただしほかのタイプよりも爪を切るのに時間がかかるため、爪を切っている間におとなしくできる猫に向いています。電池式とUSB式があるため、給電方法も合わせてチェックしておきましょう。
爪が厚め、大きい猫なら「ニッパータイプ」
ニッパータイプは、人間の爪切りと同じく爪をはさんで切る構造の猫用爪切りです。ハサミタイプよりも力が入りやすいため、爪が大きい、爪が厚い猫の爪切りに向いています。
グリップ部分がゴム製ですべらないなどの工夫のあるものを選ぶと、より切りやすいでしょう。
神経質であったり音に反応しやすい猫には、バチンと大きな音がするニッパータイプの爪切りや、振動の起こる電動やすりタイプは避けたほうがよいでしょう。
仕上がりがきれいなものは選ぶ重要ポイント
猫の爪切りをおこなうときは、仕上がりにも注意が必要です。爪切りの種類によっては、切り口がギザギザになり、ひっかかれると痛い場合も。
ギロチンタイプは、スパッと切れ味がいいのがポイント。また、音や振動が気にならない猫の場合は、電動爪やすりを使うのもおすすめです。やすりで削ることで、先端を丸くすることができます。爪を削った粉は出ますが、切った爪は飛び散らないのであとかたづけもラクです。
爪が飛び散りにくいものなら片づけがらく
猫用爪切りには、切った爪が飛び散りにくいものがあります。切った爪が飛び散らなければ後片づけがらくなため、飛び散らない機能や工夫があるかどうかもチェックしましょう。
たとえば、電動やすりタイプは爪を削っていくため爪が飛び散りません。ほかのタイプでも飛び散り防止ストッパーなどがついているものもあります。
ほかの機能や付属品もチェックしてみよう
猫用爪切りは商品によっていろいろな機能や付属品がついています。あると便利な機能についてもチェックしておきましょう。
たとえば電動やすりタイプには先端をつけ替えられるカバーやアタッチメントのあるものがあります。小型の猫、大型の猫、犬など爪を切る動物に合わせてつけ替えできます。ほかのタイプには、切り過ぎを防ぐストッパーや、切ったあとに切り口を整えるヤスリが付属しているものがあります。
猫用爪切りのおすすめ13選 ハサミタイプ、ニッパータイプ、ギロチンタイプなど
上で紹介した猫用爪切りの選び方のポイントをふまえて、ふくふく動物病院の院長である平松育子さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。

切れ味がよく、爪割れしにくいギロチンタイプ
小~中型犬用となっていますが、猫や鳥にも対応している爪切りです。とても切れ味がよくスパッときれいに切ることができるので、爪が割れにくいのもポイント。刃の部分についたねじを締めたり緩めたりすることで、好みに合わせた切れ味に調節が可能です。
バネ部分は、耐久テスト済で丈夫なので長く使うことができます。

爪とぎをしない高齢の猫や巻き爪の猫におすすめ
ギロチンタイプの爪切りの歯の向きを変えた爪切りです。このピコックタイプは、通常の爪切りでは切りにくい状態の爪を切るのに適しています。
とくに高齢の猫は爪とぎをしなくなると、爪が肉球の方向に向かって伸びていくことがあります。それによって巻き爪になった場合、このピコックタイプがぴったりでしょう。
切れ味がいいので爪割れもしにくく、スパッと切ることができます。
ユーザーの声から生まれた高品質な爪切り
猫壱ユーザーの皆さんから集めたアンケート結果をもとに作られた猫用爪切り。ユーザーの皆さんの声がギュッと詰まった使いやすさが魅力です。細くて小さい猫の爪を狙い通りに切るのは意外と大変。この爪切りは、刃の厚さも1.5mmと薄さにもこだわって作られています。また刃同士をとめる鋲も薄く、視界を遮ることもありません。
800年前から刃物産業で栄えた岐阜県関市で作られた刃は切れ味抜群で、猫ちゃんにも飼い主さんにもストレスなく使用できるでしょう。
職人の技が光る安心の日本製爪切り
世界有数の刃物産地、新潟県三条市のSUWADAと、「ネコ目線のもの作り」で猫の暮らしに役立つ商品を提供するnekozukiが共同で開発した爪切り。高い職人の技術で作られた精密な刃は切れ味抜群!ニッパータイプでもともと刃が開いた状態なので、切りたいときに時間のロスなく爪を切れます。
また切る場所がよく見えるので、微調整しながらのカットが可能。薄い爪も厚い爪も軽い力でスパッと切れるので、高齢の猫ちゃんの爪にもおすすめです。
深爪防止ストッパー付きで初心者にも安心
猫ちゃんの爪は小さい上に普段は隠れているので、爪切りのときには爪を出しながら血管部分に傷をつけないように慎重に切る必要があります。しかもたいていの猫ちゃんはあまり爪切りが好きではありません。だから猫ちゃんの爪切りは時間との勝負。
この爪切りはストッパーがついているので、初心者の方も安心して、深爪することなく短時間で爪を切れます。ハサミタイプでストッパーは右利きの方用についているので、左利きの方は注意が必要です。
2段階の回転速度でどんな爪にも対応
他の爪切りのように、パチンと切ることで誤って血管を傷付けない電動式爪切り。研磨時の音も振動も小さくて、怖がりな猫ちゃんにもおすすめです。回転速度も6000rpm、6800rpmと2段階あり、爪の厚さやかたさによって使い分けることが可能です。
ヘッド部分は外して水洗いできるので、常に清潔で衛生面も安心。電動式爪切りを初めて使う場合は、あらかじめ猫ちゃんにトリマーのにおいをかがせたり、作動音を聞かせて慣れさせておいたりすれば、スムーズに使えるでしょう。

人間用の爪切りと同じ感覚で使える
人間用の爪切りと同じタイプで使い慣れた形の爪切りです。はじめて猫の爪切りにチャレンジする方や、ほかのタイプの爪切りでうまくいかなかった方におすすめ。刃の開き方が5mm(人間用は2mmが一般的)と広く、猫の爪の厚みならラクに切ることができるのが特徴です。
ステンレス製でお手入れもかんたんで丈夫なため、長く使えるのもポイント。ガラス製の爪やすりがついているので、爪を切ったあとにひっかかりがある場合は、軽くやすりをかけてあげることもできます。
爪切りの音が苦手な猫ちゃんに
音が静かでスパッと切れるギロチンタイプの爪切り。爪を切るときのパチッという音に敏感で、爪切りを嫌がる猫ちゃんにおすすめです。ばねの力で強い力もいらず、猫に負担をかけずさっと短時間で終わらせられます。刃に力が均一にかかるため仕上がりがきれいで、獣医さんやトリマーさんからの評価が高いのも魅力です。
また、リーズナブルな価格で買えるので、違うタイプから初めてギロチンタイプの爪切りに変えるときにも気軽に試せるでしょう。
シンプルで使いやすい猫用爪切り
シンプルなハサミタイプの猫用爪切りです。刃の部分に角度がついていますので、猫の爪をカットしやすい構造になっています。
材質はステンレスでさびにくいため、水洗い可能でいつでも衛生的です。プラスチック部分も抗菌加工が施されているという点もポイント。リーズナブルな価格で予備の猫用爪切りとしても気軽に購入できますよ。
便利な爪切りとヤスリのセット
猫の爪の手入れに欠かせない爪切りとヤスリのセットです。爪切りはギロチンタイプで、デリケートな猫にも使いやすいですよ。
ヤスリもコンパクトながら持ち手も滑りにくく、しっかりとホールドできるので安定して猫の爪のケアができます。
LEDライト付きで使いやすい
しっかりと握り込むことができるハンドルを備えた猫用の爪切りです。しっかりと力を込めながらカットできるようになっています。
さらに、本体にはLEDが内蔵されているので、爪の部分と血管部分の見極めがしやすいので深爪や血管を傷つけることによる出血を防止できます。本体下部にはヤスリも備えられていますので、いつでも爪をキレイな状態に整えることが可能です。
獣医が考えた使いやすい設計
半円形のオリジナルカーブ刃が特徴で、爪を切るときに猫の爪をつぶすことなくキレイにカットすることができます。獣医師が考えた、犬猫にやさしい設計が魅力です。
グリップが長めでホールドしやすく、力を入れやすいという点もポイントです。片手でロック開閉ができる、ワンタッチロック機能もついています。
「猫用爪切り」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫用爪切りの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での猫用爪切りの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
猫の爪切りの上手なやり方

Photo by Zeke Tucker on Unsplash

Photo by Zeke Tucker on Unsplash
まず、猫の爪切りをするときは、猫がリラックスしているタイミングで短時間で終わらせましょう。猫がぐっすり寝ているときに、こっそり行うのもいいかもしれません。
爪を切るときは、肉球を押して爪を出すのがポイントです。強く押すと嫌がる猫も多いので、やさしく押し出しましょう。また、爪の先端のとがった部分を2~3mm程度少しずつ切っていきます。
猫の爪は、途中から根元にかけてピンク色に見える部分があるので、ここを見極めるのも重要。ピンク色になっているところには血管や神経が通っているので、切らないように気を付けましょう。万が一血管まで切ってしまって出血したときは、ガーゼなどですぐに止血します。場合によって止血剤を使ったり、動物病院で診てもらったりしましょう。
猫の性格や年齢にあわせて選んであげましょう 動物病院院長からのアドバイス
猫は年齢によって爪のかたさや太さが変わります。子猫には、やさしく切ることができるハサミタイプをおすすめします。高齢の猫は爪が巻いていたり、厚くなっていることが多く、切ったときに割れてしまうことがあります。そのため、切れ味のいい爪切りを使ったあげたほうがいいでしょう。
また、怖がりの猫の場合は、よく切れて、音の静かなものを選んであげてください。
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