キャットタワーの必要性 愛猫のために使ってみよう!
猫が高いところに登ったり、飛び降りたりすることができるキャットタワー。室内飼いの猫は、運動不足になりやすいので、キャットタワーを設置するだけで運動不足解消に役立ちます。とくにワンルームなどの狭い部屋に住んでいる場合は、キャットタワーを設置して猫が活動的に動けるようにしてあげるとよいでしょう。
また、自由にくつろいだり休んだりできるスペースがあることで、猫が安心できるというメリットもあります。
キャットタワーの選び方 愛猫にあう商品を探そう!
ここからは、キャットタワーの選び方のポイントについてご紹介していきます。ポイントは下記。
【1】キャットタワーのタイプ
【2】高さ
【3】ケガを防ぐ「素材」や「棚板の広さ」
【4】お手入れのしやすさ
【5】組み立てやすさ
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】お部屋のスタイルにマッチするタイプを選ぶ
キャットタワーには、おもに「突っ張りタイプ」と「据え置きタイプ」があります。それぞれの特徴をみていきましょう。
突っ張りタイプ|高さを出せるので運動好きの猫ちゃんに
突っ張りタイプとは、その名のとおり床と天井を突っ張って設置するタイプです。天井まで高さがあるため、高いところが好きな猫や小柄な猫におすすめ。幅がスリムなものであれば、省スペースにもなります。
ただし、本体が軽いため大型猫だとポールが倒れてしまう心配も。小柄な猫であっても、愛猫の安全を確保するために、突っ張りがゆるんでいないか、こまめに確認するようにしましょう。
据え置きタイプ|組み立て簡単で模様替えもラクちん
据え置きタイプのキャットタワーは、部屋に置くだけでOKの手軽に設置できるタイプです。なかには、組み立てが必要なものもありますが一度作ってしまえば部屋のなかの移動もかんたん。高さが低く、安定感があります。
柱が3本のタイプと、柱が4本のタイプがありますが、より頑丈なのは柱が4本のタイプ。安全のために、底もしっかりしていてグラつかないものを選ぶことが重要です。あわせて、キャットタワーのサイズを確認し、部屋にじゅうぶんなスペースがあるかもチェックしましょう。
「高いところから見下ろしたい」「登りたい」というような猫たちの欲求を満たしてるアイテムでもあります。
軽いキャットタワーは不安定で、接地面が小さいと衝撃で倒れる恐れもあり危険です。接地面が広く重量があるキャットタワーを選ぶとよいでしょう。
【2】年齢や体重に合わせた高さのものを
キャットタワーには、背の高いもの、横の広がりがあるもの、無理なく登り降りできる低いものなど、さまざまな大きさがあります。
それをふまえ、猫たちのライフステージや体重に合わせて、選んであげることが大切。
子猫や高齢猫には高さのあるものは向かないですが、元気はつらつの子には高いだけでなく、横へ移動できるものもストレス発散によいでしょう。ずっと同じものではなく、年齢や体格に合わせることが重要です。
【3】キャットタワーに必要な機能を猫に合わせてチェックしよう
キャットタワーを選ぶときは、猫の性格にあわせて必要な機能がついているのかチェックしてみましょう。あると便利な機能をご紹介するのでキャットタワー選びの参考にしてください。
爪とぎ|家具の破壊を軽減できる
付属品のなかでも、爪とぎの有無は重要ポイント。キャットタワーに爪とぎがない場合は、猫が部屋の壁や家具などで爪とぎをしてしまうこともあります。
麻縄を巻いた爪とぎ用のポールがついているキャットタワーを設置してあげれば、壁や家具をキズつけずに暮らすことができますよ。またインテリアとの調和などの理由から木製や金属製のキャットタワーを選ぶ場合には、別途爪とぎ用のアイテムを用意してあげてください。
階段付き|シニア猫にはこちらもチェック
柱と柱の間隔が狭いと動きにくくなるため、猫たちにあまり使ってもらえないかもしれませんし、ケガをするおそれも。キャットタワー内での移動のしやすさも重要です。
また、加齢による運動能力の低下の可能性も考えてあげましょう。若い猫であればジャンプも容易ですが、高齢になるとむずかしくなります。シニア猫には、階段がついているものを選んでみてください。移動がしやすく快適に遊べるキャットタワーなら、その分、ケガのリスクも減ります。
【4】ケガを防ぐために「素材」や「棚板の広さ」も要チェック!
棚板の幅や奥行き、材質もしっかりと確認を。猫たちは、器用に着地するので大丈夫と思われがちですが、つるつるの棚板だと、滑って足を踏み外す可能性があります。
また、幅は狭すぎても登り降りしにくいものです。デザインも大切ですが、キャットタワーを購入するときには、こういった棚板の大きさにも注目しましょう。
必要な棚板のサイズは、猫の体格や年齢によって変わります。子猫や若い猫の場合は少し狭いものでも大丈夫。高齢猫や体格のよい猫の場合は広めのものを選んでください。
滑りにくい「素材」かチェック!
若い猫の場合、元気よく動いて足を滑らせてケガをすることもあるので安全面を考えると起毛素材を使用したものが適切です。
また、飼っている猫に吐き癖がある場合は、起毛素材では汚れが落としにくく不衛生になる場合があります。ほかにも洗うことができるものや、段ボール製のものなど素材にもそれぞれ違いや特色があるので、しっかりチェックしましょう。
ジャンプしやすい「広さ」があるものを選ぼう!
素材とあわせて棚板のサイズもチェックしましょう。棚板の幅が狭すぎると、猫がジャンプしにくいです。じゅうぶんな大きさのある棚板かどうか、確認してみてください。
【5】お手入れのしやすさで選ぶ
つねに衛生的かつ安全なキャットタワーを維持するうえで、メンテナンスは大切です。たとえば、メンテナンスのさいに、小部屋の入り口が狭く腕が入らない場合、掃除がむずかしく苦労することになります。交換部品の販売がない場合は、キャットタワーを丸ごと買い替える必要も出てきます。
丸ごと水洗いするのがむずかしいとしても、衛生面を考えると定期的に抜け毛などの掃除をしてあげたいところ。いつでも清潔なキャットタワーで遊んでもらえるよう、メンテナンスしやすい商品を選んでみてください。
【6】見落としがちな「組み立てやすさ」もチェックしよう
キャットタワーの多くは、品物が届いてから組み立てるものになっています。DIYに慣れていない人や、力が弱い人、サポートしてくれる人がいない人などは組み立てるのにてこずる場合も考えられます。
購入前には、販売サイトで組み立ての所要時間や口コミを確認し、作業工程が少なくかんたんなものや、説明書や図解がていねいなものを選ぶようにしましょう。猫の手ならぬ手伝ってくれる友人の手も確保しておくとよいかもしれません。
>> 動物病院 院長からのアドバイス
猫たちは、高齢になると高所に登れても降りることがむずかしくなります。無理に降りると足を滑らせたりバランスを崩したりして落ちてしまい、ケガをする可能性もあります。
また、天井に突っ張るタイプは耐荷重量をよく確認し、突っ張り部分が横に滑らないように滑り止めを挟むなどの工夫をしたほうがよいかもしれません。
棚板の広さ、棚板間の幅、耐荷重量などをよく確認しライフスタイルや体格に合ったものを選びましょう。
キャットタワーの人気メーカーをご紹介 人気メーカーはどこ?
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
アイリスオーヤマは生活者のニーズに対応したオンリーワン商品の開発を行っているメーカーです。キャットタワーを含めたペット用品は、生活者の発想によりひとつの素材に縛られることなく幅広い素材を用いて開発を行っています。
設置する部屋を選ばない据え置き型のロータイプのものから、ぐらつきにくい突っ張り型のものまで販売しており、生活者のニーズに合わせたキャットタワーをそろえています。
Mau(マウ)
日本でも数少ないキャットタワー専門店Mau(マウ)。Mauで販売しているキャットタワーのなかでも大きなタワーの場合は、必ず4本のポールが使用され、しっかりした土台となるよう設計してあります。また、猫の特徴やライフステージに合わせたキャットタワーを幅広く展開しています。
オリジナルカラーの生地を使用し、部屋の雰囲気を邪魔しないナチュラルなデザインにこだわっているのも特徴です。
CAT WINGS(キャットウィングス)
CAT WINGS(キャットウィングス)は、コンパクトな省設計をモットーに、さまざまな商品を販売しているメーカーです。
商品は下から順に組み立てられるため、メンテナンスのしやすい構造になっているのもポイントです。
据え置きタイプから突っ張りタイプまでの商品が揃っているので、飼っている猫の年齢や性格に合わせて選ぶことができるでしょう。
キャットタワーのおすすめ商品はコチラ! タイプ別にご紹介!
ここからはご紹介したら選び方をふまえて、キャットタワーのおすすめ商品を「突っ張り」「据え置き」のタイプ別にご紹介します。どちらのタイプが決まっている方は下のボタンをクリックして商品をチェックしてみください。
▼突っ張りタイプを見る
▼据え置きタイプを見る
編集部が厳選した商品はもちろん、ふくふく動物病院 院長の平松 育子先生がおすすめする商品もあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
▼省スペースで使える【突っ張りタイプ】
ここでは、突っ張りタイプのキャットタワーをご紹介します。床面積が少ないスペースに置くことを考えている方や省スペースに考慮された商品を置きたい方、置き場所に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ジャングルジムで足腰鍛えて運動不足を解消
高齢猫や大型猫にも優しい、低ステップ設計のキャットタワーです。また2つのベッドには、クッションパッドが敷いてあるため保温性も抜群。寒い冬でも快適にくつろぐことができるでしょう。
ステップが低く、かつ階段状に設置されているため、乗り降りの運動がしやすくなっています。まるでジャングルジムのように複雑なつくりは、きっと猫の運動不足を解消してくれることでしょう。また、すべての柱に爪とぎが用意されているのもうれしいポイントです。
てっぺんのカゴ式ハンモックでリラックス!
スタイリッシュでおしゃれな見た目が印象的な、1本脚のキャットタワーです。6段という多めのステップがありますので高低差が少なく、高齢猫でも登りやすい形状です。場所をとらない省スペース設計となっていますので、スペースにあまり余裕がないお部屋でも使うことができるでしょう。
止まり板のサイズは大きくはないものの、滑り止めのための起毛素材となっていますので、滑り落ちてケガをする心配もありません。また、ポールの最上部にはカゴ式のハンモックが用意されており、リラックスして休むことができます。
新感覚の都会的なデザイン
奥行きが少なく省スペース、ネジ止めだけで組み立てかんたんな新感覚のキャットツリーです。棚板ややわらかなハンモックは猫の性格に合わせてお好みの位置に取りつけができます。
猫の好きな最上段にハンモックを取りつければ猫はリラックス、人間はリラックスした猫を見て癒やされるといった、まさに猫も人間も幸せになれる商品です。
ぶらさがりロープもついてる遊び心満載な猫タワー
猫の隠れ家が複数設置されており、遊び心のあるぶらさがりロープもついてるキャットタワーです。リラックスしながらも遊んだり、高い場所に行ったりとストレス解消や運動不足グッズとしても役立ちます。
ベージュ色のキャットタワーなので、お部屋のインテリアにも合わせやすいでしょう。機能性としてもすぐれており、省スペースにも置けるのが魅力的な商品ですね。
綿菓子のようなまんまるステップ
ハウスが高い位置についていますが、綿菓子のようなまんまるステップで、猫が登りやすいようにメーカー設計されているキャットタワーです。しかも3本のポールは全面が麻縄仕上げになっているので、爪の引っかかりがよくスムーズに登れます。
お部屋のインテリアを邪魔しないシンプルなつくりで、すっきりとしたコンパクトな印象を与えます。

超シンプルな突っ張りタイプのタワー
「登る欲求」を満たしてくれる、突っ張りタイプのキャットタワー。
耐荷重量が12kgなので、突っ張るときには、滑り止めを挟むとより安心です。別途購入して数本を組み合わせてアレンジも可能。
猫たちは、登るときには柱の部分に飛びつき、降りるときには途中から飛び降りる可能性が高いので、周辺に何もない場所に設置しましょう。
▼設置が簡単な【据え置きタイプ】
ここからは、部屋に置くだけで使えるものも多い、据え置きタイプのおすすめキャットタワーをチェックしていきましょう!

倒れにくい家具のようなキャットタワー
インテリア家具のようなキャットタワーです。本棚のようにも見えますが、猫の「隠れる、登るという欲求」はしっかり満たします。
安定感がよく、追加パーツが充実しており、工夫によりさまざまな形にアレンジも可能。クッションや滑り止めの絨毯(じゅうたん)がついています。少々のことでは倒れません。

高さが選べる支柱つき、シンプルなタワー
ハンモックと爪とぎだけのシンプルなキャットタワーです。コンパクトですが、丈夫。オプションとして、交換可能な長い支柱と短い支柱があり、子猫や高齢猫、高さが苦手な猫でも大丈夫です。
ハンモック部分は内径が34cmあり、スッポリ入りこめる安定感があります。高さのあるものを考えがちなキャットタワーのなかで、新しいタイプといえるでしょう。
トイレ収納と収納ラックが付いたキャットタワー
北欧家具を中心にさまざまなインテリアを販売するエア・リゾームのキャットタワーです。猫がのぼったり隠れたり、穴をくぐったりできるキャットウォークに猫用トイレを隠して収納するスペースがついています。扉部分はフルオープンなので、猫と触れ合いやすく掃除しやすいのもメリット。
収納ラック部分には、猫用品以外にもおしゃれなインテリアを飾ることができます。
「キャットタワー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キャットタワーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのキャットタワーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
キャットタワーに関するQ&A よくある質問
キャットタワーのお手入れ方法は?

たまに掃除機をかけたりブラッシングをして埃を取り除いてください。また、金具部分や木製部分はサビや痛みにつながるため、水ぶきはしないように注意してください。
キャットタワーは何匹まで使えますか?

サイズにもよりますが、1台につき3匹までを目安にするとよいでしょう。多頭飼いのご家庭なら、ハウスが2つ以上ついているキャットタワーを選びましょう。
キャットタワーの設置場所に適しているのは? 購入前に要チェック!
キャットタワーは、家族の様子がよく見えるような場所に置くとよいとされています。たとえば、飼い主が料理をしてる姿や洗濯物を干してる姿、くつろいでいる姿が見えると、猫も安心できるでしょう。
また、階段の近くや部屋の出入り口付近など、飼い主を待ち伏せすることを好む傾向もあります。家族とコミュニケーションがとれる場所に設置することも大切です。
キャットタワーを置く方向や高さをしっかりと考慮して選ぶことが大切になってくるので、購入前に設置場所を考えておくとよいでしょう。
キャットタワーに関するそのほかのおすすめ記事 【関連記事】
飼い主と猫がともに満足できるキャットタワーを選ぼう!
猫の運動不足解消やストレスの緩和など、体調管理面からみてもキャットタワーは大切なアイテムです。しかし、よくわからないまま購入して、自分や猫の生活スタイルに合わなかったり、思わぬ追加の出費があったりなどという失敗はしたくないものです。
猫によろこんでもらえる商品選びとともに、後々のメンテナンスについてもしっかりと考えることが大切です。ここでご紹介したキャットタワー選びのポイントとおすすめのキャットタワーを参考にして、自分も猫もお気に入りとなるようなキャットタワーを見つけてみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院を2006年に開業。得意分野は皮膚病です。2019年4月より皮膚科と内科中心の病院を目指していきます。飼い主さまのお話をしっかり伺い、飼い主さまと協力し合いながら治療を進めていくように心がけています。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。