ブックシェルフスピーカーの選び方
小型ブックシェルフスピーカーを選ぶときのポイントをご紹介します。下記のポイントを参考に、自分にあった小型ブックシェルフスピーカーを探してみましょう。
周波数特性で選ぶ
お気に入りの音楽を高音質で聴くために注目したいポイントの1つが、スピーカーの定格スペックのなかの「周波数特性」。これは、音の傾向をある程度知ることができるスペックで、再生できる低音から高音の音域幅を表わすものです。数値の幅が大きいほど、定格上すぐれています。
また、高域側のスペックが40kHz(キロヘルツ)以上までカバーするものは、ハイレゾ音源を再現するための基準を満たしているため、ハイレゾ対応などと呼ばれることもあります。低域側の数字の小ささは、どれだけ低い低域を再生できるかを表します。低音の表現力の目安になるので、参考にしてみてください。
能率が大きくインピーダンスがプリメインアンプと同じ数値のものを選ぶ
スピーカーの代表的なスペックの1つが能率です。決まったレベルの音に対してどれだけの強さの音を得られるかをdB (デシベル)という単位で表します。能率の数字が大きいほど、出力の小さなアンプでも大きな音を出すことができます。
スピーカー内部の回路を信号が流れるときの電気抵抗を表わすインピーダンスのスペックは、4/6/8Ωがありますので、組み合わせるプリメインアンプと同じ数値のものを選ぶのがおすすめです。
なお定格入力(許容入力)は、スピーカーで大きな音を鳴らした際に破損しない限界値を表します。例えば100Wを定格入力としているスピーカーがありますが、実際に100Wで音を鳴らすと耳をふさぐほどの大轟音(ごうおん)になるので、実シーンとしては現実的なスペックではありません。
ブランドごとの特徴ある音か、フラットな音か
スピーカー選びの際の基礎知識としてスペックを解説しましたが、これはあくまで参考程度の情報です。どれだけこまかな音を鳴らせるかを示すスペックは存在しませんし、周波数帯域の幅はわかっても、そのなかでどの音の高さが強く聴こえるかはわかりません。
スピーカーユニットの構成や素材による音の特徴も含め、トータルの作りこみこそがスピーカーの音色を左右しているともいえます。スピーカーはブランドや製品ごとに、理想とする音があって作られるもの。商品説明やレビューも参考にして、自分の求める音楽性にあったスピーカーを探しましょう。
たとえば、JBLなどの海外の老舗ブランドから出ているスピーカーは、ロックやジャズに向いている傾向にあります。また、音楽制作などを目的として厳密かつ正確な音の再現を最重視するなら、「モニタースピーカー」と呼ばれるものを探してみましょう。
サイズとデザインで選ぶことも忘れずに
スピーカーは、室内に設置して音楽を流すもの。そこで考慮してほしいのがサイズとデザインです。小型ブックシェフルスピーカーのサイズに決まりはありませんが、感覚的には幅25cm程度・高さ35cm程度までのものなら、部屋に置いても大きすぎないサイズといえるでしょう。
部屋に置いたスピーカーは目につくものなので、デザイン性もある程度は考えておくことをおすすめします。スピーカーを所有していること自体に満足感を得たいのであれば、自慢できるブランドのスピーカーを選ぶというのももちろんアリです。
エキスパートのアドバイス
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
スピーカー選びは試聴から!
小型ブックシェルフスピーカーの選び方をガイドしましたが、記事のなかでも説明したとおり、スピーカーをスペックだけで選ぶのはおすすめできません。スピーカーが備えている音色は、それぞれ個性があります。記事のなかでは、私が自ら各スピーカーを試聴した経験をもとにサウンドの特徴を説明していますが、求めるサウンドの特性は好みが分かれるところでしょう。
最近は、メーカーのショールームやオーディオ専門店に行かなくても、家電量販店の大型店舗に試聴コーナーが設けられるケースも増えています。本格的に趣味としてスピーカーを選びたい方は、自分の耳で聴いて、好みにあうスピーカーを探すことを強く推奨します。
おすすめ商品の比較一覧表
ブックシェルフスピーカーおすすめ9選
上で紹介した小型ブックシェルフスピーカーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。オーディオのエキスパートが厳選した商品から、お気にいりの小型ビックシェルフスピーカーを見つけてみてください。
YAMAHA(ヤマハ)『NS-BP200BP』

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YAMAHA(ヤマハ)『NS-B210B』








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設置場所を選ばないコンパクトさが魅力
Blu-rayディスクや4K・8Kの普及で、ハイビジョンコンテンツが当たり前となってきた現代。自宅で気軽に5.1chサラウンドを楽しめるスピーカーがこの『NS-B210B』です。一番の特徴は、本棚やAVラックにも設置できるコンパクトなキャビネット。最近の大型薄型テレビもよく似合うスマートなデザインです。
8cmアルミコーンウーファーは、この『NS-B210B』シリーズのために新開発された専用モデル。アルミの特性である軽量・高剛性を活かして、メリハリがありレスポンスのいい中低域再生を実現。バランスのいい鮮やかな音色を感じることができます。高画質の映像と、没入感のあるサウンドで、ゲームやテレビ・映画をもっと楽しみたい方におすすめです。
Edifier(エディファイア)『R1700BTs』














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場所を選ばないスタイリッシュなデザイン
Edifier(エディファイア)は、1996年に中国で創立されたオーディオ機器メーカーです。独創的なデザインの製品と、音質へのこだわりから国内外で注目を集めている存在です。『R1700BT』の後継機として登場した『R1700BTs』は、aptX HDコーデック対応やサブウーファーの追加、リモコンの刷新などが行われたアップグレードモデルです。
Bluetooth5.0とaptX HDコーデックに対応したことで、さまざまなデバイスからの再生に対応しているのはもちろん、ワイヤレスでも高音質を実現しました。また、離れた場所にもスピーカーが置けるため、部屋のインテリアに合わせて自由にアレンジできます。低音でもクリーンで説得力のあるサウンドは、音楽のほか、映画やテレビを楽しむにも最適です。
Edifier(エディファイア)『S880DB』




































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設置場所を選ばないコンパクトさが魅力
Blu-rayディスクや4K・8Kの普及で、ハイビジョンコンテンツが当たり前となってきた現代。自宅で気軽に5.1chサラウンドを楽しめるスピーカーがこの『NS-B210B』です。一番の特徴は、本棚やAVラックにも設置できるコンパクトなキャビネット。最近の大型薄型テレビもよく似合うスマートなデザインです。
8cmアルミコーンウーファーは、この『NS-B210B』シリーズのために新開発された専用モデル。アルミの特性である軽量・高剛性を活かして、メリハリがありレスポンスのいい中低域再生を実現。バランスのいい鮮やかな音色を感じることができます。高画質の映像と、没入感のあるサウンドで、ゲームやテレビ・映画をもっと楽しみたい方におすすめです。
Cambridge Audio(ケンブリッジオーディオ)『SX-50 DWN』
![CambridgeAudioスピーカーSX-50DWN[DarkWalnutペア]](https://m.media-amazon.com/images/I/31yyxiLjWmL._SL500_.jpg)
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「サウンドファースト」の名門ブランド
音質を最優先した設計「サウンドファースト」にこだわるCambridge Audio(ケンブリッジ・オーディオ)は、50年以上の歴史を誇るイギリスの名門ブランドです。クオリティの高いサウンドを実現するためのシンプルな設計は、飽きのこないデザインと高いコストパフォーマンスにもつながっています。
スピーカーユニットは、繊細な音のディテールも再現できるシルクドームツイーターと、スムーズなレスポンスに定評のあるペーパーコーンウーファーを組み合わせています。高効率・ハイパワーなマグネットシステムは、安定感のある重低音を実現。コンパクトさから想像できない音の立体感は、シンプルさが生み出す機能美です。
JBL(ジェービーエル)『STAGE A130』






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米国の名門JBLの入門ブックシェルフ
オーディオを語るうえで、必ずといっていいほど登場するブランドが、米国のJBL。音楽制作のプロフェッショナル用モニターがルーツで、映画館用のスピーカーも展開しています。お手ごろな価格で展開している『STAGE A130』も、JBLのプロ用モニタースピーカーのために開発されたホーン技術を高域ユニットに採用。デザイン面でも、プロ系モニターを彷彿(ほうふつ)とさせます。
サウンドは、とくにアコースティックなロックとの相性がいいものといえます。骨太で、中高域に華があるような明瞭(めいりょう)な音を聴かせてくれますので、ロックやジャズを聴く方におすすめしたいスピーカーです。JBLで音楽を聴くということが1つの趣味の完成形ともいえるかもしれません。
MONITOR AUDIO『BRONZE 1』
![モニターオーディオスピーカーBRONZE1[BlackOakペア]](https://m.media-amazon.com/images/I/517l62e+WXL._SL500_.jpg)
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DALI(ダリ)『OBERON 1』

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KEF『Q350 BOOKSHELF SPEAKER』
![KEFブックシェルフスピーカーサランネット別売Q350Bブラック[2本/2ウェイスピーカー]](https://m.media-amazon.com/images/I/31ue8eaHA7L._SL500_.jpg)
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出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ブックシェルフスピーカーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのブックシェルフスピーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ブックシェルフスピーカーに関するQ&A よくある質問
スピーカーとアンプは同じメーカーでそろえたほうがよい?

それぞれ異なるメーカーでそろえても問題ありません。ただし、音質的な相性の良し悪しはあります。
ユニット数が多いほうが音がよい?

フルレンジや2Way、3Wayなどそれぞれにメリットとデメリットがあるため、必ずしも多ければよいとは限りません。ただし、小口径のユニットが高温、大口径のユニットが低温といったように、周波数帯域を広く再生しようとするならば、ユニット数が多いほうが有利です。
ブックシェルフスピーカーに関連する記事のご紹介
まとめ
ブックシェルフスピーカーをご紹介しました。機能性が高いものやお部屋にインテリアとしても馴染むようなデザイン性が高いものを選んでみてはいかがでしょうか。
ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりなブックシェルフスピーカーをみつけてくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。 日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。 高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。 AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。