スリッカーブラシとは? 使うメリットと効果 毛並みを整えるだけじゃない!
ペット・ケア・アドバイザー、ドッグライフカウンセラー
愛犬の被毛を整えるスリッカーブラシ。スリッカーは英語のSlick(「滑らかな」という意味の形容詞)から転じた言葉で、まさに毛並みを整え被毛を滑らかにするアイテムです。
毛並みを整えるほか、スリッカーブラシでブラッシングをすることにより、ホコリ・花粉・草などの除去や、ノミ・ダニの寄生予防、血行促進などの効果も期待できます。
また、できものなど皮膚の健康状態の確認や、スキンシップにも役立ちますよ。
犬用スリッカーブラシの選び方 ペット・ケア・アドバイザーが解説!
スリッカーブラシのピン(ブラシの毛にあたる部分)の先端は針状のものと球状ものがあり、材質もさまざま。また、犬種により体の大きさや毛の長さが違うため、どんなスリッカーブラシを選ぶべきか、迷ってしまう人も多いのではないしょうか?
ここでは、ペット・ケア・アドバイザーの土井晴人さんに、犬用スリッカーブラシを選ぶ際のポイントと注意点を教えてもらいました。初めて購入する方や、愛犬に適したものを選びたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スリッカーブラシは「ピン」に着目
ペット・ケア・アドバイザー、ドッグライフカウンセラー
スリッカーブラシを選ぶ際は、まずピンに着目することが大切です。
スリッカーブラシのピンの尖端が同じほうを向いてるか、手のひらにピンをあてても痛くないか、そのまま上下に動かしても痛みを感じないかを確認しましょう。
日常的に使うスリッカーブラシは、ピンの尖端が鋭利なタイプ(針状)で、ピンの土台はクッションがあるものをおすすめします。
また、ピンは金属なので、材質によってはサビるものがあります。一般的にスチール製はサビやすいので、ステンレス製などのなるべくサビにくいものを選ぶようにしましょう。
ピン先が丸いタイプは草やゴミがとりやすい
ペット・ケア・アドバイザー、ドッグライフカウンセラー
公園や河川敷を散歩したあと、草や小さなゴミが犬の被毛にからんでいることがあります。春は道に散乱した桜の赤いガクが、また秋は枯れ葉がからまってなかなか取れません。トイ・プードル、マルチーズ、ミニチュア・シュナウザーなど、毛が伸びる犬種を飼っている方は経験があることでしょう。
そんなときは、ピンの尖端が丸くなっているスリッカーブラシがおすすめ。尖端が球状になっていると、毛のなかの混入物を掻き出すのに便利です。また、ピンがまっすぐのストレートタイプよりも、ピン先に角度がついているほうが掻き出しやすくなっています。
持ち手の握りやすさもチェック
ペット・ケア・アドバイザー、ドッグライフカウンセラー
持ち手は滑らない材質のものを選ぶこともポイントです。
持ち手の長さは、小型犬の場合は8~10cmくらい、中型犬や大型犬の場合は11~12cmくらいのものが使いやすいと思います。
サイズに迷ったら「縦45×横90mm」を目安に
ペット・ケア・アドバイザー、ドッグライフカウンセラー
スリッカーブラシのサイズは、ピンの土台の大きさ(横幅のサイズ)で変わります。耳の裏や脇などのこまかい場所には小さいサイズが使いやすく、背中や腰まわりなどの面積が広い場所をブラッシングするときは、大きいサイズが便利。
サイズ展開はS、M、Lなど豊富ですが、メーカーによってそれぞれ大きさが異なります。どの大きさを使ったらいいか迷う場合は、標準的な「縦45×横90mm」サイズを目安に選びましょう。
犬用スリッカーブラシのおすすめ10選 痛くない! ペット・ケア・アドバイザーが厳選!
犬用スリッカーブラシの選び方がわかったら、次はどんな商品があるのか具体的にみていきましょう! ここからは、ペット・ケア・アドバイザーの土井晴人さんと編集部で選ぶ、おすすめ商品を紹介していきます。

岡野製作所『スリッカーブラシ ソフトタイプ 小』

出典:Amazon
サイズ展開 | ミニ、小、中 |
---|---|
サイズ | 小:45×90mm |
ピンの材質 | 18-8ステンレス |
タイプ | 針状/ソフト |
クッション入りで使いやすく、サビにくいスリッカー
プロのトリマーも使っているすぐれもの。ピンの尖端が針状のタイプでサビない材質です。クッション入りで力を入れずにブラッシングができるので、初心者の方にもおすすめ。
サイズはミニ・小・中の3種類。小サイズが縦45×横90mmと、一般的なサイズです。小型犬は小サイズを、中型・大型犬もまずは小サイズを試しましょう。というのも、小さいサイズの方が耳の裏側などの細やかな場所をブラッシングするときに便利だからです。
ただし、体をブラッシングするときに小サイズだと物足りないときは、中サイズに切り替えるのがいいでしょう。短毛と長毛のどちらもふっくらと仕上がります。

キンペックス『スーパープロスリッカーM』






出典:Amazon
サイズ展開 | S、M、L |
---|---|
サイズ | M:90×160mm |
ピンの材質 | スチール線 |
タイプ | 針状/ソフト |

ローレンス『ソフト・スリッカーブラシM』

出典:Amazon
サイズ展開 | SS、S、M、L |
---|---|
サイズ | M:55×115mm |
ピンの材質 | - |
タイプ | 針状/ソフト |
創業200年を越える英国老舗メーカーの逸品
ペット先進国イギリスの老舗ブランド「ローレンス」。高品質のピンは尖端が針状のもので、ピンの土台は軽量アルミを使用しています。持ったときのバランスがいいので女性からも人気があります。
サイズはSS・S・M・Lと4つのバリエーションがあります。犬の体を中心にブラッシングをする場合、中型犬や大型犬ならMサイズがおすすめ。ただし、耳の裏などこまかい場所をていねいにブラッシングしたい場合は中型犬、大型犬でもSSやSサイズがよいでしょう。
ピンがこまかくてやわらかいソフトタイプと、太くてかたいハードタイプがあります。日常的に使う場合はソフトタイプ、毛のもつれや毛玉がひどいときはハードタイプがおすすめです。

ペティオ プレシャンテ『ハードスリッカーブラシM』












出典:Amazon
サイズ展開 | S、M、L |
---|---|
サイズ | - |
ピンの材質 | ステンレス |
タイプ | 球状/ハード |

ライトハウス『ファーミネーター 中型犬 M 長毛種用』














出典:Amazon
サイズ展開 | XS、S、M、L、XL |
---|---|
サイズ | - |
ピンの材質 | ステンレス(刃) |
タイプ | 刀状/長毛種用 |
ドギーマン『NHS 角型スリッカーブラシ』










出典:Amazon
サイズ展開 | S、M |
---|---|
サイズ | M:128×160mm |
ピンの材質 | ステンレス |
タイプ | 針状/ソフト |
ドギーマン『イージープロ 掃除簡単クッションスリッカーブラシ』










出典:Amazon
サイズ展開 | S、M |
---|---|
サイズ | M:129×172mm |
ピンの材質 | ステンレス |
タイプ | 針状 |
BEBON(ビーボン)『ラバースリッカーブラシ』








出典:Amazon
サイズ展開 | S、M |
---|---|
サイズ | M:115×140mm |
ピンの材質 | シリコンゴム |
タイプ | ラバー/ソフト |
プラック『ショーテックスリッカーソフト(ST-91927)』






出典:Amazon
サイズ展開 | M |
---|---|
サイズ | 105×170mm |
ピンの材質 | ステンレススチール |
タイプ | 針状/ソフト |
岡野製作所『ステン・プロスリッカーブラシ武蔵 ハードタイプ』

出典:Amazon
サイズ展開 | 小、中 |
---|---|
サイズ | 中:120×140mm |
ピンの材質 | 18-8ステンレス |
タイプ | 針状/ハード |
「犬用スリッカーブラシ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 犬用スリッカーブラシの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの犬用スリッカーブラシの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スリッカーブラシの使い方 ブラッシングは力を入れないのがコツ!
ペット・ケア・アドバイザー、ドッグライフカウンセラー
スリッカーは、もともとは羊の毛をほどく道具として使われていたものです。ピンの先に角度がついているのは、肌をキズつけずに大量の羊毛を掻き出すための知恵のカタチ。毛が伸びる犬種・伸びない犬種(換毛期がある犬種)のどちらにも使えます。
大切なのは力を入れずにブラッシングできるものを選ぶこと。グルーミングスプレーと一緒に使うと、より快適にブラッシングができます。愛犬の健康管理やスキンシップのために、ぜひとも良質なスリッカーを使いましょう。
そのほかの犬用ブラシやブラッシング方法を詳しく紹介!
ペット専門家の井手綾子さんに取材のもと、愛犬のケアに欠かせない犬用ブラシの選び方とおすすめ20選をご紹介。スリッカーブラシや手袋タイプなど、犬種に適したブラシを選ぶのはもちろん、皮膚への刺激やお手入れのしやすさなどにも着目しましょう。後半には通販サイトの最新人気ランキングのリンクもあるので、売...
グルーミングスプレーのおすすめはこちらで紹介!
犬に毛玉ができていたり、毛が絡まっていたりする状態でブラシをかけると毛が引っ張られ犬が痛がることがあります。しかしグルーミングスプレーを使うことで、円滑でスムーズなブラッシングができます。ブラッシングは愛犬の皮膚や被毛の健康チェックができることや、ブラシをかけながらスキンシップをすることで、愛...
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:春野 凛、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/02/06 タグの追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 矢部栞)
1962年金沢市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。 愛犬ブラッキー(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)が5才のときに尿路結石症を患ったことがきっかけでペット・ケア・アドバイザー(愛玩動物飼養管理士)1級資格を取得(2000年)。 コラムやラジオでのペット・ケア・アドバイスのほか、駒澤大学総合教育研究部日本文化部門で「非言語コミュニケーション」の非常勤講師(授業終了)を務め、小型犬向けの犬のしつけ教室では11年間で約1,000匹の犬のしつけに携わる。 先代犬ブラッキーが12才のとき変形性脊椎症にかかり下半身不随状態に。 その後、2年半の完全介護生活を送り犬の介護の厳しさを経験(2007年 永眠)。 2010年よりトイ・プードルの小夏と暮らす。 2014年、ドッグライフカウンセラーの資格を取得。 犬のしつけは犬を自分に服従させたり制御して調教するのではなく、犬の意識を育てて考えるチカラを身につけさせることが大切と痛感。 座右の銘は「意識が変われば 景色が変わる」