「四コマ漫画」のおすすめ商品の比較一覧表
四コマ漫画のおすすめ6選 王道ラブコメ、青春、ファンタジーなど!
起伏あるドラマを楽しむ長編物語マンガに対し、四コマ漫画はあずまきよひこ『あずまんが大王』や、かきふらい『けいおん!』などの人気作に代表されるように、個性的なキャラクター同士の関係性をゆるやかに描く作風が人気です。
ここでは、四コマ漫画に詳しいマンガ研究員の雑賀忠宏さんと編集部で選ぶおすすめ7選を紹介するので、ぜひお気に入りの作品を見つけてくださいね!

四コマの積み重ねが描く青春の3年間
事情があって、高校進学とともに一人暮らしをはじめた超箱入り娘・雫。彼女のお世話係を命じられた、隣室に住む顔の怖い高校1年生・陽一。
陽一の幼馴染みや悪友たちを巻き込みつつ、2人の高校卒業までの3年間の青春を描いた四コマです。雫にとって、見るものすべてが新鮮。彼女の初々しい反応、次第に成長していく姿も、読みどころです。
そんな見守りたくなるヒロインの魅力に加え、登場人物たちの展開する、これまた初々しくも甘酸っぱい青春模様が、四コマによる短い日常風景の積み重ねとともに、描かれています。
決して長くはない全6巻に、かけがえない3年間の風景がぎゅっと詰まったのは、四コマ漫画という形式ならでは。


ゆるやかな日々の中で鳥も人も丁寧に描く
戦時下の呉での生活をていねいに描き、アニメ映画版も話題になった『この世界の片隅に』。その作者であるこうの史代が手がけた作品です。
『ぴっぴら帳』は、女性主人公と偶然飼うことになった小鳥(セキセイインコ)との生活が、ユーモアたっぷりに描かれています。
作者自身が2羽のセキセイインコに1羽のカナリヤと暮らす鳥飼いだということもあり、作中に描かれるセキセイインコの「ぴっぴらさん」の所作は、じつに細やか。
人と鳥とを問わず、キャラのちょっとした所作にも感情を含ませる、そのていねいなタッチは作者の個性。ゆるやかな時間の流れを感じさせる物語を読み進めれば、日頃のせわしなさを忘れるようなひとときとなるかもしれません。



四コマ漫画の選び方 毎日少しずつ読むのにぴったり
マンガ研究員の雑賀忠宏さんに、四コマ漫画を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
「ストーリー四コマ」作品から選ぶ
京都精華大学国際マンガ研究センター研究員
四コマ漫画のなかで物語が進行
歴史の長い四コマ漫画の中でも、最近のトレンドとして注目したいのがストーリー性の高まりです。
四コマ漫画といえば『サザエさん』のように、作中の時間軸も人間関係も変化しないまま続くロングシリーズを思い浮かべる方も多いでしょう。それに対して、四コマで積み重ねられる小さなエピソードでキャラを掘り下げつつ、1話ごとに大きな物語が進行していく作劇手法を採用した作品が近年では人気を博してきています。
ずっとストーリー漫画を読んできた方は、そうした「ストーリー四コマ」作品からトライしてみるのもいいかもしれません。
読むナイトキャップとなる四コマ漫画を
京都精華大学国際マンガ研究センター研究員
毎日少しずつ積み重ねて読むのにぴったり
四コマ漫画の読み方でおすすめなのが、夜寝るまえなどにナイトキャップ(寝酒)のように1話ずつゆっくり読み進めていくという方法です。
続きが気になって徹夜してしまうような何十巻もの大長編物語マンガに対して、四コマという定型を基盤としてゆっくり、そしてゆったり積み重ねられていくその物語運びは1日の終りに落ち着いて読むのにぴったり。
お気に入りの作品を見つけることができれば、その世界はいつでも変わらずに読者を迎え入れてくれるでしょう。
電子書籍でも四コマ漫画を楽しめる
京都精華大学国際マンガ研究センター研究員
追加作品も豊富でいろいろなところで読める
四コマ漫画は電子書籍で楽しむこともできます。マンガは紙媒体での掲載を前提としたページ構成がされているので、タブレットやスマートフォンの画面で読もうとすると分断されてしまったり、一画面に収めるとこじんまりとしてしまったりすることも。
一方、四コマ漫画はひとつのページでまとまっているため、端末の画面がもたらす制約にそれほど左右されません。四コマでまとめられたひとつひとつのエピソードを楽しむのに集中できるのです。
電子書籍でも多くの四コマ漫画が刊行されています。さまざまな楽しみ方がありますが、電子書籍の刊行物を選んでみてはどうでしょうか。
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日常の忙しさを四コマ漫画で癒そう マンガ研究員がアドバイス
京都精華大学国際マンガ研究センター研究員
四コマ漫画の魅力のひとつは、エピソードがひとつひとつ積み重なって、四コマで終結するという、リズムの安定感にあります。そして、絵柄やキャラクターが自分の好みとマッチするかどうかも、読み進める際の楽しみのひとつです。
電子書籍版では、冒頭を試し読みできることも多いので、上記にあげた作品をはじめ、表紙で気になった作品はどんどんチェックしてみてください。
お気に入りの作品を見つけることができれば、四コマ漫画が日々の忙しさのなかでほっとひと息つくことのできる、馴染みの隠れ家のような存在になるでしょう。
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1980年、和歌山県生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了、博士(学術)。 現在、京都精華大学国際マンガ研究センター研究員。 「文化生産の社会学」の視点から、社会関係としてのマンガ生産やマンガ家に対するまなざしの変遷に関心を持つ。 主な論文に「「マンガ」を描くことと「マンガ家」――職業としての「マンガ家」像をめぐって」(茨木正治編『マンガジャンル・スタディーズ』所収、臨川書店、2013年)、「マンガ生産の文化――社会的関係としてのマンガ生産が孕む「過剰さ」の意味」(大野道邦・小川伸彦編『文化の社会学――記憶・メディア・身体』所収、文理閣、2009年)など。その他、雑誌や新聞等でマンガに関するコラム・評論も執筆。