小学生の読書感想文におすすめの本15選 読みやすいものから名作まで
それでは、西村 創さんと編集部で選んだ小学生の読書感想文におすすめの本を紹介します。





小学1年生から読める、異種間の友情を描いた名作
小学1年生から読める作品です。この物語は、異種間の友情を描いた名作で、主な登場人物はオオカミとヤギです。普通なら肉食のオオカミがヤギを襲ってしまう関係ですが、この作品では嵐の夜に出会ったオオカミのガブとヤギのメイによる、異種間の友情が描かれています。
物語は7つのエピソードで構成されており、オオカミやヤギの種族を巻き込んだ友情の行方にぐいぐいと引き込まれます。絵本なので文字だけの本に抵抗がある子でもとっつきやすいのがポイント。アニメ映画にもなっているので、あわせて見ると理解が深まり、感想が書きやすくなるでしょう。また、この作品はシリーズ化されていますので、読書感想文をきっかけに興味を持ったらシリーズ作品にも読書の幅を広げていくことができます。
小学1年生から読める、勇気と知恵があふれた物語
主人公である9歳の少年、エルマーが竜の子どもを助けるために、さまざまな冒険をしていく物語です。歳が近い少年の冒険には、子どもも感情移入して読み進めやすいのではないでしょうか。作中、たくさんの動物がいる島では、ライオンやトラなどのおそろしい動物たちがエルマーを待ち受けます。しかし、危険や困難を正面からねじ伏せるのではなく、機転や工夫で乗り越えていくエルマーの姿に、うならされることも多いはず。エピソードごとに思ったことを並べていくだけでかんたんに感想文が書けてしまいます。
小学1年生から読めるように、分量はさほど多くなく、かんたんな漢字やひらがながメインで書かれています。また「世界傑作童話シリーズ」としてシリーズ化されていますので、読書感想文をきっかけに『エルマーとりゅう』や『エルマーと16ぴきのりゅう』といったシリーズ作品にも手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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小学生の読書感想文に使う本の選び方 短編小説、感想を書くための本、映像化作品など
続いて、小学生の読書感想文に使う本の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】短編小説に絞って選ぶ
【2】「感想を書くための本」を念頭に選ぶ
【3】メディアミックス展開した作品に目を向けて選ぶ
【4】迷ったら名作を選ぶ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】短編小説に絞って選ぶ 話が短い・起承転結がコンパクトなもの
読書が好きな子どもならいいですが、気合いを入れすぎて長編小説を買ってしまっても、序盤で挫折してしまうのが関の山。話が長ければ長いほど読書感想文が書きやすい、あるいは感想文の評価が上がるというものでもありません。
長すぎる文章はどうしても焦点が分散し、何を書いていいかわからなくなってしまう可能性があります。起承転結をコンパクトにまとめた短編小説も、読書感想文を書くための本の候補に入れてみてください。
【2】「感想を書くための本」を念頭に選ぶ 考えるきっかけがある作品を
図書選びで肝心なのは「感想を書くための本」ということを常に念頭に置いておくことです。
おもしろい本は世の中に多くありますが、キャッチーな娯楽として人気の本ほど「このシーンがおもしろかった」「このキャラが好き」と膨らませにくい感想ばかりになってしまうことも。作品の結末に「本当の幸せとは?」「本当の正義とは?」などといった疑問を抱かせてくれる作品が、読書感想文におすすめです。
【3】メディアミックス展開した作品に目を向けて選ぶ アニメや映画化されたものを
どうしても活字に抵抗がある子どもには、アニメや映画など映像化されている作品で読書感想文を書かせるのもひとつの手です。言ってしまえば、ちゃんと本を読破できていなくても、映画の感想文でごまかせてしまえるのです。
また、あらかじめ映像を見ておくことでイメージが浮かびやすく、挿絵の少ない本も抵抗なく読み進めることができます。
【4】迷ったら名作を選ぶ
どうしても読書感想文の本が決まらない場合は、名作と呼ばれる作品から選びましょう。広く世に知られている、また長きにわたり読まれている名作は話がよくできています。
それは、単純におもしろくて読みやすいだけではなく、読者に考えさせる要素を持っているからです。エキスパートによる選び方のポイントと組み合わせて選ぶと、感想文を書きやすい作品が見つかるでしょう。
▼年齢にあった名作を選ぶ
少しでも子どもが興味を持った本があればしめたものですが、あまり背伸びをした作品だと、途中で投げ出してしまう可能性もあります。
小学生の場合、学年ごとに適切な名作があります。低学年のうちに高学年向けの本を読ませても理解ができないのが一般的なので、まずは年齢に合ったもののなかから興味がありそうなものを選んでみるのがよいでしょう。
▼一緒に読んでみる
ひとつの方法として、子どもが興味を持った名作があるなら一緒に読んでみましょう。その作品のレベルを把握できるだけではなく、おもしろさをアピールすることで、興味をあおることができます。
また、おもしろい作品は人と感想を交わしたくなるもの。一緒に感想を話し合うことができれば、その内容を感想文にまとめることも容易でしょう。
名作は感想を書きやすいものが多い! 教育指導専門家からのアドバイス
教育・受験指導専門家
名作は構成やメッセージ性に優れている
子どもが興味を持つ内容の本を選ぶことも大切ですが、やはり「感想文を書きやすい」ものを選ぶと、読み終えて感想を書くときに筆が進みやすいはずです。
名作と呼ばれる本は総じて奥が深く、構成やメッセージ性がしっかりしているので、読書感想文を書きやすいものが多いです。迷ったなら、聞いたことのある有名なタイトルを選んでおけば、まず間違いないでしょう。
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小学生の読書感想文に使う本について知っておきたいこと 読書への興味、シリーズ化作品でサポート
読書感想文は、あくまで宿題です。宿題の形をとっている以上、子どもが題材に対して興味を持つというのは難しいといえるでしょう。読書への目覚めは人それぞれであり、そのきっかけは別に読書感想文でなくともよいのです。したがって、読書感想文と読書への興味は切り分けて考えてみてください。
もちろん、読書感想文が読書に触れる機会であるのは間違いないので、子どもが示す興味については見逃さないようにしましょう。先ほど紹介したなかにも、シリーズ化されている作品がいくつかあります。もし、この読書感想文を書くための本に子どもが少しでも興味を持ったなら、次は宿題としてではなく、そのシリーズの本を読んでみるようにサポートしてあげてもいいかもしれません。
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早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wings等で指導歴25年、指導生徒3,000人以上。 大学入学と同時に栄光ゼミナールや明光義塾で講師のアルバイトを始める。 新卒入社の早稲田アカデミーでは入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位を取り、社長から表彰される。 駿台ではシンガポール校講師を経て、社歴80年初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。 河合塾Wingsでは入社後11年間、生徒の授業満足度全講師中1位、講師研修や保護者セミナーなども運営。 また、編集プロダクション運営、All Aboutの教育・受験ガイド、教育・受験情報webメディアのコンテンツ執筆・編集、全国の中学校・高校でのセミナー講演、書籍執筆などに携わる。 書籍出版10冊(KADOKAWA、PHP研究所他)は全て重版更新中、累計14万部突破。 テレビ・新聞・雑誌などのメディア出演、掲載多数。 「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信中。