「コーヒープレス」のおすすめ商品の比較一覧表
コーヒープレスとは? どんなメリットがあるの?
コーヒープレス(フレンチプレス)は、日本では紅茶用の道具として認識する人が多いようですが、実はコーヒー用の道具としてフランスで生まれたものです。フィルターのついた棒(プランジャー)を押し下げる仕組みから、英語圏の国では単に「プランジャー」と呼ばれることもあります。
コーヒープレスのメリットは、ドリップ経験などコーヒーを淹れる技術がほとんど必要ないことです。適量の挽いたコーヒー豆(中挽き~粗挽き)に沸騰直後のお湯を注いで、プランジャーつきのフタをして、数分経ったらプランジャーを押し下げて注げば、かんたんにおいしいコーヒーを淹れることができます。
コーヒープレスの選び方 抽出量や素材、デザインをチェック!
では、自分に合うコーヒープレスはどのように選べばよいのでしょうか? コーヒープレスの選び方をみていきましょう!ポイントは以下の7つです。
【1】淹れ方の種類
【2】フィルターの素材
【3】一度に抽出したい容量(杯数)
【4】コーヒープレスの素材
【5】お手入れのしやすさ
【6】デザイン
【7】メーカー
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】淹れ方の種類で選ぶ
コーヒープレスには、淹れ方によって大きく分けて3つの種類があります。使いやすさや洗い方など特徴が異なるので、自分にとって使いやすいものを見極めるためにも、特徴をおさえておきましょう!
ラインナップが豊富な「フレンチプレス」
コーヒープレスのなかでも主流なのが、このフレンチプレス。容器のなかにお湯とコーヒーを入れ、上からプランジャーで圧力をかけていくだけでコーヒーを抽出することができます。
金属製のフィルターを採用しており、コーヒーの油分までしっかり抽出できるのが魅力。ほかの2タイプより商品のラインナップが多いので、デザインなども好みのものを選びやすいでしょう。
ただ、パーツが多いのでお手入れはやや大変かもしれません。
オリジナルの味を楽しむなら「エアロプレス」
エアロプレスとは、空気圧を使うことでコーヒーを短時間で抽出できるもの。酸味と甘みのバランスのよいコーヒーを淹れることができ、後味はすっきりしているのが魅力です。
豆の量やお湯を注ぐタイミングを変えるなど、淹れ方の自由度が高いのも特徴で、自分好みの味がするコーヒーをかんたんに淹れることができます。
たくさんの量をすぐに作りたいなら「アメリカンプレス」
アメリカンプレスは、フレンチプレスと同じように圧力をかけてコーヒーを抽出するタイプ。フレンチプレスト異なるのは、プランジャーのフィルター部分にコーヒー粉を入れるポッドが搭載されている点です。コーヒー粉の入ったポッドをお湯に通し、圧力をかけてコーヒーを抽出します。
フレンチプレスよりも短時間で抽出できるものが多く、一度に淹れられるコーヒーの量も多いのが特徴です。
【2】フィルターの素材をチェック!
コーヒープレスのフィルターは、ドリップ式で使う紙のフィルターと違って、金属や樹脂のメッシュでできています。このメッシュフィルターによって、コーヒーに含まれている油分をそのままカップに抽出することができ、フレーバーが豊かなコーヒーを楽むことができるんです。
耐久性の面からのおすすめは、メッシュの金属フィルターです。ただし、使用後はこのフィルターについたコーヒー由来の油分をしっかり洗い流さないと、酸化したニオイがついてしまうので、付着したコーヒーの粉や油分は浸けおき洗いなどしてきれいに管理しましょう。
【3】一度に抽出したい容量(杯数)で選ぶ
コーヒープレスの容量は商品によってさまざまです。飲みたいコーヒーの量や淹れる人数に合うものを選びましょう。1〜2杯分なら350ml、3〜4杯分なら500mlを目安にするのがおすすめです。
コーヒープレスは容量分のコーヒーを淹れる目的で作られています。容量が大きいコーヒープレスで少量のコーヒーを淹れようとしても、コーヒー豆までプランジャーが届かず、うまく抽出できないことがあるので注意してください。
【4】コーヒープレスの素材で選ぶ
コーヒープレスのポットは、耐熱ガラス製のものが多く販売されています。メーカーによってはステンレス製のものもあるので、使用シーンに合うものを選ぶのがおすすめです。
中身が見えて便利な「耐熱ガラス製」
耐熱ガラス製は、ステンレス製よりリーズナブルな価格のものが多いのが特徴。中が見えるので使いやすいのもうれしいポイントです。抽出の色合いがよく見え、淹れたてのコーヒーを目でも楽しむことができます。
ただし、耐熱ガラス製は衝撃に弱く、ぶつけたり落としたりすると割れやすいため注意が必要。やさしくていねいに扱いましょう。
アウトドアで使うなら「ステンレス製」がおすすめ
キャンプなどアウトドアで使いたいなら、ステンレス製やチタン製などのコーヒープレスがおすすめです。耐熱ガラス製よりも高価なものが多いですが、割れにくいのがメリット。耐久性が高く、持ち運びにも適しています。
もちろん、ふだんのティータイムにも使えるので、長く愛用できる丈夫なコーヒープレスがほしい人にもぴったりです。
【5】お手入れのしやすさも重要
フレンチプレス、アメリカンプレス、エアロプレスの3タイプのなかでお手入れしやすいのは、アメリカンプレスとエアロプレスです。
主流のフレンチプレスですが、容器の底にコーヒー粉が押し固められるため、こまかい粉が残ることが多く、掃除に手間がかかります。パーツが多くて洗いにくいのも欠点です。
そんなフレンチプレスの欠点を改良したものがアメリカンプレスで、使用後にプランジャーを引き抜くだけでコーヒー粉をそのまま取り出せる仕組みになっています。
エアロプレスは紙フィルターを採用しており、お手入れがよりかんたんです。使用後は紙フィルターごと捨てることができます。
【6】好みのデザインで選ぶ
コーヒープレスには、いろんなデザインのものがあります。インテリアとしてそのまま置いておけるおしゃれなものや、かわいいポップなデザインのもの、シンプルなものなど。好みやキッチン、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶのもおすすめです。
【7】人気メーカーで選ぶのもひとつの手
どれを選べばいいか迷ってしまったら、人気のブランドやメーカーで選ぶのもおすすめです。ここでは、コーヒープレスの有名メーカーをいくつか紹介していきます。
ボダム
デンマークのキッチンウェアブランドである「ボダム」。北欧らしいおしゃれなカラーとデザインが魅力です。コーヒー関連のアイテムを多く取り扱っていて、コーヒープレスのラインナップも豊富です。
なかでも注目したいのが、タンブラー型のフレンチプレスコーヒーメーカー「トラベルプレス」。コーヒープレスとタンブラーの一体型で、自宅でも外出先でもおいしい本格コーヒーが手軽に楽しめます。
ハリオ
日本の耐熱ガラスメーカーの「ハリオ」。コーヒープレスをはじめ、さまざまなコーヒー器具を取り扱っています。バリスタやコーヒー愛好家から多くの支持を得ており、日本のみならず海外でも評判です。
ハリオのコーヒープレスは、耐熱ガラスの本体にステンレスや木などを組み合わせたシンプルで上質なデザインが特徴。バリエーション豊かなデザイン、容量、価格から、自分に合ったものが選べます。
メリタ
世界ではじめてペーパーフィルターを採用するなど、コーヒーに関する歴史を持つ「メリタ」。コーヒープレスをはじめ、コーヒーメーカー、コーヒーミル、グラスポットなど、コーヒーに関連するさまざまな商品を取り扱っています。
メリタが販売するコーヒープレスは2種類のみ。どちらもフレンチプレスで、ガラスの取っ手がついたシンプルな「スタンダード」と、ステンレスフレームがおしゃれな「プレミアム」があります。
コーヒープレスおすすめ14選 人気のボダムやハリオも紹介
ここからは、猿田彦珈琲のインテリジェンスマネージャーである村澤智之さんと編集部が厳選した、おすすめのコーヒープレスを紹介します!

シンプルで名高いコーヒープレスといえば、ボダム
コーヒープレスを作っているメーカーで世界的に有名な、デンマーク・コペンハーゲンで創業したボダム社のコーヒープレス。ボダムはコーヒープレスを北欧に広め、ついには北欧圏でコーヒープレスの呼称がそのまま「ボダム」になってしまったほどです。
この「BRAZIL」はボダム製品のコーヒープレスのなかでもっともコストパフォーマンスが高く、シンプルで飽きのこないデザインが魅力です。カラーは定番の黒に加え、赤・白などポップな色もあり、サイズ展開も350mlと1,000mlがあります。
シンプルなデザインが好きな人、はじめてコーヒープレスを使ってみたい人におすすめです。


二重ステンレス製で割れにくく、保温効果もグッド
世にあるほとんどのコーヒープレスがガラス製のビーカーを採用しているなかで、めずらしくステンレスでできたコーヒープレスです。ダブルウォール構造なので、寒い日でも抽出中にお湯の温度が下がってしまう心配もありません。フィルターが同社のガラス製のものとは違い一体構造になっていますが、金属フィルターそのものは同じなので、コーヒーの味は変わりません。
定価が少し高いものの、割れて買い替えることを考えると、長く使える分結局はお得に感じられると思います。サイズ展開は350ml、500ml、1,000ml。同じもの、気に入ったものを長く使いたい人におすすめです。

信頼のメイドインジャパン、老舗のコーヒープレス
円錐(えんすい)ドリッパーが世界的にも有名になった、ハリオのコーヒープレスです。創業1921年の老舗耐熱ガラスメーカーでもあるハリオのガラス加工技術のレベルは非常に高く、まさに信頼のメイドインジャパン。ガラスの質感と金属、ウッドが組み合わされたデザインは、現代のキッチンによく似合います。
ほかのメーカーに比べるとフィルターがこまかく、やや味がシャープになる傾向がありますが、それが好みの味ならハリオのコーヒープレスを選ぶといいでしょう。2杯用と4杯用のサイズ展開があります。メイドインジャパンにこだわる人、ハリオ製品でコーヒー器具を統一したい人は選択肢に入るでしょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする コーヒープレスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのコーヒープレスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
コーヒープレスの上手な使い方とは? おいしいコーヒーの淹れ方を伝授!
コーヒープレスを使った淹れ方は以下のとおりです。コーヒー粉の分量、湯量、蒸らし時間などは、好みに応じて調整をしてください。
(1)コーヒープレスにお湯を入れて温める
(2)お湯を捨てたら粗挽きしたコーヒー粉をいれる(1杯分の目安は約7gほど)
(3)コーヒー粉を対流させるよう、勢いよくお湯を注ぐ(1杯分の目安は、約150mlほど)
(4)プランジャーをセットし、4分待つ
(5)プランジャーをゆっくり静かに押し下げる(コーヒーの雑味が出ないよう最後まで押し下げない)
(6)コーヒーカップに注ぐ
コーヒープレスの洗い方
まずは、コーヒープレスから使用済みのコーヒー粉を出していきます。本体に水道水を入れて流し捨てると、洗う際に熱くありません。
次に、ポットとフィルターを分解して、中性洗剤ですみずみまでていねいに洗います。とくに金属製のフィルターは、コーヒー粉や油分が残らないよう念入りに。洗い残しがあると、酸化した油分のにおいが染み込み、コーヒーの風味を損ねるおそれがあります。
すべて洗い終わったら、しっかり水分を拭き取ってから乾燥させてください。洗浄後、においや色移りが気になる場合は、漂白剤を薄めた水に30~40分浸けてみるといいでしょう。
コーヒープレスを使うときの注意点|プロに聞いてみた!
猿田彦珈琲 インテリジェンスマネージャー
コーヒープレスはかんたんにコーヒーを淹れられる道具ですが、おいしく淹れるにはいくつか注意が必要です。
1. 最後まで注ぎ切らないこと
2. かき混ぜないこと
3. コーヒーのカスは完全に洗い流して、油分を酸化させないこと
この3点と、粉の量・お湯の温度、量を守って淹れていただければ、おいしいコーヒーライフを送ることができます。ぜひ好みのコーヒープレスで淹れたコーヒーを楽しんでいただければと思います。
美味しく飲むためにカップなどにもこだわろう!
お気に入りのコーヒープレスを見つけよう
コーヒープレスで淹れたコーヒーは粉っぽいのが気になるという声もありますが、本格的な味わいのコーヒーをいつでも手軽に楽しむことができます。自宅用だけでなく、屋外でも使いやすいものや携帯用もあるので、自分にぴったりなものが見つかるはずです。容量、素材、プレス方式、デザインなどに注目して選ぶといいでしょう。
お気に入りのコーヒープレスが見つかったら、コーヒー豆の種類や淹れ方にこだわってみるのもおすすめです。ぜひすてきなティータイムを過ごしてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
大学生時代にコーヒーの面白さに目覚め、趣味が高じてブログを開設。 スペシャルティコーヒーの美味しさと面白さ、携わる人たちの情熱に感化され、2011年よりコーヒー業界入り。 2012年に雑誌:BRUTUSに掲載。2015年5月より猿田彦珈琲(株)入社、同6月、監修の「珈琲語辞典(誠文堂新光社)」刊行。自社のコーヒーの焙煎、社内のインテリジェンストレーニングに携わる。