オゾン脱臭機とは|空気清浄機との違いも解説
そもそも、オゾン(O3)は原子として非常に不安定で、オゾン自身の近くにある原子や物質に吸着・結合する性質があります。オゾン脱臭機は、この性質を利用し、オゾンを発生させ、室内の空気中の菌や悪臭物質に結合し、ニオイを取る仕組みです。ニオイの種類に関わらず消臭ができるため、ペットやタバコ、トイレのニオイなど、オールマイティな消臭が可能です。
しかし、注意点があります。オゾンは大量に接種・吸引すると人体に有害な影響があります。もちろん、これは多量の場合で、家庭用オゾン脱臭機では安全な設計になっていますが、呼吸器官などの疾患のある方は、体調不良になる可能性もあります。必ず使用前に主治医の先生と相談しましょう。
空気清浄機との違い
脱臭機と似ている商品で、空気清浄機がありますが、大きな違いは「空気を吸い込んできれいにしている」か、「ニオイのもとを除去している」かです。
空気清浄機は、室内の空気を吸い込み、内部のフィルターでホコリや花粉、ハウスダストを取り除き、綺麗な空気を排出する仕組みです。逆にオゾン脱臭機の場合は、空気中のニオイ成分自体を抑える仕組みのため、花粉やホコリなどはなくならずに空気中にいるままです。
そのため、花粉などで悩んでいる方は空気清浄機を使用するといいでしょう。しかし、脱臭性能に関しては、脱臭機能付きの空気清浄機であっても、オゾン脱臭機の方が機能性が高いため、消臭がメインの方におすすめです。自分の目的に合わせてどちらかを選びましょう。
オゾン脱臭機の選び方
それでは、オゾン脱臭機の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】使用場所や用途を決めて選ぶ
【2】フィルターや触媒などの機能があれば効果的
【3】脱臭以外の機能にも注目
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用場所や用途を決めて選ぶ
オゾン脱臭機は、高濃度になると人体に悪影響を及ぼすオゾンを用いて脱臭を行なうため、正しい場所で使うことがとても重要です。
室内全体を脱臭したい場合は、室内用もしくは多用途向けモデルがおすすめです。トイレのニオイが気になる場合はトイレ用、靴のニオイを消したいなら靴用など、特化型も用意されています。使う場所が決まっているのであれば、その用途に合ったモデルを選びましょう。
【2】フィルターや触媒などの機能があれば効果的
オゾンはペットやトイレ、カビ、生ゴミなどのニオイを分解して強力な脱臭効果を発揮するのが特徴です。一方で、化粧品やガソリン、排気ガスなどの化学物質を中心にオゾンでは分解しにくいニオイ物質も存在します。
フィルターや触媒つきなど、オゾン以外の脱臭効果を実現する機能を搭載しているモデルなら、さらに上の脱臭効果を得ることができます。
【3】脱臭以外の機能にも注目
オゾン脱臭機は、オゾンを発生させて空気中のニオイを取り除いてくれる製品です。そして一部のモデルには、ペットの毛やホコリなどをキャッチできる空気清浄機能や、室内を潤す加湿機能を搭載しているものもあります。
ニオイを消すだけでなく、プラスアルファの機能がほしいという人は、脱臭以外の機能にも注目するといいでしょう。
おすすめ商品の比較一覧表
オゾン脱臭機おすすめ9選
上記で紹介したオゾン脱臭機の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。

FUJITSU(富士通ゼネラル)『PLAZION(プラズィオン)脱臭機(DAS-15E)』

出典:Amazon

maxell(マクセル)『除菌消臭器 部屋干し用オゾネオ(MXAP-ARD100)』

出典:Amazon

FUJITSU(富士通ゼネラル)『PLAZION(プラズィオン)加湿脱臭機(DAS-303E)』

出典:Amazon

Force Media(フォースメディア)『オゾンの力 for ルーム(JF-EO3R)』














出典:Amazon
Asahi Denki Kasei(旭電機化成)『【Relaxation】ミニオゾンリフレッシャー』








出典:Amazon
Force Media(フォースメディア)『家庭用オゾン脱臭器 オゾンの力(JF-EO3W)』








出典:Amazon
オゾンアソシア『充電式オゾン脱臭機 CUO FUTURE(CUF-4)』


















出典:Amazon
OHNIT(オーニット)『爽やかイオンプラス(CS-4)』

出典:楽天市場
maxell(マクセル)『除菌消臭器 オゾネオ(MXAP-AR201)』








出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする オゾン脱臭機の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのオゾン脱臭機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】その他の脱臭機をチェック
最後に|エキスパートのアドバイス
IT・家電ジャーナリスト
「オゾン濃度」の表記にも注目しよう!
オゾン脱臭機には放出する「オゾン濃度」が明記されているモデルもあり、その数値が高いほど高い除菌、脱臭効果を発揮します。
オゾンはニオイ成分などを分解すると酸素になるものの、オゾン自体は高濃度になると人体に有害なため、「オゾン濃度数値が高い=性能が高い」とは言い切れません(富士通ゼネラルのPLAZIONシリーズのように、余分なオゾンを触媒で分解するモデルもあります)。
オゾンのニオイが気になる場合や、刺激を感じるなどといった場合は使用をいったん中止するなど、安全面に留意して使用することをおすすめします。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
一般財団法人 家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout オーディオプレーヤー、スピーカーなどのガイドを務める。 日経BP社『日経ネットナビ』『日経ネットブレーン』『デジタルARENA』『日経トレンディネット』などを経てフリーに。 デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。