スマート電球とは
スマート電球とは、iPhone・AndroidなどのスマホやAmazon Alexa(Echo)、Google Assistant(Google Home)などのAIスピーカーを使ってライトのオンオフ、調光や調色などの操作ができる電球のことです。
スピーカー機能つきなら音楽を流せたり、タイマー設定機能で目覚まし代わりにできるなど、生活を楽しく快適にするアイテムとして注目されています。使い方は専用アプリを操作するだけ、導入も既存の電球と取り換えるだけなど簡単・手軽なところも人気のあるポイントといえるでしょう。
電球の明るさの基礎知識
音声でスイッチをつけたり消したり、さらには音楽なども流せるモデルもあります。しかし、大前提、スマート電球は「電球」です。そのため暗すぎてしまっては元も子もありません。
そのため、明るさは必ずチェックしておきましょう。本項では明るさについて、注目ポイントを解説いたします。
明るさを指す単位『ルーメン』
白熱電球や蛍光灯は、おもに「ワット」で明るさを表していましたが、LEDは光が広がりにくいという特性があるため、ルーメン(lm)という単位が用いられています。
ルーメンは電球全体からどのぐらいの光が出ているかを示す単位です。1ワットをルーメンに換算する方法は照明の種類によって異なりますが、40ワット相当のLED電球の場合は485ルーメンになります。
部屋の広さに合う光の強さの目安
スマート電球の明るさを選ぶ基準は好みによっても変わりますが、一般的な判断基準としては、以下が目安になるでしょう。
・4.5畳:60~80ワット
・6畳:80~100ワット
・8畳~10畳:120~180ワット
・リビング:100ワット~
・洗面台や化粧台:20~40ワット
明るさに少し不安があるという場合は、これに20~40ワット前後をプラスして考えてみてください。
スマート電球の選び方
それでは、スマート電球の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
・対応デバイス
・接続方法
・口金サイズと重さ
・その他の便利機能
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】対応デバイスをチェック
スマート電球の多くはAndroidとiOSの両方に対応していますが、対応しているバージョンは商品によって異なります。買い替えによって一部の機能が使えなくなることもあるので注意が必要です。
スマート電球を購入する前には、デバイスと合わせて、自分が使っているOSのバージョンに対応しているかどうかも確認しておきましょう。
【2】接続方法をチェック
スマホと電球の接続方法は、Wi-Fi接続とBluetooth接続の2種類があります。Bluetooth接続の場合は数メートル程度の近距離での接続に限り、Wi-Fi接続の場合は屋外からの操作やAmazon Echo、Google Homeなどのスマート(AI)スピーカーを使った音声操作も可能です。
Wi-Fiは一度設定すればあとは自動で接続されますが、Bluetoothは接続の都度設定する必要があることが、おもな違いです。
【3】口金サイズと重さをチェック
現在お使いの照明器具についている白熱電球や、電球型蛍光灯をスマート電球に交換したい場合は、まず、E26、E17など、現在ついている電球と同じ口金(くちがね)サイズのものを選びます。次に、電球の形状や重量などが適合するかどうかも確認してください。
また、電球をガラスやアクリルのカバーで覆(おお)う密閉型照明器具や調光機能つきの器具、断熱材施工器具(SB・SGI・SG型表記のあるもの)に取りつけ可能かどうかの確認も必要です。
【4】その他の便利機能をチェック
スマート電球には、いろいろな機能が搭載されています。ぜひ購入前にチェックし、自分にピッタリの機能を選んでくださいね。
●目覚ましとしても使える「タイマー機能」
「タイマー連動機能」があるスマート電球なら、明るさの調節や色の変更も時間指定で管理できます。指定した時間に照明を点灯させることもできるので、目覚ましの代わりとしても使えるでしょう。
あらかじめ消灯時間を設定しておけば消し忘れも防げます。設定は難しくないので、調光機能と連動させた目覚めや就寝の演出も自在です。
●部屋の雰囲気が変わる「音楽連動機能」
「音楽連動機能」は、調光機能と音楽を連動させられる機能です。音楽に合わせてライトの色が変化するので、自宅での記念日や誕生日のお祝いなどを演出してくれます。
音に反応するだけではないため、どんなムードを演出したいかを決めてから選ぶといいでしょう。選べる色の種類が1,600万色というマルチカラータイプの電球もあるので、用途の幅は多彩です。
●天井から音が聞こえる「スピーカー内蔵タイプ」
「スピーカー内蔵タイプ」は、スマート電球自体にスピーカーが搭載されているタイプです。ソケットにスマート電球を取りつけるだけで、天井から音楽が聞こえるという新しい体験ができます。
口金から給電されるので、配線や充電の手間もかかりません。なお、音に反応するタイプと、スピーカーが内蔵されているタイプは混同しやすいので注意してください。
エキスパートのアドバイス
インテリアコーディネーター
スマート電球は、導入しやすいスマート家電です
BluetoothやWi-Fiなど、ワイヤレス接続で操作できるスマート家電。配線が不要なことから、賃貸住宅にお住まいの方にもさまざまな恩恵がもたらされ、AIスピーカーの普及も相まって拡大が加速しそうです。
そのようななか、もっとも身近で導入しやすいのが「スマート電球」ではないでしょうか。今後も新たな商品展開が見込まれるので、近々発売予定のものもチェックしてみてください。多彩な機能を使いこなすために、アプリの使いやすさも吟味(ぎんみ)して選ぶとよいでしょう。
スマート電球おすすめ11選
上記で紹介したスマート電球の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。リビングや寝室など、どのお部屋で使うのか想定してチェックしてくださいね。
生活のシーンに合わせた照明の演出を楽しみたい方に
Bluetooth対応のこちらのスマート電球は、スマホやタブレットに無料の専用アプリ「InnoHome」をインストールすることで多彩な操作が可能になります。機能重視の方やさまざまな照明環境を楽しみたいという方におすすめです。
明るさや色は無段階に調整できるのはもちろん、タイマーでON・OFFできるので、長期不在のときにも点灯させて防犯性を高めたり、朝日が入らない部屋では目覚まし代わりに使うなど、さまざまな使い方ができます。また複数の電球をまとめて操作したり、あらかじめ設定されている「読書」「劇場」「ロマンチック」などのシーンを選ぶと、それぞれにぴったりな明るさや色にワンタッチで調整してくれます。

「スマート電球」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スマート電球の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのスマート電球の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スマート電球に関連する記事のご紹介
生活に導入すると確実に便利になるアイテム
本記事では、スマート電球の特徴や、電球の明るさの基礎知識、失敗しない選び方、そしておすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、「明るいこと」を大前提に考えた上で、アレクサやグーグルホームといった対応デバイスを確認し、Bluetoothなのか、Wi-Fiなのか、接続方法を確認しましょう。そして、電球がしっかり入るか、口金サイズ・重さをチェックし、最後に好みの便利機能を選ぶと、自分にピッタリの商品が選べるはずです。
スマート電球は、現在最も身近なIoT家電のうちのひとつで、生活に導入すると確実に便利になるアイテムです。ぜひ本記事を参考にスマート電球の購入を検討してみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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設計事務所(株)木型屋のむすめの仕事部屋を経て、1998年に(有)エル・エル・プランニングを設立。 「ライフスタイルからインテリアをデザインする」という独自の発想と設計手法で、家具、カーテンなどのセ レクトから、造作家具やリフォームの設計まで、トータルなインテリア空間デザインを得意としている。インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャーの資格を持つ。