エマージェンシーシートとは
災害や緊急時に使用することを目的に作られた極薄のブランケットです。ポリエステルやビニール素材にアルミニウムを蒸着(じょうちゃく)させ、輻射熱(ふくしゃねつ)を利用する機能を持たせたシートが多く、遮熱、蓄熱性に優れたシートです。
コンパクトに収納できるため、キャンプや登山の道具として常備しやすいのが特徴です。
エマージェンシーシートの使い方
薄い素材でありながら保温性に優れていて防寒用のシートとして使えるのがエマージェンシーシートです。アウトドアシーンでも役立ちますが、災害時、屋内に避難できないときなどにも使えます。
風を通さないシートなので冬時期の寒い風からも守ってくれます。素材はアルミやポリエステルが使用されており、使い方次第でさまざまなところで役立つ製品です。
エマージェンシーシートの選び方
それでは、エマージェンシーシートの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】たくさんあるタイプから選ぶ
【2】耐久性があると使いやすい
【3】災害時も役立つ使い勝手で選ぶ
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】たくさんあるタイプから選ぶ
エマージェンシーシートは、さまざまなタイプが販売されています。体を包み込む製品や敷物にして地面からの冷えをさえぎるものなどです。寝袋としてもつかえる製品まであります。
自分がアウトドアや防災用などの使いたい用途に合わせて特徴をみていきましょう。エマージェンシーシートを購入する参考にしてみてください。
▼アルミシートタイプは掛けてもくるまってもよい
エマージェンシーシートの中でもコストパフォーマンスがよく、使い勝手のいい製品がアルミシートタイプです。体をくるんでブランケットとして利用したり、冬場にカーペットの下に敷いて断熱材代わりにできます。
薄手にできているので片づけることも携帯するのもカンタンな製品です。100円ショップなどで手に入れられるので確認してみましょう。
▼厚手タイプは敷物として使いやすい
厚手のタイプのものであれば敷物として使うのがよいでしょう。キャンプなどのときにはテントの底に敷けば地面の固さも感じずにゆったり眠れるでしょう。断熱性のよいところもメリットといえます。
災害時などでもクッション性があるのでどんな場所でも休憩しやすくなるでしょう。サイズにもいろいろあるのでひとりで使うのか家族で使うのかなどの条件を考えて購入してみましょう。
▼寝袋タイプはキャンプにおすすめ
寝袋タイプのエマージェンシーシートはアウトドアで役立つ製品です。全身を包み込む設計で風を通しにくい材質のため、野外でも暖かく横になることができます。キャンプなどで使うのにおすすめです。
ほかにも災害時などでは車の中などで寝る場合にくるまるだけでスペースも取らないので使いやすいでしょう。片づけもかんたんにできるので車の中に常備しておくとすぐに使えます。
▼アルミタイプは時期を選ばない
リバーシブルのアルミシートで作られたエマージェンシーシートは季節を選ばず使うことができます。銀色と金色が一緒になった製品が使いやすいでしょう。銀色のシートにして使うと熱の反射する機能があり、熱で温まりにくくなります。
夏場の避暑場所としてシートを利用するとよいでしょう。金色は逆に熱を伝えやすく温めるので、冬場のブランケットなどで利用してください。
【2】耐久性があると使いやすい
薄手のエマージェンシーシートはアウトドアで使うと木に引っ掛けたりして破けたりする可能性があります。そんなときには耐久性のある製品を選んでみましょう。耐久力があればアウトドアのときに地面などにおいてたくさん使うことができます。
材質や厚み、重さなどを合わせて考えたうえで耐久性のあるエマージェンシーシートを購入すれば長い期間使うことができるでしょう。
【3】災害時も役立つ使い勝手で選ぶ
災害の際にも体温の低下を防ぐためにエマージェンシーシートは役立ちます。しかし避難所などではほかにもたくさんの人がおり、音ひとつでトラブルになることもあります。そんなときには音のなりにくい製品を選んでみましょう。
多様性のあるアルミシートのタイプでも音のしにくい製品があるので、使い勝手も考えて購入してみてください。
エキスパートのアドバイス
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
多目的な使用法を視野に入れる
エマージェンシーシートと一口にいっても種類は豊富で、ブランケットタイプからシュラフやタープ(日差しや雨を凌ぐ布)としても使えるものと、選択の幅は広いです。災害時など焚き火が出来るのであれば、それらを併用して野営することも可能です。
タープタイプのシートがあると焚き火の熱を効率よく利用することができるうえ、強度があるのでレジャーシートやビニールシートのように使うこともできます。ほかの選び方で紹介した選択肢に加え、野営全般をカバーするように複数のタイプを所持し、最大限快適に過ごせることを目的に選んでください。
エマージェンシーシートおすすめ7選
上記でご紹介したエマージェンシーシートの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。




90%体熱を維持できるエマージェンシーシート
90%の体熱を保てるので、低体温症対策にも優れたシートです。災害時に目立ちやすいオレンジカラーで国際避難色でもあります。防水、防風、防寒性が高く保温ができるので、避難所やキャンプなどの外で使用するときに便利です。
畳むとコンパクトになり、片手で持てる大きさに。軽量で柔らかい素材なので、ブランケットや寝袋として、レジャーシートとしても活躍します。専用の巾着があるので、バッグやリュックにぶら下げて持ち運びもできます。
災害、レジャー、アウトドアなどに便利
表がアルミで、裏がオレンジ色の不織布になっているエマージェンシーシートです。毛布やシーツの代わりとして使ったり、ブランケットの下に使って保温性を高めたりとさまざまな使い方ができます。4層のアルミシートになっているので、熱を逃さず体温で温かに。
アルミのカサカサした音を減らしているので、避難場所や夜間のテントの中でも気にならずに使えます。折り畳むとバッグに入るコンパクトな大きさになるので、持ち歩きに便利で防災バッグにもすっぽり入ります。
アウトドアブランドのエマージェンシーシート
アウトドアブランドで人気のmont-bellのエマージェンシーシートです。アルミニウムなので体温を逃さず、しっかり保温できます。キャンプでも温かく過ごせるので、年間通して使えるでしょう。防風、防水性にも優れているので、アウトドアの急な雨や強い風などを防いで快適に過ごせます。
コンパクトなのでキャンプグッズとして常に携帯しておきたいシート。また、防災の道具としても1つあると安心です。手頃な価格なので、非常用とアウトドア用を揃えてもいいですね。
「エマージェンシーシート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする エマージェンシーシートの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのエマージェンシーシートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの関連アイテムもチェック! 【関連記事】
最低限の快適さを想定して選ぼう!
エマージェンシーシートを選ぶにはまず用途を明確にすることが大切です。防災用とアウトドア用では利用方法が異なります。ただし、利用目的はどんな場合も共通で、「最低限の快適さを得ること」です。
防災用品であればかさばらない薄型のブランケットタイプやタープタイプなど、使える物を必要数組み合わせるのが理想です。アウトドア用であれば普段から積極的に使えるものを選び、使用に慣れることが大切です。用途に応じてサイズ・耐久性を選ぶようにしてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。 アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。 フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。