エマージェンシーシートの使い方 アウトドアシーン、災害時、避難時にも
薄い素材でありながら保温性に優れていて防寒用のシートとして使えるのがエマージェンシーシートです。アウトドアシーンでも役立ちますが、災害時、屋内に避難できないときなどにも使えます。
風を通さないシートなので冬時期の寒い風からも守ってくれます。素材はアルミやポリエステルが使用されており、使い方次第でさまざまなところで役立つ製品です。
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
エマージェンシーシートとは
災害や緊急時に使用することを目的に作られた極薄のブランケットです。ポリエステルやビニール素材にアルミニウムを蒸着(じょうちゃく)させ、輻射熱(ふくしゃねつ)を利用する機能を持たせたシートが多く、遮熱、蓄熱性に優れたシートです。
コンパクトに収納できるため、キャンプや登山の道具として常備しやすいのが特徴です。
エマージェンシーシートの選び方 タイプ、耐久性、使い勝手で選ぶ

Photo by Denny Müller on Unsplash
山岳写真家の荒井裕介さんに、エマージェンシーシートを選ぶときのポイントを教えてもらいました。どんなエマージェンシーシートを買おうか迷っている方はもちろん、具体的な使い方を知りたい方も、ぜひプロの選び方を参考にしてみてください。
たくさんあるタイプから選ぶ アルミシートタイプ、厚手タイプ、寝袋タイプなど
エマージェンシーシートは、さまざまなタイプが販売されています。体を包み込む製品や敷物にして地面からの冷えをさえぎるものなどです。寝袋としてもつかえる製品まであります。
自分がアウトドアや防災用などの使いたい用途に合わせて特徴をみていきましょう。エマージェンシーシートを購入する参考にしてみてください。
アルミシートタイプは掛けてもくるまってもよい
エマージェンシーシートの中でもコストパフォーマンスがよく、使い勝手のいい製品がアルミシートタイプです。体をくるんでブランケットとして利用したり、冬場にカーペットの下に敷いて断熱材代わりにできます。
薄手にできているので片づけることも携帯するのもカンタンな製品です。100円ショップなどで手に入れられるので確認してみましょう。
厚手タイプは敷物として使いやすい
厚手のタイプのものであれば敷物として使うのがよいでしょう。キャンプなどのときにはテントの底に敷けば地面の硬さも感じずにゆったり眠れるでしょう。断熱性のよいところもメリットといえます。
災害時などでもクッション性があるのでどんな場所でも休憩しやすくなるでしょう。サイズにもいろいろあるのでひとりで使うのか家族で使うのかなどの条件を考えて購入してみましょう。
寝袋タイプはキャンプにおすすめ
寝袋タイプのエマージェンシーシートはアウトドアで役立つ製品です。全身を包み込む設計で風を通しにくい材質のため、野外でも暖かく横になることができます。キャンプなどで使うのにおすすめです。
ほかにも災害時などでは車の中などで寝る場合にくるまるだけでスペースも取らないので使いやすいでしょう。片づけもかんたんにできるので車の中に常備しておくとすぐに使えます。
アルミタイプは時期を選ばない 金色と銀色のシートタイプも
リバーシブルのアルミシートで作られたエマージェンシーシートは季節を選ばず使うことができます。銀色と金色が一緒になった製品が使いやすいでしょう。銀色のシートにして使うと熱の反射する機能があり、熱で温まりにくくなります。
夏場の避暑場所としてシートを利用するとよいでしょう。金色は逆に熱を伝えやすく温めるので、冬場のブランケットなどで利用してください。
耐久性があると使いやすい 厚みや重さも合わせて考える
薄手のエマージェンシーシートはアウトドアで使うと木に引っ掛けたりして破けたりする可能性があります。そんなときには耐久性のある製品を選んでみましょう。耐久力があればアウトドアのときに地面などにおいてたくさん使うことができます。
材質や厚み、重さなどを合わせて考えたうえで耐久性のあるエマージェンシーシートを購入すれば長い期間使うことができるでしょう。
災害時も役立つ使い勝手で選ぶ 音がならない、収納サイズ、シートの厚さ、汎用性など
災害の際にも体温の低下を防ぐためにエマージェンシーシートは役立ちます。しかし避難所などではほかにもたくさんの人がおり、音ひとつでトラブルになることもあります。そんなときには音のなりにくい製品を選んでみましょう。
多様性のあるアルミシートのタイプでも音のしにくい製品があるので、使い勝手も考えて購入してみてください。
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
収納サイズで選ぶ
非常用持ち出し袋や車載用としては極薄タイプがおすすめ。通常の掛け布団ほどの大きさでもポケットに入る大きさにたたむことができるので、家族全員分を少ないスペースにまとめることも可能。
アウトドア装備として使用するならば、極薄タイプほどコンパクトにはなりませんが、厚手で高耐久のタイプをチョイスするのがおすすめです。
SOL(ソル) 『エスケープライトヴィヴィ』
シュラフ型の参考。
>> Amazonで詳細を見るワイルドライフクリエーター、山岳写真家
シートの厚さで選ぶ
アルミ蒸着のコンパクトで極薄タイプは災害時におすすめです。極薄タイプの物にはガサガサ音が軽減されたタイプもあり、避難所などでも周りに気を使うことなく使用できます。
また破れにくい厚手のシートは、アウトドアで繰り返し使えるので通常ギアとしてもおすすめで、ブランケットタイプのみならずマミー型シュラフカバー(人形型寝袋カバー)のものもあり、シュラフ(寝袋)と併用できます。
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
多目的な使用法を視野に入れる
エマージェンシーシートと一口にいっても種類は豊富で、ブランケットタイプからシュラフやタープ(日差しや雨を凌ぐ布)としても使えるものと、選択の幅は広いです。災害時など焚き火が出来るのであれば、それらを併用して野営することも可能です。
タープタイプのシートがあると焚き火の熱を効率よく利用することができるうえ、強度があるのでレジャーシートやビニールシートのように使うこともできます。ほかの選び方で紹介した選択肢に加え、野営全般をカバーするように複数のタイプを所持し、最大限快適に過ごせることを目的に選んでください。
エマージェンシーシートのおすすめ10選 登山やキャンプにも使える、寝袋タイプや金と銀のアルミタイプも
うえで紹介したエマージェンシーシートの選び方のポイントをふまえて、山岳写真家の荒井裕介さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

エピオス『静音アルミブランケット』










出典:Amazon
サイズ | 縦130×横210cm |
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収納サイズ | 縦10.0×横14.5cm |
厚さ | 使用時:0.03mm、収納時:20mm |
重量 | - |
素材 | アルミニウム、低密度ポリエチレン |
カラー | リバーシブル(ゴールド、シルバー) |

SOL(ソル) 『エマージェンシーブランケット(1人用)』








出典:Amazon
サイズ | 縦142×横213cm |
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収納サイズ | - |
厚さ | - |
重量 | 82g |
素材 | ポリエチレン |
カラー | オレンジ |

GRABBER(グラバー) 『ALL WEATHER BLANKET(オールウェザーブランケット)』

出典:Amazon
サイズ | 縦152×横213cm |
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収納サイズ | - |
厚さ | - |
重量 | - |
素材 | プラスティックフィルム、アルミニウム、ポリエチレン繊維、プラスティックフィルム |
カラー | オレンジ、レッド、オリーブ、ブルー |

LOGOS(ロゴス) 『LLL ストロングレスキューシート』










出典:Amazon
サイズ | 縦150×横200cm |
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収納サイズ | 縦19×横26cm |
厚さ | 収納時:3cm |
重量 | 200g |
素材 | ポリエステルフィルム(アルミ蒸着)、不織布 |
カラー | シルバー |

SOL(ソル) 『エスケープライトヴィヴィ』






出典:Amazon
サイズ | 縦81×横208cm |
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収納サイズ | 直径8×横15cm |
厚さ | - |
重量 | 156g |
素材 | 43gs/mポリエチレン不織布アルミ蒸着加工 |
カラー | オレンジ |
NGE『サバイバルシート』














出典:Amazon
サイズ | 横約90cm×縦約210cm |
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収納サイズ | 縦約10cm×横約5cm |
厚さ | 11.97um |
重量 | 238g |
素材 | アルミ蒸着PETフィルム |
カラー | オレンジ |
Yoken『エマージェンシーウ ヒートシート』
















出典:Amazon
サイズ | 縦91×横213cm |
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収納サイズ | - |
厚さ | 26mm |
重量 | 13g |
素材 | アルミ蒸着ポリエステル |
カラー | オレンジ |
Eco Ride World『アルミ 4層エマージェンシーシート(sabage_128-01)』


















出典:Amazon
サイズ | 縦105×横180cm |
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収納サイズ | 縦約27×19cm |
厚さ | 3cm |
重量 | 150g |
素材 | アルミ、不織布 |
カラー | シルバー、オレンジ |
Blossm『エマージェンシーシート』










出典:Amazon
サイズ | 縦130×横210cm |
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収納サイズ | - |
厚さ | - |
重量 | 50g |
素材 | アルミニウム、低密度ポリエチレン |
カラー | シルバー |
mont-bell『エマージェンシーシート(1124306)』

出典:Amazon
サイズ | 縦132×横213cm |
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収納サイズ | 縦5×横10cm |
厚さ | 3cm |
重量 | 50g |
素材 | アルミニウム蒸着ポリエステルフィルム |
カラー | シルバー |
「エマージェンシーシート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする エマージェンシーシートの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのエマージェンシーシートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
最低限の快適さを想定して選ぼう! 山岳写真家からのアドバイス
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
エマージェンシーシートを選ぶにはまず用途を明確にすることが大切です。防災用とアウトドア用では利用方法が異なります。ただし、利用目的はどんな場合も共通で、「最低限の快適さを得ること」です。
防災用品であればかさばらない薄型のブランケットタイプやタープタイプなど、使える物を必要数組み合わせるのが理想です。アウトドア用であれば普段から積極的に使えるものを選び、使用に慣れることが大切です。
用途に応じてサイズ・耐久性を選ぶようにしてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/16 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。 アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。 フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。