迫力の重低音!サブウーファーの効果とは?
サブウーファーの活用方法は主にホームシアターでサラウンドを構築する際に使用されます。サラウンドというのは「囲む」というのが語源で、言葉の通り自分の周囲を囲い込むようにスピーカーを配置し、それぞれの音を出力する方式です。こうすることにより、音の定位や臨場感が通常のモノラルやステレオのスピーカーよりも感じ取ることができ、迫力のある音を楽しむことが可能になります。
そのサラウンドの環境により臨場感と迫力を与えるのがサブウーファー。人の可聴域の限界と言われている20Hz程度の低音を安定して表現することができ、音に厚みを与えることが可能になります。スピーカーやアンプの構成にもよりますが後から追加しやすいため、お手軽に音質を高めることが可能なのもメリットです。
サブウーファーの選び方
それでは早速サブウーファーの選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】音質・音域
【2】音量
【3】接続端子
【4】デザイン性
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】音質・音域はサブウーファーを選ぶ上でマスト
サブウーファーを選ぶ上で非常に重要な内容の一つである音質と音域ですが、こちらに関しては妥協をしてはいけません。
ホームシアター環境で使用することを想定するのであれば「バスレフ型」をチョイスしましょう。バスレフ型はバスレフポートと呼ばれるダクトを使って共振し、反響を促すために全体的に伸びと量感のある音質になるのが特徴。映画鑑賞などに向いています。
音楽活動をするなどの目的であれば、締まりのいい音になりやすい「密閉型」がおすすめ。バスレフ型に比べて吸音材を敷き詰めて振動ユニットの共振を抑えるため、単音がはっきりと聞こえやすい音質になります。
また、サブウーファーの音域ですが、これは再生周波数が最低でも40Hz以下のものを選ぶようにしましょう。それ以上再生周波数が高域になってしまうと、あまりサブウーファーを取り付けた時の臨場感や迫力が実感できないといったことにも繋がりかねません。30Hz~200Hz程度に対応しているものであれば効果を実感できるでしょう。
【2】音量は環境に合わせて選ぼう
スピーカーの音量に関してはWで表され、大体40W以上あればホームシアター環境などでも問題なく迫力のあるサウンドを楽しめます。中には100W以上に対応している製品もありますが、部屋自体が振動してしまったり、地鳴りのような音で近所迷惑になってしまったりすることも。
周囲の様子や状況、自身の音楽鑑賞の音が心地よく聞こえる大きさを見極めながら調節するようにしましょう。
サブウーファーの空気感や臨場感をより感じ取りたいのであれば、なるべく大口径のユニットを備えたモデルがおすすめ。小さいと迫力がないだけでなく、音が歪んでうまく鳴らないといった不満にもつながってしまうため、ある程度の大きさがあるものを選ぶといいでしょう。20cm口径程度のものがバランスがいいと言われています。
【3】接続端子は環境にあったもの! メーカーを合わせるとラク
サブウーファーをアンプに取り付ける際に一般的なのはサブウーファーケーブルです。一本で簡単に接続できるため、接続で迷ったり複雑な取り付けを行う必要はありません。
ただ、直接テレビなどと接続をする場合はサブウーファーケーブルの端子が付いていないため、そのままでは取り付けできない可能性もあります。
そういった場合は3.5mmピンジャックをはじめとしたオーディオケーブルで接続できるかどうかをチェック。オーディオ端子があれば接続自体に困ることはありません。
各メーカー同じシリーズなどであれば、機器同士を接続する専用端子が用意されている場合もあります。この場合は接続すると電源なども連動させられるのでおすすめ。
【4】統一感のあるホームシアターにはデザイン性も重要
Photo by Alexander JT on Unsplash
Photo by Alexander JT on Unsplash
ホームシアターなどがあり、こだわりのある部屋にセッティングしたい場合、雰囲気にあった製品を選ぶのが重要です。たとえば黒を基調としているホームシアターセットに白や木目調のウーファーをセットしてしまうとそれだけ浮いてしまい、統一感に欠けてしまいます。
あえて際立たせると言ってもサブウーファーはあくまでもサブで主役ではないため、出来れば落ち着いたもののほうが吉。
また、一部メーカーの製品はワイヤレスで接続できるモデルもあるため、置き場所に困りにくいというメリットがあります。
サブウーファーのおすすめメーカー
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハは前身である日本楽器製造株式会社から1987年に社名を変更し、現在まで続く老舗の楽器メーカーです。楽器だけでなくバイクや自動車部品、ゴルフ用品など多数の部門を持っていて、スピーカー事業も大きく展開。
さまざまなホームシアターセットや音響設備を開発しています。サブウーファーも多数展開しており、コスパに優れるモデルから高級モデルまで多数の製品をラインナップしています。
SONY(ソニー)
黒物家電を中心として通信機器やゲーム事業、AV機器などで日本がほこる巨大メーカー、ソニーです。古くからテレビと同じく音響設備にも力を入れており、スピーカーやアンプなどを製造しています。
一つ一つをユーザーが好きなように組み合わせて使うようになっており、高いものだと100万円前後するようなスピーカーもいくつかあるのが特徴。サブウーファーは現在そこまで数が多い展開ではありませんが、少し前の製品などでも高い評価を受けています。
サブウーファーのおすすめ6選
迷ったらコレ! ロングセラーの簡単接続モデル
サブウーファーを数多く手掛ける音響メーカー、ヤマハの2016年発売以降根強い人気をほこるモデルです。ヤマハ独自の「ツイステッドフレアポート」と呼ばれるノイズを抑えたポートを採用することにより、空気の乱れを大幅低減。
従来のサブウーファーで気になっていた風切り音や音のにごりを抑えています。
再生最大周波数 | 200Hz |
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再生最小周波数 | 28Hz |
サイズ | 291W×292H×341Dmm/8.5kg |
エンクロージャー | バスレフ型 |
形状 | 20cmコーン型(非防磁) |
入力端子 | RCAピンジャック |
再生最大周波数 | 200Hz |
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再生最小周波数 | 28Hz |
サイズ | 291W×292H×341Dmm/8.5kg |
エンクロージャー | バスレフ型 |
形状 | 20cmコーン型(非防磁) |
入力端子 | RCAピンジャック |
存在感を放つヤマハのミドルクラス
大きめの筐体が何とも目を引くヤマハのミドルクラスサブウーファーです。豊富な入出力端子が搭載されており、モノラルスピーカーにも増設をすることが可能。
少し古いスピーカーセットにも対応できるのがメリットです。付属のケーブルをヤマハのAVアンプと接続すればシステムコントロールも行うことができ、本体の電源のオンオフに合わせてサブウーファーの電源もオンオフできます。
再生最大周波数 | 160Hz |
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再生最小周波数 | 20Hz |
サイズ | 350W×366H×420Dmm/18.0kg |
エンクロージャー | バスレフ型 |
形状 | コーン型 |
入力端子 | スピーカー端子、RCAピンジャック |
再生最大周波数 | 160Hz |
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再生最小周波数 | 20Hz |
サイズ | 350W×366H×420Dmm/18.0kg |
エンクロージャー | バスレフ型 |
形状 | コーン型 |
入力端子 | スピーカー端子、RCAピンジャック |
10年来愛され続けるロングセラー製品
2014年発売から今に至るまで、一定の評価を受け続けているソニーのサブウーファーです。エントリークラスではあるものの、最大で115Wの出力を可能としている大容量内蔵アンプが魅力。
スピーカー入力端子を備えているため、お手軽にステレオ再生のスピーカーの低音補強を行うことができるのもポイントです。
再生最大周波数 | 200Hz |
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再生最小周波数 | 28Hz |
サイズ | 295x345x400 mm/11.5kg |
エンクロージャー | バスレフ型 |
形状 | コーン型 |
入力端子 | RCA端子 |
再生最大周波数 | 200Hz |
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再生最小周波数 | 28Hz |
サイズ | 295x345x400 mm/11.5kg |
エンクロージャー | バスレフ型 |
形状 | コーン型 |
入力端子 | RCA端子 |
コンパクトで置き場所に困らない
日本の音響メーカーであるフォスター電機のブランド、フォステクスのサブウーファーです。200(W)×185(H)×233(D) mm、3.6kgとサブウーファーの中ではかなり小型に位置し、置き場所に困らないというのが一番のメリット。
インプット/スループットの音声端子を有しているので、接続が簡単なのも利点と言えるでしょう。
再生最大周波数 | 150Hz |
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再生最小周波数 | 40Hz |
サイズ | 200(W)×185(H)×233(D) mm/3.6kg |
エンクロージャー | 密閉型 |
形状 | - |
入力端子 | RCAピンジャック×2/入力レベル:+15dBV/入力インピーダンス10kΩ以上 |
再生最大周波数 | 150Hz |
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再生最小周波数 | 40Hz |
サイズ | 200(W)×185(H)×233(D) mm/3.6kg |
エンクロージャー | 密閉型 |
形状 | - |
入力端子 | RCAピンジャック×2/入力レベル:+15dBV/入力インピーダンス10kΩ以上 |
最大300W出力が可能なワンランク上のモデル
アメリカの有名な音響機器メーカーであるJBLの、ミドルクラスの中でも随一の出力を誇るサブウーファーです。サブウーファーケーブル単体で接続でき、初心者でも簡単に増設できるというのが大きな利点。
JBL独自のHDI(High Definition Imaging)ホーン技術を用いたウェーブガイド/ホーンを高域ユニットに採用しており、高感度で多彩なディテールの低音表現を可能としています。
再生最大周波数 | 150Hz |
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再生最小周波数 | 35Hz |
サイズ | 335 x 380 x 340mm/13.63kg |
エンクロージャー | バスレフ型 |
形状 | コーン型 |
入力端子 | ラインレベル・ライフインプットx1 |
再生最大周波数 | 150Hz |
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再生最小周波数 | 35Hz |
サイズ | 335 x 380 x 340mm/13.63kg |
エンクロージャー | バスレフ型 |
形状 | コーン型 |
入力端子 | ラインレベル・ライフインプットx1 |
24Hzまでの低周波帯の音声を再生可能
こちらもアメリカでは有名なスピーカーをはじめとした音響メーカー、ポークオーディオのサブウーファーです。価格と性能のバランスが良く、25cmの大口径ユニットが24Hzという深い低音域の再生を可能にしています。
これにより、映画や音楽鑑賞などで今まで感じられなかった臨場感を得られるでしょう。また、2年間の製品保証が付いており、安心して使えます。
再生最大周波数 | 160Hz |
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再生最小周波数 | 24Hz |
サイズ | 302mm × 400mm × 421mm/10.4kg |
エンクロージャー | ボトム・バスレフ型 |
形状 | 25cmペーパーコーン・ウーファー |
入力端子 | LINE(Stereo) |
再生最大周波数 | 160Hz |
---|---|
再生最小周波数 | 24Hz |
サイズ | 302mm × 400mm × 421mm/10.4kg |
エンクロージャー | ボトム・バスレフ型 |
形状 | 25cmペーパーコーン・ウーファー |
入力端子 | LINE(Stereo) |
「サブウーファー」のおすすめ商品の比較一覧表
サブウーファーを置くのに適した場所は?
Photo by Jeff Sheldon on Unsplash
Photo by Jeff Sheldon on Unsplash
サブウーファーは一つのスピーカーとしてでなく、0.1ch分として数えられる関係上、どこに置いてもいいとされています。しかし、音声に対する臨場感や迫力などを考えると、ある程度の位置や角度が重要になってくるということも言われています。
その中でも部屋の角というのは音が密になることが多く、サブウーファーの空気振動が空振りしづらいということもあるため、初心者のうちはまず部屋の角に置くということを意識しましょう。
慣れてきたら30cmずつ移動させ、座っているところに対して一番臨場感があると感じる場所に設置するのが手っ取り早くいい場所に置くコツです。
一緒にチェックしたい関連記事
サブウーファーで音響環境をアップデート!
人間にとって20~100Hz台の周波数の音というのはほとんど知覚しづらく、振動や空気の揺れとしてしか認知できない場合もあります。
しかし、その空気の振動があるからこそ音声には臨場感が生まれ、映画や音楽鑑賞などに大きな影響を与えるということが分かっています。皆さんもこれを機会にぜひともサブウーファーを取り入れて、心ゆくまで良い音を楽しんでみてください。
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