メンブレンキーボードとは?
メンブレンキーボードは1つのシートとなる基盤で全てのキーをまかなう方式で、生産コストが安く、リーズナブルなのが大きな特徴です。ほとんどの機種がラバードームと呼ばれるゴムでキーを押し戻す仕組みになっており、打鍵時にゴムの反発力を感じるのが特徴。また、キーの特性上、真ん中をしっかりと押し込まないと反応しづらいという点もあります。
他にはノートパソコンに多く用いられているひし形のパンタグラフがキー足に追加されたパンタグラフ式、1つ1つのキーが独立しており、それぞれが別個に制御されているメカニカル式などがあります。
こんな人におすすめ!
メンブレンキーボードの最大の利点は何と言ってもやはりそのリーズナブルさ。そこまで高価ではないため、ビジネスなどでとくにキーボードにこだわりがない、とりあえず使えればいいと言うような用途に好適です。また、メンブレン式でもゲーミング用のものも出ているため、はじめてのゲーミングキーボードという場合にも向いています。
反面、ゴムの劣化により打鍵感が悪くなったりキーの誤動作が起きやすくなったりするため、長期間同じものを使いたいという方には不向きな面も。また、中心部分をしっかり押し込まないと反応しづらいので、人によっては使いづらいと感じる方もいます。
メンブレンキーボードの選び方
それでは早速メンブレンキーボードの選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】接続タイプ
【2】キー配列
【3】ゲーミングかどうか
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】接続タイプで選ぶ
接続タイプには有線と無線の2種類があり、それぞれに特徴があります。それぞれ解説します。
有線
有線はケーブルを用いて接続します。こちらの方式のメリットは本体の価格が安い点と打鍵~反映までのラグが少ないというのが利点。特に、一瞬の判断を必要とするゲーミング用途などはいまだに有線が主流になっているため、反応速度を重視するなら有線のものを選ぶといいでしょう。
有線であれば、電源はPC本体からの給電になるので、電池や充電が必要ないというのもメリット。反面ケーブルが必要なためデスク周りが煩雑になりやすい、配置の自由が効きづらいというという点がデメリットになります。
無線
無線方式には、Bluetooth接続・2.4GHz接続の2種類があります。
Bluetooth接続であれば、PC以外にもスマホやゲーム機、タブレットなどBluetoothに対応する機器でも利用可能。しかし、2.4GHz方式に比べると反応速度や接続の不安定さという点が懸念されます。
2.4GHz方式は専用のUSBドングルを用いて接続をする方式で、Bluetooth接続に比べて接続が簡単、接続が安定するといった点がメリット。ただし、USB端子が無いと接続できないという点は注意しましょう。
【2】キー配列で選ぶ
キーボードのキー配列には一定の規格があり、日本語入力向けのJIS配列と英語入力向けのUS配列の2種類があります。一般的なのはカナ変換キーなどが配置されているJIS配列のため、通常の文字打ち込みやゲームなどの用途であればJIS配列を選んでおけば間違いありません。
LINUXなどのOSを操作する、プログラミングに主に使用するなどの目的があればUS配列のものを検討しても良いでしょう。
テンキーの有無も確認
キーボードによっては小型化、省スペース化のためにテンキー部分をカットしているものもあります。文章の打ち込みだけが中心であれば問題ありませんが、表計算などで使用する場合、どうしても数字の打ち込みの回数も増えます。普段している作業でテンキーの必要性を感じるなら、チェックしておきましょう。
【3】ゲーム用かどうか
FPSやMOBA、格闘ゲームなどのゲーム用途で使用する場合、ゲーミング対応かどうかをチェックするようにしましょう。通常のキーボードよりも応答速度が速い、耐久性がある、複数キーの同時押しにも反応するなど、ゲーミングキーボードはゲームに特化しています。逆にゲーム目的で使用するのに普通のキーボードを選んでしまうと後々不満が出てしまう可能性もあるため、検討する際は必ずゲーミングキーボードで検討しましょう。
おすすめのメーカー
ELECOM(エレコム)
古くからPCサプライ製品を製造、販売している日本の老舗メーカーです。高級感や機能性よりもコストパフォーマンスや使用しやすさに重点を置いている製品が多く、手に入れやすいのがポイント。とにかくリーズナブルなものが多いので、いくつかまとめ買いをしておいて調子が悪くなってきたら交換するといったような使い方も出来ます。
Logicool(ロジクール)
大きな「G」のロゴが印象的なアメリカのゲーミングPC周辺機器を中心に展開しているメーカー。ゲーミングに関しては日本でも根強い人気があり、プロゲーマーの中にも愛好家がいるほどです。所有欲を満たしてくれる派手なライティングや同時押しに強いNキーロールオーバー機能、専用アプリでゲームで使用しないキーをオフにする機能など、ゲームに必要な機能にとにかく特化しています。
Razer(レイザー)
こちらもアメリカのゲーミングPCのサプライメーカーで、日本でもロジクールと並んで人気のあるブランドです。ロジクールよりも更に派手なデザインの製品が多く、部屋をゲーミング一色にするという意味では好適。マクロ機能なども充実しており、能力も安定しています。
メンブレンキーボードおすすめ10選
それでは前述したメンブレンキーボードの選び方のポイントをふまえて、プロのIT家電ライターたろっささんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。
使いやすいBluetooth接続
Bluetooth接続で機器と繋がるエレコムのワイヤレスキーボードです。WindowsだけでなくAndroidやiOS、MacOSなど幅広いOSで使用することが可能。また、最大3台のマルチペアリングに対応しているため、切り替えボタンを押すだけで瞬時に接続する機器を切り替えることが出来ます。
接続タイプ | Bluetooth |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | - |
サイズ | 12.76 x 44.15 x 2.5 cm |
重さ | 500g |
接続タイプ | Bluetooth |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | - |
サイズ | 12.76 x 44.15 x 2.5 cm |
重さ | 500g |
マウスとセットですぐに使える
エレコムのマウスとキーボードがセットになった、利便性とコスパに優れた製品です。一つのマイクロUSBレシーバーでマウスとキーボード両方を接続することが出来るため、USB端子が少ないPCでも楽に使用することが可能。一度の電池交換でおよそ4年間使用できる長寿命もポイントです。
接続タイプ | USBワイヤレス |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | - |
サイズ | 5 x 17.2 x 52.6 cm |
重さ | 500g |
接続タイプ | USBワイヤレス |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | - |
サイズ | 5 x 17.2 x 52.6 cm |
重さ | 500g |
耐水機能が備わった耐久性が特徴
テンキーがついているにも関わらずコンパクトなフォルムが特徴的なロジクールのメンブレンキーボードです。静音性に長けており、ロジクールの従来モデルの1/10程度の打鍵音に留めているのが特徴。また、耐水設計になっているので、多少の水分がかかっても問題なく使えます。
接続タイプ | USBワイヤレス |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | - |
サイズ | 14.9 x 44.1 x 1.8 cm |
重さ | 498g |
接続タイプ | USBワイヤレス |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | - |
サイズ | 14.9 x 44.1 x 1.8 cm |
重さ | 498g |
コスパに優れたゲーミング入門機
手の届きやすい価格設定であるにも関わらず本格的なゲーミング体験ができると評判のキーボードです。メンブレンキーボードではあるもののメカニカルに近いしっかりした打鍵感が特徴で、押し心地が強いのがメリット。
10キーまでの同時押しに対応しているので、ほとんどのゲームでレスポンスを忠実に反映することが可能です。
接続タイプ | USB有線 |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 3.3 x 21.8 x 45.2 cm |
重さ | 1kg |
接続タイプ | USB有線 |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 3.3 x 21.8 x 45.2 cm |
重さ | 1kg |
リーズナブルに本格的なゲーミング体験ができる
アメリカに本拠地を構えるKingstonのゲーミングブランドであるHyperXのキーボードです。強化プラスチックフレームを使用しており、堅牢性に定評があります。
また、120mlの液体をこぼしても問題ないと謳っているため、飲み物をデスクに置きながらの作業にも好適。自由に発光させられるLEDバックライトの表現力も良好です。
接続タイプ | USB有線 |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 44.3 x 17.5 x 3.6 cm |
重さ | 1.1kg |
接続タイプ | USB有線 |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 44.3 x 17.5 x 3.6 cm |
重さ | 1.1kg |
一つ一つのキーにライティング設定が可能
世界的に有名なゲーミングブランド、Razerのエントリーモデルゲーミングキーボードです。キー個別にバックライトの設定をできるため、自分だけのカスタマイズが可能なのが特徴。専用のメディアキーも備わっており、音楽や動画などの制御もボタン一つで行えます。
接続タイプ | USB有線 |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 16.7 x 46.3 x 3 cm |
重さ | 850g |
接続タイプ | USB有線 |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 16.7 x 46.3 x 3 cm |
重さ | 850g |
白い筐体がオシャレなゲーミングキーボード
台湾の大型PCメーカー、MSIのマウスがセットになったゲーミングキーボードです。ゲーミングにしては珍しい白い筐体を採用しており、透明感のあるデスク周りを演出することが可能。
撥水加工やLED、メディアコントロールが可能なホットキーなどゲーミングに関わる部分も十二分な性能を持っています。
接続タイプ | USB有線 |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 438 x 157 x 38 mm |
重さ | 1042g |
接続タイプ | USB有線 |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 438 x 157 x 38 mm |
重さ | 1042g |
約1,000万回の押下に耐えられる
日本の老舗PCサプライメーカー、バッファローのメンブレンキーボードです。斜めからの押下にもグラつきにくいプランジャー機構を採用しており、快適なキータイプを実現。
ポリアセタール樹脂と呼ばれる耐久性に優れたキーを使用しているため、約1,000万回の打鍵にも耐えられるとメーカーで謳っています。
接続タイプ | 有線USB |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 約441×28×136mm(突起物含まず) |
重さ | 730g |
接続タイプ | 有線USB |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | ◯ |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 約441×28×136mm(突起物含まず) |
重さ | 730g |
PS/2変換アダプタ付きのキーボード
日本のPCサプライで有名なメーカー、サンワサプライのメンブレンキーボードです。こちらの特徴は何と言ってもUSBからPS/2へと変換するアダプタが付属している点。
主にWindowsXPまでで使用されていた周辺機器接続端子で、古いPCにはこれしか付いていないという場合も少なくありません。古いPCを再利用したい、データ取り出しに必要といったような用途に重宝するキーボードです。
接続タイプ | USB有線 |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | - |
ゲーミング | - |
サイズ | W306.4×D129.1×H27.5mm |
重さ | 370g |
接続タイプ | USB有線 |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | - |
ゲーミング | - |
サイズ | W306.4×D129.1×H27.5mm |
重さ | 370g |
コンパクトさが売りのゲーミングキーボード
アメリカのPC周辺機器やストリーミング機器を製造しているメーカー、コルセアのキーボードです。JIS配列、US配列の両方をラインナップしているため、用途に合わせて選びやすいのがポイント。
アルマイト加工を施した航空機レベルのアルミニウム製フレームを採用しているため、剛性が高いのも特徴です。
接続タイプ | USB有線 |
---|---|
キー配列 | JIS配列 |
テンキー | - |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 35.5 x 16.5 x 3.8 cm |
重さ | 1.26kg |
接続タイプ | USB有線 |
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キー配列 | JIS配列 |
テンキー | - |
ゲーミング | ◯ |
サイズ | 35.5 x 16.5 x 3.8 cm |
重さ | 1.26kg |
おすすめ商品の比較一覧表
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | 接続タイプ | キー配列 | テンキー | ゲーミング | サイズ | 重さ |
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ELECOM(エレコム)『メンブレン式フルキーボード(TK-FBM120KBK)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
使いやすいBluetooth接続 | Bluetooth | JIS配列 | ◯ | - | 12.76 x 44.15 x 2.5 cm | 500g | |
ELECOM(エレコム)『メンブレンキーボード(K-FDM106MBK)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
マウスとセットですぐに使える | USBワイヤレス | JIS配列 | ◯ | - | 5 x 17.2 x 52.6 cm | 500g | |
Logicool(ロジクール)『メンブレンキーボード(K295G)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
耐水機能が備わった耐久性が特徴 | USBワイヤレス | JIS配列 | ◯ | - | 14.9 x 44.1 x 1.8 cm | 498g | |
Logicool(ロジクール)『ゲーミングキーボード(G213r)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
コスパに優れたゲーミング入門機 | USB有線 | JIS配列 | ◯ | ◯ | 3.3 x 21.8 x 45.2 cm | 1kg | |
HyperX(ハイパーエックス)『ゲーミングキーボード(HX-KB5ME2-JP)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
リーズナブルに本格的なゲーミング体験ができる | USB有線 | JIS配列 | ◯ | ◯ | 44.3 x 17.5 x 3.6 cm | 1.1kg | |
Razer(レイザー)『ゲーミングキーボード(RZ03-03401500-R3J1)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
一つ一つのキーにライティング設定が可能 | USB有線 | JIS配列 | ◯ | ◯ | 16.7 x 46.3 x 3 cm | 850g | |
MSI(エムエスアイ)『メンブレンキーボード(KB576)』 |
※各社通販サイトの 2024年1月18日時点 での税込価格 |
白い筐体がオシャレなゲーミングキーボード | USB有線 | JIS配列 | ◯ | ◯ | 438 x 157 x 38 mm | 1042g | |
BUFFALO(バッファロー)『有線ゲーミングキーボード(BSKBCG300BK)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
約1,000万回の押下に耐えられる | 有線USB | JIS配列 | ◯ | ◯ | 約441×28×136mm(突起物含まず) | 730g | |
SANWA SUPPLY(サンワサプライ)『有線コンパクトキーボード(SKB-KG3WN2)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
PS/2変換アダプタ付きのキーボード | USB有線 | JIS配列 | - | - | W306.4×D129.1×H27.5mm | 370g | |
Corsair(コルセア)『K65 RGB RAPIDFIRE(CH-9110014-JP)』 |
※各社通販サイトの 2024年10月08日時点 での税込価格 |
コンパクトさが売りのゲーミングキーボード | USB有線 | JIS配列 | - | ◯ | 35.5 x 16.5 x 3.8 cm | 1.26kg |
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする メンブレンキーボードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのメンブレンキーボードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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メンブレンキーボードで効率よく作業しよう
安価でコスパ重視で耐久性が低いというイメージのあるメンブレンキーボードですが、最近は実はあまりそんなこともなく、中にはおよそ1,000万回の打鍵に耐えられると謳っている製品もあります。技術の進歩により昔よりもずっと耐久性が高く、使いやすくなってきているのがメンブレンキーボードの現状です。皆さんも是非とも改めて自分のPC環境を見直し、お手軽で使いやすいメンブレンキーボードを導入してみてはいかがでしょうか。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。