タブレットPCとは? タブレットPCとパソコンの違い
タブレットPCとは、タッチ操作可能なディスプレイが組み込まれたパソコンのこと。形状は様々で、通常のノートPCにタッチ操作機能が搭載したものや、キーボードと切り離してタブレットとして操作できるもの、キーボードを折りたたんでタブレットとして使用できるものなどがあります。
基本性能としては、キーボードやマウスがなくても、タッチ操作のみで使用できる仕組みとなっており、位置付けとしてはノートPCとタブレット・スマートフォンの中間にあたります。
タブレットPCとパソコンの大きな違い
タブレットPCとパソコンの大きな違いは「処理能力」「持ち運び性」の2点。ざっくり分けると下記のようになります。
・タブレットPC……軽くてコンパクト。様々な場所で作業する方におすすめ。
・パソコン……スペックが高く重いデータも処理できる。仕事や専門業務を行う方におすすめ。
各特徴を本項で解説いたしますので、参考にしてください。
タブレットPCの選び方
ITライターの石井英男さんへの取材のもと、タブレットPCを選ぶポイントを解説いたします。ポイントは以下の5つです。
【1】キーボード重視かタブレット重視か
【2】用途に合った性能の搭載CPUか
【3】メモリ容量とストレージ容量
【4】インターフェースの充実度
【5】大きさや画面サイズ
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】キーボード重視かタブレット重視かチェック
タブレットPCは、2in1PCとも呼ばれるとおり、1台でタブレットとノートPCの2役をこなす製品ですが、大きく2つのタイプに分けられます。
コンバーチブル型
コンバーチブル型は、キーボード付きタブレットで、キーボード部分と液晶部分を分離できないタイプです。液晶のヒンジが360度回転するようになっており、液晶を反対側に折り返すことで、タブレットとしても使えます。重量は重くなりますが、キーボードが使いやすいので、パソコン代わりに使いたい人におすすめです。
セパレート型
セパレート型は、キーボード部分と液晶部分が分離できるようになっており、タブレットとして使う際には液晶部分だけを取り外して利用するタイプです。こちらはタブレットとしての利用が多い人におすすめします。
【2】用途に合った性能の搭載CPUをチェック
タブレットPCに搭載されているCPUは、そのブランド名でおおよその性能が分かります。タブレットPCでは、Core i、Core m、Celeron、AtomといったCPUが搭載されています。
性能はCore i>Core m>Celeron>Atomの順になります。ノートPCとしての利用が多く、メインマシン的に使うのなら、Core m以上のCPUを搭載した製品をおすすめしますが、タブレットとしての利用が中心なら、ローエンドのCPUを搭載した製品でもそれほど不満はないでしょう。
【3】メモリ容量とストレージ容量をチェック
次にチェックしたいのはメモリ容量とストレージ容量です。タブレットPCは基本的にメモリやストレージを後から増設することはできないので、余裕をもって選びたいところです。
メモリはメインマシン的に使うのなら8GBは欲しいところですが、タブレット主体に使うのなら4GBでも許容できるでしょう。ストレージは64GBの製品もありますが、64GBではOSだけで半分近く使われてしまうので、128GB以上がおすすめです。
【4】インターフェースの充実度をチェック
搭載インターフェース(USBやHDMIなど周辺機器を接続する端子)の種類や数も重要です。たとえば、出先でプロジェクターに接続してプレゼンをおこなうような場合は、ディスプレイ出力端子が必要になります。
一般的には、コンバーチブル型の製品のほうがインターフェースが充実していることが多く、セパレート型の場合、キーボード部分にもインターフェースが用意されており、キーボード部分と接続することでインターフェースが増える製品もあります。
【5】大きさや画面サイズをチェック
タブレットPCのサイズは7インチ〜13インチ程度のものがラインナップされています。
7インチ~8インチほどのサイズの場合、大きめなスマートフォンといったイメージで、電車内での資料の閲覧や読書などに最適なサイズです。
9インチほどの場合、少し小さめのタブレットというイメージで、ウェブサイトの閲覧や雑誌の読書にに最適なサイズ。メモなども取りやすいですが、ガッツリとしたライティングやデータ集計作業などは少しやりにくさを感じるでしょう。
11インチ〜13インチほどの場合、少し小さめのノートPCというイメージで、文章作成、データ集計の作業もしやすく、またイラスト作成もスムーズにできます。もちろん、動画視聴も自宅で見る分には問題なく、スマホで見るより臨場感があるでしょう。
画面サイズでも多数のラインアップがありますので、どの場所でどの程度タブレットPCを使用するか考えながら、自分にピッタリのサイズを選びましょう。
タブレットPCおすすめ3選|イラスト制作向け
クリップスタジオペイントなどのソフトを用いてイラストを描くのがメインという方にぴったりのタブレットPCをご紹介します。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする タブレットPCの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのタブレットPCの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
タブレットPCに関するQ&A よくある質問
タブレットPCのメリット・デメリットは?

タブレットPCの魅力はコンパクトで持ち運びしやすい点です。基本は7〜12インチ程度のサイズ感と300〜800g程度の軽量感で、バッグに入れても重さをあまり感じず、気軽に持ち運ぶことができます。
また、高い処理能力を持ち合わせることに加え、タッチ操作やペン操作も可能なため、イラスト作成や写真・画像編集を直感的に行えるというメリットがあります。近年のタブレットPCではアプリも豊富になり、ビジネスからゲームまで幅広いコンテンツを使用することができます。
しかし、やはりパソコンと比べると処理能力に限界があるため、データ集計や重い画像の加工処理といった作業にはストレスを感じることもしばしばあります。
パソコンのメリット・デメリットは?

パソコンやノートPCの魅力は、やはりメモリやストレージといった処理性能やスペックが高い点です。ワードやエクセルを使用した重いデータもスムーズに作業することができますし、Adobeなどを使用した画像や映像の編集もストレスなく行うことができます。
その他、パソコン本体にUSBやHDMIといった入力端子がデフォルトで搭載されているのも魅力。タブレットPCの場合、ほとんどが入力のハブとなる付属アイテムが必要になりますが、パソコンの場合は必要ありません。
しかし、パソコン、ノートPCの場合は、タブレットPCと比べると軽量性・持ち運び性が劣ります。重量は大抵1kgほどで、サイズもコンパクトなものがあるとはいえ11インチ〜の製品が主流。軽量タイプもありますが、その場合、スペックが落ちてしまうというデメリットもあります。
コンバーチブル型とセパレート型の特徴をつかもう ITライターからのアドバイス
IT・テックライター
ここまで、1台2役の2in1 PC、タブレットPCの選び方とおすすめ商品を紹介してきました。タブレットPCは、さまざまな目的に対応できますので、初めて買うPCとしてもおすすめです。また、タブレットPCの多くは、筆圧検知対応のペンをサポートしていますので、PCでお絵描きをしたいという人にも向いています。
キーボードでの入力を重視するなら、コンバーチブル型をおすすめしますが、普段はタブレット部分だけ持ち歩くことが多いのなら、重量が軽く気軽に持ち歩けるセパレート型がおすすめです。どちらのタイプが自分に合っているか考えて、よりよいタブレット選びをしてくださいね!
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1台2役のタブレットPCを使いこなそう
タブレットとパソコンが一体になったタブレットPC。パソコンよりも比較的気軽な使い方ができるので、たくさん触って使いこなせるようになりたいですね。
商品によって細かな機能は異なるため、自分の使いたい機能があるかや使い勝手を必ずチェックしましょう!
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※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。 ライター歴25年。PC/ITに関するテクノロジーの解説や製品レビューを得意とする。 最近は、STEM教育や3DプリンターやCNCを初めとするデジタルファブリケーションに興味を持ち、積極的に取材や記事執筆を行っている。 また、子どもへのプログラミング教育にも関心があり、CoderDojo守谷のメンターを務めている。