シャンプーが必要な猫とは?
猫は汗をかきにくく、皮膚への分泌物も多くありません。また、キレイ好きでこまめに自分で毛づくろいをして、清潔に整えているため、基本的にシャンプーは必要ないと言われています。日常的になでてあげたりブラッシングしてあげたりすることによって、余分な被毛やフケなどをある程度落とすことが可能です。
しかし、以下のような猫については飼い主のケアが必要です。
・被毛に毛玉ができやすい長毛種や巻き毛の猫
・肥満で全身のグルーミングができない猫
・性格的にグルーミングをあまりしない猫やブラッシングできない猫
上記に当てはまる猫の場合は、シャンプーをして清潔な皮膚・被毛の維持を手伝ってあげましょう。
代用はせず、猫専用のものを選んで
猫の体を洗ってあげるときには、人間用や犬用のシャンプーやボディーソープで代用せず、猫専用のシャンプーを使いましょう。
猫は人間や犬とは皮膚のpHが異なります。そのため、人間用や犬用のシャンプー等を猫に使ってしまうと皮膚が荒れてしまうおそれがあります。
特に、人間用のシャンプーには猫にとってストレスとなるような香料や猫には必要ない薬用成分が含まれています。こう言った理由からも、猫にとって刺激となる人間用シャンプーの使用は避けましょう。
猫用シャンプーの選び方
猫用のシャンプーを選ぶときには次のようなポイントをチェックしましょう。
【1】シャンプーのタイプ
【2】成分の特徴
【3】消臭力
【4】香り
【5】容量
【6】容器のタイプ
これらのポイントをおさえることで、愛猫にぴったりの商品が見つかるでしょう。ひとつずつ解説していきます。
【1】シャンプーのタイプで選ぶ
猫のシャンプーにはおもに3つのタイプがあります。猫の性格や目的に応じて適したタイプが異なるため、どのような使い方ができるか特徴をチェックしましょう。
お湯で洗い流すタイプ
まずは、人間のシャンプーと同様に、被毛を濡らしてからシャンプーで洗い、お湯ですすいで洗い流すタイプです。皮膚までしっかりと洗えるのが特徴。皮膚炎やノミ・マダニ対策などを目的とした薬用シャンプーもあります。
ただし、お湯で洗う必要があるため、水が苦手な猫にはストレスになってしまう可能性があります。あらかじめお湯に慣らしてあげてから使用しましょう。
水のいらないタイプ
水を使わないシャンプーは、水が苦手な猫におすすめのシャンプーです。お湯で流すタイプに比べて洗浄力は落ちますが、「猫が水を嫌がってシャンプーができない」という時に便利です。
泡タイプやスプレータイプ、パウダータイプなどさまざまな種類があるので、猫の性格や目的に合ったタイプを選べます。
拭くだけのタオルタイプ
拭くだけのタオルタイプは、ちょっとした部分的な汚れや日ごろのケアにおすすめです。シートでさっと拭くだけなので、ドライシャンプーすら苦手という猫にも、ストレスなく被毛のケアをしてあげることができます。
【2】成分の特徴で選ぶ
猫は人間よりも皮膚が弱いため、成分はとくに気にしてあげたい部分です。
安全で低刺激な無添加やオーガニック成分
洗浄剤として使われるヤシ油、保湿成分のホホバオイルなど、オーガニックな原材料で作られたタイプは猫の刺激になる成分が少ないため、安心して使いやすいでしょう。
汚れがひどい場合には洗浄力が物足りないかもしれませんが、あまり汚れない室内飼いの猫や子猫にはおすすめです。
洗浄力の高い弱酸性
人の肌は弱酸性ですが、猫の皮膚は中性から弱アルカリ性です。そのため、優しいイメージのある弱酸性シャンプーですが、猫にとっては洗浄力の強いタイプとなります。
強い洗浄力の弱酸性シャンプーで頻繁に洗うと、皮膚が荒れたり脂を落としすぎて毛に艶がなくなったりしてしまうおそれもあります。弱酸性シャンプーは、ひどい汚れを落としたいとき、かつ皮膚状態がいい場合に使うようにしましょう。
猫の皮膚や毛に優しいアミノ酸
猫の被毛は人間の毛に比べて毛皮質層が薄くなっています。傷つきやすい被毛を守るためには、アミノ酸タイプのシャンプーがおすすめです。タンパク質のもととなるアミノ酸タイプのシャンプーは、猫の被毛をすこやかに保ちます。
ノミ・ダニから守る殺虫成分
屋外に散歩に行く猫には、土や草むらにいるノミやダニなどの寄生虫が被毛に付着してしまいます。ノミ・ダニは小さくて取りにくいだけではなく、繁殖力も強いため被毛の間であっという間に増えてしまいます。
ノミやダニ取りタイプのシャンプーは、そういった寄生虫を弱らせる目的で使えます。シャンプーだけで寄生虫を完全に取り除くことはできないため本格的な駆除は動物病院への相談が必要ですが、一時的な対処としての使用におすすめです。
【3】消臭力で選ぶ
猫のニオイが気になるときには、緑茶エキス・大豆脂肪エキスなどの消臭成分を配合した消臭力のあるタイプがおすすめです。ニオイケアができるシャンプーですっきりと洗うことで、香りでごまかさずにニオイをおさえられます。
とくに、発情期の尿による汚れや粗々をしてしまったときなど、ニオイが強いときには消臭力で選ぶのがベストです。
【4】香りが少ないタイプを選ぶ
嗅覚のすぐれている猫は、自分以外のニオイをストレスに感じてしまいます。無香料や微香といった、なるべく香りが少ないタイプを選んであげると安心です。すでに使っているシャンプーがある場合は、新しいシャンプーを使うとニオイの変化から不快に感じる場合もあるので、同じものを使ってあげましょう。
また、香料などの添加物によるアレルギーが心配な方も、無香料や微香タイプがおすすめです。
【5】猫の種類と頻度に合わせて容量を選ぶ
猫の大きさや毛の長さ、洗う頻度によって、必要になるシャンプーの量は異なります。短毛種のように洗う頻度が少ない場合は、容量が多いものを選んでしまうとなかなか使い切れません。
反対に、長毛種や多頭飼いの場合は洗う頻度が多くなるため、容量が少ないとコスパが悪くなってしまいます。洗う頻度が多い場合は、400ml以上の大容量のものがおすすめです。
【6】容器のタイプで選ぶ
猫をシャンプーで洗う場合、負担をかけないためにも、いかにスムーズに洗えるかが重要になります。そのため、どのようにシャンプーを出せるのか、容器のタイプもポイントです。
ポンプ式タイプは片手で扱えるので、猫が暴れてしまっても片手でシャンプー液を取ることが可能。傾けてシャンプーを出すボトル口のタイプは、猫の体格に合わせてシャンプー液の量を調整しやすい反面、シャンプー液を取るときに両手を使う必要があります。そのため、シャンプーに慣れていない猫の場合は、ふたりがかりでシャンプーをおこなうのがベターです。
猫用シャンプーおすすめ20選
それでは、ここからはおすすめの猫用シャンプーをタイプ別にご紹介していきます。愛猫に合ったシャンプーを見つけてみてください。
▼お湯で洗い流すタイプ
飼っている猫を保護したばかりのときにこちらのシャンプーを使いました。まだ子猫だったこともあり、肌に優しいタイプのものを選択。
水が苦手だったので、シャンプーするには苦労しましたが、汚れていた野良猫がすっかりキレイなふわふわの毛並みに! 洗いあがりのほのかな香りも家族に好評でした。(Yさん)
植物由来の保湿成分で被毛に優しい
◆猫用に配合されたアミノ酸系の洗浄成分とトリートメント成分で被毛を健康にたもつ
◆オリーブエキスで被毛を包むからブラッシングもラクに♪
◆猫に負担をかけない、ほのかなベビーシャボンの香り
洗浄成分は100%植物生まれ
◆薬用成分のフェノトリンの働きでノミ・マダニを取り除く!
◆リンス成分配合だから洗い上がりの被毛がふわふわに。
◆ニオイが気になりにくい、グリーンフローラルの香り
※この商品は、動物用医薬部外品です。
動物病院でも取り扱いのある薬用シャンプー
◆動物病院で消毒剤としても使われる成分を配合。殺菌効果を実感できる
◆皮膚や被毛をしっかり洗って消臭
◆安全性が高いから安心して使える
※この商品は、動物用医薬部外品です。
ローヤルゼリーなど保湿成分配合
◆高濃度のトリートメント処方なめらかな手ざわりを実現
◆水弾きがよく乾燥時間を短縮できる
◆無香料だから愛猫にもストレスが少ない
猫の専門家と共同開発
◆皮膚の荒れを防ぎ血行を促進する塩化マグネシウムを配合
◆アルガンオイルで脂汚れを浮かせて毛艶を出す
◆洗い上がりはグリーンティーのさわやかな香り
被毛にハリとコシをもたらす中・短毛種用シャンプー
◆シアバターを配合し、紫外線からも被毛を保護
◆加水分解ケラチンや加水分解シルク成分により、被毛にハリとコシを与える
◆イチゴ、キウイ、メロンをブレンドしたフルーティーな香り
優しく殺菌消臭
◆すぐれた殺菌・消臭効果がありながら皮膚や被毛に優しく刺激が少ないタイプ
◆デリケートな皮膚や子猫にも安心して使える
◆コンディショナー成分配合で、洗い上がりはふんわりなめらか
※この商品は、動物用医薬部外品です。
オーツ抽出成分配合の自然派シャンプー
◆適度な油分を残して洗いあげ、皮膚の乾燥を防ぐ
◆人工着色料などを含んでいない、安心の成分
◆乾燥が原因で生じるフケやかゆみにも効果を期待できる
うちの子の場合、いたずらでベランダの室外機の下に入っちゃったので、シャンプーの購入を考えました。
この商品の場合、洗い立ては少し石鹸の香りがしますが、時間が経てば気にならなくなります。うちの猫は多くて半年に1回くらいしかシャンプーはしませんが、香りがあまりない分、トイレの掃除とかカーペットの洗濯でも使えるので重宝してます。(Kさん)
余計なものは使わず肌にいいものだけを厳選
◆香らないことを目指して作られた完全無香料。猫への負荷が少ない
◆アレルギーのある猫や子猫にも安心の、皮膚に優しい処方
◆天然由来の界面活性剤を使用。低刺激で洗い上がりもマイルド
▼水のいらないタイプ
汚れを落として、毛並みをフワフワに!
◆スプレー後のブラッシングだけでOK! お風呂ぎらいな猫にもぴったり
◆日本国内の工場で、徹底された品質管理のもと製造されている
◆汚れをしっかり落とすから消臭効果を期待できる
被毛の汚れを取り除くパウダータイプのシャンプー
◆超微粒子のパウダーが汚れやニオイを吸着。ブラッシングだけでキレイに。
◆部分的な汚れにもピンポイントで使える!
◆洗い上がりもさわやかなブルーフローラルの香り
部分的な汚れにも泡で手早く使えるので重宝しています。我が家の飼い猫はおしりをキレイにするのが苦手。トイレ後に汚れてしまっていても、ティッシュなどに泡のシャンプーをつけて、おしりをサッとキレイにできるので助かっています。
使用後は気になるようでぺろぺろ舐めていますが、食品成分使用ということで安心です。(Wさん)
クリーミーな泡で被毛を包んでふわふわサラサラに
◆食品にも使われている成分だから、万が一愛猫がなめても大丈夫
◆猫へのストレスが少ない無香料
◆食事後の口まわりなど、部分的な汚れ落としにもおすすめ
重曹イオンの力でケアする無添加シャンプー
◆食品原料を使用しているからナチュラルで安全
◆特許取得の「重曹電解水」により、界面活性剤なしでもしっかり洗える
◆化粧品製造のノウハウを活かして作られているから被毛や皮膚に優しい
天然ボタニカルアロマ成分配合
◆「加水分解オートプロテイン」を配合。GMO(遺伝子組換え作物)フリーの自然派シャンプー
◆泡を被毛に揉み込んでブラッシングするだけ
◆ナチュラルなオートミールの香り
マラセチア予防・チリダニアレルギー対策に
◆一般雑菌がいない「海洋深層水」を使用し、かゆみや炎症がおきにくい
◆「抗菌活性リポペプチド」を配合し、拭き残してもかゆみが残りにくい
◆酵素がニオイのもとを分解してすっきり
▼タオルタイプ
厚手のメッシュシートで汚れもニオイもすっきり
◆トリートメント成分が被毛を包んで、シャンプー終わりのような仕上がりに
◆食品にも使われる洗浄成分100%だから、愛猫にも安心して使える
◆花粉やハウスダストの付着と毛玉の発生を防ぐ、静電気防止効果もあり
130枚も入った大容量だから毎日のケアにおすすめ
◆シートの繊維でハウスダストや花粉をしっかりと拭き取れる
◆コラーゲンとプラセンタエキス配合だから毛並みもツヤツヤに
◆ほのかなソープの香りで拭き終わったあとも爽やか
抗菌成分のある竹乾留エキスでニオイもすっきり
◆無香料タイプだから、愛猫にストレスを与えず毎日使える
◆抜け毛もしっかりからめ取るメッシュシート
◆プロピレングリコールやパラペン、アルコールなど刺激になる成分は不使用
ミトンタイプだから手でなでるようにケアできる
◆手にはめて使えるミトンタイプで、力を調整しやすい
◆2枚重ねの厚手シートで、汚れが手につきにくく飼い主も嬉しい
◆うるおいたっぷりだからしっぽや足の先まで全身たっぷり拭ける
猫へのストレスが少ない無香料&速乾
◆拭くだけで汚れすっきり! ハウスダストや花粉のケアにもおすすめ
◆ココナッツオイルとシルクプロテインを配合。被毛にツヤを与える
◆厚手のやわらかメッシュシートだから拭きやすい
「猫シャンプー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫シャンプーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの猫シャンプーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
猫のシャンプーの仕方
お湯で流すタイプの猫用シャンプーは、以下の手順に沿って洗っていきましょう。
1. 身体にお湯をかけて被毛をしっかりと濡らす
2. シャンプーの泡でスピーディに洗う
3. 顔からスタートしてしっぽの先までしっかりとすすぐ
詳しくご説明します。
1. 身体にお湯をかけて被毛をしっかりと濡らす
まずは被毛をしっかりと濡らすことが大切です。この段階で流せる汚れを洗い流して、被毛をしっかりと湿らせることでシャンプーの泡立ちがよくなります。
お湯の温度は少しぬるめの30~35℃くらいで、水流を弱くしてシャワーヘッドで身体をなぞるようにすると、水しぶきで猫が驚きにくくなります。
2. シャンプーの泡で素早く洗う
シャンプーを使って洗うときには、しっかりと皮膚まで泡が届くように洗いましょう。長毛種の場合は被毛が絡まりやすいので注意。
しっぽやおしりまわりは汚れやすいのでしっかりと洗いつつ、全体的に手早く洗ってあげると猫へのストレスも少なくて済みます。
3. 顔からスタートしてしっぽの先までしっかりとすすぐ
シャンプーを流すときには顔まわりからスタートして、しっかりとすすぎましょう。
シャンプーが地肌に残ってしまうと、皮膚炎の原因になったり、猫がシャンプーを舐めてしまったりするおそれもあるので、泡が残らないよう地肌までしっかり流しましょう。
猫用シャンプーに関するQ&A
それではここからは、猫用のシャンプーについて気になる疑問を解決していきましょう。
シャンプーの頻度はどれくらい?
猫は汗をかきにくく、皮膚の分泌物も少ないため、あまり頻繁にシャンプーする必要はありません。また、皮脂を取り除きすぎてしまったり、pHのバランスが崩れてしまうため、あまり頻繁にシャンプーをしてしまうと、皮膚トラブルの原因にも。
短毛種であれば、汚れが目立ってきたタイミング(多くても年に1~2回)、長毛種でも月に1回程度が目安になります。
皮膚トラブルが起こっている場合は自己判断せず、かかりつけの動物病院で相談してからシャンプーを使用するのがベストです。
シャンプー後の乾かし方は?
しっかりと乾かしてあげたいところですが、ドライヤーをイヤがる猫もいるため、無理にドライヤーを使って乾かす必要はありません。シャンプーが終わったら、吸水力の高いタオルで全身を包み、やさしくおさえるように水分を吸い取ります。タオルでしっかりと拭き取ってあげると、ドライヤーを使わなくても自然乾燥できるでしょう。
ドライヤーが平気な猫の場合は、温風で20cmほど離して風を当て、くしで被毛をとかしながら乾かします。
お悩み・タイプ別猫用シャンプーもチェック
猫用シャンプーで愛猫も飼い主も快適に♪
水が苦手な猫も多いため、無理にシャンプーをしてしまうとイヤがって暴れてしまい、猫だけではなく飼い主にもストレスがかかってしまいます。できるだけ猫に負荷をかけることなく被毛のケアをするためにも、猫にとって優しいシャンプーを選びたいですよね。
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「ペット」「食品」「ドリンク・お酒」カテゴリーを担当。犬とネットショッピングをこよなく愛する主婦編集者。主婦仲間から情報収集をし、家族が喜ぶおいしい食べ物や調味料を探すのが日課となっている。