ワイン栓の選び方 ワインの保存に!
家庭料理家の調 香生子さんに取材のもと、ワイン栓を選ぶときのポイントをご紹介します。
【1】キャップのタイプと密閉性の高さ
【2】日付つきなら保存期間を管理できる
【3】収納性をチェック! 横置きタイプも便利
【4】ワインボトルの口の大きさを確認
これらのポイントをおさえて、自分にとってベストなワイン栓を見つけましょう。一つずつ解説していきます。
【1】キャップのタイプと密閉性の高さで選ぶ
ワイン栓にはさまざまなタイプがあり、タイプごとに密閉性の高さが異なります。すぐ飲み切ってしまうのか、毎日少しずつ飲むのかによっても選ぶべきものが変わってきますよ。
空気を抜いて真空状態に近づける「ポンプタイプ」
開封したワインの風味を守るためには、なるべく酸化させないよう空気に触れさせない保管が大切。そんな時、瓶の空気を抜いてくれるワイン栓は必需品となります。
わが家では、ワインのほかに自家製の果実ジュースの保存にも使用しています。とくに発酵する心配のあるものは、でき上がったらワイン瓶に移して、定期的に空気・ガスを抜いて冷蔵庫で保管しています。
シャンパンなどの発砲酒は、専用のワイン栓がありますのでお間違えのないように。
液だれしない「ポアラー(注ぎ口)付き」
ボトルの口で液だれしてテーブルクロスなどを汚してしまった経験はありませんか? ワイン栓にはボアラーと呼ばれる注ぎ口が一緒になっているタイプもあります。注ぎ口があると液だれを防止できますよ。
ただ、レバーで栓をコントロールしているので、密閉力は弱め。1~2日で飲み切れそうなときに使いましょう。食卓を華やかにしてくれるデザイン性の高さも魅力!
スタンダードな「キャップのみ」
一番王道なのが、注ぎ口にはめるだけのキャップタイプ。高い密閉力は期待できませんが、2~3日ですぐに飲み切るならこのタイプで問題ないでしょう。
デザインが豊富で安価なので、いくつかワインを飲み比べたい方にもぴったりです。
シャンパンやスパークリングには専用ストッパーを
シャンパンやスパークリングワインなどの発泡酒こそ、炭酸が抜けないようにストッパーが必要。しかし、普通のワイン栓は発泡酒のボトルには使えないことがあります。
シャンパンやスパークリングワインを嗜むことが多い方は、専用のワイン栓を用意しておくのがおすすめです。しっかりと栓をふさいで炭酸の抜けを防止できます。
【2】日付つきなら保存期間を管理できる
お祝い事などでワインを開けて残ってしまい、そのあと飲まずにいると、いつ開けたものがわからなくなることもあります。そのような場合に便利なのが、日付を管理できるタイプです。
開栓した日からどれくらい経過しているかがはっきりしているため、おいしいうちにワインを消費することができます。
【3】収納性をチェック! 横置きタイプも便利
背の高いワインボトルの場合、冷蔵庫内で立てられず、寝かせて保存することもあると思います。横置きに対応したワイン栓であれば、冷蔵庫だけでなく、ワインセラーにも使えますよ。
注意点としては、大きすぎるワイン栓を選ばないこと。大きくなると収納しにくくなってくるので、極力コンパクトなものがいいですよ。
ワインは、開封前ならボトルを寝かせて保管します。そうしないと、コルクが乾き、ワインの酸化や開封時のコルクの破損につながることがあるからです。
開封後のワインは、こぼれてしまうといけないので、ワイン栓をして冷蔵庫の扉に立てて置くのがいいでしょう。このとき、あまり複雑な構造のワイン栓や上に飛び出したデザインの物だと、冷蔵庫の扉が閉まらなかったり、ほかの食品にあたったりと不便です。
実用性を考えるなら、保管用のワイン栓はシンプルで高さのないものがおすすめです。
【4】ワインボトルの口の大きさをチェック
ワインボトルの口の大きさは、ワインの種類やボトルデザインによってさまざまです。
シェリーなどのボトルは小さめが多いですし、デザートワインなどは細長いタイプもあります。また、シャンパンなどのスパークリングワインは、口周りのガラスが少し分厚いことが多いです。
ワイン栓を購入する際は、普段よく飲む種類を確かめてから選ぶとよいでしょう。
ワイン栓おすすめ15選 簡単に使えるタイプや横置きできるものなど!
ここからは、家庭料理家の調 香生子さんと編集部が選ぶ、ワイン栓のおすすめ製品を紹介していきます!
▼空気抜き付き

ワイン栓の定番
ワイン好きなら、一度は使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。初購入で迷うなら、定番のバキュバンの真空栓がおすすめです。
それほど力も要らず、空気が抜けると「ペコッ」と音が鳴るので、密閉状態かどうかがすぐにわかります。
私は、10年以上愛用していますが、壊れたことがありません。専用の替えストッパーが別途購入できるので、あわせてそろえるとよいでしょう。
空気を抜くといっても完全に真空にできるわけではありません。風味を保てるのも大体2〜3日以内と考え、早めに飲みきるようにしましょう。

ワイン通のための、ハイテクワイン栓
ワインはどんなに空気を抜いても、おいしく飲めるのは2日ほど、と思っているのは私だけでしょうか? もちろん日にちが経っておいしくなるものもありますが、3日目には風味が変わってくるものが多いと思います。
このハイテクなワイン栓は、驚くことに味が1週間も変わらないんです。セットしたらヘッド部分が光って自動で空気を抜いてくれるので、まったく力は要りません。
家庭で買うにはちょっと高価ですが、違いのわかるお酒好きさんは、大満足すると思います。お祝いにもぴったり。電化製品なのでていねいに扱ってくださいね。
ワインや日本酒、調味料のビンにも使える
上部を数回プッシュすることで、ビンの中の空気を抜き出して真空状態にできるワイン栓です。空気を抜くことでワインの酸化を防ぎます。味や香りが劣化せず、おいしい状態を維持できるのがうれしいですね。シリコンゴムが液もれを防いでくれますよ。
また、日付スケール付きなので、ワインを開封した日付を記録しておけます。日本酒やしょうゆなど、調味料の酸化を防ぎたい場合に使うのもおすすめですよ。一方で、シャンパンやビールなど、発泡性の飲料ビンには使用できません。
最大7日間、鮮度をキープ!
ワイン栓でワインボトルの口をしっかりと防ぎ、上から数回押すとボトル内の空気を抜くことができます。また、ワインストッパーを回転させて、保存する日付を選択することで、保存期間を確認できるのも便利!
ワインだけでなく、日本酒などにも使え、最大7日間も鮮度を保つことができます。お手軽にワインを保存したいという希望に応えてくれますよ。
ビンの中の空気を素早く抜ける優れもの
ワインやシャンパン、スパークリングワインや日本酒の風味をそこなわずに保存できるワインキャップです。上部の突起を数回プッシュするだけで、ビンの中の空気を押し出して真空状態に近づけられます。開栓した翌日以降も、新鮮な美味しさを楽しめますよ。
ビン入りのしょうゆなどの調味料や、ジュースにも使えます。密閉性が高いので、ビンを横にして保存することも可能。飲食店での使用にもおすすめです。
ボトル内の空気を抜き酸化を防止!
ワインボトルにワイン栓をはめ込み、その上からポンプを被せて上下させることでボトル内を真空状態にすることができます。栓を開けるときは、ワイン栓のプッシュボタンを押せばすぐ取り外すことができますよ。
ワイン栓自体が非常にコンパクトサイズなので、冷蔵庫やワインセラーなど保存する場所を選ばないのも役立つポイント!
美味しさを絶対損ねたくない人向けの本格派
ワインボトルにもともと差さっているコルク栓を抜かずに、針を刺してワインを注ぐユニークなワインキーパー。ワインを注いだ後は、ボトル内の空気を逃がして酸化を防ぎます。
飲み切るまで、開栓したてのようなフレッシュな味わいと香りを楽しめます。見た目はガッチリしていますが、電池式で気軽に使えますよ。
▼ポアラーつき

後引きせず、上手にアテンドできるワイン栓
ワインボトルの後引き(ボトルの口を伝ってワインが滴ること)は、なかなか厄介なものです。最初は気をつけて注いでいても、飲み会も進んでくると、ついつい手元もゆるみがち。後引きしたワインは、テーブルクロスやランチョンマットのシミの元になってしまいます。
このワイン栓なら、上手に注げて後引きせず、量のコントロールもできます。空気を抜く機能はなく、結構大きいので冷蔵庫に入れると場所をとり、保存には向きません。カラーも三色あるので、その場でどんどんワインを開けたい時にはぴったりの酒飲みさんグッズです。

お洒落な食卓に合う、スタイリッシュなワイン栓
あのGEORG JENSENのワイン栓、コークスクリュー、ポアラーの3点セット。高級で洒落たシルバーアクセサリーブランドというほうが、ピンとくる方が多いと思います。
さすがのスタイリッシュな見た目は、ホテルのようなハイセンスの食卓で見かけた一品。なんでもデンマークのソムリエのお墨付きだとか。置いてあるだけで目を奪われる美しいフォルムは、場の話題になることは必至です。
一品二役のワイン栓!
ワインセラーを中心に展開するファンヴィーノのワインストッパー。傾けるとボアラーからワインを注ぐことができ、立てておけばキャップの役割を果たしてくれます。12個セットなので、いろんなワインを飲む方におすすめ!
寝かして保存することはできません。基本的にその場で飲み切るシーンで使用するようにしましょう。
▼シャンパン・スパークリングワイン用
シャンパンの炭酸抜けを防ぐシャンパンストッパー
飲み残した発泡性ワインの炭酸が抜けるのを防げる、シャンパンボトルストッパーです。1日で飲みきれなかったシャンパンやスパークリングワインは、そのまま置いておくと炭酸が抜けてしまいます。通常のワイン栓は発泡性のビンには使えませんが、こちらは安心のシャンパン専用です。
シリコーンゴムがしっかりと密閉して、炭酸の抜けを防ぎます。翌日もおいしいシャンパンを飲めるのが嬉しいですね。横に寝かせて冷蔵庫に入れても、液もれしません。

炭酸が漏れない、シャンパンストッパー
シャンパンなどのスパークリングワインは、開けたら飲みきるのが理想で、あまり保存には向きません。
それでも、「わかっちゃいるけど、ひとりで飲みきれないのに無性にシャンパンが飲みたい」とき、ありますよね。そんなときに便利なのがこのシャンパンストッパー。
スパークリングワインは、口の大きさやデザインがさまざまで、開封後に栓が合わずガスが抜けてしまうこともしばしば。しっかり締めごたえのあるこのストッパーは、とっても優れものです。
▼キャップのみ

便利グッズ! 漏れない瓶キャップ
ワインボトルを横に倒して保管したい時に便利な、シリコンキャップ。空気を抜く機能はありませんが、しっかり密閉できるため、コルク栓で蓋をするよりも酸化しにくいです。
ワインはもちろんのこと、日本酒や醤油、お酢の一升瓶のキャップとしても使えます。シリコン製ですがにおいもほとんど気になりません。お手ごろ価格なので、いくつか揃えておくと台所で便利に使えます。
高性能なのにお手軽価格のワイン栓
飲みかけのワインのビンをしっかり密封してくれるワイン栓です。使い方は、ワインボトルにシリコン部分を入れて、上部の金属部分を下に下ろすだけ。力は必要ないので、女性でも楽に操作できます。
使用時はレバーが下がる仕組みなので、冷蔵庫に入れても邪魔になりません。耐久性があり、実用的なデザインです。購入しやすい価格なので、自宅はもちろん、店舗などでたくさん使う際にもおすすめですよ。
シンプルなデザインがオシャレなワイン栓
下部がシリコン製、上部がクロームメッキ製のワインストッパー2個セットです。シリコン部分をワインビンの口に差し込んで、クロームメッキ部分をひねって使用します。シリコンがビンに密着して、残ったワインがもれず、ワインの鮮度を保ちます。
上部をひねると、中央にグリーンのラインが現れて、ロックされていることがしっかりわかるロックインジケーター機能付き。ツヤのあるクロームメッキは丸みを帯びたフォルムで、シンプルながらもすぐれたデザインです。
「ワイン栓」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ワイン栓の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのワイン栓の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ワイン栓がないときの代用品は? 使い方も紹介 いざという時のためにチェック!

Photo by Kelsey Knight on Unsplash

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ワインの味や品質を保つためにもワイン栓はあった方がいいですが、ない場合の代用品について紹介します。
1.ラップを使う
ボトル飲み口にラップを覆い、輪ゴムで縛って蓋をする方法です。手軽に栓ができますが、密閉性はあまり高くないため、一時的に密閉したいというときにおすすめです。
2.キッチンペーパーを使う
キッチンペーパーを筒状に丸め、水で濡らして硬く絞ります。そしてボトルの飲み口に直接ねじ込み蓋をします。ラップよりも密閉できますが、キッチンペーパーが奥まで入りきらないよう注意しましょう。
「栓抜き」や「ソムリエナイフ」のおすすめを紹介 関連記事
使うシーンに合わせて、お気に入りを探してみて 家庭料理家からアドバイス
ワイン栓には、さまざまな価格や種類があります。ボトルを横に倒して保存できるキャップタイプや、ワインをおいしく味わうためのワイン栓、後引きせずスマートにワインを注げるワイン栓などなど。
また、風味を保って保管するという用途以外にも、テーブルを華やかに演出できる見た目の素敵なワイン栓もあります。
ワイン好きの人にはいくつあっても足りないものですから、ギフトにもとても喜ばれると思います。シーンに応じて必要なワイン栓を選んで、ワインをおいしく楽しみましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。