ビスとは
ビスとは、木材と木材、金属と金属など、素材同士を固定するための部品のこと。釘と違い、先端が細くなっており、ネジ山がついているのが特徴です。
建設現場やDIYでは、内装や外装など、さまざまな建設で使用される部品になります。
基本的には、電動ドライバーで機械的に接合したり、ドライバーで手動で打ち付けたりなどすることで設置します。
ビスを選ぶポイント
それでは、ビスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】「全ネジ」か「半ネジ」か
【2】長さ
【3】頭部の形状
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】「全ネジ」か「半ネジ」かチェック

ビスの大きな種類として、「全ネジ」と「半ネジ」の2種類があり、用途ごとに重要な役割がそれぞれあります。
▼全ネジとは
全ネジは、ネジ山がビス全てについているもの。ビスを打ち込むと接着強度が高いのが特徴で、半ネジに比べ、長さが短いものが多いです。
一方で、回転させると、どこまでも進むため、木材などの素材に負担がかかり、最悪、割れてしまう場合があるため注意が必要です。木材に打ち付ける際は、木材同士に隙間が空いているとそのまま固定されてしまうため、必ず密着させて打ち込む必要があります。
▼半ネジとは
半ネジは、ネジ山がビスの先端から半分の部分までついているもの。ビスを回転させても、打ち込み面は動かないため、隙間がある木材同士を密着させる際に役立ちます。
こちらは、全ネジに比べ、長さが長いビスが多いのが特徴です。
【2】長さをチェック

ビスの長さは、打ち付ける素材の長さによって変える必要があります。
基本的には、「木材の厚さの2〜3倍」を目安に選びましょう。例えば、30mmほどの厚い木材同士を接着する場合、60mm〜90mmほどのビスで接着することで、強度もちょうどいい具合で打ち付けることができます。
一方で、薄い板のタイプの木材などを接着する場合は、「+20mm〜30mm」を目安に選びましょう。例えば、板を設置する場合は、板を設置する側の木材に20mm〜30mmほどビスが打ち込まれれば、ちょうどいいサイズということになります。
【3】頭部の形状をチェック

ビスの頭部は3種類の形状があります。
▼皿頭
皿頭は、一番ポピュラーなビスの頭の形状。平らな形状になっており、材料の設置面に凹凸ができにくいタイプのビスになります。
▼なべ頭
なべ頭は、鍋の底部のような形状になっているビス。打ち込むと材料の設置面に丸い凹凸ができるようになります。多くは金属などの接着に役立ちます。
▼丸頭
丸頭は、より自然な丸みのある頭のビスです。なべ頭と似ていますが、木材や金属など、幅広い部分に使用され、しっかり固定されるメリットがあります。
DIYにおすすめのビス10種類
それでは、ビスのおすすめ商品を種類別にご紹介いたします。
▼コーススレッド
▼細ビス(スリムビス)
▼硬木用ビス
▼ボードビス(石膏ボードビス)
▼断熱パネルビス
▼鉄鋼用ビス(ドリルビス)
▼コンクリートビス
▼コンパネビス
▼垂木用ビス
▼波板・屋根用ビス
すぐに各商品の特徴も解説していますので、すぐに確認したい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼コーススレッド
木材に使用されるオーソドックスなタイプ
住宅の内装や、小物のDIYなどにも使用され、様々な取り付けに使用しやすいです。ビスを設置するスピードも速く、効率的に木材などを設置できます。
全ネジ・半ネジもそれぞれのメーカーから販売されているため、建設現場やDIYで必ずと言っていいほど用意しておきたいビスのひとつです。
▼細ビス(スリムビス)
木割れしやすい木材などに使うスリムなビス
木材同士を接着する役割は、コーススレッドと同じですが、その中でも特に、木割れしやすい木材などに接着する際にピッタリです。
また、設置範囲も狭くすむため、四角や端のビス打ち込みにも役立ちます。
▼硬木用ビス
ウッドデッキなどの硬い木に打ち込むのにピッタリ
硬い素材が使用されており、強度が必要な建築物などによく使用されます。また、屋外での打ち込みを想定されているため、劣化しにくくいのもポイントです。
メーカーによっては、木材が割れにくい設計になっているものもあります。
▼ボードビス(石膏ボードビス)
石膏ボードなどを接着する際に使用されるビス
錆びにくい処理がされており、さらに表面もギザギザの加工がされており、パテなどを取り付けやすい工夫がされています。木材、金属など、素材に合わせて選べば、強度も担保できますよ。
▼断熱パネルビス
断熱パネルを打ち込む際に使われるビス
外装材、断熱材、下地材などを一本で貫通し、しっかり固定してくれます。
メーカーによっては、断熱パネルだけでなく、構造材単体にも使えるビスもあり、ニーズに合わせて種類も増えています。
▼鉄鋼用ビス(ドリルビス)
鋼材や鉄骨を打ち付けるためのビス
先端がドリル状で、強度も高いため、硬い鋼板などにもしっかり打ち付けることができます。
メーカーによって、普通のビスのような形状から、ドリルのような形状まで様々な商品があります。
▼コンクリートビス
コンクリートに打ち付けることができるビス
特徴としては、ネジ山が高いものと低いもので交互に設置され、段差になっているため、設置したあと、ズレずにしっかり固定することができます。
▼コンパネビス
コンパネを取り付けるためのビス
こちらは、コンパネ(コンクリート型枠用合板)を取り付けるためのビス。
コンパネとは、コンクリートを打ち固めるための板のこと。DIYを行う方には馴染みがないと思いますが、建築現場では広く一般的です。
しっかりとコンクリートの型を作れるため、ケバ立ちや板浮きなどができにくく、しっかり打ち込めるビスになります。
▼垂木用ビス
屋根の垂木を止めるためのビス
DIYを行う方は使うことはないかもしれませんが、建設現場ではよくみるビス。
長いビスで、垂木どめをしっかり固定し、さらに、木割れが起こらないための特殊加工もされています。
▼波板・屋根用ビス
屋根の素材に打ち付けるためのビス
波の形で打ち付けることができ、雨ざらしで使える耐久性があります。
また、内側にはパッキンが使用され、止水機能が備わっています。
商品特徴・価格の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る ビスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのビスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
本記事では、ビスの基礎知識や選び方、種類ごとの特徴などを解説しましたが、いかがでしたか。
ビスを選ぶ際は、全ネジか半ネジか、そして最適な長さ、そして、ビスの頭部の形状をチェックした上で、自分が作りたいものに合わせて選びましょう。
また、ビスには、木材用から金属用、ボードに打ち込む用まで、幅広い用途に合わせた種類があります。そのため、DIYや建築現場のどちらの場合も、自分がどんな用途で使用するのかを確認した上で、ビスを選ぶことが大切です。ぜひ本記事を参考に、できるだけ幅広い用途のビスを揃えてくださいね。
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住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。 住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。 多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。 子ども3人。A型・獅子座